さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

Fでも1位?/「真裏」の熱闘/スリップの後に/次も配信?/大型契約、されど

2018-10-26 22:47:48 | 話題あれこれ



村田諒太の敗戦を受けて、むろん、本人の進退も気になりますが、
DAZNのボクシング配信の今後もちょっと心配な今日この頃です。
とりあえず、話題あれこれと。


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タイでIBFのイリミネーションバウトを闘うはずだった黒田雅之ですが、試合中止
そのまま、IBFの指名挑戦権を得る見込み、とのこと。

エクタワンは、一度大阪で、今、日本Sフライ級王者の奥本貴之に勝ったのを見ていて、
動きも当て勘も良い選手でした。
黒田とて楽じゃ無い、ましてタイでやると、と思っていましたが、幸か不幸か、こうなりました。

もしIBFでも1位になれば、A1位、C2位、O3位と、どこでも上位です。
WBAダラキアン、IBFムサラネは、どっちも強そうですが、
さすがにムサラネの方が全盛とはいかないでしょうから、こちら狙いなんでしょうか。
いずれにせよ、日本に呼べないとしたら敵地か、中立地か、なんでしょうね。
今後の動向に注目です。中谷潤人との日本タイトルは、まあ、やらない流れなんでしょうね...。


ちなみにIBF、11月10日の船井龍一の試合も、イリミーネーションに認定したみたいですね。
Sフライ級の国内ベストは、今は船井かな、と思っていますので、これは良い話です。


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村田、ブラント戦の同日、福岡は久留米、午後からという「真裏」の興行。

ウェルター級、日本タイトル挑戦者決定戦、帝拳のサウスポー永野祐樹が、
地元の強打、別府優樹と白熱の一戦を制す。
ミニマム級は大接戦、田中教仁が榮拓海を僅差で下すが、一時紛糾、とのこと。

とりあえず、フルでは無いようですが、長野、別府戦、ダウンシーン直前から。
この前後の打ち合いだけ見ても、好ファイトだったことは明白ですね。





別府は何かと、そのキャリアを揶揄されることも多いですが、
強打を生かした闘い方が出来て、かなり強い。日本上位として充分。
今回は負けたものの、タイトル戦線に絡んできて欲しい選手です。

それを下した永野もさすがというか。長濱陸に勝っただけのことはあります。
派手さはないが、左強打に段々磨きがかかってきた印象です。

永野は次、矢野良太が12月の防衛戦に勝てば、来年のカーニバルで挑戦です。
矢野にとり、当然ながら最大の強敵ですね。大阪でやるのかな?楽しみです。


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日曜、DAZNの真裏の、WBOミドル級王座決定戦。
こっちの方が表や、というツッコミも、当然おありかとは思いますが...。
デメトリアス・アンドラーデが、ウォルター・カウトンドグワを4度倒して判定勝ち
大柄なカウトンドグワを持て余すかと思いきや、序盤から左を見事に決めていきました。

ただ、最初のダウン、カウトンドグワが空振りして、足がかかってスリップした後に、
アンドラーデが左を当てていて、ダメージも尾を引いていたように見えました。
これがなくても両者の力関係からして、試合の趨勢は変わらなかったと思いますが、ちょっと問題あり。
サッカーみたいに、即座に映像チェックってわけにもいかんのでしょうが、
もし将来、そういうシステムが導入されたら、数分休憩して再開、となるかもしれない場面、でした。


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さて、10月7日横アリを皮切りに、毎週開催されているWBSSシーズン2。
なんか、YouTubeで長時間の動画を見つけました。
なんでも、試合当日にライブ配信されていた、と表記されています。
順番は前後しますが、レリクvsトロヤノフスキー戦はもちろん、前座の6回戦まで、
フルに見られます。とりあえずメイン開始から。






YouTubeのページで見ると、ライブチャット画面が平行して見られ、
KOの瞬間は、えらい騒ぎになっておりますね(^^)

で、先の日曜、21日にも、これがライブ配信されていた、という表記があります。
YouTubeで見られるんなら、こんな有り難いことないんですけどね。
来月3日のバーネット、ドネア戦なんか、気になって仕方ないですし。

ちなみに、これ、ライブで当日、ごらんになった方、おられますでしょうか?





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世界のボクシング界を大きく揺るがす大ニュース、だと思います。
カネロ・アルバレス、DAZNと大型契約締結

HBO撤退を受け、多くのトップボクサーが宙に浮いた?状況だと言われる中、
一番の稼ぎ頭と目されるカネロが、オンデマンドの会社と契約というのは、
いずれそういう時代になるにせよ、くらいにしか思っていなかったので、驚きました。

メイウェザー、パッキャオ戦が、PPVビジネスの飽和、その極限の到達点だとしたら、
あの試合内容を受けて、ボクシングの放映権料ビジネスがどのような影響を受けるのか、
「揺り戻し」が起こるのではないか、その場合の新たな「販路」は何か?などと
あれこれ考えたりしていましたが、今回、オンデマンド配信の会社が、PPVに成り代わる、
或いは匹敵する条件を、トップのプライズ・ファイターに提示したわけです。


カネロへの好悪、評価は別にして、様々な方面に影響の大きい決断だった、と思います。
ただ...その第一戦がさっそく決まったようですけど、何それ?感、強すぎませんかね。
相手の試合はWOWOWでやってましたけど、まあ、体格じゃ負けてないにせよ、
勝った試合もアンダードッグと目されてましたしね...けっこう露骨やなあ、と。

ミドル級に、強いの大勢おるんですけど、まさか今後、でんでん虫で行くんですかね?
さすがにそれはないか。ありそうで怖いですが。



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王座転落ではなく「挑戦」としての健闘 村田諒太、技巧派ブラントに判定負け

2018-10-21 15:41:44 | 海外ボクシング



ということでDAZN独占生中継、お昼前から見ておりました。
簡単に経過から。


場内は5千人規模ということで、小さなホテルの会場とかよりは、雰囲気あり。
けっこう盛況ぽく見えました。中には和装の女性もちらほら。ほんまかいな、って感じもしますが。

両者、若干の緊張が見える。
ブラントは平静を装い、村田は笑顔、ずっと歯が見える表情なれど、共に硬い。


初回、ブラントがジャブ、右、返しの左と矢継ぎ早に繰り出し、先制。
村田に都合の良い、スローテンポの展開を忌避する意図がありあり。
村田はっきりと立ち後れ、単発の右を返すも、打たれっぱなし。ブラント。

2回、同様の展開。村田左右の瞼がもう赤い。小さいながら切れている模様。
散発的にボディを打つが、手数、ヒットともブラント。
ガード主体の村田の防御を、スピードある軽打でブラントが完全に攻略している。

3回、村田ジャブを外せないが、ボディから攻める。ブラント少し止まり気味に。
右が再三出て、浅いながらヒットも。精度は欠けるが手数が出る。やや村田か。

4回、ブラント左ジャブ突く。村田外せず、防げず。右、左ボディで攻める。
ブラント、立ち上がりより足が止まり気味。攻勢は村田、手数ヒットでブラント。ブラントか。

5回、ジャブの応酬、互角。村田ワンツーを繰り返し、攻める。
右ダイレクトで追撃、ブラント効いたか、続けて打たれる。
村田さらに攻勢、左ジャブボディから右ストレート上のワンツー決まる。村田の回。


この辺りまでは、立ち上がりから飛ばしたブラントを、村田のボディ攻撃で止め、
どこかで捉えられるかも、という希望も消えてはいませんでした。
しかしこの後、ブラントが懸命に流れを変え、というか戻し、立て直していきます。


6回、ブラント、動いて当てる流れに徹する。村田追撃を外された感。ややブラント?
7回、ブラント、明らかに攻めるよりも捌く方にシフト。村田の右でロープを背負う。村田か。
8回、村田ダックで外し前に。右クロス当てるが、ブラントは一発来たら三発返す。ブラント。

9回、ブラントは捌く流れでスピードが出てくる。序盤の攻めの速さではなく、外して動く速さ。
村田はジャブを出せず、右から。ブラントの三連打、返しの真っ直ぐな左で村田のアゴが上がる。
村田少し効いたか。右足を気にする仕草。それでも右を当て、盛り返す。全体を見てブラント。

10回、ブラント前半休み、村田が手数でも上回る。左でブラントの頭を抑え、レフェリーが注意。
後半、ブラントがストレートパンチの連打を重ねる。ブラント。
11回、ブラントの左ジャブ。手数が戻る。村田は右ヒットも単発。
ブラントのリターンを数発もらい、相殺される繰り返し。ブラントの連打、右ダイレクトも。ブラント。

12回、村田奮起して右。しかしブラントの三連打、左でまた顔が跳ね上がる。
村田なおも右相打ち気味に決める。ブラント効いたか、少し止まるが、村田ギアを上げて追撃出来ない。
疲労、ダメージ抱え、懸命に攻めるが、どうしても間が空き、ブラント回復。右でまた村田のアゴが上がる。
甘いですが、この回は村田に。

判定は大差の3-0。私の採点は村田にやや甘く、8対4でした。


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日本人のミドル級ボクサーとしては、竹原慎二のウィリアム・ジョッピー戦、
石田順裕の一連の試合と並ぶ、或いは次ぐ闘いに臨んだ村田諒太でしたが、残念な結果となりました。

立ち上がり、これまでの相手なら「堅牢」で通った村田の、ガード主体の防御を、
速いジャブと、スリーパンチを真っ直ぐな左で締めるロブ・ブラントに打ち崩されていましたし、
序盤はスピード、リズム、テンポを上げて攻め、後半からは捌く流れにシフトした、
ブラントの試合運びの巧さの前に、大差の判定も仕方なし、と見えました。

ロブ・ブラントは、スーパーミドルの試合で黒星を喫していたものの、ミドル級としては
十分な体格で、なおかつあれだけ動けて手数が出て、巧さもあり、
ミドル級世界上位の、アメリカ黒人選手の実力水準を持っていました。

加えて、ブラントは村田の持つ特性...攻防共に大きく移動するスピードには欠け、
防御はガード主体で動きがなく、前に出る圧力があり、右は強打を秘めるが、
射程範囲を外せば手数が減る、といった部分を綿密に研究して、ファイトプランを練り、実行してきました。

もっとひ弱で脆い相手ならば違ったでしょうが、この相手に、村田が敗れること自体は、
仕方の無いことだ、と言わざるを得ない。そう思わされた内容でもありました。

しかし、ラスベガスのリングで、ミドル級の世界ランカー、それもアメリカの上位選手相手に挑む、
上記したとおり、石田順裕と同様の「挑戦」でしたが、敗れたとはいえ、健闘でもあった、と思います。
5回や最終回などは、さらなる攻めの上積みがあれば、あわや、という可能性も感じましたし。



ただ、これが普通のボクサー、ランカーとしての敗戦なら、この経験を糧に、という期待でもって、
今後のことも語れようというものですが、以前コメント欄で「関脇」と評された方がおられたとおり、
上を目指す過程にいる者を、それこそ綱張っているかのように扱い...というか、
実際その肩書きを持って(しまって)いる(いた、ですね)村田諒太の周辺にまとわりついた
「余計」の数々を思うと、なんだか気が滅入ってしまうのも確かです。

はっきりしているのは、今日の試合は「まさか」でもなく、期待外れでもない敗戦だった、ということです。
あれこれつべこべ言うまでもありません。試合内容を見れば、一目瞭然です。

そして、それを批判的に語る気持ちも、私にはありません。
村田諒太は、自分の良さ、強さをかなりの部分、封じられて、限界も抱えつつ、懸命に闘っていました。
日本人のミドル級ボクサーとして、史上有数の実力者とて、世界のミドル級上位に位置する技巧派に及ばなかった。
その現実を見せられ、悔しく、残念に思いこそすれ...というのが、試合後の率直な感想です。





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再起即/関西キラー/問題抱え問題児と/これも問題/決定戦DAZNでライブ配信!

2018-10-16 05:14:16 | 話題あれこれ




ということで秋の大一番も終わり、年末に向けて今年もあれこれ...となるのでしょうか。
大看板、締め、大トリ、という役割が務まる内山高志はリングを去り、
井上尚弥は来春まで予定なしとなると、さて誰が...と気になるところです。

井岡一翔が所属問題をクリアにして国内で、となるのか、はたまた別の方法があるのか、とか、
こないだの中継見てると、フジは伊藤雅雪に唾付けたな、とか(笑)色々垣間見えてはいるのですが。

何にせよ、各局揃って豪華絢爛、とはいかずとも、各局揃って何も無し、ということもないでしょう。
で、それ以外にも話題あれこれ、ということで。


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岩佐亮佑、再起表明とのことです。
まあ、本人ならずとも、あの試合内容で悔いが残るのは当然、でしょう。
何も「どつき合い」に走る必要など、どこにもないでしょうが、やりきったという気持ちを
本人も見る者も持てないままでは終われない、というのは、わかる話です。

気になるのは、即、IBFのイリミネーションバウトの話があるという部分ですね。
昨日買ったビートによると、和氣慎吾に「乱入くん」との対戦指令が出るも、まとまらなかったそうですが、
じゃあ今、IBFどうなってるのと専門誌見ると、9月発表では、1、2位が空位、
3位乱入くん、4位岩佐で5位が和氣でした。

乱入くんがよそに行く(毎度毎度、上手いこと「見つける」もんですな)ので、
3位が岩佐、4位が和氣に繰り上がるとしたら、決定戦はこのカードという可能性もあるのでしょうか。
タイトルマッチじゃないですが、それこそ年末、どこかの局でやってもいい、と思うくらいですが。

先週金曜、中川勇太が、岡本ナオヤに辛勝したリング上に、
和氣は日本のベルトを持って登場、来春の対戦、という前提で、中川を祝福し、同時に意気込みも語っていました。
あー、年末の世界戦はまとまらなかったのか、と思ったんですが、
中川には悪いですけど、もし岩佐戦があるなら、そっちを優先してもらいたいなあ、と思います。
実際は、そんな構想自体、ありもしないのかもしれませんが。


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一部で、伊藤雅雪挑戦か?と噂になっていたらしい、清水聡ですが、
さすがにそれはなく、12月3日、大阪はアポロジムの上原拓哉とOPBF防衛戦
清水はタイトルこそ持ち、世界ランクにも入っていますが、陣営としては、
先を焦らずに、試合数を重ねていく段階と見ているのでしょうね。
上位との勝負は来年以降、ということなんでしょう。

上原拓哉はユースタイトルやなんかを持っていて、無敗の選手ですが、
実力的には日本ランカー、若手の部類、という感じか。
直に見たことはなくて、動画を見ただけですが、バランスの良い左のボクサーファイター。
記事にもありますが、直近の試合は、好打して詰めて、良い流れでのTKOでした。


しかし、清水の相手って、韓国人とフィリピン人と、関西人ばかりですね。
次も勝てば、関西キラー襲名、です。
関東人と対戦するのはいつの日か。
世界云々、「上」との対決は、この辺が実現してから、なのでしょうね。


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税金問題を抱え、米国では活動できないと言われていたマニー・パッキャオですが、
アル・ヘイモンとサインし、ミスター問題児ことエイドリアン・ブローナー戦実現か、という話。

三浦勝夫氏の詳らかな記事が出ていましたので紹介しますが、
確かに、あれこれ「ご都合」だけで動かれてもなあ、と鼻白む思いもありますね。

宿命として頂点を目指す、持って生まれた天命をもって、天高くを舞う鷹のようだった
かつてのマニー・パッキャオが、完全に再現されるなどと夢見てはいませんが、
志の部分で、その片鱗さえ感じられないようなお話ばかり、ですね。

まあ、試合の部分だけ見れば、今のブローナーに大勝、とはいかずとも、
クリアに勝てないようでは、メイウェザー戦も厳しい、或いは、組めない、と見られてしまうでしょう。
そういう意味では、重要なテストと言える試合ですね。


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ビリー・ジョー・サンダースが、ドーピング違反でWBOタイトルを失いました

最近あれこれ問題行動が話題になっていたそうですが、
それは知らんので脇に置くとしても、なかなか「然るべき闘い」に踏み出さない、という意味で、
困ったお方やなぁ、としか見ていませんでした。
冷たいようですが、王座返上か剥奪か、どっちにしても、強いて残念に思う気持ちもありません。

それよりデメトリアス・アンドラーデの、世界挑戦機会が失われずに済んだことに安堵します。
相手はナミビアのウォルター・カウトンドクワ、17勝16KO無敗。
戦績の良い、未知の強豪という感じ。知られざる好カード、といえるかも知れません。
第三者の目で見て、村田vsブラントと、どっちが興味深いか、と言われると、考えてしまいますね。


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で、この試合、米国ではDAZNが配信するとのことで、日本はどうなのか、と思ったら、
DAZNのHPに、配信予定が出ていました。

10月21日、次の日曜日、つまり村田vsブラント戦と同日。
午前8時半から村田のアンダーが配信開始。メインは11時からの予定。
それと平行して、午前10時半10時から、アンドラーデvsカウトンドクワ戦も配信予定、とのこと。
※時間誤記していました。訂正します。

DAZN、ひとつのデバイスで同時に二画面表示は出来ません。
私は、DAZNを見られるレコーダとPCを、TVに接続していますから、
ザッピングして見られないことはないのですが、どうしても通信速度が落ち、画質が悪くなったりします。

これはやはり、村田を見たあと、結果知らずで見逃し視聴ということになりそうです。
当日は日本GPもあって、本当にもう、大変です(これは関係ないか...)



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先週からの試合観賞覚え書き その2 堀川謙一、王座返り咲きへ前進

2018-10-15 14:29:05 | 関東ボクシング



そういうことで、先週金曜日は、日本タイトル挑戦者決定戦、一挙6試合興行。
他会場で別に行われる階級もありますが、いっぺんにこれだけ揃うと壮観です。
当日はBoxingRaiseでライブ配信があり、楽しく観戦しました。
結果はこちらに詳しいですが、簡単に。


ライトフライ級は、元王者の堀川謙一が、こちらもベテラン、広島の雄、板垣幸司と再戦。
昨年、堀川が判定勝ちしていますが、これは未見。

序盤は板垣が右ダイレクト、堀川左フックリターンが目につく。
3回から堀川が圧すが、板垣が右クロス、左を返す。
4回、堀川トリッキーに出る。5回、堀川距離を詰め左アッパー。インファイトで打ち勝つ。
6回、板垣右アッパーで脅かすが、堀川ダックして入り左のレバーパンチ。
離れて外し、入って連打、堀川攻め、7回右ヒットさせ追撃、板垣反撃出来ず、ストップ。

ファイター化しながらも、巧さも変わらぬ堀川、38歳にしてなお充実の様子。
大阪で久田哲也に、内容的には勝っていた板垣に快勝ですから、お見事です。
久田との4戦目(過去2勝1敗)が実現したら、要注目の一戦です。


スーパーフライ級は、ユータ松尾vsレイ・オライス。

和氣慎吾のトレーナーでありながら、現役復帰して2戦目というオライス、
ジャブはよく出るが足はあまり動かない。松尾ガード固めじりじり出る。
松尾単発ヒットも、オライスの軽いが速いコンビで打たれる。

連打を当てまくっているオライスだが、3回くらいから、膝のバネが切れた印象。
4回、松尾が右から左フック返し、オライスダウン。右ボディ打たれ二度目。
オライス弱気が見えるも、左アッパーで反撃。
5回、オライス巧く当てるが続かず、松尾の右ショートでダウン、立てず。タオルも入る。

巧さは見せたオライスだが、やはり体力、耐久力に限界あり。松尾は苦しみつつ勝利。


スーパーバンタム級、中川麦茶が、岡本ナオヤに判定勝ち。
序盤は中川のジャブ、右カウンターが効いたか、中川が支配。
しかし3回あたりから、岡本の奮起と同時に、中川の「見過ぎ」が目につく。
覗き見ガードとカウンター狙いの受け身が過ぎ、まるで往年の大橋秀行(不調時)が如し。

果敢に打ちかかる岡本が少しずつ挽回。中川はヒットも単発止まり。
5回、中川左フックヒット。両者ラフになり、中川アタマが前に出る。よろしくない。
6回は岡本が打っては動く。7回バッティングで岡本カット、負傷判定。中川から減点1。

減点も考慮すると岡本かと思ったが、判定は中川。ちょっと意外な印象。
岡本の手数、ヒット数を、中川の単発の好打が凌駕した、ということか?
この辺はもう、判定論議の際に起こる、永遠のテーマではありますが。


スーパーフェザー級は、大里拳と杉田聖の関西対決、再戦。
前回は大里が競り勝ち、日本タイトル挑戦へ進んだ。

両者似た体型、距離。杉田のジャブから右が飛ぶ。大里右は単発。
3回、大里の右から左返し、杉田止まる。大里右クロス、杉田出血、パンチによる。

4回、大里チャンスかと見えたが、追撃甘い。5回、両者もつれる場面多し。
6回、大里ジャブは当てるが、当てても外しても、次がクリンチ。
杉田も打たれたら慌てて返し、頭を下げてもつれる。
終盤も、両者いまいち低調。ポイント自体は大里に行っているか、という感じ、でした。



スーパーライト級、井上浩樹vsマーカス・スミスは、この日一番の注目カード。
デビュー11連勝のサウスポー井上に、変則強打の新人王、スミスの対決。
動画ありましたので、ご紹介。





序盤、スミスが手を前に出して威圧。井上足使ってたまに打つ。
スミスはアゴが上がっているが、懐深くリーチあり。井上手数出ず。

3回、井上が足止めてガード絞り、ボディを攻めさせる。
スミスひとしきり打つが、井上が右フックカウンター、スミスがロープ際に腰を落とす。
井上がワンツー、右フックと、少しずつ攻めていく。

しかし4、5回やや膠着。6回、スミスが右ボディ、左ロング。
井上なかなか返せなかったが、最後の右を外し、左ストレート決める。スミスダウン。ゴングに救われる。
7回、井上疲れもあるか、追撃が甘い。スミスが終盤、手数出して終了。

井上は確かにやりにくい相手とはいえ、あまりに攻め手が足りない印象。
試合後の報道では、故障を抱えていたとのことでしたが。
判定自体は競っていた、と見ましたが、ダウンの分だけ勝ち、というところか?


スーパーウェルター級は、斉藤幸進丸と松永宏信の強打対決。

右(斉藤)と左(松永)の違いはあれど、体格も似ている。
序盤から、共に打てる距離に立ち、互いに際どく狙い、外し合う。
これは先手取った方の勝ちやな、勝負早いぞ、と一目見て明らか。

3回、その先手を松永が取る。目先を変えた左のロングが決まる。
追撃し、今度は小さい左ショート。斉藤ダウン。
4回、斉藤ダメージあり、少し打たれると足下が乱れる。
懸命に右を返していたが、松永左から右フック返し、ダウン、KO。

互いの強打が、互いの防御、耐久力を越える者同士の対戦。
痛烈なKO決着でした。


それぞれ濃密な、見応えありな試合が多かったですが、内容的には、堀川謙一の充実ぶりが白眉か。
期待の井上浩樹は、快進撃のイメージにストップがかかった印象。
スーパーバンタムは、唯一、判定に首を傾げた試合。
唯一の関西対決は、残念ながら一番低調、と言わざるを得ない内容でした。むむむ。


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最後に、この日曜はやはり、WBSSバンタム級一回戦の二試合目が気になるところでした。
ライブ配信は見られず、結果知らずにYouTubeで検索して、
時々日本語コメントが画面を横切る、あまり画質のよくない動画を見つけ、
フルラウンド見ましたが、そこまでして見るほどの試合でもなかったかな、という感じ。

のちに、画質が少し良いのを見つけたので、ご紹介。





好試合とは到底言えない内容なれど、ゾラニ・テテの闘いぶりは、ある意味では脅威かな、とも。
パンチがないわけではないが、敢えて強打しようとしない。
手応えを必要以上に求めず、勝ちに徹する、徹しきれる。
対戦相手とすれば、やはり「難儀」です。
もっとも、それが井上尚弥に当てはまる話かどうかは、何とも言えませんが。


ミーシャ・アロイヤンは、膨大なアマチュア戦績があるとはいえ、プロ5戦目で、
テテを相手に、試合をやれる、相手が務まる、そしてこれだけ保つだけでも大したものです。
しかし、勝ちを見込めるか、というと、それは過去映像を見たときから、難しかろう、としか思えず、
そのあたりは、この試合でも変わることはありませんでした。
やっぱり、ロシア枠、ワイルドカード、と言わざるを得ない出場選手だった、のでしょう。

主催者がルイス・ネリー陣営の出場打診を蹴った、という話には「見識」を感じましたが、
その反対側で、こういう無理押しもあった、ということです。
物事何でも、完全無欠とはいかないものですね。


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さて来週日曜は、いよいよ村田諒太のDAZNライブ配信です。
ロブ・ブラントは、CMなどによれば「史上最強の挑戦者」だそうですが、
この辺の「的外れ」ぶりは、従来のメディアとびた一文変わりませんね。

まあそれはともかく、なんとか良い形で勝ってもらいたいものです。
一番怖いのは、単に負ける、というのでなく、花も実もない寂しい内容の末...
というものですが、なんとかそんなことにはならんように。
パワーで圧倒して、どこかで捉えて、と行ってくれたら最高なんですが。





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先週からの試合観賞覚え書き その1 ベテルビエフ、衝撃のダウン応酬

2018-10-14 15:22:09 | 海外ボクシング



えー、横浜WBSSの衝撃というか満足感が、いまだ心地良い今日この頃ですが、
それと前後して、CSやAbemaTVやDAZNや、BoxingRaiseや、YouTubeやらで、
ライブ配信やら見逃し視聴や、と、あれやこれやと試合を見る機会がありました。

何も、私なんぞが、いちいち論評を加えねばならん、ということもないんですが、
何を見たか、という覚え書き程度に、感想文を書いとこう、と思い、以下、簡単に。
ついでに動画も、貼れるものは貼って、ご紹介、という感じで。


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そんなことで横浜WBSSの前夜は、後楽園ホールでの好カード。G+にて視聴。
末吉大vs三代大訓のスーパーフェザー級、ダブルタイトルは、結局引き分け。

序盤は末吉の左と、追撃の右が冴え、三代はガード上げて凌ぐも、手が出ない感じ。
中盤から三代もボディに好打を見せ、良いジャブも出て、追い上げるが、わずかに届かず?
私は小差ながら末吉か、と思いましたが、引き分けでした。

内山高志、三浦隆司、そして今の伊藤雅雪らと比べると、若干スケール感で劣るか、
と思う両者ですが、こういうカードで切磋琢磨することで、さらに一皮むけてほしいものです。
国内上位同士の試合として、見応えのある試合でした。
両者さらに勝ち続けて、再戦という運びになってほしいものです。

そしてG+。
最近カードが弱いなあ、と思うことの方が多かったですが、久々の好カード生中継でした。
選手共々、今後も、この調子で頑張ってもらいたいですねー。


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この生中継を見終えたあと、AbemaTVで、格闘技イベント「ONE」というのがライブ配信されていました。
詳しいことは何も知らないんですが、総合やキックの試合が色々揃い、バラエティ豊かなラインナップ。
時間としては随分遅くなってからでしたが、そのメイン格、というか目玉カード?として
シーサケット・ソールンビサイvsイラン・ディアス戦がセットされ、ライブで見ることが出来ました。

シーサケットは、自信満々に攻め立てましたが、12位という割にはタフで粘る挑戦者、
ディアスの抵抗に遭い、倒せず...という感じには留まらず、けっこう苦戦してた感じ。
画質がいまいち良くなかった(こちらの通信環境が悪かったせいもあり)せいもありますが、
8回と9回にあったスリップダウンは、けっこうダウンぽく見えたりもしたんですが...。

米国でのSuperflyイベントが、HBO撤退により打ち切り、なのか、他のTV局がついて再開なのか、
その辺はまだわからないのですが、エストラーダとの再戦があるとしたら、不安な感じも見えた試合でした。

画質の良い動画ありましたので、今頃ですが貼っておきます。
これはWOWOWではやらないんでしょうねー。





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翌朝、10月7日は、早朝からシカゴでの興行が、DAZNでライブ配信。
しかし横浜行きのため、全ては見られず、当然ながら後日、見逃し視聴で観戦。
全部で9時間以上の長時間ファイルを見る形になっていて、ちょっと見にくい。
ここで通信環境をあれこれ整備して、やっと快適に見られるようになりましたが。

そういうことで、一番のお目当てはIBFライトヘビー級タイトルマッチ、
アルツール・ベテルビエフvsカラム・ジョンソン。

DAZNでの見逃し視聴は、今日の時点でもうなくなっています。
YouTubeの動画貼っておきます。これは後日、WOWOWで放送あるかもしれませんが。





数年前、初めてWOWOWでベテルビエフを見た時、その振りの小さい強打に驚くと同時に、
「これは、昔の平仲明信と一緒やな」と思ったことを覚えています。
尖ったアゴを髭で隠している、と。
この試合を見て、その印象が間違いではなかったのだな、と思った次第。

カラム・ジョンソンの、ほとんど「特攻」というノリの猛攻は、
これまで見えていなかったベテルビエフの、もうひとつの顔を暴き出したのかも知れません。
とはいえ、あの振りの小さいパンチで相手を倒せる、驚異の攻撃力は、
変わらず恐るべきものではあるのですが。


ちなみにダニエル・ローマンは「いつもの感じ」で(笑)連打で攻め立て、
でもまあ倒せんなあ、という感じで進んでいた10回、力入れて打った右が
カウンターで決まって、追撃でダウン、再開後ストップ、という形で勝ちました。

この内容でもって、今後、というか次がどう、というのが読めないというか、微妙な感じではあります。
三度目の来日はないのでしょうか。それほど、あちらで「売れ」ている状態だとも思えないんですが...。


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金曜日のBoxingRaise、日本タイトル挑戦者決定戦などは、また後日に。
まあ、続きものにするほどの内容ではないですが、良い試合が多かったので、と。


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和製ミゲル・カントの趣さえ 拳四朗、古豪メリンドを技と力で寄せ付けず

2018-10-09 15:45:54 | 関東ボクシング



ということで、日曜の横浜アリーナ、セミファイナル以下についても感想を簡単に。


...と、簡単に書き出すには、こちらもあまりにお見事過ぎる、といいたくなる
拳四朗の見事な勝利でした。
これ単独で、別会場で見ても、充分満足して帰途についていただろうなぁ、という。


世界上位に多くの選手を並べる、軽量級の東洋圏内にあっても、
真の世界一に近いところで長く闘った、本物の「古豪」ミラン・メリンドに対し、
WBC王座に絡むメキシカン二人、ガニガン・ロペスとペドロ・ゲバラを破り、
その地位を固めつつある、上昇中の王者、拳四朗。

新旧王者対決となった一戦、拳四朗としては初の、フジ系列「全国」生中継、
そして世界にも広く配信される、注目の舞台で行われました。


初回の3分は、互いに探り合い、静かな展開に見えました。
しかしその間の、空いた時間を、隙間を、拳四朗が左で埋めていきます。
強打も有効打も、目を引くものはまだ出ないが、これだけで最低限、ポイントは取れる。
デビュー戦から変わらない、拳四朗の長所です。

しかし、単にポイント取れる、便利な、有用な、というに収まらないのが、
今の拳四朗の左です。
長短、強弱が多彩で、正確にリズムを刻む左が、敵との距離を測り、出鼻を止め、攻め手を封じる。

そこに、両足均等に重心を配置し、なおかつ広めのスタンスでありながら、
前後左右、自在に動けるフットワーク。
これを支える、全体をバランス良く鍛えられた、強靱な体幹、肉体は、
間違いなく、デビュー戦の頃から、目に見えて成長してきた部分です。

2回、メリンドの右ロング、被せ打ちのが一発、あと右ストレートの好打もあったか。
しかし4回まで、メリンドに振れるとしたらこれくらい、という印象。
メリンドの単発リターンも散見されるものの、全体を拳四朗の左が支配していると見えました。

5回、拳四朗のワンツーが決まる。右の「着弾」の数が、確実に増えていく。
6回、拳四朗がワンツーで止まらず、4、5連打へとつなげる。

その中に織り交ぜた、右アッパーには感心。最初の、上に突き上げるのはミスしたが、
すかさず前に伸びるアッパーを打ち直して、これを当てる。
普通、コンビにアッパーを組み込むと、そこでスピードを落としてしまうのが普通だが、
拳四朗は強い体幹、背筋と腕の力、そして巧みな強弱の配分で、速さを失わない。
以前、大内淳雅戦でも似た攻撃をしましたが、あのときよりもさらに強く、正確な連打でした。

この回、右が再三入り、メリンドが出血。
7回、拳四朗の左が片っ端から入り、ワンツー×2のセット、右アッパーと続く。
ドクターチェック要請、ストップとなりました。


横浜アリーナのような、普通以上の「大箱」で、メイン以外の試合において、
軽量級の技巧派選手が闘うと、あまりその良さが伝わらず、場内静まり、悪くすると弛緩した空気に...
ということは、割と普通にあることですし、ある部分、仕方ないことだったりもします。

しかし、拳四朗の技巧、それを支える心身の強靱さによるパフォーマンスは、
大会場を埋めた観衆の耳目を引きつけ、そのレベルの高さを、しかと伝えていた、と思います。
拳四朗応援、後援の方々も、確かに、思った以上に多くお見かけしましたが、
それ以外の観客も含め、拳四朗への称賛、或いは感嘆の声は、非常に大きなものでした。


私はというと「これはもう、和製ミゲル・カント、と言って良い領域かな」などと思っていました。

WBCフライ級王座14連続防衛、そのうち8度をメキシコ国外で闘い、判定勝ちばかり、
ほぼ左一本の試合ぶり、でも全然退屈じゃない、見て損なし、お得、お値打ち、何しろ巧い、鮮やか、お見事...
というのが、後追いで見知る私のカント像ですが、拳四朗の試合ぶりは、日本人ボクサーとしては類例ないほど、
そのレベルの高さにおいて、ミゲル・カントに重なり、匹敵する部分がある、と思います。
さらにいうなら「倒せるミゲル・カント」としての大成も期待していいのかな、とさえ。
※防衛の場所について誤記しておりました。訂正します。


何しろ今回の試合ぶりは、頭から尻尾まで、技巧の冴えと、それを支える強さが
存分に発揮された、見事なものでした。
リングアナの勝ち名乗りと同時に「かます」ダブルピースはせず、
他でこそっとやるにとどめていましたし(笑)
TVの生中継も全国に流れ、まあ過大、あやふやな部分もあろうかとは思いますが、
WBSSの世界配信にも乗り、けっこうな数の国々にも流れた今回の試合ぶりは、
間違いなく、拳四朗の名を、今よりも世界に広めたことだと思います。


ひとつだけ言えば、メインイベントの、あのお方のせいで...というのは事実でしょうが。
まあ、こればかりは仕方ないですが、拳四朗にせよ、当然井上拓真にせよ、
内心「勘弁してくれへんかな」「物事、何でも限度あるやろう」とか、色々思ってるんでしょう...かね?
仮にそうだとしても、無理もない、と、他人事ながら思うところではあります。


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各方面で語り尽くされているところかとは思いますが、会場演出は凄かったです(^^)
TVで見たやつ、そのまんまでした。
荘厳な雰囲気というか、欧州と米大陸の演出傾向でいけば、明らかな欧州寄り。
サッカーの欧州チャンピオンズリーグの雰囲気に近い、という印象でした。

リングを取り囲んだ照明が一斉に動き「アリ・トロフィー」の形になって、さっと消えるあたり、
本当に良い雰囲気で、良かったですね。
やっぱり、世界云々、というからには、このくらいのお値打ち感がないと嘘やなー、と。
これで井上入場曲が、あの有名ドラマーさんの生演奏だったら、120点でしたが(^^)

まあ、ちょっと贅沢覚えてしまった感もあります(笑)しょうもない試合でも世界世界いうけれど、
こういうレベルが当たり前になれば、虫除け効果があるんちゃうか、とか思ってしまいましたね。

また、この日の試合は、こういう演出に相応しいグレードのものばかりでした。
井上尚弥も拳四朗も、どちらも、世界のどこに出しても恥ずかしくない闘いぶりでした。
改めて、ええもの見たな、当たりやったなー、と思える興行でした。



ところでセミセミのWBAスーパーライト級、キリル・レリク対エデュアルド・トロヤノフスキー戦。
これまた、遠くから見ていても、両者の厚みのある肉体と、レリクの技巧、トロヤノフスキーの強靱さが
ひしひしと伝わってきて、展開自体は派手さはないが、直に見ていて、飽きることなく目を引かれ続けた試合でした。

しかし、遠目に見た印象では、レリクが手数、ヒットとも優勢で、トロヤノフスキーは単発。
レリクが攻めながらの巧さを見せて、終わったときは10対2、くらいの印象だったんですが、
判定は7対5の3-0。正直、あれ?という感じ。近くで見たら違ったんでしょうかねー。

TV放送では、全然やる気の無い編集の、ハイライトとも呼べない「断片映像」のみが流れていましたね。
まあ、他で見る機会もたぶん無いでしょうし、ある意味貴重な試合を見たのかも、です。


コメント (4)
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優勝するまでもなく成し遂げた、最強の証明 井上尚弥「初弾」で強豪パヤノを沈める

2018-10-08 12:16:11 | 井上尚弥



そういうことで、昨夜は横浜アリーナにて観戦してきました。

「わしゃ、もう知らん」
「どうなと、お兄さんの好きにしたらよろしい」

と、それだけ書けば事足りてしまうような試合を見せられました。
しかし、本当にそれだけで済ますのもナニですので、
毎度の通り、まとまりませんが、とりとめもなく。


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これでもボクシングブログというものをやっている以上、
何か書こうと思った試合については、一応、メモなんぞを取りながら見ます。
役に立たないこともありますが、ないよりはマシだったりもしますので。

昨日、横浜アリーナで観戦したメインイベントについて、
私のメモは、こうでした。


「p、もうアタマ? i ワンツー」


以上です。
しかし、これを元に、見たものを書き出して見ると、以下のようになります。


立ち上がり、身体も締まり、動きも切れて見えたファン・カルロス・パヤノが、
左右のパンチを出し、加えて自然に、しかしよく見ると若干不自然に、頭も井上の方に寄せてくる。

試合前に、もつれる展開になるのなら、あれがこうで、これがあれで...と、
色々想像していた内のひとつを「絵」にして早々に見せられ、少し嫌な感じ...と思った直後、
その仕掛けを、さりげなく躱した井上尚弥の左ジャブが、ドミニカ人サウスポーの右腕の内側を通りました。

直後の右が出る、一瞬の間に、パヤノの重心が、僅かに前に出た、ように見えました。
そこに、ジャブの軌道をなぞって、後続の右がまっすぐに伸びていく。

遠くの席とはいえ、会場にいないと聞き取れないような「衝撃音」が聞こえ、
直後、パヤノが全身を伸ばしたまま、倒れる。
身体をよじって起きようとしたが、身体を支えられないパヤノ、顔からキャンバスに落ちる。
明らかに「終わった」ことが伝わってくる光景。
初回、僅か70秒で、試合が終わりました。


立ち上がり、少し重心を後ろに置き、引き気味の立ち上がりだった?パヤノが、
井上最初の攻撃だったあのワンツーに対し、イモ引いて逃げる「弱者」だったら、
このノックアウトはなかったのかもしれません。
しかし、強者と強者の闘い故に、こういうことも起こり得る、のでしょう。

さらに言うなら「たった」一撃で相手を沈めるに至るまで、井上尚弥が重ねてきた
労苦の膨大さも、忘れてはいけないことです。

その過程に、僅かにでも緩みがあれば、甘さがあれば、
あの「たった」一撃を放つことは出来ない。そう思います。
あまりに衝撃的な一撃を生み、支えるものの膨大さもまた、
ひしひしと伝わってきたもののうちの、大事なひとつ、でした。



...とかなんとか、賢しらに書いてみましたが、とにかく、本当に驚きました。

KO負けの経験は一度もなく、それ以前に「一筋縄ではいかぬ」ことでは
今回のWBSSバンタム級出場者の中でも最右翼、と思われたパヤノを、
初回、最初の攻撃「初弾」で倒す。こうして書いていても、現実味がありません。
それは昨日、衆目の眼前で起こった事実なのですが、それでもなお。


KOの瞬間は、場内、歓喜が爆発、というよりも、騒然、という感じでした。
私もご多分に漏れず、思わず席を立ち、しばらく呆然とリング上を眺めていました。

今までも、井上尚弥の試合ぶりに、あれこれ驚かされ、眼前の光景を疑う、
という気持ちになってきたものですが、その上に、まだこんな衝撃があり得るとは!


勝ち名乗りを受け、インタビューに答える井上尚弥を見ながら、
衝撃、驚愕、それを通り越した「呆れ」にも似た感情に包まれていました。

WBSSバンタム級トーナメントとは、井上尚弥が同級最強の座を手にするために
闘われる大会だったはずです。
しかし、彼はもう、優勝するまでもなく、全世界の眼前で、その証明をしてしまったのではないか。
いや、そうでさえなく、井上尚弥が参戦した時点で、その意味はすでにひっくり返っていて、
すでに最強である井上を破り得るものがいるのか否か、それを問うためにあるのが、この大会なのか。


あれやこれやと、頭の中を思いが巡り、なかなか止むことがありませんでした。
会場を去る道すがら、同道した友人たちとあれこれ話しながら、何かぼうっとした感じが長く続きました。
全てひっくるめて言うと、私は、とても心地よく「感動」をしていたのだと思います。

またしても、またしても、井上尚弥が与えてくれたそれに、ただただ感謝と、敬意あるのみ、です。




それにしても、井上尚弥は、本当に困ったお人です。

リングサイドに姿の見えた長谷川、山中、伊藤雅雪らは、あの試合で、何かを解説する暇があったのでしょうか。
ナルバエス戦における「A級戦犯」ぶりが未だに恨めしい香川照之さんは、出来れば黙っていて欲しいので、それは構いませんが、
人数の増えたラウンドガールも、メインでは出番なく仕事を終える羽目になっていましたし、
TV局の皆さんも、内心「出来れば、もう少し、あのその...」という感じではないのかと。

挙げ句、試合後のインタビューでは「次は海外、見に来れる人は来てください」とか言ってましたしね。
いや、本当に行きたくなってしまいますわ。無理ですけど。本当に、困ったお人もあったもので...。






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明日、横浜決戦 公式プレビュー動画

2018-10-06 17:43:07 | 井上尚弥
 
えー、いろいろありまして、ばたばたしており、更新がすっかり滞っているうちに、
明日、決戦の日を迎えてしまいました。
話題も試合もあれやこれやと、取り上げたいなと思いつつ、毎度の通りズルズルと、です。
申し訳ありません。


とりあえず明日、横浜に乗り込み、観戦します。
歴史的な一日...というか、新たな歴史の始まりを見られると期待しています。
さいわいにも台風直撃は免れ、交通機関も何とか、大丈夫そうで。


で、昨日アップされたらしいですが、WBSS横浜ラウンドの公式プレビュー動画。
もう数日早くアップしてくれれば、とは思いますが、ご紹介。





プロモーターがインタビューで言っているような、膨大な視聴者数があるのかどうか、
実際のところはよくわからなかったりもしますが、この動画の作り自体からも、
大きな野望を持って進められているプロジェクトらしい、それだけは確かですね。

さて、いよいよ明日です。盛り上がっていきましょー。



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