さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

挑戦すればこそ、敗れても栄光がある 荒川仁人、敗北も「メジャー入り」果たす

2013-07-30 20:57:35 | 関東ボクシング

日曜日のお昼前、ネットで生中継を見ることが出来たのですが、
WOWOWは翌日放送でもあり、感想はその後に書こうと思っておりました。


荒川仁人はオマール・フィゲロアに大差で敗れました。
しかし、テキサスの大観衆を驚嘆させるほどの闘志、粘りを見せつけ、
試合後のメディアの評価も高く「もう一度アメリカのリングで闘う
荒川の姿を見たい」という意見もあったそうです。
敗れた選手に対するものとしては、最大級の賛辞だと思います。

これはつまり、荒川は昨年のエストラーダ戦、そして今回のフィゲロア戦により、
米国のリングにおいて、世界上位クラスのボクサーたちが形成する
「メジャーリーグ」の一員として認知された、という理解でいいのでしょう。
結果としてタイトル奪取はなりませんでしたが、彼は日本人ボクサーが
なかなか辿り着けない地位、境地を得るに至ったのだ、と。


ただし、米国のメディアが、あの内容と結果をほぼ手放しで称えるということは、
それだけ事前に荒川の実力を評価していなかった、という裏返しかもしれません。
普段から荒川のボクシングを見ている者の視点からすると、
日本、東洋のレベルでは露呈しなかった荒川の「不足」が何か、をいうことを
あらゆる角度から見せられてしまった、とも感じる試合でもありました。

闘い方としては、本人のコメントにもありましたが、序盤から
正対しての打ち合いに応じてしまい、好打されてダメージを負うという
実に悪いスタートだったのが、後々に尾を引いてしまいました。

そのダメージのせいも当然あるのですが、それを割り引いて考えても、
やはりGBPが売り出すスター候補、フィゲロアと荒川の間には、
パンチの力、精度、緩急、多彩さや、ディフェンスの技術、能力に、
大差ではなくとも、僅かながら確かに差があったことも事実です。

荒川は接近した際に頭の位置を変える動きが僅かに足りず、
さらに、ガードに穴が空いたところを打たれ、
攻めては連打をヒットして攻勢を取れても、同時にどうしても単調になり、
好打は出来ても強打が出来ず、リズムを読まれて反撃を受けました。

これらは、これまで日本でやっていた試合では、あまり見られなかった場面です。
ことに私は、OPBF戦での大苦戦、判定に批判もあったという試合を見ておらず、
彼が快勝する試合しか見たことがないので、余計にこのような部分が気になりました。


とはいえ、改めて今回の荒川の闘いぶりは、大いに称えられるべきものだと思います。
荒川がフィゲロアに、或いは他のライト級の世界的選手に勝つためには
「熱戦」「好ファイト」とは違う試合をしないといけないのでは、と思いもしますが、
それにしてもあの奮闘ぶりは、見る者の心を揺さぶるものでした。

米大陸のリングにおいて、ただ勝った負けたという次元を超えたところで
メディアやファンの賞賛を集めることが出来る日本人ボクサーなど、
そうそう出るものではありません。
敵地で、若き強豪相手に、ライト級という伝統のあるクラス、
どの角度から見てもレベルの高い、真の意味での「挑戦」でしたが、
そういう険しい闘いに挑む者しか掴めない、結果とはまた別の「栄光」がある。
荒川仁人は、それを私たちに教えてくれたように思います。


今回、見るからに甚大なダメージを負った様子でしたが、
しっかり休養を取ったのち、彼自身が懸命に闘って手にした
「メジャーリーガー」の地位をもって、再び、米大陸のリングで闘う
荒川仁人の姿を見たい。ファンの勝手ですが、強くそう思っています。

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ともかく、見ておいて良かった 戎岡淳一、帝里木下に敗れる

2013-07-28 20:46:33 | 関西ボクシング

今日は神戸にて、帝里木下vs戎岡淳一戦を見てきました。

歴戦のベテラン、戎岡にとっては最後のチャンスとなるであろう試合。
ずいぶん長いこと彼の試合を見てきたもので、やはり思い入れは結構なものがあり、
予想は不利、というにとどまらず、連敗中で上のクラスで、挑戦者としては
いかがなものか、という声があるのは承知ですが、この試合に関しては
もうそういうこっちゃないしな、ということで、会場に足を運びました。


序盤、両者探り合い、あまり手が出ず。初回帝里、2回戎岡か。
3回、戎岡が右ストレートを好打。
帝里が距離を潰そうとするが、戎岡は右のショートアッパーを連発。
この回は明白に戎岡が取りました。

しかし4回以降、帝里が奮起。戎岡の右のヒットが徐々に減少。
5回以降、帝里は長いリーチから左ストレート、右の返しを当て、
戎岡の右をバックステップで外し、長い左右で突き放す。

決して見目鮮やかなアウトボックスとはいかず、時にラフに、
時にバランスを崩しつつ、ではありましたが、帝里は先手を押さえ、
手数、ヒットともに戎岡を確実にリード。
終盤、懸命に食い下がる戎岡、最終回は強引に攻めて出ましたが及ばず。
3-0で帝里の防衛となりました。さうぽん採点は97-93、帝里でした。


帝里木下は、前に見た角谷戦よりは、バランスが矯正されていて、
要所で打つ連打も、正確なナックルによるヒットが増えていました。
そういう意味では成長が見られたと感じる反面、
身体が流れるような打ち方になってしまう場面も依然あり、
まだまだ改善の余地が見えたのも確かでした。

長身、リーチに恵まれ、身体のバネ、強さを感じるだけに、
このあたりは今後に期待したいところです。


敗れた戎岡は、序盤と終盤に強打を決めて、帝里を脅かし、
場内を沸かせる場面がありましたが、中盤をほぼ完全に抑えられていました。
途中からは踏み込みも甘くなっていて、右もなかなか当たらず、届かず。
疲れ、ダメージに加え、歴戦の疲弊も感じてしまいました。

彼の試合を見るのは、確か和歌山県立体育館での試合が
初めてだったと記憶していますが、若い頃はスピードで勝つタイプで、
今のような、強打者のイメージとは少々違いました。
しかし徐々に、不利な展開を一撃で覆す、というような試合が増え、
元世界王者ピチットやアギーレ、世界挑戦のオーレドン戦などを経て、
相手にとって脅威の勝負強さを見せる選手になっていきました。

今日の試合ぶりは、ところどころにそういう戎岡淳一の魅力を
垣間見られる試合ではありましたが、これで三連敗という結果と共に、
内容的にも「そろそろかな」と思わされる部分も見えました。

無念の結果となった、数度に渡る後楽園ホールへの遠征や、
海外での世界戦、上記した元世界王者との二戦、
そして現世界王者宮崎亮との試合など、あれこれ思い出すと
なかなか話が終わりませんが、お世辞にも安定して強いとは言えず、
しかしハラハラさせられながらも、彼の醸し出すスリルに惹きつけられ、
夢中になって彼の試合を見ることは、とても楽しい時間でした。

今日も今日とて、勝利に手が届かずとはいえ、苦しい展開の中、
ベテランなのにそういう落ち着きとは無縁な風情の彼は、
場内からの声援に応えるべく、懸命に闘っていました。


今日、会場に足を運んで、彼の試合を見ておいて良かった。
その姿を思い出しながらの帰り道、そんなことを思っております。

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期待はまだ捨てたくない 土屋、久保、痛恨の敗戦

2013-07-26 09:10:54 | 関東ボクシング

昨夜は、久し振りの後楽園ホール観戦でした。
本当に、いつ以来か思い出せないくらい久々のホールは、
後ろの方の席でも、驚くほどリングが近く見えて、驚いてしまいました。
ここで日常的に観戦出来る人たちは、やっぱり贅沢してるなぁ、と
改めて羨ましく思ったりもしました。


試合ですが、個人的には土屋修平vs中谷正義がメインイベントでしたが、
他にも興味深い試合がたくさん見られた興行でした。


中谷正義は立ち上がり、望外と言っていい好スタートで、
左を伸ばして先制し、土屋修平に打てる距離を与えない立ち上がり。

土屋は相手の攻撃に「合わせ」の技を決めるセンスには抜群のものがあるが、
それ故の落とし穴というか、相手の攻めを待って対応する形に固執して、
序盤から好打され、ペースを失ってしまいます。

2回に土屋は踏み込みを強め、距離を縮めようと出ますが、
3回中谷の右を食い、ボディブローで動きが止まる。
中谷は左右をボディに集めダウンを奪い、再開後、パワーを溜めた左をストマックへ。
これが決まって二度目のダウン、土屋戦闘態勢を取れず、カウントアウト。

終わってみると、土屋のボクシングの、自分の良さを、試合の流れの中で、
より適切に生かすための組み立てがなく、布石の部分を飛ばして、
得意なことばかりをやろうとする欠点が露呈した試合だった、という印象です。
その隙を、立ち上がりから中谷に突かれた、というのが今回の試合だったのでは、と。

それにしても厳しい内容と結果です。彼の今後はかなり厳しいものがあるでしょう。
序盤のうちに、ボディブローでカウントアウトされるという負け方は、
様々な方向から、厳しく評されるでしょうし。
しかし相手の力を利した「合わせ」や、相手の攻撃のつなぎ目に切り込むような
天性のタイミングは、普通のボクサーに無いものです。
かなうことなら、あの天性が失われることなく、開花するところを見たいと、
いまだに心の片隅で思っています。


自身の良さを生かすための組み立て、布石の部分が欠けている選手を、
この日、もう一人見ました。元キック世界王者の久保賢司です。

この選手を直に見るのは初めてなのですが、なるほど、マネージする人が
早急に名のある選手と闘わせて売りだそう、と考えそうな選手だ、と
一目見て思いました。

まずルックスがいい。ボクサーとしても、スターとしても、華がある。
そして「単品」として見た攻撃に、事実として力がある。
きっとジムでバッグやミットを打たせたら、かなり迫力があるのだろうと。
スパーリングでも、かなりの強みを見せるのでないか、とも見えました。

しかし実際の試合の中では、自分の気持ちの良いように打っていればいい、
という場面は、実のところ全体の1割にも満たない。それがボクシングの試合です。

相手を崩し、攻めを組み立てることをせず、最初から最後まで、緩急も何もなく
自分の感覚で打ちたいパンチを選んで強打する、相手の好不調に関係なく、それだけ。

序盤、まだ相手が何もダメージなど受けていないときから、まるでフィニッシュに使うような
パターンのコンビネーションを数パターン繰り返す。
それで3回に二度ダウンを奪ったのは良いのですが、倒しきれず、徐々に失速し、
藤原陽介の反撃に失点を重ねて敗れた闘いぶりは、あまりに稚拙で、見ていて驚かされるほどでした。

この選手も、自分の良さを試合の流れの中でどこに配置するか、という考えがなく、
最初から、自分の良さを出して、それで上手くいって元々、という発想で闘っている。
悪く言えばそういう印象を持ちました。

もしこの選手が、相手を見て、探りを入れ、リズムを取って、相手を崩し、という過程を経て
速いダブルやアッパーのコンビを繰り出していれば、それを受けて劣勢になった相手は、
なかなかその試合の形勢を立て直すわけにはいかないと思います。
それだけの力が、久保賢司の攻撃にはありました。

しかし、ボクシングという闘いは、自分の良さだけを振りかざしていれば勝てるものではない。
その事実を早くに学べたという点では、今回の敗戦はまだ、嘆いてお終い、ではない、と
今後への希望をまだ語れるものかも知れません。


少ないキャリアで、強い相手と次々に当てるには、大きな「不備」があったとはいえ、
土屋も久保も、普通の選手にはない輝きが確かに見えました。
厳しい結果の先に、さらなる進化が見られるかどうか、
簡単ではないにせよ、まだ期待したいところ、です。



で、メインというか「いちばんさいごの試合」だったヘビー級タイトルマッチは、
藤本京太郎が6回にオケロ・ピーターをフィニッシュし、日本王座獲得。
藤本が6回の好機に見せた詰めは、迫力があって見事でした。

しかしそれまでの過程は、残念ながら若干、間延びした攻防が続き、
全体として見ると、日本ヘビー級ボクシングの将来が明るいとまでは思えませんでした。
オケロ・ピーターは、凄く大げさな例えを持ち出すと、
ラリー・ホームズ戦におけるモハメド・アリみたいなものだったな、というのが
試合を見ての率直な感想です。



ということで久々の後楽園ホール、色々見どころ、思うところの多い、
濃厚な興行を見ることが出来ました。
出来ればまた「コレや!」と思う試合を見つけて、お邪魔したいと思っております(^^)


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久高の決着/無意味な規制/これは外せない/「ボクシングは頭」ではない/転級歓迎/明日は上京

2013-07-24 10:30:33 | 話題あれこれ

細かいこと、というと何ですが、話題をあれこれ。久々に。

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最近の話題では何といっても久高寛之がオマール・ナルバエスに挑戦する、というニュース。
これはなかなか凄い話で、もし日本でやるなら府立に飛んでいくと思いますが、
どうやら国内では久高に挑戦資格が無いので、アルゼンチン遠征となった模様。

これが4度目の世界挑戦、そして二度目の海外挑戦という久高ですが、
強敵相手に敗れては勝ち、敗れては勝ち、の起伏の激しいキャリアの彼にとっても
いよいよこの試合が「決着」の試合になることでしょうね。

確かに日本、東洋タイトルこそ獲ったことはありませんが、彼のこれまでの闘いぶりは
あまたのタイトル獲得経験者の大半を上回る、苛烈で濃密なものだったと思います。
そのキャリアの集大成をこの試合で見せ、そして勝利してほしい。
朗報を待ちたいと思います。

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関西から海外遠征で世界挑戦、というと、名城信男に久高に、そして角谷淳志ですね。
私はこの選手の試合、たぶん帝里木下戦以外は見たことがないと思います。
あの試合から二階級下げての挑戦というのも驚きですし、まして敵地での調整となると
相当厳しい闘いを強いられそうで心配です。

言ってはなんですが、これまた国内では無冠の選手で、世界挑戦は海外でしか出来ない選手。
4団体認可となった現在、あちらからこのくらいの選手に声がかかるパターンは増加しそうですね。

私は以前、挑戦資格の規制には基本的に反対、というか、抜け道があるとわかっている以上無意味、と
何度か書かせてもらいましたが、その是非以前の問題として
この「国内のみ規制、海外開催はOK」というルールほど、どこからどう見ても無意味で、
そもそも「規制」「ルール」と呼ぶに値しないものは無いな、と
改めてボクシング業界の無節操さに呆れている次第です。

そんなもの、国内外問わず規制せねば、そもそも「規制」ではないだろうに、と
誰か突っ込む人はおらんかったんですかね、この決定を下した人たちの中には。
本当に、どうかしてますよね、もう。頭ついてんのか、という感じです。

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高山勝成にライセンス発行、9月にも初防衛戦開催の方向、とのこと。

大変めでたい話で、これは外せん、見に行ったろ、と手ぐすね引いているんですが(笑)
しかし相手が誰だか全然見えてきませんね。
元王者のヌコナシティ・ジョイや、因縁のマシュー・ハンティグあたりだったら、
ますます燃えてくるところですが、実際はどうかというと、
日本人から選ぶんかな、というのが現実的な予想なんでしょうかね。
となると...原隆二かな?よくわかりませんが。
どなたか情報プリーズです。タレこみ大歓迎(^^)

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海外挑戦といえば、先週ドイツでありましたね、シュティグリッツvs清田戦。
YOUTUBEで当日のうちに見ましたが、残念ながら、
健闘を称えるという試合じゃなかったです。

清田は、最初から最後まで、とにかく一発打っては頭から突っ込んで揉み合い。
シュティグリッツが、この選手は接近したらボクシングが出来ない、
その技術が「ない」選手なのだ、とすぐに見定めて、こちらは一発打ったら
清田の頭を止めるためのクリンチ(大半がヘッドロックでした)を優先、と
早々に決めてしまったため、試合の流れがそこで定まってしましました。

何でも、セコンドか応援団かは知りませんが、日本語で
「頭行けー、頭!」という声が聞こえてきた、なんて話もあるそうです。
実際、清田の闘いぶりは、その「作戦」を忠実に遂行しているとしか言えないものでした。

とにかく、優勝劣敗を言う以前の問題、という試合でした。
力で負けても、技で負けても、経験で負けても仕方がない。
でも、この闘いぶりは、真っ当な勝負から自らを遠ざけてしまうものでした。
仮にも世界に挑戦しようというボクサーが、「ボクシング」から自らを遠ざけて
その挙句に大差で敗れて、世話ないな、としか言えないでしょう。

重量級において、世界挑戦に漕ぎ着けるまでに彼が費やした膨大な労苦は、
こんな試合をするためにあった、とでもいうのでしょうか。
溜息しか出ないような、そんな試合でした。残念です。

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世界戦で残念といえば、安定してそのような試合を供給している
「シャッチョさん」の試合が昨夜、あったようですね。

私は見ていないのですが、Yahooのトップページにて記事とコメントを見たところ、
世界3位の強豪を二度ダウンさせて勝ったにも関わらず、なぜか酷評の嵐でした。
うーん、いったいどうなっているんだろうなぁ、と思わず首をひねり...ませんでしたけど(^^)

なんというか、相変わらずの安定感だったようですね。
改めて言うほどのことじゃないですが、ここまでの32戦は、
調整期間不足だったりブランクあけだったり、
引退状態のロートルといった選手との試合がほとんどで、
それでも実質は負けだった試合が、見た限りでも7試合くらい
(見てないのも入れるともっと?)ある、
そんなレベルの選手ですから、それが20台半ばに入って、
今さら何かが劇的に変わるわけもないのは当然ではありますね。

今後は転級とのことですが、まあどこなと行ったらよろしい、というところです。
国内の選手に、王座挑戦のチャンスが回ってくるかも、という点においては、
転級歓迎、ではありますが、その次の王者になる選手には、かなうことなら、
アンセルモ・モレノの存在を無視、敬遠し続けることのないように、と
それだけは是非にお願いしたいところではありますね。

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さて、明日はこそっと、後楽園ホールにお邪魔する予定だったりします。
ヘビー級の試合にも興味はありますが、何と言っても土屋修平vs中谷正義。
これは見ておかんと、というところであります。
中谷には厳しい闘いとなりましょうが、天性の「合わせ」のタイミングを持つ
土屋修平にしても、まだまだ不備、不足もある段階の選手ですし、
チャンスは必ずある、とも思います。
中谷は序盤、元気なうちの土屋に、気持ちよく打たせる展開だけは避けてほしいですね。

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ということで久々にあれこれ話題を取り上げて見ました。
更新頻度をもっと上げていかねば、ということで、頑張っていこうと思っております。
明日は多分更新はできませんが、明後日には何か書きます。

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久々の歓喜と右アッパー連打 大場浩平、二度目の王座を守る

2013-07-13 21:05:14 | 大場浩平

昨夜は神戸にて大場浩平vs丹羽賢史戦を見てきました。

二度目の戴冠である大場の通算6度目の防衛戦は、今どきのボクシングでは
ちょっと珍しいほどKO率が低いが、あのウィラポン、ナパポーンといったタイ勢、
国内では三谷将之、池原信遂といった強敵相手に判定まで闘いぬくなど、
強敵相手にしぶとい闘いを見せてきた歴戦のベテラン丹羽が相手となりました。

予想をすれば、やはり大場が有利とは思いました。
丹羽はランク1位とはいえ、大場が最初の王座在位時に破ってきた
三谷、児玉、川端、臼井、池原、そして移籍後に闘った村井、ジェロッピと比べると
どうしても戦力的には劣ると見ざるをえません。
しかし上記の通り、粘り強く地力のある丹羽が、復調の途上にある大場に食い下がり、
番狂わせを起こす可能性も、試合展開次第ではあるかも、というところでした。

試合は立ち上がり、大場があまり動かず、しかし例のとおり左を下げたL字ガードで構える。
丹羽は大場が足を使うと想定して、プレスをかけて攻めようとしていたら、
思わぬ形で打てる距離を得た、という感じ。連打で攻め、押し込む形で攻勢、初回を取りました。

大場は見るからに動きが重く見え、足を止めてL字ガードとスウェーで外す構え。
しかし、この動きのない構えで、相手が思い切りよく手を出せる距離で闘うの?と
不思議に思った初回を終えると、2回から攻めてくる丹羽のガードをアッパーで破り始めます。

2回からボディ攻撃と右アッパーが決まりだし、3回は名古屋時代によく見せた
右アッパーが3発、4発と続く攻撃が見られるように。丹羽も懸命に応じ、激しい打ち合いになるが
より多彩に、正確にヒットを重ねる大場が5回、左ボディでダメージを与え、
6回、攻勢の中で右のパワーショットを決めたところでレフェリーストップとなりました。

大場、タイトルマッチでは池原信遂戦以来のKO勝ちとなりました。
試合後、コーナーポストに駆け上がり、ガッツポーズを見せる姿を見て、
大場がこんな爆発的に喜ぶ姿を見るのは久しぶりだなぁ、と
こちらまでなんだか嬉しくなってしまいました。

しかし、立ち上がりからストップシーンまで、全体として攻めの姿勢が出た反面、
動き自体はちょっと重いか、と感じたのも確かです。
普通のボクサーではちょっと無い、アッパー中心の連打攻撃から、
ストップを呼び込んだ右クロスへの切り替えも最後には出ましたし、
攻撃面では良かったんですが、粘り強い丹羽の反撃を、単発とはいえもらっていたのも事実で、
パンチのある相手だとまだまだ不安かな、という印象もありました。


今後については、WBA王座挑戦を目指すという会長のコメントがあったようですが、
マルコム・ツニャカオとの二戦目で、サウスポー相手に右リードで、ボディで、プレスで、と
ラウンド毎に攻め口を変え、ツニャカオの力を封じた(と私には見えました)大場とはいえ、
アンセルモ・モレノを攻略するには、あの頃より少しスピードが落ちていて、
でもあの頃と変わらず、立ち位置、距離の取り方に慎重さが欠ける部分が問題かな、と思ったりもします。

まあ、次すぐに、おいそれと世界戦が組めるものでもないでしょうから、
ここは国内上位との試合で、徐々にそのあたりを整理していってもらいたいですね。
出来れば岩佐、椎野といったところとの絡みを、来春あたりに期待したいところです。

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期待が実現するか、足枷となるか 村田諒太、デビュー戦は難敵・柴田明雄と

2013-07-05 04:15:06 | 関東ボクシング

村田諒太、プロデビュー戦は、田口良一vs井上尚弥戦と同日、
8月25日に有明コロシアムで開催。TVは二元中継とのことです。

見てるこっちの勝手としては、TVで見るぶんには好都合ですけど、
会場で見ようとする者にとっては、ちょっと残念な形です。
TV局は枠をひとつしか取れない、興行者は自分の権益を優先したい、
ということでこのようになったのでしょうけど...。

しかし、村田諒太に関しては、複数のジムが関係してのプロ入りということで、
業界全体の協力関係によるバックアップがなされていて、
選手との契約成立を「入門」という言葉にしてしまう愚かな旧弊が打破された、
という印象を持っていただけに、この件からほの見える利害の対立には、
ちょっと不安を感じたりもします。まあ勘繰り過ぎかもしれませんが。


それにしても、東京と大阪、神戸とかならまだしも、東京と神奈川ですからねぇ。
今回、事情あっての分割?であって、次からはまた違う展開もあるのかもですが。
というか、あってほしいですね...以上、遠方からの観戦を
ひそかに目論んでいた地方在住ファンのひとりごとでした。

ちなみに今回は、同月12日、大田区にお邪魔します。
いや、そんなつもりなかったんですけど、長谷川の試合あるっていうし...ゴニョゴニョ。



ということで、話を戻しまして、村田のデビュー戦、相手は柴田明雄に決まりました。

第一印象としては、プロ転向初戦で、俗に言う「アマチュア的」な選手と当ったな、というところです。
足が使えて、ストレートパンチ中心。一発には欠けるが、よく動いてヒットを取るボクサータイプ。

まあ、実際のアマチュア、世界の上位が、こんな古臭いステレオタイプな「アマチュア観」に
収まるものではない、ということは、村田の試合を通じて、昨年の五輪でまざまざと見せられましたが、
便宜的にこういう言い方を使ってみました。

で、こういう相手に、6回戦で闘うというのは、村田諒太にとって、ちょっと難しいところもある、と思うのです。
周囲には、どこまで本気か知りませんが、我々が普通の常識で考えるよりもずっと少ない試合数で
世界戦に進めるのではないか、という話もあるそうで、そういう思惑からすれば、プロ初戦から
東洋王者を撃破、という派手なデビューが期待されるのでしょう。

しかし、柴田明雄を6回までに捉え、倒し「撃破」するのは、プロのどんな選手にも難事ではないでしょうか。
ゲンナジー・ゴロフキンでも連れてくればその限りではないかも知れませんが、
デビュー戦からその水準を要求されるのは、いかに金メダリストといえども、大変なことです。


少し前に、WOWOWで放送されたゾウ・シミンの試合を見ても思ったことですが、
ああ、こういうボクシング、短いラウンドだったら強いだろうな、打ち崩す暇がないな、と。
今回、柴田にも、似た傾向を感じてしまうのです。
村田への期待が大きいのは当然ですが、その期待を「足枷」に変えてしまう、
柴田のスタイルにはそういう面があるのではないかと。
勝敗とは別に、せめて8回戦であれば、と試合後に思っているかもしれない、そんな気がしますね。


とはいえ、こんな杞憂を全て吹き飛ばすような強さを、村田諒太には期待してもいます。
おそらく、五輪の時とは少し(かなり?)スタイルを変えてくるでしょうし、
以前のような、割と普通のボクサーファイター、という感じで闘うのではないでしょうか。

おそらく、パンチの精度、打ち抜きの強さという面では、すでに日本、東洋のレベルを超えているでしょう。
あとは、どのような防御を軸にして闘うのか。
それを基準に、どういう位置取り、距離を設定するのか。
長いラウンドを闘うリズムを身に付けられるか。
これ以外にも、いろいろ見てみたい部分もありますが、それらを含めて、本当に楽しみな一戦です。


何せ、金メダルを獲得した選手のプロ転向、デビュー戦なんて、
桜井孝雄を知らない私にとり、今まではよその国の出来事、他人事でしかなかったわけですからね。
こんな試合を「我が事」にしてくれた、村田諒太には今から感謝したい気持ちです(^^)
柴田明雄の健闘も含め、大いに期待したい試合ですね。



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