石田順裕のWBO王座挑戦が近づいてきましたが、
国内では準備委員会設置とのことです。
IBF、WBO加盟の是非については、この拙いブログに長らくお付き合い頂いている方々は
ご承知のことと思いますが、私は基本的に「とっとと加盟せい」という意見を持っています。
いつまでも、あるものをないことにしたまま、小さな権益を護り続けたところで、
この先何がどうなるわけでもないでしょう、と。
WBAとWBCのみ認定、タイトルの権威を護る、或いは維持するため、と言ってみたところで、
そんなものはもはや無意味です。
結局、大手の、或いは特定の業者がこれらの団体と築いたコネクションと、そこから派生するビジネスの価値を
維持したがいためだけに、現実に存在する「世界」タイトルのうちの半数を「ないこと」にしてきた過去は、
私に言わせれば滑稽の一語です。
皮肉なことに、とんでもない新参者が現れて、既得権益を侵すと同時に、
常識では考えられないような形で次々と王座を手にしてしまったことから、
事実上のWBA切り捨て→残りの二団体認可、という流れになったというのが、実際のところなのでしょう。
昨年末のWBA総会に、上記の新参業者以外、日本からの参加者が無かったという事実が、それを物語っています。
誰もが知る、最大の「既得権益者」が、そう決めたから、皆がそれに従っている、ということなのでしょう。
残り二団体加盟となれば、大橋秀行協会長あたりは、色々上手いことを言うと思いますが、
実際のところはこんなところだろうと思っています。
事情はどうあれ、私は基本的に賛成です。さっさとしなはれ、と、ずっと以前から思っています。
直近の石田順裕、その前の高山勝成、山口賢一らが、引退届提出をせねばならないような現状が改まるでしょうし、
大手ジムが占拠するタイトルに挑むに挑めず、キャリアの盛りを過ぎてしまうような選手が減るかも知れません。
ロリー松下やマルコム・ツニャカオのように、実力充分ながら不遇を託つ外国人選手にとっては、
これまでリング外の(しょうもない)事情で得られなかったチャンスを得られるきっかけになるかもしれません。
しかし、諸手を挙げて賛成か、というと違います。
もう何年も前ですが、さる識者の方と話していてこの話題になったのですが、
私の賛成意見は一顧だにせず否定されました。
「断固反対。業者には定見も節操も何もない。今以上に滅茶苦茶になる」と言われました。
何がどう「滅茶苦茶」なのかについては、今さら語る気力もありませんが、
ここで言われる「業者」とは、あくまで一般の、普通の業者を指しています。あの一家のことを特別に指してはいません。
少なくとも例の一家については、この問題とリンクして考えるべきではない、と私は思っています。
以前はこのブログでも一生懸命批判していたとおり、彼らのやることなすことにいちいち腹を立てていた私ですが、
あの「さんかいきゅうせいは」以降、これはもうどうにもならんな、と、完全に関心が無くなりました。
どうにもならんものはどうにもならんのであり、団体の数が増えても減っても、彼らはどこかの隙間に潜り込み、
ボクシングファンの冷たい視線を無視しては、世間体を取り繕って生き続けることでしょう。
つまり、こういう「どうでもいい」存在のことは除外して、この問題を考えるべきだ、というのが結論です。
で、それ以外の業者の姿勢こそ信用できない、という点ですが、大まかに言えば、世界挑戦に至る過程で、
ファンにとり納得感のあるキャリア構築、挑戦資格の獲得がなされないまま、挑む世界王座の選択肢だけが増えると、
結果として「この程度で世界王者か」というような事例が頻発しかねない、というような懸念があるのでしょう。
このような意見の延長上にあるのが「挑戦資格をより厳密にせねばならない」という意見です。
私も、誰もが納得出来る挑戦者資格決定の方法があるならば、それを制定してほしいとは思いますが、
考えれば考えるほど、そんな方法は結局無いのではないかとも思います。
結局、この問題は「業者の定見、節操」にだけ、問題があるというにはとどまらないのだと私は思っています。
ファンの求める納得に辿り着ける環境、状況が、今の日本のボクシング界には無い、整っていない現状こそが問題であり、
その現状を構築してきたのが「二団体のみ認可」の旧体制だったのではないか、と。
そして、その歯痒い状況が、事情はどうあれ、現実に変わろうとしている。
その一点において、私はIBF、WBO認可(=事実上のWBA切り捨て)の流れを支持します。
まー、とても書ききれないほど色々な問題を抱えた話題で、他にもここから派生する様々なことを語りたくなりますが、
なんとか無理矢理まとめてみました。皆さんのご意見は如何でしょうか?
国内では準備委員会設置とのことです。
IBF、WBO加盟の是非については、この拙いブログに長らくお付き合い頂いている方々は
ご承知のことと思いますが、私は基本的に「とっとと加盟せい」という意見を持っています。
いつまでも、あるものをないことにしたまま、小さな権益を護り続けたところで、
この先何がどうなるわけでもないでしょう、と。
WBAとWBCのみ認定、タイトルの権威を護る、或いは維持するため、と言ってみたところで、
そんなものはもはや無意味です。
結局、大手の、或いは特定の業者がこれらの団体と築いたコネクションと、そこから派生するビジネスの価値を
維持したがいためだけに、現実に存在する「世界」タイトルのうちの半数を「ないこと」にしてきた過去は、
私に言わせれば滑稽の一語です。
皮肉なことに、とんでもない新参者が現れて、既得権益を侵すと同時に、
常識では考えられないような形で次々と王座を手にしてしまったことから、
事実上のWBA切り捨て→残りの二団体認可、という流れになったというのが、実際のところなのでしょう。
昨年末のWBA総会に、上記の新参業者以外、日本からの参加者が無かったという事実が、それを物語っています。
誰もが知る、最大の「既得権益者」が、そう決めたから、皆がそれに従っている、ということなのでしょう。
残り二団体加盟となれば、大橋秀行協会長あたりは、色々上手いことを言うと思いますが、
実際のところはこんなところだろうと思っています。
事情はどうあれ、私は基本的に賛成です。さっさとしなはれ、と、ずっと以前から思っています。
直近の石田順裕、その前の高山勝成、山口賢一らが、引退届提出をせねばならないような現状が改まるでしょうし、
大手ジムが占拠するタイトルに挑むに挑めず、キャリアの盛りを過ぎてしまうような選手が減るかも知れません。
ロリー松下やマルコム・ツニャカオのように、実力充分ながら不遇を託つ外国人選手にとっては、
これまでリング外の(しょうもない)事情で得られなかったチャンスを得られるきっかけになるかもしれません。
しかし、諸手を挙げて賛成か、というと違います。
もう何年も前ですが、さる識者の方と話していてこの話題になったのですが、
私の賛成意見は一顧だにせず否定されました。
「断固反対。業者には定見も節操も何もない。今以上に滅茶苦茶になる」と言われました。
何がどう「滅茶苦茶」なのかについては、今さら語る気力もありませんが、
ここで言われる「業者」とは、あくまで一般の、普通の業者を指しています。あの一家のことを特別に指してはいません。
少なくとも例の一家については、この問題とリンクして考えるべきではない、と私は思っています。
以前はこのブログでも一生懸命批判していたとおり、彼らのやることなすことにいちいち腹を立てていた私ですが、
あの「さんかいきゅうせいは」以降、これはもうどうにもならんな、と、完全に関心が無くなりました。
どうにもならんものはどうにもならんのであり、団体の数が増えても減っても、彼らはどこかの隙間に潜り込み、
ボクシングファンの冷たい視線を無視しては、世間体を取り繕って生き続けることでしょう。
つまり、こういう「どうでもいい」存在のことは除外して、この問題を考えるべきだ、というのが結論です。
で、それ以外の業者の姿勢こそ信用できない、という点ですが、大まかに言えば、世界挑戦に至る過程で、
ファンにとり納得感のあるキャリア構築、挑戦資格の獲得がなされないまま、挑む世界王座の選択肢だけが増えると、
結果として「この程度で世界王者か」というような事例が頻発しかねない、というような懸念があるのでしょう。
このような意見の延長上にあるのが「挑戦資格をより厳密にせねばならない」という意見です。
私も、誰もが納得出来る挑戦者資格決定の方法があるならば、それを制定してほしいとは思いますが、
考えれば考えるほど、そんな方法は結局無いのではないかとも思います。
結局、この問題は「業者の定見、節操」にだけ、問題があるというにはとどまらないのだと私は思っています。
ファンの求める納得に辿り着ける環境、状況が、今の日本のボクシング界には無い、整っていない現状こそが問題であり、
その現状を構築してきたのが「二団体のみ認可」の旧体制だったのではないか、と。
そして、その歯痒い状況が、事情はどうあれ、現実に変わろうとしている。
その一点において、私はIBF、WBO認可(=事実上のWBA切り捨て)の流れを支持します。
まー、とても書ききれないほど色々な問題を抱えた話題で、他にもここから派生する様々なことを語りたくなりますが、
なんとか無理矢理まとめてみました。皆さんのご意見は如何でしょうか?