ということで年末に向け、例年の通り、あれこれと噂話が賑やかになってくる頃です。
あんな試合があるらしいで、これは決まった、もう発表あった...
こういう話が聞こえてくると、そろそろ来年のカレンダー買うとこか、
年賀はがきの予約も始まってるなぁ...という感じで、もう一年も終わりが近いことを実感します。
こんなことを言っているのはボクシングファンだけかもしれませんが。
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ということであとは発表のみ、という話だったジェスリル・コラレスと内山高志の再戦です。
内山のコメントは、あの序盤KO負けからすると、かなりの強気ですね。
まあ弱気があっても、それを口にするわけもありませんが。
前回も書きましたが、初戦の結果を分けた真実が何であったか、その答えが否応無しに問われる、
普通以上に重く、大きな意味を持って語られるであろう一戦です。
様々な労苦を乗り越え、この一戦に臨む両者の姿からは、一瞬たりとも目が離せないことでしょうね。
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田口良一の相手は、WBA3位、16戦16勝13KO無敗のカルロス・カニサレス。
陣営や本人が、自分から「あえて強豪を選んだ」的なコメントをしていますが、
レコード見ると、強いと言えそうな相手は、現WBA1位ロナルド・バレラくらいで、
後はろくな戦績の相手がいません。
とはいえ、強い選手ほど相手から敬遠されるものでもあり、どんなんかなと動画探したら
とりあえずバレラ戦がみつかりました。
こちらはフルラウンドの動画。
赤グローブ、白と黄緑のトランクスがロナルド・バレラ。
黒グローブ、白地に黒のベルトラインがカニサレス。
冒頭、6秒ほど欠けています。2ラウンドめが「1R」と誤表示されています。
小柄なカニサレス、右ロングをダイレクトで当て、距離を詰めると左フックの好打も。
この左フックはコンパクトで鋭く、要注意。小柄だが足を使ってよく動く。
大柄な相手と闘うことに慣れている?
しかし攻めの際に、ジャブで崩して入らず、右ダイレクトから入ることが多い。
けっこう当たるが、中盤以降は前にのめる場面が増える。
足を使いながらの左はけっこう出るのに、この辺はまだ「未整備」なところか。
WBAフェデラテンの11回戦で辛勝した、という試合でしたが、
全体的に雑で粗く、未成熟な段階の選手に見えました。
ただ、この試合が昨年10月、デビュー10戦目。その後6勝を積み重ねていますから、
大きく成長している可能性もあります。
小柄ながらスピード、パワーを感じますし、個々のパンチには光るものもありました。
しかしこの試合に関しては、世界上位の試合としてはどうかいな、と
見ていてがっかりした面の方が多いです。
正直、途中から飽きてしまって、辛くなってきたので、ラウンド間に流れる
リプレイ映像を勝手に抜粋して、ハイライト動画を作りました。
忙しい方のための動画です。音声が一部消えていますが、素材がそうなのでご了承ください。
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体重超過問題を経て再起した村中優と、MJヤップに連敗してキャリアの危機にある久高寛之が
ホールで対戦とのことです。生き残り戦、という表現になるのでしょうね。
村中の方はともかく、久高に関しては、そういう段階を通り過ぎているのでは、と勝手に思っていました。
まだ、なおも闘いへの意志が消えていないのだとしたら、そのこと自体には、畏れの感情しかありません。
紋切り型の表現では追いつかないような感情が沸き上がってくる試合ではありますが...。
久高寛之の闘いが、どのような形で続き、終わるのか。
会場には行けないですが、ネット配信などがあれば、何とか見届けたいという気持ちです。
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今年は見に行けなかった最強後楽園、一試合中止があった模様ですが、
あと三つはなかなかのカード揃いでした。
最大のトピックスは、なんといっても久田哲也ホールで初勝利、ですね(^^)
田口良一、堀川謙一(再戦)と、いずれも敗れていますが、三度目の正直です。
これでついにタイトル初挑戦が決定。以前から対戦を呼びかけていた拳四朗戦になるのか、
或いは...いずれにせよ、是非勝ってもらいたいと心底思う選手です。さらなる健闘を!
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最後に、長谷川穂積卓球に挑む、という動画です。
東京五輪期待の星、木原美悠選手に果敢に挑む長谷川の勇姿...と言いたいところなれど、
途中から実に大人げないというか、あの王座奪取の感動を返してくれというか。
まあ何もそこまで言わんでもいいかもしれませんが、
とりあえずエンヤの歌をそこで流すな、とだけは是非言っておきたい...(^^;)
しかし、卓球の世界では相手を寄せ付けず勝つことを「スコスコにする」と言うんですかね?
まあ、なんとなく「スコスコ」な感じ、ではあったかもしれませんが...。