初黒星のブローナー、王座剥奪。
最初、へ?と思ったんですが、WBCライト級王座のことだったんですね。
これ、まだ保持を認めていたのか、と今頃気づいたようなことです。
ほんとに、統括団体のやることって、さっぱり意味がわかりませんね。
マリナッジとやって勝ったの、確か去年の6月頃だったと思うんですが...。
ということでオマール・フィゲロアが正規王座に昇格。当然ですね。
さて、ここにホルヘ・リナレスvs荒川仁人戦の勝者が挑む形になるんでしょうか。
というか、このカード本当にあちらでやってしまうんですかね。
良い話だと思う反面、ちょっと...何か悔しいな、とも思う、心の狭い自分がいます。
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マニー・パッキャオの次戦は、4月にティモシー・ブラドリーとの再戦とのこと。
一度負けた相手とはいえ、危険かというとそうではないかな、という見方もあるようです。
確かに前回、不調だったパッキャオでしたが、それでも、負けという判定に誰もが驚いたわけですし。
ただ、王者としてプロボドニコフ、そしてあのマルケスに勝ってきたブラドリーを、
前回と同じだと思うことは出来ません。
容易い勝利はボクサーを弱くする、とはかのモハメド・アリの言葉ですが、
その逆に、強敵相手に生き残ってきた事実は、ブラドリーに自信を与え、
より巧く、強く、冷静で逞しいボクサーに変えているかも知れません。
パッキャオは、油断もあったとされる前回の試合前の行状への反省を含め、
この再戦において、厳しく引き締めて、自分のベストを出さないといけないでしょう。
それが、すごく大まかな分類になりますが、スピードとテクニックで勝つボクサータイプ、
という点で共通する、あの標的との対戦に向けたアピールにもなることでしょう。
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石田のヘビー級ランクインは見送り、とJBCが裁定したとのことです。
正直、よくわからん話です。
実戦で実力を証明せよ、ってことなら、最初からあんなスパーやらせる意味があったのでしょうか。
あのスパーの内容が云々、といいますが、仮に内容が良ければ良いで、耐久性やスタミナに疑問は残ります。
いったい何をどうすれば、あのスパーで、ランキング入りが認められたのでしょうか。
それなら最初から、ランカーやそれに次ぐ選手との実戦を要求すべきでしょう。
選手の数が少ないのに、タイトルマッチを開催したこと自体問題のある、JBCの興行優先姿勢に
ランキング委員会が歯止めをかけた、という意味合いも含め、この判断には、それなりに妥当性がありはします。
しかし、選手にしたら良い迷惑です。スパーをやらせる以前に言ってくれ、という話でしょう。
石田が怒っているというのも理解出来ます。
もう、ミドル級に戻して、海外の試合オファーを受けてほしいですね。
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IBFフライ級タイトルマッチ、動画です。
アムナート、序盤は構えも良くて、速くて敏捷ですが、徐々にフェンテスの圧力に押されます。
最初は、勇利を破ったチャッチャイ・サーサクンぽく見えましたが、すぐに構えがほどけてしまい、
そういう硬質な印象は無くなっていきました。
もちろん、フェンテスの力があればこそ、そういう展開になっていったとも言えます。
アムナート、自分の間合いで好きにやらせたら、なかなか攻略し難い王者かもですね。
日本勢の挑戦は、今後あるんでしょうか。
日本に呼べたら何とか、とついつい思うところですが、甘く考えない方がいいかもです。
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下田昭文、流れたかと思ったマカオでの試合が決定。
元王者メルビン・ソンソナとの10回戦だそうです。
タイトルマッチじゃないのは改めて残念ですが、ここで良い試合をして勝てば、
広く注目を集めることは間違いないでしょう。
あまり意気込み過ぎずに冷静に、しかし思う存分にやってほしいところですね(^^)
こういう興行への日本人ボクサーの出場は、もっと数多く見たいものです。
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ローマン・ゴンサレス、正式にWBAスーパー王座を返上。
減量苦もあり、フライ級進出の希望もあり、ということなのでしょう。
しかし一昨年末の「棚上げ」の影響か、この一年、ろくに防衛戦も行わぬロマゴンに対し、
コンスタントに試合を重ね、しかし統一戦は「待ち料」を払って回避する「下」の王者、という、
この倒錯した、馬鹿げた状況はいったい何なのだ、と、改めて嗤いたくもなります。
佐藤洋太が引退式で発した「ボクシングはビジネスではなく、ロマンだ」という言葉は
この状況に関わった全ての関係者にとり、まさしく馬の耳に念仏なのでしょうね。
ボクシングとは、いったい何のために存在し、その試合は、何のために闘われるのか。
社会はその存在を何故許容し、人々は何故それを見るのか。
選手と興行者が、その時々の経済的利益を得ること「だけ」が、その理由なのか?
今一度、問い直してもらいたい...とは、今更言っても空しいだけですが、
少なくとも我々は、王者を自称する数多の「タイトルホルダー」たちの内実を厳しく見て、
心の中で選別することで、念仏を唱えても無意味な「馬」たちの行状に、対抗していくしかないのでしょう。
単に好きで見ているだけのものに対して、何ともしんどく、面倒くさい話ではありますが...。
いずれにせよ、ローマン・ゴンサレスの、フライ級での活躍には期待が膨らみますね。
エストラーダ、八重樫、アムナートといった王者たちに、ジョバンニ・セグラ、コンセプション、
そしてエドガル・ソーサといった元王者たちも、まだまだ元気です。
どの相手と闘っても、好ファイトになりそうですね。またWOWOWで見られると嬉しいんですが。
というか、ひょっとしたら、来日もある...のかも?