さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

今年三度目名古屋行き

2008-11-17 00:13:34 | 大場浩平
今日は今年三度目の名古屋行きを敢行しました。
あれこれあってタイトではありますが、何とか見たかったもので(^^ゞ


姫路の爆撃機、川端賢樹が最後になるかもしれないタイトル挑戦、
対するはあの大場浩平。関西ボクシング依怙贔屓主義者で、
なおかつ大場ファンでもある私には、なんとも心に染みるカードです。

今日、名古屋に向かう近鉄特急アーバンライナー車中で、
昨日買ったボクシングマガジンをのんびり読んでおりましたら、
浅沢英記者による川端の記事が載っていました。
川端がサーシャ・バクティンに完敗し、三谷将之に惜敗したのち、
またも再起してタイトルマッチに辿り着いたことだけで感慨深かったんですが、
その後彼の身の回りに起こった親族の不幸や、それにまつわる事々と、
それを乗り越えて今日の試合に挑む川端の健闘を願わずにはいられない、
改めてその思いが強くなりました。

対する天才・大場浩平は、前回の児玉卓郎戦での大ピンチが
記憶に新しいところです。
あのピンチを乗り越えたことを評価したい反面、
「打たれ癖」のようなものが出来てしまうのではないか、と心配でもあります。
しかし、岐阜の破壊王と呼ばれ、ランカークラスが対戦を忌避する
強打とタフネスを併せ持つ児玉を退けた大場が、
またもラストチャンスに賭ける実力者川端を迎え撃つとは思いませんでした。
この辺のマッチメイクは、日本王者として非常に立派で、
三谷将之路線...という言い方が適当かどうかわかりませんが(^^)
前王者に負けない、王者の矜持を感じさせる姿勢は、
やはりこちらも応援せずにいられないという気にさせられます。


試合は大場がフリッカージャブで突き放しにかかり、
川端が右クロスを狙う展開で始まりました。
しかし大場のスピードは出色で、川端の右クロスは遠く届きません。
初回は大場が明白に押さえました。

しかし2回、川端がひとしきり攻勢に出て、大場がそれを躱したあと、
しばらく川端が手を止めて防御に専念します。
大場が前に出て、川端がロープを背負ったそのとき、
川端のカウンターが決まって大場が背中から倒れました。

※「ボクシングフリークス」の速報には左一発と書いたのですが、
右と書いてあるサイトもあり、どっちか確信が持てませんでした。
映像で確認したところ、左フックから右のフォローがあってのダウンでした。

前回は大ピンチを迎えこそすれ、倒れなかった大場ですが
いともあっさり、綺麗に倒されました。場内騒然となりました。

しかし大場はすぐに立ち、その後は懸命にジャブを突き、
いつものトリッキーな動きこそ見られない代わりに、
密度の濃いストレートパンチ主体のボクシングを見せます。
川端は追撃したいところでしたが、大場が懸命に突き放し、
川端は悪いときの、前に出るが手数が出せない攻防分離に陥ります。
時折強打を振るって攻めますが、大場のジャブが終盤まで支配しました。

しかし大場は最終回、自ら川端に「打ってこい!」とアピール、
川端がそれに応じて激しい打ち合いになります。
このあたりに、大場の意地を見ました。ダウンとられたまま、
アウトボクシングで挽回した、というだけの勝利では、
大場のプライドは満たされないのでしょう。
冷静に最後まで闘い抜くことこそ、何より大事だという見方もあるでしょうし、
それもまた正しいと思いますが、大場のこうした思いが伝わる闘いぶりも、
やはりとても魅力的でありました。

判定はドローが一人、あとは大場を支持しました。
会場で、ちょっと遠い席から見ていたので、
川端の強打の効果に対する見方がちょっと違ったと思います。
私は96-93か、97-92、というところで大場の勝利と見ました。

若き天才と叩き上げのベテラン、ボクサーとファイター、
対照的な二人の闘いは、やはり熱く燃えました。
試合後、両者は互いに「君と闘えたこと」を感謝する旨を語り、
健闘を称え合いました。
そして姫路から来た川端応援団からは「浩平コール」が起こりました。

さまざまな思いを背負ったふたりの闘いは、
見る者の心を揺さぶる素晴らしい闘いでした。
単に「明暗を分けた」という言葉では割り切れない両者の姿、
どちらも「勝者」として称えたい闘い、
やはり見に来て良かった、と思える試合でありました(^^)



今日はこの試合だけでなく、見所が多い興行でした。
新人の時に見た、トサカ頭の激闘王こと緑ジムの小出大貴が、
強打の比国王者JRソラノに挑んだ試合があり、
メインはミニマム級の東洋vs日本王者対決。
こちらも大いに楽しんで参りました。


小出大貴は、久しぶりに見たんですが、自分の懐の深さを生かし、
長いパンチで突き放して長い距離を維持して闘い続けました。
ソラノは強打を生かすことが出来ず、失点を重ねました。
小出は思った以上に巧く、己を知った冷静かつ勇敢な闘いぶりでした。
ソラノはこれまでの強打のイメージがあり、小出で勝てるだろうか、
よくこんな相手と試合組むなぁ、なんて思っていたのですが、
見事な勝利を収めました。脱帽です。

メインの和賀寿和vs黒木健孝、5年前の対戦では
和賀が初回KO勝ちをしているそうですが、
今日の試合では両者の立場は完全に逆転していました。
初回こそ和賀の右が決まって和賀がダウンを奪いますが、
それと前後して黒木の速いコンビネーションが試合を支配します。
和賀は右から単調な攻めを外され、前にのめっては打たれ、の繰り返し。
ワンサイドの展開は最後まで変わらず、同じパターンで和賀が打たれ続け、
これは止めてもいいんじゃないかと思うくらいでした。
黒木は見事な勝利でしたが、試合後は謙虚に
「上を狙うというより防衛戦をしっかり勝っていく」旨を語りました。
しかし私は高山勝成との対戦なんか見てみたいな、と思いました。
共によく動いて防御し、多彩な連打で攻めるファイター同士、
好ファイトが期待出来るんじゃないでしょうか。

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年末年始世界戦その3

2008-11-15 00:58:24 | 西岡利晃
さて、年が明けると好例のテレビ東京世界戦であります。
今年は西岡利晃と小堀佑介のダブル初防衛戦となりました。


西岡の王座を巡っては、正規王者イスラエス・バスケスとの統一戦が
先に行われるべきなんですが...先のWBC総会では、
バスケスの網膜剥離が回復した後、という前提ですが、
ラファエル・マルケスとの4戦目が許可されたそうです。

しかし一方で、日本での報道では、バスケスは12月までに
現役続行か引退か決定せねばならず、もし引退ならば、
西岡が正規王者に昇格、ということになっています。

なんだかもう...この辺の話については、
まともな頭ではついていけませんね、ホンマに(^^;)

相手のヘナロ・ガルシアは元バンタム級1位で、
長谷川穂積に判定で敗れたあと、IBF王者にKO負けしています。
転級したあと、最近は連勝しているそうですが、現状はどうなのでしょう。

しかし、スピードでは西岡がまさるはずですので、
ナパポーン戦のような先行逃げ切りが出来そうですね。
ガルシアの執拗なボディ攻撃をどれだけ封じ、耐えられるか。
上下に連打したあと、どれだけサイドに巧く回れるかがカギになってきそうです。


小堀佑介の防衛戦は、ドン・キングとの交渉が難航したようですが、
その後帝拳の協力により、国内開催へと落ち着いた模様です...
って、まぁ、案の定、という以外に言葉もありませんね。
小堀と、小堀の支援者の方々は相当な苦労をされたことでしょう。

相手のモーゼスは、前回来日時の試合では、ちょっと判断しにくいのですが、
体格面だけとっても小堀よりかなり優位に立つ感じです。
技術面はちょっとラフな感じにも見えましたが、
いざ世界戦となれば、どういう感じで立ち上がってくるのか。
この試合を乗り越えれば、マルコ・アントニオ・バレラとの対戦も?
という夢のある話が出ていますし、何とか勝ってもらいたいです(^^)
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年末年始世界戦その2

2008-11-13 23:37:03 | 関東ボクシング
昨日の続きです。

大晦日ですが、ダウンタウンのガキの使いやあらへんで特番、
今年は「笑ってはいけない」シリーズに加えて、
「山崎邦正vsモリマン」の激闘も...じゃなくて(^^;)
坂田健史が昨年引き分けたデンカオセーン・シンワンチャーと再戦します。
会場名は忘れましたが、坂田の地元広島での開催です。

昨年の試合、私はデンカオセーン逃げ切り勝ちと見ています。
何とも唐突不可解、かつ不快な最終回ラスト30秒の減点があり、
それでも引き分けという結果でした。
しかも試合中にデンカオセーンの右手負傷というアクシデントもありました。

とはいえ、初回にダウンさせられた右は、その後坂田がうまく防いでいました。
デンカオセーンが同じパンチにこだわって、新たな攻め口を考えていないようだと、
坂田がまた競り勝つのではないかと思います。
デンカオセーンが、前回の試合で何が通じて、何が通じなかったかを踏まえて、
新たな武器を携えてくればわかりませんが...。


ところでTVですが、生中継がある、という話ですが、
これはもちろん、関東のみならず、全国の話なんですよね。
なんか、新聞記事によると、TBSの格闘技中継の前にやるので、
「前座」という言葉を使ってるところがありました。
なんと失礼な...と思うところです。
しかし、何でも良いから、少しでも多くの視聴者の目に、
これぞボクシング、という良い試合をやってみせてほしいところですね。

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年末年始世界戦あれこれ

2008-11-12 23:24:16 | 関東ボクシング
連日、年末年始の世界タイトルマッチが発表されています。
いっぺんに書ききれないんで、ぼちぼち触れていきたいと思います(^^)


まず、12月23日、両国に内藤大助登場です。
相手は噂の通り、山口真吾。

まぁ、批判の声が吹き荒れ...てるのかどうかはわかりませんが(^^;)
色々事情があるにせよ、あまり歓迎したくないカードではあります。
こんなことでええんかいな、という感じですね。

しかし先のWBC総会での、指名試合2連戦義務付けという決定も
この挑戦者選び以上に歓迎できません。
先日、出鱈目WBAのことをボロクソに書きましたけど、
WBCも今回の総会で、あれやこれや露骨な決定を連発してはります。

タイとメキシコの有力者の顔を立てることを優先したんでしょうが、
ヘタしたらポンサクレックとホルヘ・アルセが並立して防衛を続けた
異常事態がまた再現されるやもしれません。

亀田戦の交渉のみならず、内藤陣営はリングの外でも
大変な苦労を強いられそうですね。
それを思うと、今回のマッチメイクを声高に批判するのは、
ちょっと気が引ける感じでもあります。


この日の興行では、待望?のOPBFタイトルマッチが行われます。
王者の大久保雅史が、然るべき挑戦者、ジョジョ・バルドンと対戦するわけです。
あれこれ批判を受けてきた大久保ですが、この相手との対戦こそが、
王者の証明を果たすための条件でした。健闘を期待しましょう。

また、日本フライ級王座統一戦も行われます。
清水智信vs五十嵐俊幸、こちらこそ多言無用、真の好カードですね。
なんか、大学の先輩後輩なんだそうですが...勝負の世界は厳しいです。


この日の興行は、代々木でのダブルタイトルマッチに続き、
国内のフライ級上位選手を一度に大勢見られるという意味で、
テーマ性のある興行だと思います。
あと、地方のボクサー依怙贔屓な私としては、久高や中広にも
もう一度こういう興行に参加するチャンスを与えてほしいですね(^^ゞ

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中国ボクシング

2008-11-06 22:43:38 | 海外ボクシング
ただいま、中国で開催中のWBC総会。
ホセ・スライマン会長、またも再選とのことです。
いやはや...(^^;)

明日は帝拳の三澤がミニマム級暫定王者パラシオスに挑む試合があります。
そもそもなんで三澤が、という疑問がある上に、
相手がけっこ強いらしく、勝機は乏しそう、という話です。
しかし勝ち負け以前に、良いところを見せて、良い試合にしてほしいです。

さて、先の北京五輪で金メダリストをふたり出した中国ですが
そのうちひとりがプロ転向を表明したとのこと
ライトフライ級だそうですから、プロで上位に来る頃はフライ級かその上か。
そのうち、日本のトップクラスとの絡みもありそうです。

アマチュアの世界では既に強国である中国ですが、
金メダリストがプロ入りとなると、プロボクシングの方も、
いよいよ本格的な広がりを見せてくるのではないでしょうか。

プロボクシングに対する大衆の関心がどの程度のものなのかわかりませんが、
最近、よく噂に上るマカオでの世界戦開催が実現して、
中国のボクサーが頻繁に出場するようにでもなれば、
アジアのボクシング界も大きく変革していくことでしょう。
日本も含めて、より国際的な交流、広がりのあるボクシングシーンが
アジアに築かれれば、それは素晴らしいことです。

まぁ、そんな大層な話はおいて、
鄒市明(←なんて読むんでしょう?)選手が
プロで闘う姿を見てみたいですね。楽しみです。

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