さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

3戦目も強敵/危機乗り越え/2-0の試合/王者クラスも参加なら/アンコ型でも/おにぎり竜

2019-04-19 19:22:44 | 井岡一翔




ということでこの週末は、なんとか日曜府立、グリーンツダのダブルタイトル興行を見に行きたい、
と目論んでおります。しかしクロフォード、カーン戦オンデマンドは見られなくなります。
週末毎の生中継を喜ぶ反面、こういう事態も起こるわけで、悩ましいところ。

これが普通の放送なら、録画したのを結果知らずに、帰宅後に見ればいいのですが、
WOWOWオンデマンドって、配信後の「見逃し」には対応してましたっけか...。
最悪、結果知った上で、月曜放送分を見ることになるかもです。むー。

そんなことで、あれこれ試合を見、決まったものもあり、話題もありです。
あれこれと簡単に取り上げていきます。


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井岡一翔vsアストン・パリクテ、6月19日、千葉は幕張メッセで開催。
今日、正式発表あり、会見ありました

ドニー・ニエテスに惜敗の井岡、引き分けのパリクテが対戦するわけですが、
粗いと言えばまだ粗い、しかし大柄で強打のパリクテは、スーパーフライ級3試合めの
井岡一翔にとり、容易ならざる相手だと思います。

WBOタイトルが空位になり、この流れで決定戦が組まれた経緯については、
どうこう言えば言えますが、それを取り払って見れば、MWアローヨ、ニエテスと来て、
ジム離脱、転級後3試合目として、変わらず続く試練の闘いであり、
そして、以前の予定調和な感じのものとは違う「ホンマ」の勝負やなあ、とも。

井岡一翔がこういう試合を、また闘って見せてくれることは、ボクシングファンとして、
素直に嬉しいことです。要注目の一戦、頑張れ井岡!です。


ところで一部、海外報道で、大阪で開催と出ていたようですが、やっぱり間違いでした。
海外の記者が、他の試合の話と混同?したのかもしれません。
大阪だったら、そりゃ当然、会場に足を運ぶところです。
まあしかし、実際、そんなことになるわけがないですね。

千葉の会場、なんとか盛況になったら良いですが、果たしてどうなるか。
平日で、TBS放送だと、時間も遅めというのが、過去の例です。ちょっと心配です。


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久保隼、中国で世界挑戦決定。大沢宏晋戦以来、ほぼ一年ぶりの試合です。
その大沢に先んじて、WBA第二王者シュー・ツァンに挑戦。
しかし、記事にあるとおり、眼疾を患って、一時は引退危機だった、とのこと。

練習再開が3月に入ってから、ということですから、ちょっと心配ですが、
何とか調整して、長い距離で闘う時間帯を確保する試合運びに期待します。
仮にもつれても、見映えはともかく、大沢戦ではしぶといところを見せたように、何とか凌いで。

これは伊藤雅雪の、フロリダでの防衛戦と、日本時間で言えば同日になるんですね。
本当に最近、あれやこれやと海外での試合が増えたものです。
国内の「市場」の衰退が明らかになってきたから、というのは事実でしょうが、
広がりのある話が増え、そこに日本のボクサーが適応していかねばならない、という状況を、
前向きに捉えて、進歩への糧にしてもらいたい、と期待します。


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先週末、ロマチェンコ圧勝以外にも、あれこれと見た試合について。

DAZNではハイメ・ムンギアがデニス・ホーガンに2-0で勝った試合が配信されました。
身体を寄せて右を叩いてきた井上岳志の次に、動いて外し、左を当ててくるホーガンという、
対照的な相手と当たったムンギア、やっぱり若いところも見せました。
大柄で、頑丈で、パンチ力に自信がある若い選手ゆえの「雑」が露呈したかな、と。

しかし、けっして脅かされていたかというと、そこまで危ない試合でもなし。
確かに打たれてバランス崩したり、見映えの悪い場面もありましたが、芯を食ったわけでもなく。
漠然と見ていて「これは、一人くらいドローつける人もおるかも。でもまあ、勝ちやなぁ」と
いう試合の典型のように見えました。採点はその通りになり、得心いった、という、まあそんな感じでした。


フジテレビでは先週に、二日連続で録画放送あり。
八重樫東は調整試合に楽勝吉野修一郎は、1位アクセル住吉をTKOで退けました
関東在住の友人の厚意により、両方ともありがたく観賞しました。

八重樫の試合は、まあ試合というのか何というのか、という感じでしたが、
吉野、住吉戦は、住吉が果敢に攻めたものの、吉野が正確さで上回り、きっちり仕留めた、という試合。
なかなか見応えありました。

フジの中継番組は、アンダーもけっこう、時間取って放送します。短いハイライトながら、4回戦の試合も。
桑原拓のような有名な若手から、松本亮のような再起組、そして芝力人という若手の、元気な勝ちっぷりも見られました。
こういうのはありがたいものです。そりゃ、以前あったCSフジ生中継番組があれば、それが一番ではありますが。


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昨夜は日本バンタム級王座統一戦。BoxingRaiseにてライブ配信があり、楽しく観賞。
コンパクトで力強い迎撃を見せた齋藤裕太が、手数と多彩さで挑む木村隼人を5回TKO。
両者の持ち味が存分に出た、濃密な試合内容だったと思います。

試合後、齋藤が、先日報道あった、山中慎介の名を冠したトーナメント出場を希望した、とありますが、
記事にもあるとおり「若手選手の登竜門」かと思っていたので、チャンピオンが出たい、というのは、
ちょっと虚を突かれた感じです。
しかし、それはそれで、というか、そうなったら面白そうではありますね。

セミで勝った鈴木悠介はもちろん、タイトルホルダーなら栗原慶太もいるわけです。
清瀬天太や小林佑樹といった関西勢も出て欲しいですし、何なら比嘉大吾の再起路線がこの大会であっても。

また、JBCルールの条項追加で、OPBFランカーが日本タイトルに挑戦可、となるそうですから、
MJヤップやベン・マナンクイルが出たって良い、と思ったりもします。
さすがにペッチさんやモロニーまで手を広げろ、とは言いませんが...(^^)

まあとにかく、日本のバンタム級は、世界の人がドえらいことになっているのと反比例して、
ここまであれこれあって、ちょっと下火の感もありますが、徐々に盛り上がってきそうですね。
山中慎介トーナメントが、その中心を担う、という展開に期待です。


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アンコ型でも薬は使う、というお話。
いい加減げんなりしてきますが...まあ、見た目、まがまがしい体つきではなくとも、
いろんな効能を見込んで、いろんなものを採ってはるんでしょうね、皆様。

で、代役候補の中にも、つい去年あたりに「引っかかった」人の名前が普通にあったり。
もう、この手の話だけは、目を背けたい気持ちになってしまいます。

実際のところなど、知れようはずもないですが、見た目一番「自然」な感じがして、
しかも一度、無冠時代のジョシュアとの対戦で、ジョシュアを最も苦しめた、
アマチュア時代からのライバルであるディリアン「身体健康」ホワイトが、
この中では一番、見てみたい相手ですが、どうなりますやら。

筆頭に名前のあるサウスポーの方は、確かに魅力的ではありますが、
この話の末に選ぶ代打としては、皮肉に過ぎる、と思ってしまいますね。


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前WBOミニマム級チャンピオン、山中竜也さん、北新地にて、おにぎり店をオープン

第二の人生、再出発の話題ですが、素直に応援したいものです。
記事読んでも、写真見ても、人柄やなー、としみじみ思うというか...。
北新地とはまた、激戦区ですが、健闘を祈ります。
普段、縁の無いところですが、いっぺん行ってみようかなぁ...(^^)


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そんなことで、本日の一曲。
くるり「その線は水平線」。







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状況は整理された/グラスゴーの後に/大学で再起/左冴える/究極対決?/今週末のライブ配信(再度追記)

2019-03-29 08:17:58 | 井岡一翔




井岡一翔、国内復帰、と数日前に一社だけ記事が出ましたが、正式に会見あり。
Reason大貴ジムに移籍し、JBCライセンス取得、TBS放送で6月にも東京で世界戦。
状況は着々と整理されていて、この辺の段取りはなるほど...と思う話ばかり、ですね。

昨年大晦日の判定負けから、再度、決定戦出場の流れですから、
本人が言うように、海外での試合を軸に、ということには、当面はならないかもしれません。
パリクテに勝てたとしても、義務づけられる試合があり、TBSが主導する流れの上で、
大晦日に統一戦だの、或いは田中恒成戦?などが持ち上がるとしたら、なおさらでしょうね。

しかし、とりあえず昨年やった二試合で、どこに出ても充分闘えることは証明したのだし、
従来の路線よりは特別な試合が組まれるのであれば、それは良しとすべき、でしょう。
その先にまた、改めて広がりのある話も見えてくる...かどうかは、何とも言えませんが、
経済面最優先、というに留まらず、然るべき試合を全部、蹴手繰りにして突き進む、
傍目には「もう知らんわ」としか言えなかった、かつての姿が再現されはしないでしょうし。


さて、6月開催のパリクテ戦は東京ということですが、集客力はどのくらいあるものなんでしょうかね。
ちょっと読めませんが、大田区あたりでやるのでしょうか。
時期的に、京口紘人とのダブルとかいう可能性もありそうですね。
こちらも良いカードが組まれるならば、ちょっと考えねば(何をや)と思っていたりします(^^)


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日本時間の5月19日といえば、早朝、グラスゴー決戦があるわけですが、
その後に、神戸ポートピアホテルで小西伶弥が世界再挑戦
井岡一翔に挑んだ大柄な強打者、IBF王者フェリックス・アルバラードと対戦します。

井岡が技術面で質の高さを発揮した、その最たる試合の相手として記憶に残る選手ですが、
敵地フィリピンで、ランディ・ペタルコリンを沈めての戴冠を経て、初防衛戦で再来日。
ペタルコリン戦を見ると、相変わらず器用ではないが、粘り強さと強打は健在でした。

ファイタースタイルの小西が、攻めながら機動力でまさり、手数でポイントを奪い、
ボディ攻撃で体力を削る、という展開を作れるかどうか、ですね。
あと、技量力量とは別に、小西の傷は心配ですが...。

この興行はセミに堀川謙一も出て、TI山形ジムの多田雅と日本タイトル防衛戦です。
先の日本王座再獲得試合は、専門誌でも高く評価されていましたし、
大ベテランとなってなお、意気軒昂な模様。多田も好選手ですし、楽しみです。

しかし、ポートピアホテル内の狭い会場となると、観戦は色々と...
TVはどこでやるんでしょうかね。CSフジ?
民放BSなら、さらに有り難いですが...。


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昨年大晦日、ムサラネ戦からの再起となる坂本真宏は、阪下優友と対戦
タイトル云々以前に、けっこう厳しい相手かな、と思います。

阪下は新人王の頃も見たし、王者クラスに挑んだ試合や、近いとこでは粉川戦なども。
引き分けですが好ファイトでした。思い返せば、けっこう数を見ている選手です。
直近の試合では元OPBF王者中山をTKOしたそうですし、
王者クラスへの再挑戦に向け、再浮上してきた、というところです。

出身大学構内の体育館に迎え撃つには、なかなかの強敵だと言えます。
少なくとも、勝って当然、予定調和の試合では、まったくありません。
こういう試合は、見るべき価値のある、本当の勝負だと思います。
両選手の健闘を期待します。


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一昨日はBoxingRaiseにて、三代大訓vs渡邊卓也のライブ配信を見ていました。

三代が、無駄に動かず、最短距離で当てる左ジャブのヒット数で、ペースを握りました。
渡邊は果敢に反撃するものの、ジャブで間を埋められ、追撃の右アッパーを打たれる。
さらに、右フックの「巻き」、時にインサイドへストレート、という具合に、
よく見て適切なパンチを選択し、当てていく三代が、クリアな勝利を収めました。

三代は強打こそありませんが、それでも時に力を入れ、時に飛び込みざまに打つ
アッパーやフックの右を打ち分け、4回、6回、9回、11回などは
渡邊が少し足取りを乱したり、後退したりも。狙いの見える、巧みな攻め口を見せました。

一見地味というか、スピードやパワーなどに、見目鮮やかなものはないのですが、
よく左が出て、それが正確で、小さい防御動作やフェイントの巧さも相まって、
相手のリズムを断ち、ペースを掴む巧さがあり、この辺は見ていて感心。
伊藤雅雪が世界に行ったあとの、国内の130ポンド上位の一員として、十分な実力を持っています。

もう少しパワーアップして、一打の威力を増し、好機の追撃に鋭さが加われば、
ベースとしては、さらに上を期待していい素養がある、と思います。
本人の言のとおり、国内で闘うべき相手との試合で、さらに成長を見せてほしいですね。


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最後に、狼藉者の話題

井上尚弥との対戦が、究極対決、と目されるというのはどんなものかなと、疑問です。
ちょっと過大に見過ぎじゃないでしょうかね。
先の試合も、確かに完勝でしたが、体格、パワーで押し切れる相手だと、
えらく強く見える選手だというのは、以前からそうだったわけですから。

今後、ウーバーリと井上拓真戦の勝者との対戦になるのか、
それとも先にウーバーリに挑むのかは不明ですが、その試合が試金石になるでしょう。
体格で劣らない、純正バンタムの世界上位相手に、普通の計量を経て闘って、
動きで外されて狙われる、という展開に直面したネリーが、どう闘えるものか。
それを見ないと、何とも言えないように思います。
まあ、別にそれを見てみたいとは、全然思っていないわけ、ですが...。


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記事追加。
次の日曜、31日には、BoxingRaiseで小浦翼の試合がライブ配信されます。
第一試合開始は午後4時半の予定です。

そしてDAZNも同日、ライブ配信あり。こちらは午前10時頃からか。
デラホーヤの再来という触れ込みのライアン・ガルシアvsホセ・ロペス。
田中恒成との死闘で知られる、小型ゴメスことアンヘル・アコスタが、
これまた日本でお馴染みガニガン・ロペスを迎え、WBO王座の防衛戦。
けっこう面白そうなカードですね。

日曜は用事もあって、ライブでは見られそうにありませんが、見逃し配信でチェックします。
もう少し早めに予定出してもらえたら良いんですが...。

※さらに追記。今夜、木村翔の試合がライブ配信ありと、こちらの記事に。
見やすいものであってくれたら幸いです。これも何とか見たいものです。


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そんなことで、一曲。
amazarashi「それを言葉という」。






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早々に再挑戦?/当然、としか/路線継続?/老害、ではなく/黒帯王者死す

2019-03-02 13:18:26 | 井岡一翔



大晦日に井岡一翔を下し、4冠制覇のドニー・ニエテスですが、
防衛戦はせずに王座返上とのことです。

記事に詳しいですが、当然空位決定戦となれば、1位パリクテが出て、対するは
2位、3位が「他に行く」ため、順番からいけば、4位の井岡になるはずだが、
情勢はその通りに行くか否か、今のところ不明なようです。

大晦日の敗戦以降、米国のマーケットで、いきなり大きな試合、ともいかないだろうし、
日本国内で活動が出来ないとなると、今後の活動にはどういう展望がありえるのか、
想像もつきませんでしたが、思わぬ形で、早々にタイトルマッチの可能性は見えてきました。
問題は「どこに持っていく」のか、なのでしょうが。

パリクテはニエテスと引き分けたあと、挑戦者決定戦はKOで勝っていて、
形式上、何の瑕疵もない形で1位の座にある、正真正銘のIBFトップコンテンダーです。
とはいえ、井岡ともども、米大陸のマーケットでスターと目されるわけでもなく、
好条件でのマッチメイクがあり得るのか、となると、正直よくわかりません。

パリクテの地元、フィリピンで試合が開催され、相手に三冠王者の井岡が乗り込むとなれば、
彼の地では当然、大試合となりましょうが、それもフィリピンの枠内に収まる規模で、
という話でしかないでしょう。もし井岡が、アウェイの条件で、こういう試合に臨むなら、
それはあらゆる面で大変なことですが、そういう決断は、おそらくあり得ないでしょうし。

さて、どうなるものやら...ひょっとしたら、ニエテス戦のような形での開催(中継放送)が
再現されるのでしょうか?それはそれでまた...。


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ラウンド4分、インターバル2分などの計時ミスで、タイムキーパーをはじめ、
関係者の処分が決まった、昨年末のOPBFバンタム級タイトルマッチですが、
さらに今回、試合を有効とし、公式試合として成立する、と発表があったとのことです。
一部には試合を無効とするべき、という意見もあったが、そうはならなかった、と。

しかし、試合を無効とした上で、勝者たる栗原を救済する意見があった、といいますが、
この試合を無効にして、どうしたら栗原が「救済」されるというのでしょう。
栗原にタイトルマッチ再出場の権利を確約する、とでも?そんな馬鹿な、としか言えませんね。

そりゃ、計時ミスや、その原因となった抗議行動に端を発する混乱などは問題ですが、
それもこれも、選手以外の人間が引き起こしたことに過ぎません。
それを、選手が闘った試合の結果に手を入れようという発想が存在したこと自体、驚きです。

いったい誰が、どういう立場の人間が、こういうケッタイなことを言うものか、
是非とも開かれた場で議論して、我々にも見せて、知らせてもらいたいものですね。
ことの是非以前に、誰も見てへんと思うて、勝手なことばっか言うな、と
まずはそれを声高に言い募りたい気持ちです。


勝者たる、OPBF王者栗原のために、変なことにならずに済んだことには、ひとまず安堵します。
バンタム級は井上拓真が国内シーンから巣立った形で、群雄割拠状態(←凄く良い表現)にありますが、
その中でも魅力的なタレントですので、好カードにどんどん出ての活躍を期待します。

関西在住のボクシングファンとしては、また大阪来てね、とはなかなか言いにくい現状が、
心底、残念無念ではありますが...(--;)


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東日本協会の会長が、元世界フライ級チャンピオン、花形進氏に決まったとのこと。

選挙は行われなかったのでしょうか、記事には記述がありません。
まあ、どこぞの地域みたいに、毎度毎度、判で押したように真っ二つ、というのも、
それはそれで、色々アレでコレでナニなんですが(汗)
さりとて無風というのも、いまいちよろしくはないのかもしれません。

花形氏といえば、ジム会長としては興行権益に拘泥せず、
選手を然るべきリングへ送り出す、という方針で知られています。
もちろん、物事なんでも良し悪しあるのでしょうが、そういう人物が協会長になったことは、
昨今のボクシング界が置かれた状況故、なのか、それとも単に「路線継続」に過ぎないのか。

まあ、我々ファンの目に見える形では、なかなか物事が動いたり、変わったりはしないものでしょうが、
プロモーターとしての「私心」をほぼ切り捨てるように存在した「会長」として、
注目すべき方だとは思っていました。ちょっとだけ、今後に注目、です。


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ボブ・アラムがしゃしゃり出てくると、ろくなことにならん、とは
長年ボクシングファンをやっていれば、いくらでも目にし、耳にするものですが、
またしてもこういう、余計なこと(ファンの立場からすれば)をしてくれたようです。
せっかく、半年かそこら待てば、再戦が見られそうな情勢だったのですが。

こういうのを「老害」というのか...と思いましたが、
よう考えたらこのお方、若い頃からあれやこれやと、ボクシングに、
ボクサーに害をなしてきたなぁ、と思い直しました。
労も若もない、単なる「害」やと。だから何だ、という話ではありますが。


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記事追加します。訃報。
パナマの黒帯王者、エウゼビオ・ペドロサが亡くなったとのことです。

世界王座の希少価値が生きていた時代の、WBAフェザー級王座19度防衛は、まさしく偉業です。
その防御勘、硬軟自在な巧さと強さ、そして今改めてしげしげ見ると
「汚い手も、ちゃんと知ってはるなぁ」と思ったりもする闘いぶり...
レベルが高くて奥の深い、まさしく、高く険しい城壁を築いた、名王者でした。

この人の場合、どの試合が強烈だった、というのは選びにくいので、
とりあえずハイライト動画を貼っておきます
(個人的には、エクトル・カラスキリャとの一戦が、一番好きですが)。

距離で外すよりも、先に目で外す、勘で外す、そして再現性の高い防御動作で外す、
そして、その防御から、シームレスに繋がる攻撃は、今見ても目に鮮やかです。
まあ、クリンチとか肘打ちとかするところを、全部切り捨ててあるせいもありますが...(笑)

それはさておき、ご冥福を。


まず、割と普通のハイライト。





こちらは、防御特集?のハイライトです。
まあしかし、これだけ集めて繋いで、いっぺんに見せられると、
凄いなぁ、というのを通り越して、呆れてしまいますね。






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ということで、本日の一曲。
PANTA「ステファンの6つ子」。






「四角い小さな 部屋の中にも
 でっかい世界が 転がって
 きみに蹴られるのを 待ってるはずだよ」


励ましの言葉、という括りで、これ以上、心に刺さる言葉を、他に知りません。


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数年遅かった大物技巧派対決、されど 井岡一翔、ニエテスに惜敗

2019-01-02 18:06:42 | 井岡一翔



皆様、あけましておめでとうございます。
広い心で拙ブログを読んでいただき、あれこれとコメント欄で語り合えることは、
これからも変わることなく、喜びです。
本年もどうか、よろしくお願いします。


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大晦日は井岡一翔、ドニー・ニエテスの、東洋軽量級の名選手同士の試合があり、
京口紘人二階級制覇への挑戦があり、坂本真宏の世界挑戦もあり、しかし会場がマカオという、
さまざまな事情のせいで、妙なことになってしまいました。
もしこの三試合が国内で開催されていたら、場所が東京であれ大阪であれ、当然会場に足を運んだところです。
もし二カ所に分散されていても、どちらかを選んで、観戦していたことでしょう。

TVの生中継は井岡、ニエテス戦のみ全国放送でした。
えらく競った試合内容だったので、ラウンドごとの採点から。


初回、井岡はアローヨ戦同様、やや前傾し、ジャブ、ボディ打ち。ニエテス見たのち、右クロス、ボディ。ジャブのぶん井岡。
2回、ニエテス右ショート。両者左ダブルの応酬。井岡、危機を避けるため肩から身体寄せる。ニエテス。
3回、井岡右ボディアッパー。ニエテス左右アッパー、小さく下がって空間作り右クロス。井岡ボディ、ジャブ、回る。井岡。
4回、ニエテス右アッパーから右クロス。井岡は左右ボディ。ヒットの応酬ながら、井岡のそれは地味に映る。ニエテスか。

5回、両者打ち合っては得がないと見たのか、揃って距離を取る。ジャブ応酬。ニエテスのヒットが上回る。ニエテス。
6回、ワンツー互いにガード。井岡右ボディ、ジャブ、またボディ。ニエテス右ヒットも少ない。井岡。
7回、ニエテスワンツーなどで攻める。井岡は変わらず、ジャブとボディ。ワンツー浅いがニエテス下がる。微妙な回。ニエテス?
8回、井岡の足捌きが、外す方向にシフトした印象。そうかと思えば身体寄せてボディ狙う。ニエテス手数減る。
最後打ち合い、ニエテス右フック、井岡も返す。井岡。

9回、井岡、距離遠目の設定に変わっているか。ジャブ、ワンツー、軽いが。ニエテス、少し井岡が遠いのでリターンが減る。
微妙ながら井岡?
10回、井岡最初の一分、ほぼ手出さず足使う。ニエテス右クロスもブロック。井岡、ボディ攻めておいて左フック上に。
井岡上手くニエテスの集中を削いだか。井岡。
11回、詰めた打ち合いになり、ニエテスが右、左フック、アッパーなどを強く決めて打ち勝つ。
井岡のヒットは数で劣り、軽い。ニエテス。
12回、前の流れを引きずった印象。井岡出ない。読み合い、外し合いながらニエテスのジャブ、ボディ攻撃。ニエテス。


公式採点は116-112で割れ、一人が118ー110と大差でニエテス。
さうぽん採点は114-114でドローですが、井岡にやや甘いかと自分で思うところ。

井岡のこまめな足捌き、接近してのボディ打ちと、ダッキングしてサイドに出る動きなどは、
強豪ニエテスを充分苦しめていましたし、互いに細心の注意を払って、打たせず外し、狙い合う攻防は、
派手な展開こそなかったものの、見応えあり、味わい深いものでした。

内容的には、採点がどちらに転んでも納得、という類いの試合だったと思います。
微妙な回の採点が、井岡の技巧より、一打のインパクトにまさったニエテスに流れれば、
数字的にもっと競っていてもいい、と思わぬでもない公式採点にも、まあ納得です。
8点差はさすがに...と思いはしますが。


井岡一翔、4冠制覇ならず敗れましたが、ライトフライ級時代から並立して王者だった、
強豪王者ドニー・ニエテスを相手に、その技巧派としてのレベルを、改めて見せた一戦でした。

しかし、この試合がライトフライ級時代に、統一戦として行われていれば、
試合展開の読みや、防御の巧みさのみならず、攻撃面での鋭さは、もっと出ただろうにな、と
見ていて思ったのも確かです。
やはり、強者同士のカードとは、双方のベスト(ウェイト)を外さずに実現されるべきだと
改めて思わされた一戦でもありました。

今回の試合内容は、結果の明暗とは別に、双方のボクサーとしての評価、価値を
落とすものではなかった。ならばこそ、より良い時期に、こうした試合を闘う機会を、
この両者に与えてほしかった。

そして「遅まきながら」と言い表すのは厳し過ぎるかもしれませんが、
それを阻む要因、事情から解き放たれ、この一戦を闘った井岡一翔には、
結果以前の感情として「良かったなぁ」と、改めて思います。
今後の活動については、スーパーフライ級におけるパワー、決め手の不足が課題となりましょうが、
それでもまだ、この先にある、闘える試合に挑むであろう、井岡一翔を応援したい気持ちでいます。



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強敵相手に高い集中、持ち前の技巧冴え渡る 井岡一翔、ロスで復帰戦に完勝

2018-09-09 15:02:42 | 井岡一翔


ということで、あれこれやってみたんですが、ライブ配信は見られませんでした。
しかし、試合終了の時間を見計らって、YouTubeで検索をかけたところ、
さっそく動画を発見。結果知らずで動画を見ることが出来ました。

井岡一翔の闘いぶりは見事の一語でした。技巧派の真髄を見せた、と言って良いでしょう。

序盤から左ジャブが良く出る。外からの右は捨てパンチか。
左でマックウィリアムス・アローヨのガードを破り、右、左ボディで追撃。
全体的に軽打中心、左ボディは少し力入れるときがある、という感じ。
リズム良く、アローヨの強打にも怯まず、中間距離から手数を出して当てて行く。

その上、防御面でも集中が高く、打った後は素早く後退し、右斜め後方へ回り込む。
サイドへ回る際(最近の試合では散漫になっていた?部分でしたが)、
フェリックス・アルバラード戦などで見せた、ダッキングしながらサイドに出る動きも見える。

アローヨは序盤から、強打を決めるタイミングを与えてもらえず、戸惑い気味?
そこへ3回、井岡が、間を詰めたコンパクトなワンツー。
それまでより速いタイミングで来た右の「ツー」を浴びて、アローヨがダウン。

4回も井岡がジャブ、回って外し左ボディ、ワンツー、返しの左と「圧倒」の趣。
5、6回は少し休み加減?も、7回からまた攻める。
アローヨは思うに任せぬ展開に、手を下げておどけた仕草を見せるが、
井岡は相手にせず、たまに好打されても、常に手数で相殺、或いは上回る。

8回はアローヨも奮起するが、打てる角度、距離が限定的で、
それを丁寧に外し、封じる井岡の巧みな位置取り、足捌きによる防御の質が落ちない。
9回は左右ボディで続けて攻めておいて、上に返した左フックがクリーンヒット。
最終回、アローヨ強打を振るうが、挽回にはほど遠く、終了。

ざっと見て7対3か、8対2くらいの内容で、井岡の完勝だったように思います。
公式採点もだいたいこの辺でした。


全体的に、井岡の技巧、試合運びの巧さが存分に出た試合でした。

日本でやっていた一連の試合、ことに最後の数試合の、格下相手の試合では、
攻防の密度が若干落ち加減で、防御動作の細心さが欠ける部分もちらほら見えて、
それが一時的な(精神的なものも含めた)停滞なのか、
それとも言葉通りの意味における「衰え」なのか、という疑問があり、
その答えが、この海外における、強豪との試合で出ることだろう、と思っていました。

結果、答えは前者に過ぎなかった、余計な心配だったようです。
以前から、例えローマン・ゴンサレスやファン・エストラーダと対戦して、
結果勝てなかったとしても、井岡一翔の技巧は、強敵相手であればあるほど、
その冴えを見せ、見映えもすることだろう、と思っていましたが、
彼らに次ぐ位置に付けるであろう、強打マックウィリアムス・アローヨ相手に、
井岡一翔はその技巧の冴えを存分に発揮し、ロスのリングでその実力を披露しました。

攻撃面でも、一打で相手を伸ばす強打は持たないものの、狙いの鋭さとタイミングの変更で、
ダウンを奪った3回のワンツーや、試合終盤にきて、若干散漫になった相手に、下下と攻めておいて
上に返して当てた左フックなど、巧さで相手を倒し、効かせたあたりは、
見ていて思わず「お見事!」と思わずにいられませんでした。

全体的に、少しだけ重心を前に出して、圧しながら当て、引いて回ると、また圧して、
という風で、防御に細心の注意を払いながらも、積極的に手を出し、試合を「作って」いました。
この辺、上半身はファイター寄り、下半身はボクサー寄りの「設定」という感じで、
そのバランスは、アローヨの強打を殺し、封じるにあたり、絶妙なものがあったと思いますが、
それを支える、高い集中と気合いが伝わってもきました。


傍目に想像するだけの話ですが、これまでの国内限定、TBS中継番組という
枠の中に、ボクサーとしての存在を取り囲まれていたときの試合とは、
気持ちの部分、それは意欲であり、危機感でもあったのでしょうが、そこからして違っていたのでしょう。
今後のことはよくわからない部分もありますが、どういう道を行くにせよ、
これまでの試合とはまったく違う「舞台」で、井岡一翔はその実力を、改めて証明しました。

そして、結果以前にまず、彼が一度なりとも、こういう試合を闘えたことは、
ボクサーとして、得がたい幸福だったのではないか、と思います。
出来れば、その幸福感に基づいて、今後の道行きをどうするか、決めていけたら良いのにな、と、
まあ余計なことかもしれませんが、試合を見終えて、そんなことをぼんやり思っています。


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井岡一翔ーアローヨ戦動画

2018-09-09 12:28:29 | 井岡一翔
さっそくアップされていたのでご紹介。
お早めにどうぞ。
私も今から見ます(笑)

※ラウンドの冒頭、ちょっとずつ、カットされている部分があります。
※最初のが消されていたので、貼り替えます。少し画質落ちます。


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刃を研いで/新興勢力/こちらも海外で/逮捕

2018-09-07 07:28:20 | 井岡一翔



ということで、今週末は井岡一翔再起戦、Superfly3です。
試合が近づいてきて、当然、現地発の報道が相次いでいます。

練習拠点は当然、あちらになっていて、イスマエル・サラスと、佐々木修平の両氏
トレーナーとしてついているということです。

サラス氏は、井岡弘樹や坂本博之の指導において、それぞれに、選手の特色をある部分無視し、
無理のあるスタイルを強いた、という印象が残るのですが、相性の良い選手とのコンビでは、
目覚ましい成果を上げてきたのも確か。
日本でもおなじみ、セーンやヨックタイが、中南米の強豪を下して戴冠したころはもちろん、
日本でも、他ならぬキャリア初期の一翔を指導し、初の戴冠にも貢献しています。

佐々木修平氏は、内山高志のトレーナーで、2010年にエディ・タウンゼント賞を受賞した
「チーム内山」の一員です。サラス氏が指導、佐々木氏がミット受けたり、という分担でしょうか。

いずれにせよ、指導体制がしっかりしているようで、安心というか。
インタビューで語ったとおり「刀を研いで」再起戦に臨める状態と見ていいのでしょう。
父との確執、離別は仕方ないとしても、やはり、指導者としての父の不在は、
一翔にとって非常に大きな問題では、と心配する声も聞きましたけど、これならまあ、と。

以前も書きましたが、今後の展開、目論見はひとまず脇に置いて、
ジムや会長のしがらみを取っ払い「平場」に出て、世界王者クラスの強豪と拳を交える、
井岡一翔の「挑戦」は、大いに注目です。目を離せない闘いです。

しかし、TVは関東ローカル、深夜録画のみ、だそうですね。
いずれ、関東の友人にお願いして、映像は見せてもらえるのですが、
当日は夜まで情報を遮断して、ネットで見られるところを探して見ようか、と思っています
(見つかったら、当日、こそっとここにリンク貼ります)。
※翌日には「TVer」か何かで、見られたりするのかもしれません。

しかし、これはこれで、困難な闘いかもしれません。困ったものです。
こういうのこそ、DAZNあたりで、ぱっと見られたら助かるんですけどね。


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そのDAZNにまつわる、村田諒太vsロブ・ブラント戦、成立過程についての記事

数年前のアル・ヘイモン、PBC発足時にも、似たような話があったと思いますが、
到底、軌道に乗ったとか、成功したとか言えるものではない現状を思うと、
この先、難しいところも出てきそうですね。

しかし、選手の取り合いが起こっている、というなら、記事にもあるとおり、
日本のジムも「適切に対応」してもらいたいもの、ですね。
選手にとっては、ボクサー人生を変えるチャンスが、どこかに転がっているかも知れないのに、
何もしないで、座って屁こいとるだけの「会長」のせいで、それをみすみす逃されては、
たまったものじゃないでしょうし。


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さて、その「適切な対処」の一例、というべきなのでしょう、
岡田博喜の渡米第一戦は、その次の週末です。
この日は、ゴロフキンvsカネロ戦があるわけですが、
別興行でWBCスーパーライト級タイトルマッチがあり、そのアンダーです。

相手は弱いわけじゃないでしょうが、35歳ということもあり、
岡田のテストマッチとしては、悪くはない相手を用意してもらった、というところでしょうか。
正直、センスや技術はともかく、海外で強敵に勝つには、フィジカル面で不足ありか、と
その点は心配だったりもしますが、それをいかに補って闘えるか、に注目です。
あの、当て際で伸び、切れる右を、伊藤雅雪のように、倦まず、惜しまず打ちまくる、
というくらいの勢いで行ってもらいたいですね。


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そんなこんなで、秋からまた、あれこれ熱い試合の話が出来る、と思っていたところ、
またもひとつ、残念なニュース。
日本ユース、Sバンタム級王者、名古屋のホープ水野拓哉が逮捕されたとのことです。

事のいきさつなどについて、基本的に日本のマスコミは、事実関係を、
ボクサーの側に一方的に非がある、という書き方しかしないのが常、ではあります。
本人は否認している、ということではありますが、こういう「事態」になってしまった、
避けられなかったものか、という一点において、咎めたくなる話ではあります。

将来のある身なのだし、リングの下でも、我が身をしかと護ること。
それもまた、プロボクサーの仕事であり、責任でもあるのでしょうから。


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9月8日復帰/日本では?/名古屋の星、苦闘/立場故の苦しみ

2018-07-20 18:40:58 | 井岡一翔



明日は猛暑のさなか、姫路まで観戦のため、日帰り小旅行となりますが、
その前に話題や見た試合についてあれこれ。


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井岡一翔、現役復帰を発表。本人による会見。
「所属」はSANKYO、パチンコ機器メーカーがスポンサーにつく形ですかね。
日本のジム所属、という形には、ならなかったようです。
9月8日のSuperfly3に出場予定。今後の活動は米国ベースとのこと。

引退からの復帰というよりは、実質、契約解除のための活動停止期間だったということでしょう。
元所属ジム会長がそれを容認するために必要なものを、誰が用立ててくれるものか、
その上で上手く顔を立ててやらないといけない、という二重のハードルがあったんでしょうが、
どうやらその辺の折り合いがつけられたようです。
9月に試合というのも、思うより早めに目処が立っていたのでしょう。
ブランクの時期が、思ったより短くて済んだ(試合間隔で言えば1年半くらい)のも、幸いでした。

米国での活動に関しては、日本の有力者が橋渡しに力を貸すらしい、という噂を
早々に聞いていましたので、実務面はまず、問題ないと見ていいんじゃないでしょうか。

そうなれば後は、本人の実力が問われます。
今までとは違う「平場」に出ての闘いに挑むことになるわけです。
しかし、ジムとの離別を望んだ動機が、そういう闘いを求めるが故に、であるとするなら、
目先の勝ち負けの有利不利をとやかく言うよりも、井岡一翔の挑戦を、その闘う様を、
しかと見届けたい、まずはそういう気持ちですね。


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ジョシュアvsポベトキン締結、そのプレゼンが行われた...のですが、
試合の配信はDAZNが行うとのこと、です。

他にも徐々に王者級が契約、ということですが、記事に出ている顔ぶれは、
ジョシュアをも含め?アメリカのトップシーンで大スターになっているわけではない選手、
という言い方が出来るかもしれません。若干辛い見方ですが。

しかし、安価で高いレベルの試合が安定供給されるのなら、今後はDAZN配信試合が増え、
ボクシングがオンデマンド配信の世界でも、重要なコンテンツに成長していくかもしれません。
映画やドラマでは、そういう流れが出来ているはずですし、スポーツも同様でしょう。

で、問題は、我が国の方はどうなっとるんだ、ということなんですが、
今のところ7月1日のマイケル・コンランの8回戦メイン興行を最後に、なしのつぶてです。
記事にある10月の第一弾興行から、米国と同様に、日本でもライブ配信が続くのか。
それとも、それを阻む、或いは良しとしない存在が、何らかの関与をするのか。

誰か、その辺を取材して、記事にしてくれへんかなあと思っています。
まあ、誰も何もしないでしょうが。


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で、国内ボクシングのオンデマンド配信といえば、我らがBoxingRaiseですが、
先の終末の試合が、後日配信という形ではありますが、見られましたので、二試合ばかり。

15日、刈谷の試合。
名古屋期待のサウスポー、薬師寺ジムの森武蔵は、比国Sフェザー級王者アラン・バレスピンと8回戦。
新人王獲得後2試合目で、けっこう上の相手を当てるなあ、という感じ。
バレスピンは、日本タイトルを獲る前の末吉大との試合で、初回に打ち込んで
末吉をピンチに追い込むなど、攻撃力はなかなかだった記憶あり。

初回から、森は若手としては秀でたスピード、センスを見せるが、距離を詰めすぎる印象。
左ボディアッパー狙いで、外して打ち込む自信があるのでしょうが、
バレスピンの抵抗と耐久力は、これまでの相手とは違う。
大きく動いて外し、攻めて、離れて、とやるべきだったでしょうが、若干、自信過剰気味。

それでも4回までは、少しずつリードしている感じでしたが、5回から外しきれず、打たれ始め、
6回は詰めた距離でバレスピンの右フックを続けて食う。
4発打たれた最後のが、腰を落として肩の入った重みのある一撃で、森、完全に効いていました。

倒されて不思議ないようにも見えたが、これを耐え抜いたのは若さと練習量か。
7、8回と苦しい展開ながら粘って終了。

採点は77-76×2、77-77の2-0で森。さうぽん採点は76-76。
7戦目(7勝5KO無敗)にして、試練の一戦というところでしょう。
今までは自分の良さを振りかざしていれば勝てた、倒せた、という試合が多かったでしょうが、
これからはそれでは済まない。それを知って、今後に生かせたら、これも良い経験と言える時が来るでしょう。

階級から見ても、少ない試合数で穴を狙って、記録がどうこう、とやるのは不可能でしょうし、
じっくりと伸びていくところを見たいものです。苦闘の中でも、センスの良さ、鋭さは光っていました。
数試合重ねて、バレスピンと再戦して、その上で国内や地域タイトル、というのが、
ファンの勝手として思いつくところですが、どうなりますか。今後の舵取り、注目ですね。


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16日、大阪の日本ライトフライ級タイトルマッチは、久田哲也が小野晃昴に判定勝ち

立ち上がり、がっちりした久田と、やや痩身の小野が、意外に詰めた間合いでパンチを交換。
小野のコンビネーションが目を引く。久田はヒットもあるが「ワンツー止まり」が多いか。

3回、小野の右が飛び、左フックがすぐ返り、久田がダウン。
ダメージ自体はさほどでもないが、パワーの差をスピードで埋められる展開での失点。

4、5回は、久田が重いボディブローで攻めるも、小野を押さえ込めたかというと微妙。
途中採点が1-0で久田と出たのは、疑問でした。特に、48-47で久田、という採点。
3回以外、小野が取った回は無い?それはちょっと...と。

後半は小野がボディブローのダメージ、疲れもあってやや失速気味。それでも最後まで踏ん張り、健闘。
久田はけっこう打たれながらも、重いパンチを生かして攻めきって、僅差ながら逆転勝利、と見えました。

しかし、小野がややパワーに欠ける面に救われた、とも見える試合。
WBA王者カニサレスに挑戦するとなると、やはり厳しい想像をしてしまいます。

長いキャリアで、挫折を乗り越えて連続KOで勝ち上がり、二度敗れた強敵、堀川謙一にも勝って、
勢いを感じさせていた久田ですが、日本王者として試合を重ねる内、挑戦を受ける立場で、
研究もされ、果敢な相手に苦しむ、今はそういう時期なのでしょう。
その上WBA1位という地位にもあるわけで、上昇期とは違う苦しみを、実感しているのかもしれません。

試合自体は熱戦で、挑戦者の健闘も光る、好ファイトでした。
出来れば、同じ関西の小西伶弥との対戦などを経て、世界戦へと進めたら、と思います。



まあしかし、会場へ行けなくとも、こうして試合の動画が見られるのは、ありがたいことです。
もっとも、久我ー和氣戦のような試合が、地上波TVの関東ローカル、録画放送の枠に収まってしまい、
それを、誰もどうすることも出来ない現状には、変わらぬ歯がゆさを感じますが。

やっぱり、何とかして、ライブ配信なり、するべきだと思います。
DAZNに限らず、あれこれと道はあるはずですし、そもそもBoxingRaiseは、
この試合の主催者が立ち上げたものなのに。
そりゃ、TVが全国ネットで生放送でもするというなら、話は別ですが...。


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選手には、辞める以外の自由がない 井岡一翔の王座返上、ジムが発表

2017-11-10 08:52:04 | 井岡一翔




井岡一翔、WBAフライ級王座返上。本人不在の会見で、ジム会長が発表しました。
恒例となっている年末、大晦日TBS放送試合への出場もなくなる、とのことです。

以前から、あれこれ噂になったり、一部報道が出ていましたが、
4月の試合以降、東京に居を移し、井岡ジムで練習していない、と言われていました。
理由については触れていませんが、今回の会見で、それが事実であると明らかになりました。


会長のコメントからは、やる気が、モチベーションが、という「精神論」が語られていますが、
具体的なことは、いろいろ不都合もおありのようで、何も語られていません。
また、取材する側も、それ以上突っ込んだ質問をしていません。

これを、ジャーナリズムの力不足と批判するのはたやすいですが、
取材する側に、これはまともな社会常識の範疇にはない世界での取材活動である、という認識、
それが諦念であれ、蔑視であれ、そういうものが前提にあると考えれば、仕方の無い部分もありましょう。

もっとも、相手の言いなりに、結婚したから...みたいな印象を記事にしているところは、
あまりに低俗で、卑怯で、もはや論外としか言えませんが。



それはさておき。
噂に聞いたり、勝手に想像したりするだけですが、結局のところ、選手がジムに対し、
待遇その他諸々の不満を持ち、それが限界を超えた、ということなのでしょう。

そして、日本のボクシング界には、マネジメントとプロモートの権益を、事実上独占することが許された
「会長」と称される異形の怪物が数多存在し、数少ない例外を除けば、選手の意志や権利は無視されます。

井岡一翔を取り巻く状況がいかなるものか、本人のコメントもなく、つぶさに知れようはずもないですが、
実の親子だけに、逃れられない柵みがあり、身一つで新たな活動拠点を見つけられなかったのでしょう。
仮に移籍しての現役続行を、本人が望んでいたとしても、その実現はおろか、その意志があることを
公に発信することすらままなかったのではないか、とも。


そして、これまた想像ですが、おそらくはライトフライ級、フライ級において、
先日、村田諒太がゴロフキンの存在を念頭に語った「自分より強い王者」の存在を無視し、
ジムの興行、経済的事情を最優先した活動、キャリア構築に対して、
井岡一翔本人が、反旗を翻したという側面も、あるのかもしれません。

厳しいことを言えば、ライトフライ級においてローマン・ゴンサレスに、
フライ級においてファン・エストラーダに挑んでいれば、部分的に健闘し、
好試合を繰り広げることはあっても、最終的には敗れていた可能性の方が高い、とは思います。

そしてそれは、所属する井岡ジムが、TBSに「世界戦」を定期的に、安定供給する
「窓口ジム」の立場を、大きく揺るがす事態に、十中八九、直結したことでしょう。


こうした事情に縛られ、真の世界最強、ないしは団体内でも最強の座を争うことのない
井岡一翔の、王者としての価値については、私なぞがあれこれつべこべ言うよりも
もっときつい痛罵の声があり、それは本人の目に触れ、耳にも入ったはずです。

彼がついに、ジム側と離反したという話を聞いて、やはり彼の誇りは
このようなジムの舵取りでは満たされなかったのかもしれない、と思いました。
もしそうならば、彼がその誇りを満たす闘いの場を得られるように、なんとか移籍なり何なりの形で、
現役続行の道が開かれるように、と願ってもいました。


現状、というか、ジム側の会見のみの段階では、井岡一翔の今後は、
井岡ジム復帰か、引退か、という二択のみ、なのでしょう。

仮にジム復帰、現役続行となった場合、それは従来路線の再開を意味するのでしょう。
会見の記事を読む限り、自分の立場を、面子を最優先して、選手の側の精神面に
全ての原因があるかのような発言をしている会長には、何かを変える意志は見えません。
その結果、大晦日の興行における主導権を失うことになっているのですが、
それでも、何一つ譲歩しようという気がない。もはや本末転倒の域だと思います。

もしかしたら、選手生命を賭してでも、その部分に変化を求めたのかもしれない、
井岡一翔の今回の行動も、結局は何の意味も持たなかったのかもしれません。



そうなると、引退の二文字も現実味を帯びてきます。
井岡一翔というボクサーへの評価や好悪はさまざまにあれど、
こんな形で失われるには惜しい人材である。それは誰の意見も一致するところでしょう。

しかし、どのような不満があろうとも、移籍の道が閉ざされ、業界有力者の後ろ盾もなければ、
結局、選手には、辞める以外に、何の自由もない。
それが日本のボクシング界です。

そして、井岡のような有名な選手に限らず、そのようにして、失意とともに
この世界を去るボクサーは、ごまんといたし、今もいます。
その現実は、長年ボクシングを見続けていても、何も変わらないのだなぁ、と、
改めて見せつけられたような気がします。


日本のボクシング業界の構造的欠陥は、いよいよ限界に来ているなと感じることが多いですが、
これまた、あまり良い気持ちのしないお話ですね。





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「因縁決着」は脱モラトリアムへの過程か、否か 井岡一翔、レベコをKOで返り討ち

2016-01-03 00:10:52 | 井岡一翔




やれ今度は相手に全裸計量を強いたとか、グローブの選択で揉めたとか、
まあどうでもいいような話題が試合前から報じられてはいたものの、
そもそも前回の判定も含めて、大した「因縁」があるとも思わなかった組み合わせですが、
一応、WBAが再戦指令を出したことを受けて(これ幸いと?)
さも大きな試合であるかのように喧伝された井岡一翔とファン・カルロス・レベコの再戦は
前回とは違ってノックアウトで終わり、因縁決着という形になりました。


展開自体は、体格やリーチでまさり、やや遠目の位置を取れるときの井岡一翔が見せる、
落ち着いて距離を構築し、捌いていく展開が基本でした。
レベコは前回、不当な判定で負けた、という気持ちでいるらしく、果敢に攻めて出ましたが、
序盤などはまさに井岡の思う壺、という感じで迎え撃たれていました。

実はこの選手こそ、出てくる相手の力を左に回って外し、左ジャブ、フックの上下を当てる、
という流れが一番の持ち味のはずが、井岡が無理に出ないので自分から行かざるを得ず、
そこで悪い展開にはまってしまった、というのが前回の試合だったように思っていました。

今回も流れはほぼ同じ。3回には少しヒットも取ったかと思ったが、ボディ攻撃を受け失速。
ただ、食事改善による体調の良さをアピールして、パワーや体格で前回以上にまさった井岡が
攻めに傾き、前に出る頻度が増した中盤は、レベコにも良い回りからの好打が増えました。
中盤までは、レベコが抑えた回もけっこうあったように見えました。

しかし8回あたりから、井岡のパワーが試合の流れを明白に決めて行きます。
レベコは懸命に粘るも、目に見えて失速し打ち込まれ、11回右ボディで倒れ、立てず。

世界フライ級戦線において、頂点を争うところまではいかずとも、
長きに渡って上位に位置してきた技巧派、レベコに連勝した井岡一翔の実力は、
それに取って代わるレベルにある、それを実証した一戦となりました。


しかし、よく言われる井上尚弥や他の選手との比較以前の問題として、この試合をTVで見ていると、
とてもじゃないが諸手を挙げて万歳という気持ちにはなれませんでした。

レベコの好打の大半を無視し、井岡の軽打があれば声を張り上げる実況、
その流れに棹さす意志が皆無では無いにせよ、薄弱な内藤大助と、
もはや聞き流す以外、こちらとしてはお手上げな鬼塚勝也による解説が、
井岡陣営の言いなり、良いなり、という感じのストーリーに沿った言葉を堆く積み上げていく、
その様は毎度の通り、ひたすら空々しくて不快です。

試合後のインタビューは聞かず、TV東京系の方に切り替えたのですが、
(ちょうど、田口良一の試合が始まったところでした)新聞報道で試合後や翌日のコメントを見ると、
真に受けるとしたら、是非どうぞ、そのとおりにやってくださいませ、と思うような話が散見されます。
こういう話通りになるのなら、数年前から続く井岡一翔の「モラトリアム」の時がやっと終わり、
彼の闘いぶりを、余計なことを頭に入れずに見られるかもしれません。それは大変嬉しいことです。

今回、小柄なレベコとの比較のせいだったかもしれませんが、
体格もパワーも、徐々にフライ級に馴染んできた、出来上がってきた、という印象でもありました。
単に迎え撃ち中心だけでなく、押しの強さも出せるようになってはいました。


もし本人や陣営が、相性的には悪くはない?ような気もするファン・フランシスコ・エストラーダとの、
真の「WBAフライ級タイトルマッチ」を実現させる意志を持ち、自信を深めるきっかけとなるなら、
今回の「因縁決着」には、とても大きな意味があったと言えるでしょう。

しかし、結局何も変わらず、レベコ攻略をもってフライ級(というより、WBA単体ですが)を
「制覇」したという前提で、それに差し挟まれる疑義を排除した空間に居続ける、
従来通りの道行きが続くなら、結局は大した話でもなかったな、と言っておしまい、ということになります。


今年は、いよいよその分岐点が、はっきり見えてくる一年になる...のでしょうか。
なんだかんだ言って、ナニワのスカ屁兄弟とは、ボクサーとしての技量力量がずいぶん違う選手ですから、
いつまでも同じような「所業」をしていないで、まっとうな道に戻ってきてもらいたい、という願いは、
ほんの僅かであっても、心中から消えてはいません。

今年こそは、井岡一翔の「脱モラトリアム」が実現することを、年頭の希望として挙げたいと思います。
新年早々の儚い願い事で終わってしまうのかもしれませんが。


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高山勝成の試合は、若干のディレイで放送されたようでした。

えらく大柄なホセ・アルグメドの頑強さとリーチ、そして頭突きに苦しみ、
速く動いて捌こうにも長いパンチを外しきれず、攻めてもダメージを与えられず。
しかもリターンで来るパンチの重さに脅かされて、自分も力を入れて打つ流れに巻き込まれ、
本来ならまさるはずの、リズムやテンポを落として、相手に合わせてしまい、また劣勢に、という
何もかもが悪く回る流れの中、終始苦闘が続きました。

負傷判定になり、普通なら負けだろうけど...と思っていたら採点が割れていたのには
驚きも半ば程度、というところでしたが、やはり負けは負けでした。

いずれにせよ、試合の度に切ってしまうことも含め、色々な意味で限界が来ているのかも、と思います。
前回の原隆二戦からの調整期間が短く、スパーを一切せずに、傷の治癒も完全でないまま試合に出た
今回の判断からして、どんな事情か知りませんが、正常な判断であるとは思えません。

人もあろうにあの高山勝成に対して、失礼千万を承知で言いますが、
このような周辺事情の元でリングに上がるべきではなかった、と感じました。

この試合、相手がどう、試合展開がどう、という話ではなかった、と思います。
仮にもタイトルマッチと称した試合でありながら、見ていて、試合に集中できませんでした。
そして、結果が負けであったことに対しても、悔しいよりも安堵の気持ちが先でした。

そんなんじゃまずいでしょう、という感じです。
こういうのはもう、勘弁してもらいたい、というところですね。


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