つうことで、ワンミー×カメ戦のTV中継に背を向けて、小雨降る尼崎に行って参りました。
アルカイックホールオクトで、フランシスコ・ロサス×中島健戦であります。
このアルカイックホールオクトは、関西随一、いや全国でも他にないんじゃないかというくらい、ひな壇で見やすく、椅子もゆったりの、良い会場であります。
今回、この会場は初めてというミニマムHP管理人さんと同道しましたが、「すごく良い会場ですねー(^^)」とのことでありました。
試合は世界ランカーのロサスが重いボディ攻撃で攻め込むのに対し、足を使うかと思った中島が足を止めて打ち合い、押し合い、もみ合いに応じるという意外な展開。
しかし相手の土俵で闘ったにもかかわらず、中島も互角に近い闘いを見せました。
体力、パンチ力といった面で、中島の成長を確認出来た試合でした。
ただ、判定は2-0で中島勝利でしたが、中に4ポイント勝利という判定があったりして、それはどうじゃろなあという感じ。
私の採点はやや中島に甘いかも、と思いますが94-94でした(3Rにロサスがダウン奪うも、その後ローブローで減点があり、ダウン分のポイントが相殺されています)。
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で、帰宅してワンミー×カメ戦をビデオで見ました。
テリーなんとかいう電波芸人はまあしゃあないにしても、解説席の元世界王者ふたりの「よいしょ、こらしょ、どっこいしょ」には、ホントに心が渇きました(;-_-)ノ
まー、この世界、大手興行主のよしみにすがってしか生きていけないのは承知ですが、それにしたってねえ...。
亀田に関しては、この異常な注視の中、なんであれタイトルマッチと名の付いた試合をやって勝つんだから、それなりに大したものではあります。
しかしあんなに顔からグローブが離れてしまい、それを補うだけの防御センスもスピードもない相手(まわりくどい言い方ですいません、簡潔にいうと「歩くサンドバッグ」です)をいくら鮮やかに倒したところで...「世界に一歩前進」?
そらまあ、遠ざかってはいないですけど(^^;)
亀田には、確かにある種の可能性を感じはします。
豊富な練習量、海外キャンプや世界クラスの選手とのスパー経験、世間からの注目度によって磨かれた度胸のよさなどは、他の若手選手には無いものです。
しかし、適切な技術指導を受けていないこと、距離感のなさ、防御勘の乏しさといった穴もあからさまに見られます。
今日の試合でもそれははっきり出ていました。
あれを「亀田、衝撃の戴冠」と報じるメディアは、ボクシングというスポーツに対し、何の責任感も持っていない、堕落した商売報道人であると断じて良いでしょうね。
それにしてもワンミーチョーク。
序盤に叩かれたらああなるだろうと想像はしていましたが...。
彼には日本のボクシングファンの期待がその一身にそそがれていたのですが、残念な結果でありました(^^;)