さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

配信はなし?/WOWOWでも?/明日はニカラグア

2024-07-12 16:45:50 | 海外ボクシング


さて、来週末はライブ配信試合三連戦が待ち構えていますが、その前に話題ちょこちょこと。


と、来週と言えば月曜日に迫って来ました、マッチルーム日本進出第一弾。
とはいえ、このX投稿見るまで、忘れてましたが。


誰が見て、誰が勝つ?とは、皮肉なのか何なのかわかりませんが、本当にそんな感じです。
アジア地域以外ではDAZNが配信するが、日本国内でどこが配信するのか、とうとう今日に至るまで発表がありません。
サッカーのEUROやあるまいし...いや、本当にどうなるのでしょうね。DAZNがついているなら、DAZNで流せば良いようなもので。
欧米で流れる英語実況、そのままでも別に良いでしょうにね。まあ、DAZNのやるこっちゃ、仕方ない、とこっちも納得?するでしょうし。


===============


DAZN繋がり?というか、そのまんまですが、イスラエル・マドリモフvsテレンス・クロフォード戦は、サウジアラビアのリヤド・シーズンの一環として行われます。
当然毎度の通りDAZNによるライブ配信ですが、アメリカでのPPV視聴料は79.99ドル。もう80ドルにすればいいのにと思うところですが(笑)。


そもそもアンチPPVとでもいうのか、サブスク料金で全部お届けしまっせ、というのがDAZNの売り文句だったはずですが、もうそんなことは綺麗さっぱりお忘れの模様。
まあそれは海の向こうの話やしな、と思っていたらDAZN日本でも同様の仕儀になっております。

昨日までは、DAZNにアクセスして、ボクシングを見ても、ラインナップにこの試合は記載されていませんでしたが、今見たら記載あり。
日本でも当然PPV。価格は3000円なり、です。
ただ、この興行、アメリカではDAZNとESPNのPPV、両方でやるらしい?ので、ひょっとしたら日本でもWOWOWの生中継になったりするかも。
TVではなくてオンデマンドのみ、かもしれませんが。
何しろ、しばし注視が必要かもしれません。まだ日にちはありますしね。


===============


明日はニカラグアでローマン・ゴンサレス復帰戦。
相手は田口良一と闘ったロベルト・バレラ。長身のサウスポーで、強敵でしたが田口が猛然と立ち向かい、TKOした試合。
田口のベストファイト、或いはそのうちのひとつだったと思います。
しかしロマゴンと闘うということで、階級も上がっていて、今回は117ポンド。はてさて。

この試合をライブで見る方法はなさそうですが、ネットで逐次速報は見られることでありましょう。
ロマゴン、どんな調子でしょうか。




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実は難関だったかもしれず サム・グッドマン、チャイノーイに判定勝ち

2024-07-11 00:03:27 | 海外ボクシング



ということで昨日は、井上尚弥への指名挑戦権を二団体で持つサム・グッドマンの試合がありました。
とりあえずXでハイライトの動画がありましたんで、ご紹介。


いずれWOWOWで録画放送があるかもしれませんが(ないかも...)、割と好ファイトだったみたいです。


グッドマンが井上からの挑戦呼びかけを断った理由として、この試合の日程を上げていて、言うては何だが、WBC8位とはいえよく知らんタイ人との試合がそんなに大事か、と不思議でした。
しかし数日前、さる筋から知らされた話によりますと、このチャイノーイ・ウォーウラワットは、ナコンルアンプロモーションの現エース格で、ABCO王座10度防衛、プンルアンやコムパヤックといった元王者を下している。けっこう強い、とのことでした。

最近はミニマム級以外で国際式王者がいないタイですが、ONEという団体ほか、ムエタイの世界展開により、ムエタイのホープで「向いてそうなの」を国際式に転向させずとも、キック(多少のルール変更は受容?)の試合でビッグマネーを稼ぐパターンが増えている、とのこと。
そういう情勢にあって、最近では珍しく?国際式で大手が力を入れているのがこのチャイノーイで、今回も当初はグッドマンをタイに招聘する交渉をしていたくらい、だそうです。
へー、へー、そうですのか、と驚くばかりでした。

もちろんフルに見てみないとアレですけど、確かになかなか...一定以上の力がありそうな選手です。
井上尚弥への挑戦者候補たるグッドマンに対して失礼になるかもしれませんが、ホンマのホンマに「東洋太平洋」地域のSバンタム級、トップを決めるとしたらこの試合かも、とダイジェスト見ただけですが、思った次第。
もちろん本人、井上挑戦をアピールするわけでしょうが、私としてはグッドマン、チャイノーイ共に、下町俊貴や石井渡士也、池側純といった選手たちと「チャレンジマッチ」をやって見せて欲しいなあ、なんて思ったりも。

特にチャイノーイ。最近、日本におけるタイ人ボクサーの評判たるや、惨憺たるものがありますし、御国の名誉のため、来日してくれませんかね。
まあ、強いのを敢えて呼ぶようなプロモーターはいませんか...。


ところでグッドマン、数日前に「井上と9月に闘える」とホザいた(さすがに、こういう表現をさせてもらいます)らしいですが、昨日の試合で拳を傷めたのなんのと。
事実なら残念なことです。でもまあ、結果的に井上とやらずとも、そこそこのカードでも好待遇を受けているらしいので、それはそれで...って感じなのかもしれないなあ、という印象でもあります。
ちょっと、思ってたのと違うのかな、この人は...という。


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若く新しき者、必勝の宿命を果たす ジェシー・ロドリゲス、エストラーダを7回KO!

2024-07-01 00:05:44 | 海外ボクシング



ということで当然昨日はDAZNの生中継に釘付けでありました。
メインの時間はえらく遅くて、ちょっと驚きましたが...。


スーパーフライ級、事実上の頂点を争奪する世界タイトルマッチながら、王者はブランク明けのファン・フランシスコ・エストラーダ。
挑むは若き昇竜、ジェシー・バム・ロドリゲス。
若さ、時の勢い、いずれもロドリゲスにあり、ということは、前提としてわかっていたことではありました。


初回、場内囂々たる「ガジョ」コール。観衆の声援はエストラーダに向けられている。
両者、前の手リードで探り合い、外し合い...だったが、徐々にサウスポー、ロドリゲスの右リードが当たり出す。
エストラーダ、左ダブル。ロドリゲス、次の左を外しワンツー。左がインサイドから決まる。エストラーダ、早々に少し効いた?
ロドリゲス、左ダイレクトも決める。エストラーダは右ストレート伸ばし、左フック迎え撃ち。

ポイント迷うが、ロドリゲスの左の効果を取る。
初回から実に濃密な攻防。しかし、ロドリゲスはまだ正対する構えのみで、サイドへ出る動きはあまりない。


2回、ロドリゲスの右リードが支配。合間に右サイドへ出る動きも徐々に。左アッパーが正面から、側面から飛ぶ。
エストラーダ、後手に回り続けたこの三分間で、左目周辺にアザが出来る。クリアにロドリゲスの回。
3回、ロドリゲス右ボディ、次の攻撃で右アッパー上。エストラーダも左アッパーを打っていたが、その上を通るパンチ。
エストラーダ、一瞬両膝が伸び、その後コーナーへ後退して追撃される。なんとか凌ぐが、ロドリゲスの右リード上下が決まる。
エストラーダ反撃も右を外される。ロドリゲスの回。

4回、ローブローを打たれたとアピールするエストラーダ、間を取りたがる。劣勢の証。
ひと息つけたからか、エストラーダの右に力感が出てくる。サウスポーの右腕の下を通す左アッパーも出る。
しかしロドリゲス、程なく右リードで「セット」し直す。右ジャブから軽く左アッパー、ワンツーで追い打ち。
軽めだが速く、正確なコンビネーション。これがまともに決まって、エストラーダ、ダウン。立ち上がるがまた攻められ、スリップも。ロドリゲス10-8。


エストラーダのダウンシーンは、連打に目がついていかずに打たれた、というもの。
まさに「新」と「旧」の運命が交錯した、残酷な瞬間でした。
やはり、新しき者が旧き者を打ち破る、そういう試合になったか...と。しかし話は「すんなり」とはいきませんでした。


5回、ロドリゲスがガードを絞って正面から接近。足を止め加減にして、左アッパー、右フックの連打。
エストラーダもこの間合い、位置関係なら、打たないわけにいかず。左右ボディアッパー、左フックなどで応戦。

しかしこれも、ロドリゲスの仕掛けだったか。エストラーダ、手を引き出されている。
ロドリゲス、打ち合い続けるかと見せて、左サイドへ出て間合いを空け、ワンツーでエストラーダをロープへ飛ばす。
さらに左アッパー、右フック決めて攻勢。エストラーダを止め、4連打を決めて、またロープに追い、打ちまくる。ロドリゲスの回。

ここで、もう充分ではないのか、と思い始めました。現実的に、ここで棄権はしないだろうが、もしそうしても、納得いく結末であろうと。


ところが6回、開始早々でした。ロドリゲスが右リードを突いていく。右足を相手の左足の内側へ踏み込んで突き放す型。
ところが若干、間合いが近すぎた。エストラーダが、対サウスポーのセオリーどおり、左足を外側へ置いて、そのままの踏み込みで打つ右ストレートが決まり、ロドリゲスがダウン。

まさかの展開、というか、本当に驚きました。これが王者の意地というものなのか。
ついさっきまで、良いパンチを打ち返せる間合いではなく、その隙間もなかったように見えたのに。
まさに、晴れた空から雷が、という感じでした。

ロドリゲス立ち、エストラーダが攻める。慌てて打ちまくるのでなく、右ストレートをボディへ伸ばす。狙いを持った反撃。
しかしロドリゲス、ダメージは浅かったようで、すぐに右ジャブ、回り込んで左アッパー。次は正面から同じパンチ。
左ショートストレートのリターンパンチ。左ロング、右ボディ。
さらにロープ際で左ボディストレート、右アッパー、左ショートから右フック返しで締める、凄いコンビネーション。なおも左右ボディ、ワンツー。

終わってみればダウン以外はワンサイド、ロドリゲスの攻勢。10-9に「戻す」べき内容。


7回、さすがにもう、時間の問題と見えたが、ロドリゲスの左右アッパーが上下に決まり、左クロスが入っても、エストラーダは耐える。
これは上では倒れないと見たか、ラウンド終盤、いったん上にパンチを集めたロドリゲスが、エストラーダの反撃に合わせて左ボディをカウンター気味に打ち込む。
これが二度続けてヒットし、二発目が悪い間合いで入ったか、エストラーダが崩れ落ち、悶絶。衝撃的なフィニッシュによるKOでした。



試合全般を通じて見えたものは、「新」王者ジェシー・ロドリゲスの圧倒的な技量力量でした。

両ガードを高く掲げて、その位置から無理なくどんなパンチでも打てる。
防御に安定感があり、その上で右リードを多用して、良い間合いを抑え、リズムに乗って攻め、守る。
その基本の上に、得意の「サイド攻撃」を濫用せずとも、相手を着実に攻略していく。まさに理想のボクサーファイター、その完成形。
ダウンを喫したことは不覚だったのでしょうが、その前後を見るに、試合の大勢には何の影響もありませんでした。

DAZNの実況が、マイケル・カルバハルらの名を挙げて、彼らの系譜に連なる軽量級の王者が生まれたと言っていましたが、まさしく。
ジェシー・ロドリゲスは、米大陸の軽量級最大のスターとして、その地位を確立しました。



そして敗れたファン・フランシスコ・エストラーダ。一時代を画した名王者とて、時の流れには勝てず、徐々に厳しい面も見えていた数試合、そしてブランクを経ての一戦で、一度だけ王者の意地、誇りを形にして見せはしたものの、内容的には完敗、という形で「王位」を譲ることになりました。

現状、彼の心身が、最強の敵と闘う構えであり得たのかどうか、という点について、論議があって不思議ではない。
きついようですが、率直に、そう見えた試合内容でした。
初回早々から、ロドリゲスの右リードを端緒に、ワンツーや左アッパーを避ける際、目線が外れかけていたし、ダウンシーンについても上記の通り。
そこには往時の、数々の激戦を闘い抜いてきた王者が備えていたはずのものが、いくつか欠落しているように見えました。

試合後には笑顔で勝者を称える一方、再戦条項を行使すると宣言していたりと、闘志自体は変わらぬまま、のようです。
しかし、誰の思いも同じでしょうが、本当に再戦があるとして、その闘志のみで、望みを叶えられるかどうかというと...もちろん、実際に闘えば、どんなことでも起こり得るのがボクシングではあるのでしょうが。



しかし、今後どのような試合が組まれようと組まれまいと、確かなこともあります。

陽が東から昇り、西へと沈むように、新しき者は旧き者を倒さねばならない。
新旧の王者が激突した、宿命の一戦...ボクシングの歴史において数多ある「王位継承」の儀式たりうるタイトルマッチに、ジェシー・ロドリゲスは、必勝の宿命を背負って臨み、見事に勝利を収めました。
その事実は、王者ジェシー・ロドリゲスの偉大、その証として、試合を見た我々の心に焼き付いた、ということです。

そして、もし再戦があろうと、或いは日本にも居るタイトルホルダーとの対戦があろうと、その試合は、まず王者の偉大さを軸に話が回ります。
相手がどう、ライバルが居るかどうか、試合として面白いと思えるものになるかどうか...そんな、ある意味では俗な話を必要としない、「単体」を見るだけで価値のある、真の王者。
井上尚弥がそうであるように、ジェシー・ロドリゲスもまた、そういう領域にいる一人になった。そういう試合だった、と思います。


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ウェルターの逸材、2戦目は比国遠征 堀池空希、また初回KO勝ち

2024-06-30 00:00:00 | 海外ボクシング



U-NEXTのダイナミックグローブ、WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT において、指定強化選手に選ばれ、4月19日のデビュー戦で初回KO勝ち、その素質に目を見張らされた横浜光の新人、堀池空希(ほりいけ ひろき)、昨日、早くもデビュー2戦目を闘ったとのことです。






比国のセブで行われたOMEGA PROMOTIONの主催興行に出て、比国のライアン・マーノをまた初回KO。
こちらはYouTubeの配信、堀池の試合のところから。





試合としてはうーん、という感じです。相手は6勝19敗の35歳というから、こうなって仕方ないかもしれません。

しかし、先日デビューした、こちらもウェルターの大物ルーキー、田中宙なども同様でしょうが、階級のことを考えると、今後のマッチメイクは大変でしょうし、こうして海外のリングでも闘える試合があれば出て行く、というのは、完全な解決にはならないにしても、多少なりとも不足を補う、という意味は見出せるんではないか、と思います。
実戦経験を積んで強くなるのみならず、海外で試合をする経験は、何であれ貴重でしょうし。

やはり重いクラスになればなるほど、最終的には米大陸の選手との闘いが求められるでしょうから、そういう意味ではまだまだ遠いとは思いますが、佐々木尽のようにトレーニングだけでも経験して、試合の方は東南アジアから、徐々に中央アジアに視野を広げ、その上で...となっていくのが妥当でしょう。もちろん、国内のライバル対決も必須ですが。

そういう面では、誰かひとりではなく、こうして複数の大型新人がウェルターで現れるというのは、良い傾向だと思います。
まだちょっと気が早いかもしれませんが、佐々木尽のWBOランクが、そのボクサーとしての内実とは違う早さで?上昇していますので、その後を見据えて、佐々木の次代を担うボクサーとして、堀池空希と田中宙のどちらが勝ち上がるのか。
或いはさらなるホープの登場、参戦があるのか。楽しみですね。



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明日、世界のメインイベントはアリゾナで エストラーダ、ロドリゲス計量パス

2024-06-29 05:31:20 | 海外ボクシング




まあ、この両者なら滅多なことは無いだろうとわかっていても、最近は以前にも増して、前日計量の行方が気になりますね。
ファン・フランシスコ・エストラーダとジェシー・ロドリゲス、両者共115ジャストで計量パスとのことです。



明日はテオフィモ・ロペスの試合もありますが、やはり世界のメインイベントはこの一戦でしょうね。
トップランクも敢えて?テオフィモの相手に大きな名前を持ってこなかった、という面もありましょう。経費をかけても100%の注目度が得られるわけではないのですから。


会場はアリゾナ州フェニックス、フットプリント・アリーナ。NBA、フェニックス・サンズのホームアリーナだそうです。
バスケの場合、収容人数は1万9千人を超えるそうで、ボクシングだとどうなるんでしょうか。
両者共西海岸にファンベースがあるでしょうから、明日は大盛況でしょうね。

数日前ですが、野球場で会見やってました。



アリゾナ・ダイヤモンドバックスのホーム、チェイス・フィールドというらしいですね。えらいとことろで顔合わせです。
日本ではなかなかこうはいきませんね。昔の薬師寺、辰吉戦みたいな試合だったら、ナゴヤ球場で顔合わせ、とかやってたら盛り上がったでしょうが、ああいう場合は逆に、そこまでせんでもチケット売れるしみんな見るし、余計なことせんでええわ、という感じで話が止まるのでしょう。
そういうこっちゃないんですけどね。そこまで頭というか気が回る人、この業界にはなかなかおらんでしょうし。


話を戻してエストラーダ、ロドリゲスですが、SNSなどではロドリゲスがローマン・ゴンサレスと凄いスパーをしたとか、他にも練習風景とかが、自然と目に入ってくるのに対し、エストラーダの様子、練習の動画などは、あまり見ないように思います。
試合もアルギ・コルテス戦以来でしたっけか。上の顔合わせの際の表情も、どう取ったらいいのかよくわかりません。
ブランクも却って休養充分、ベストで仕上がった、ということであってほしいですが、こればかりは。
元々激戦続きで、クアドラス戦で倒れたり、コルテス戦は少し苦戦したり、当たり前ですがベテランの域に入って、難しいことも増えてきているところでしたし...何しろ実際にリングに上がったところを見てみないと、という。


対するロドリゲスは、フライ級での戴冠と引き替えのアゴ骨折という試練を乗り越え、サニー・エドワーズを退けての、堂々たるスーパーフライへのUターンですし、上記の通り元気そうな様子が色々目に入ってきます。
普通に考えたら、旧き者を新しき者が打ち破る、王位継承の儀式のような試合を見ることになろう、というところですが。

ただ、エドワーズ戦のような勝利が再現されるかというと、それは難しいかもしれません。
エストラーダは文字通り、歴戦の雄で、エドワーズ以上に厚みのある戦績と、豊富な経験があり、もし劣勢に回ることがあっても、そこからが簡単ではないはずです。
少なくとも、如何に強敵ジェシー・ロドリゲス相手であっても、容易い勝利を与えるようなことはないでしょう。


で、予想ですが...何しろ片方の状態が未知数なので、難しいですね。
両者ベストなら、ロドリゲスの「サイド攻撃」にもエストラーダが当然、何らかの手を打ってくるだろうし、経験と若さの激突、接戦必至と見ますが。
それでも結局、ロドリゲスを推しますけども。
何しろ楽しみです。明日は、これだけは外せん、という構えで臨むとします(笑)。


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「売れる」ための最短距離を突っ走る ベン・ウィテカー、世界ランク入り

2024-06-20 07:34:19 | 海外ボクシング



井上尚弥次戦の試合日が、海外情報だと9月9日、なんと月曜日と出たらしく、間違いであってくれたらなぁ...と思う今日この頃ですが、まあそれはおいといて、今頃、日曜日の試合感想など、簡単にですが書いておこうと。


U-NEXTのWBOクルーザー級タイトルマッチは、試合前の再戦煽りはえらく盛り上がっていたものの、勝って雪辱成ったクリス・ビラム・スミスと、敗れたリチャード・リアクポース共々、感心出来るところがほとんどない内容にがっかりしました。
このビラム・スミス、ローレンス・オコーリーに勝ったっていうけど(試合見てません)ほんまかいな...と首を捻るばかりでした。


で、セミに出たのは東京五輪銀メダル、プロ転向後はノーガード基調の派手なボクシングで、SNSなどでよく見かける、今時な「売れ筋」を追求するのに一生懸命なベンジャミン・ウィテカーが、エズラ・アレニェカに判定勝ち。
YouTubeでダイジェスト見つけましたんで、ご紹介。





好悪は別に、この手のスタイルは、一打の決め手を持たない選手にはリスクが高いように思います。
ナジーム・ハメドなら、倒してしまえば試合は終わり、もう打たれる心配は無い、てなものですが、そうじゃない場合は、やはり。
まして重いクラスともなれば、打たれた場合のリスクも高い。ハメドの先達、ヘロール・グラハムは結局、世界を獲れなかったわけですし。

もちろんベン・ウィテカーが今後、どちらの道を辿るのかは、見てみないとわからないわけですが、今のところ、上のレベルで一打必倒のパンチがあるようには見えず、グラハムよりさらに重いクラスで...二重の意味で難しそうに思えます。

しかし、見た印象が非常に強いボクシングをしていて、知名度はすでに相当なものです。
今回、セルハースト・パークでの興行となったのは、メインの再戦による盛り上がりだけでなく、ウィテカー人気も込みでのことだったのでは。
場内の雰囲気は、そういうものに見えました。
ただ、6回終了後の振る舞いなど典型ですが、派手なスタイルの上に、嫌われキャラの上乗せもあって「人気」というに収まらないものを目指しているようにも思います。
たぶん意図してやっているんだと思いますが。好かれるよりも嫌われる方が手っ取り早い、てなものかもしれませんね。

とにかく、いかに「売れる」か、ということに血道を上げているようにしか見えないですが、その狙いは現時点では、成功していると言えるでしょう。
キャラが定着して、売れ筋に乗れれば、その影でスタイル自体に関しては、微調整をしていくことでしょうし。
もし、万一そういう考えがないんだとしたら、先行きは厳しいことでしょうね。


で、今回の勝利により、なんかWBAゴールド王座獲得、とか言ってたような気がするんですが、それとは別に、WBC22位に入ったとのこと。
勝負の時は、案外早いのかもしれません。




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果敢、多彩、狡猾な「殺しのパターン」 デービス、強敵を豪快に沈める

2024-06-17 00:01:45 | 海外ボクシング



そういうことで昨日は未明から海外ボクシング三本立てでした。
当然全部張り付いて見られるわけもなく、WOWOWを中心に主だったところを結果知らずに見よう、と思っていたのですが、やはり難しく、DAZNの方は何となく結果を先に知ってしまうなど、なかなかうまくいきません(笑)。
WOWOWメインが終わって、DAZNを開いたらちょうど試合後の様子が映っていて、あ、こっちが勝ったな、と...。
しかしまあ、どちらもえらい長丁場だったのですね。いやはや。

まあそれはともかく、感想は順番に、ということでWOWOWの方から。


挑戦者フランク・マーティンの立ち上がりは、彼の実力が存分に見られた、と言って良いものでした。
速いパンチとフットワークで、先手を取って外し、圧力をかけに来るジャーボンテイ・デービスに左のカウンター。
しっかり見た上で、力をかけた迎え撃ちが出来るバランスで闘えている。

普通なら、これで簡単には出て来られなくなる、というのが常識ですが、デービスにはそれが通じない。
3回、ボディから上へ強打を返してくる。
そして、これにマーティンも左カウンター。さらにスリーパンチで脅かす。しっかり狙えている。


ここまでポイントはマーティンが連取しているように。
さてデービス、この容易ならざる相手をどう攻略する?と思っていた4回以降に出た答えは、想像以上に見事で、感嘆せざるを得ないものでした。

4回、デービス左アッパーから左フック。マーティン外すが、アッパーを織り込んだ攻撃はデービス最大の武器。
続いて、その左アッパーをボディへ、しかもカウンターで決める。マーティン相手にこんなことが出来るとは。
デービスの勇気、果敢さ、という表現を飛び越えた「蛮勇」に、思わず目を見張りました。

マーティン、ボディのダメージ、そして気圧された面もあるか、徐々にコーナーに詰まることが増え、良いカウンターが出なくなる。
5回、ロープに追われて、ロープに腰を落とす?場面も。コーナーからコーナーへ追われ、攻められ続ける。

6回、デービスはマーティンのバランスを見て、もう怖いカウンターはない、と判断したかのよう。速いワンツーでどんどん攻め立てる。
7回、デービス、また左ボディアッパーのカウンター。そして右フック振り下ろしの追撃も。
この一連はもう、多彩かつ狡猾な「殺しのパターン」が相次ぐ。見ていて、震えが来るような思いでした。

マーティンはかろうじて芯を外すのが精一杯で、ロープへコーナーへ、追われ続ける。
それでも懸命にに左カウンターを繰り出すが際どく躱され、また攻め立てられる。
気付けば、絵としては半ば「捉えられた」ようにも見える。これでは時間の問題だとも。

8回、マーティン攻め返すが続かず、コーナー近くで詰められ、右から左アッパーで止められ、フィニッシュは左フック。
マーティンの頭がバウンドするダウン。強烈なKOとなりました。


良いバランスで動いて外し、強いカウンターも打てる相手に、ボディ攻撃から攻略の端緒を掴む、というのは、まあ普通というか、良くある話です。
しかしデービスはそれをカウンターで狙うという、これまた普通なら無理、無茶という攻め口を見せ、徐々にマーティンを後退のバランスへと追いやっていきました。
その後も攻めても時に単調、強引と見えて、マーティンのカウンターを逆に狙い打ちするなど、鋭く怖い狙いがそこかしこに。

そしてまたボディへのカウンター、追撃も加え、さらに攻撃のペースを上げ「仕留め」の段に持ち込む。
その上でのフィニッシュがまた、アッパーで止めてのクロスという、先日の井上尚弥ばりの強烈なもの。
挙げ句にコーナーの天辺から宙返りです(笑)。なんとまあ。開いた口が塞がらない、とはこのことでした。


リング外では色々あって(ありすぎですね)、拘留や収監や保護観察や、もうフルコース状態で、裁判の合間に試合してるような?有様だった時もありましたが、いざリングに戻ってきたら、改めて、役者が違うとしか言いようがありませんでした。
それも相手が、普通なら何らかのタイトル、ひとつやふたつ手にしていても不思議の無いレベルの強敵、マーティン相手ですから。
言えば、そういう相手だから余計に、デービスの凄さがより、くっきりと浮かび上がったのかもしれませんが。



豪州で王座復帰なったワシル・ロマチェンコとはまた違った意味で、やっぱり世界の、真の頂点とは凄いものだと、ありきたりですが感嘆するのみ、です。
世界ライト級の頂点は、この新旧対決によって決まると、焦点が絞られた感じがします。
人知の極限を極めた技巧のロマチェンコと、人知を超えた戦闘能力を持つデービス。
是非、この両者が相まみえる一戦を、どうにか実現してもらいたいと思います。
ボブ・アラムが前向きなコメントを出しているようですが、サウジマネーが動くということもある?何でも良いので、とにかく、と切に願うばかりですね。


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今日は世界のビッグマッチ デービス、強敵マーティンと激突

2024-06-16 00:02:24 | 海外ボクシング



そんなことで今日はもうすぐ、未明2時15分のU-NEXTを皮切りに、午前8時半からDAZN、9時からWOWOW生中継と、海外のタイトルマッチ三本立てです。
えらいことになっております、ハイ。
WOWOWは開幕ぎりぎりになって、サッカーの欧州選手権“UEFA EURO 2024”の放送が決まり(「そのせい」で、ABEMA擁するサイバーエージェント共々、株価が下落したそうで...)正直ボクシングどころじゃない(笑)のかもしれませんが。


まあ色々盛り上がっていきましょう、ということで。





目玉はやはりジャーボンテイ・デービスとフランク・マーティンのWBAライト級タイトルマッチです。
両者、バチバチ、というのを通り越して、ホンマに仲悪そうに見えます。ジムで喧嘩したこともあるんだとか?
まあ、終わったらすんなり健闘称え合うんでしょうけど、デービスは久々の試合ということもあってか、ナーバス?というんではないにせよ、不安定な感じもしますね。

何しろフランク・マーティン、ホンマに強いですからね。派手さではデービスにかないませんが、技量力量は相当なものです。
強打者だけど強打者過ぎず、技巧に優れるが技巧派過ぎず、というか。妙な表現かもしれませんが。

とはいえ、デービスは良くも悪くも規格外ですんで、その良い面が出たら...まあ、ありきたりな想像ではあります。
ただ、マーティンの実力なら、逆があったって不思議はない、とも思うんですね。はてさて、どうなりますやら。楽しみです。



こちらはライトヘビー級で元王者グボジークと闘う、怪物デビッド・ベナビデスが、カネロ・アルバレスについて語ったというコメント。



私から付け加えることは何もありません。ただただ、仰る通りです、としか。



注目度という点で少し劣るかもですが、これもなかなかの好カード、IBFスーパーライト級タイトルマッチ。
スブリエル・マティアスvsリアム・パロ。プエルトリコ凱旋の王者に、躍進目覚ましいダウン・アンダーから来た挑戦者。
DAZN初登場のマティアスに、DAZNの枠内で勝ち上がってきたパロ。これも楽しみです。






こちらはU-NEXTのアンダーカードに出るベンジャミン・ウィテカー。
無敗対決の相手、エウォリツェ・エズラ・アレニェカ(本当にこう読むかどうかはわかりません)にのど輪を決めてニッコリ笑顔、の図。やれやれ...。
対するアレニェカ、最後ブラジャーみたいなの投げてましたけど。これは初めて見ましたね。なんなんでしょうか。まあ色々やりますね、あちらの皆さんは。



これから相手のレベルが上がり、派手な仕業がどのように収斂されていくのか、という段階に入っていくだろうウィテカーですが、さすがに重いクラスであの調子というのは...と、古いアタマの私は思うんですが、はてさて。



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次の日曜は海外ボクシング三本立て WOWOW、DAZNにU-NEXTでもライブあり

2024-06-12 05:31:46 | 海外ボクシング




次の日曜、16日はWOWOW生中継の日ですが、他にも海外ボクシングの配信がDAZNとU-NEXTでもあります。なんと三興行ライブ。
WOWOWが午前9時からTVの生中継で、デービス、ベナビデスの試合。
DAZNは午前8時半から配信開始で、スブリエル・マティアスvsリアム・パロ、IBFスーパーライト級タイトルマッチ。

このふたつに加え、U-NEXTでも未明、午前2時15分からライブ配信。
これは何でしょうか、「寝るな」という神のお告げでしょうか。実際はそんなわけいきませんが。

U-NEXTは英国はロンドン、英プレミアリーグ、クリスタル・パレスFCのホームスタジアム、セルハースト・パークから。
WBOクルーザー級タイトルマッチ、クリス・ビラム・スミスvsリチャード・リアクポース戦です。
これ、再戦なんだとか。前回勝ったのは挑戦者のリアクポースの方。ビラム・スミス唯一の黒星なんだそうです。へー、という感じですが。





日本語実況、解説がつくようですが、誰かは不明。小國以載でしょうか?或いは亀海喜寛か?岩佐亮佑?
さすがにWOWOWと比べると、カードとしては弱いと言わざるを得ませんが、せっかくですので、後追いでもチェックしようと思います。
しかし、言っちゃなんですがこのくらいのカードで、サッカーのスタジアム使うんですから、羨ましい限りですね。


ちなみにアンダーには、「売れるためならガードも下げる、止めてくれるなおっ母さん」でお馴染み、ベンジャミン・ウィテカー君も出ます。
相手はエウォリツェ・エズラ・アレニェカ(←読み方違うかも...)という、12勝10KO無敗のナイジェリア人。
8戦目(ここまで7勝5KO無敗)のウィテカーにとり、初の強敵かもしれません。
注目のホープ対決と言えましょう。こちらも要注目、です。



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落日のワイルダー、再浮上のデュボア サウジ興行今頃ですが感想

2024-06-09 00:01:34 | 海外ボクシング



今頃ですが先週日曜、DAZNのPPVでライブ配信されたサウジ興行、火曜日にはもうアーカイブが見られましたんで、ざっと見ました。
今頃ですが感想、簡単に。


メインはデオンテイ・ワイルダー落日の一戦。というか、もう前回でそれは決定付けられていたと思うんですが。
ツァン・チレイはそういう相手の現状もあって、悪い面が出ず、良い面が全部出た試合。
KOシーンは凄かったですが、あまり過大に見過ぎるのはどうか、とも思います。


セミのフルゴビッチ、デュボア戦はデュボアが再浮上のTKO勝ち。これ、結局IBF暫定戦になったんでしたっけ。
フルゴビッチは初黒星。良いワンツー、右ストレート持ってますが、デュボアに凌がれて、負傷もし、スタミナも苦しくなった感あり。

ハムザ・シェラーズは序盤打たれましたが、長いリーチを生かしつつ、当て際に独特の角度を付けたパンチで、オースティン・ウィリアムスをKO。
ミドル級でコンディションが良ければ台風の目にも。ていうか、もうそうなっている、と見るべきなんでしょうか。


減量苦により転級希望が伝わっていたレイモンド・フォード、好条件故に?ニック・ボールの挑戦に応じましたが初黒星で陥落。
ボールの連打、攻勢による印象点が僅かに上回った?
勝敗をボクサーの「品質」を加味して決めるならフォードでしたが、そうではないので、この結果もやむなしか。


クイーンズベリーvsマッチルームの対抗戦で、クイーンズベリー全勝でしたが、正直そこまで、どの選手がどっちで、というのは気にならず。
ていうか、そもそもその辺はよく知りませんし。
ただ、見さえすれば、なかなかの好カードが組まれのやなあ、と納得がいく、内容のある試合が多かったです。
一番中身として物足りなかったのは、実はメインだったりします。KOシーンだけは凄かったですが。


この対抗戦とは別に、ディミトリー・ビボルがマリク・ジナードをTKOして、ベテルビエフ戦の代替試合に勝利。
ジナード、良いジャブ持ってて、ビボルを苦しめましたが、精度とパワーの差が出ました。
ベテルビエフ戦、リスケもされましたが、まだ心配なことですね。
今回、予定どおりにこのカードが行われていれば、ベテルビエフとトップランクの契約がある故に、DAZN独占にならず、日本でもWOWOWが生中継していた、という話を聞きましたが、それを聞くとますます、残念なことでしたね。






DAZNは昨日の土曜日も、オスカル・コラーゾvsヘラルド・サパタ戦を配信していました。
ライブでは見られず、結果知らずで夕方から見ていましたが、2回に良い感じで攻めていたコラーゾが、サパタの大きな右フック一発食ってぐらつき、大ピンチ。
立て直して判定勝ちはしましたが、パンチが乗らず、KO出来そうに無い展開に終始。
評価、売り出し、という面では厳しい内容でした。2回、かなり本腰入れて油断してましたね...。


ところで試合の合間には、ジェシー・ロドリゲスの姿が再三見られました。日本時間30日、迫って来ました。楽しみです。


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