村田諒太の敗戦を受けて、むろん、本人の進退も気になりますが、
DAZNのボクシング配信の今後もちょっと心配な今日この頃です。
とりあえず、話題あれこれと。
======================================
タイでIBFのイリミネーションバウトを闘うはずだった黒田雅之ですが、試合中止。
そのまま、IBFの指名挑戦権を得る見込み、とのこと。
エクタワンは、一度大阪で、今、日本Sフライ級王者の奥本貴之に勝ったのを見ていて、
動きも当て勘も良い選手でした。
黒田とて楽じゃ無い、ましてタイでやると、と思っていましたが、幸か不幸か、こうなりました。
もしIBFでも1位になれば、A1位、C2位、O3位と、どこでも上位です。
WBAダラキアン、IBFムサラネは、どっちも強そうですが、
さすがにムサラネの方が全盛とはいかないでしょうから、こちら狙いなんでしょうか。
いずれにせよ、日本に呼べないとしたら敵地か、中立地か、なんでしょうね。
今後の動向に注目です。中谷潤人との日本タイトルは、まあ、やらない流れなんでしょうね...。
ちなみにIBF、11月10日の船井龍一の試合も、イリミーネーションに認定したみたいですね。
Sフライ級の国内ベストは、今は船井かな、と思っていますので、これは良い話です。
======================================
村田、ブラント戦の同日、福岡は久留米、午後からという「真裏」の興行。
ウェルター級、日本タイトル挑戦者決定戦、帝拳のサウスポー永野祐樹が、
地元の強打、別府優樹と白熱の一戦を制す。
ミニマム級は大接戦、田中教仁が榮拓海を僅差で下すが、一時紛糾、とのこと。
とりあえず、フルでは無いようですが、長野、別府戦、ダウンシーン直前から。
この前後の打ち合いだけ見ても、好ファイトだったことは明白ですね。
別府は何かと、そのキャリアを揶揄されることも多いですが、
強打を生かした闘い方が出来て、かなり強い。日本上位として充分。
今回は負けたものの、タイトル戦線に絡んできて欲しい選手です。
それを下した永野もさすがというか。長濱陸に勝っただけのことはあります。
派手さはないが、左強打に段々磨きがかかってきた印象です。
永野は次、矢野良太が12月の防衛戦に勝てば、来年のカーニバルで挑戦です。
矢野にとり、当然ながら最大の強敵ですね。大阪でやるのかな?楽しみです。
======================================
日曜、DAZNの真裏の、WBOミドル級王座決定戦。
こっちの方が表や、というツッコミも、当然おありかとは思いますが...。
デメトリアス・アンドラーデが、ウォルター・カウトンドグワを4度倒して判定勝ち。
大柄なカウトンドグワを持て余すかと思いきや、序盤から左を見事に決めていきました。
ただ、最初のダウン、カウトンドグワが空振りして、足がかかってスリップした後に、
アンドラーデが左を当てていて、ダメージも尾を引いていたように見えました。
これがなくても両者の力関係からして、試合の趨勢は変わらなかったと思いますが、ちょっと問題あり。
サッカーみたいに、即座に映像チェックってわけにもいかんのでしょうが、
もし将来、そういうシステムが導入されたら、数分休憩して再開、となるかもしれない場面、でした。
======================================
さて、10月7日横アリを皮切りに、毎週開催されているWBSSシーズン2。
なんか、YouTubeで長時間の動画を見つけました。
なんでも、試合当日にライブ配信されていた、と表記されています。
順番は前後しますが、レリクvsトロヤノフスキー戦はもちろん、前座の6回戦まで、
フルに見られます。とりあえずメイン開始から。
YouTubeのページで見ると、ライブチャット画面が平行して見られ、
KOの瞬間は、えらい騒ぎになっておりますね(^^)
で、先の日曜、21日にも、これがライブ配信されていた、という表記があります。
YouTubeで見られるんなら、こんな有り難いことないんですけどね。
来月3日のバーネット、ドネア戦なんか、気になって仕方ないですし。
ちなみに、これ、ライブで当日、ごらんになった方、おられますでしょうか?
=====================================
世界のボクシング界を大きく揺るがす大ニュース、だと思います。
カネロ・アルバレス、DAZNと大型契約締結。
HBO撤退を受け、多くのトップボクサーが宙に浮いた?状況だと言われる中、
一番の稼ぎ頭と目されるカネロが、オンデマンドの会社と契約というのは、
いずれそういう時代になるにせよ、くらいにしか思っていなかったので、驚きました。
メイウェザー、パッキャオ戦が、PPVビジネスの飽和、その極限の到達点だとしたら、
あの試合内容を受けて、ボクシングの放映権料ビジネスがどのような影響を受けるのか、
「揺り戻し」が起こるのではないか、その場合の新たな「販路」は何か?などと
あれこれ考えたりしていましたが、今回、オンデマンド配信の会社が、PPVに成り代わる、
或いは匹敵する条件を、トップのプライズ・ファイターに提示したわけです。
カネロへの好悪、評価は別にして、様々な方面に影響の大きい決断だった、と思います。
ただ...その第一戦がさっそく決まったようですけど、何それ?感、強すぎませんかね。
相手の試合はWOWOWでやってましたけど、まあ、体格じゃ負けてないにせよ、
勝った試合もアンダードッグと目されてましたしね...けっこう露骨やなあ、と。
ミドル級に、強いの大勢おるんですけど、まさか今後、でんでん虫で行くんですかね?
さすがにそれはないか。ありそうで怖いですが。