さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

緩急の妙、存分に/顔は腫れたが/相手以前に本人が強い/今月は黒字

2019-07-29 14:58:04 | 関東ボクシング




そんなことで昨日は、あれこれ用事があってDAZNは見逃し配信ですが見ました。
土曜日のparaviライブ配信と共に、簡単に感想。



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三代大訓は、一階級下の元王者、竹中良を相手に、OPBFスーパーフェザー級王座を防衛。

竹中が果敢に出て、上下の連打を再三決め、三代ガードしきれず、時に打たれてもいるが、さっぱり堪える様子がない。
三代はジャブ、ワンツーで脅かし、4回に左ボディ好打。竹中失速。
竹中、ここからは、試合展開をどうこうではなく、繰り出す攻めは全て、ペース配分度外視の反撃、という形になる。

それでも竹中、奮戦。5回に浅く当たった右クロスは、良いところに決まっていれば、三代といえども大ピンチだったでしょうが、惜しかった。
竹中は懸命に「反撃」を繰り返すが、ボディのダメージか、止まり加減になり、防御動作が小さくなったところを、三代が軽打と強打を織り交ぜ、攻め落とす。

7回に、かすめた右アッパーから右クロスを当て、堪える竹中に追撃。
試合序盤は肩の捻りで当てていた右クロスを、力を入れて強打するようになり、8回、竹中捨て身の反撃をやりすごして、後頭部に近い側頭部に右強打。
竹中一転してダウン、カウント中にタオルが入って、TKOでした。


三代大訓は、出世試合の正木脩人戦以降、全部映像で見ていますが、筋の良いボクサータイプ、ジャブが良く出る、粘り強い、ガードは堅く見えるが結構打たせる、ボディ打って接戦から抜け出す、という試合ぶりが多く見られます。
末吉大と引き分けた王者対決なども、そういう流れでした。

しかし、日本上位や、比国の本気選手(カルロス・マガレ)らとの一連の試合を経て、徐々にですが、堅牢な技巧派、という形で、けっこう出来上がってきたなあ、という印象です。

華奢に見えて頑丈で、ボディを打たれていても、見えている範囲内なら耐えられるものか、動きが落ちない(マガレ戦除く)。
上記したように、右クロスひとつとっても、軽打して当てていたものを、強打すべき時には、しっかり打ち込む、その判断、切り替えに迷いがない。
好打され、場内が沸く場面でも、顔色一つ変えず、冷静に対処できる。

もちろん、まだ甘さもあり、そもそも天才的な選手というわけではありません。
また、内山高志、三浦隆司、粟生隆寛(好調時)のような、同じクラスの先達ほど、日本のレベルを超越した何かがある、ということでもありません。
将来、世界タイトルが獲れるかどうか、と言われると、現時点では...ゴニョゴニョ、という感じです。

しかし、そういうの抜きにして、見ていて色々なところに「妙味」があり、見どころの多い、見ていて面白い技巧派です。
TVやネット配信の映像を通じて見て、こういう印象を持てるのだから、会場で直に見たら、さらなる「発見」があるかもしれないなあ、と。

これまで、本当に充実したキャリアを積んできていますし、今後も良いカードに出るのなら、そのうち一度くらい...と、そんなことを思わせてくれる、見応えのある試合ぶりでした。



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セミは日本バンタム級タイトルマッチ、齋藤裕太vs鈴木悠介は、サウスポー鈴木が消耗戦をしのいで判定勝ち、王座獲得。

立ち上がり、鈴木のワンツー、左ストレートが齋藤を捉える。4回は齋藤の右が好打、鈴木がぐらつく。
徐々に鈴木の足が止まっていき、インファイトで力が出せる齋藤が有利かと見えたが、鈴木が踏ん張って有効打でややまさる。

終盤、鈴木の左ボディが齋藤に突き刺さり、鈴木が追撃。最終回は齋藤が踏ん張ったが、鈴木が競り勝ちました。

両者果敢に打ち合い、消耗戦ともいうべき展開でしたが、その合間に、再三再四バッティングが起こってもいて、それはもう、見ていて気になる、というレベルを超えていました。

齋藤は、新人王決勝の試合からそうでしたが、本当に、アタマの位置に関して無頓着というか、当たったとて是非も無い、という風情。
鈴木に関しては、試合の数をあまり見ていないので不明なれど、こちらも、アタマの位置に関して、繊細に考えているようには見えず。
当然、ゴチゴチとアタマが当たり続け、鈴木の左頬は、最近なかなか見ないほど、腫れて膨れあがっていました。

「左右対決」だから仕方ない、という面もあるにせよ、もうちょっとどうにか、その辺を考えた上で闘えないものか、と言いたくもなります。
真剣勝負の最中に、そんなこと気にしてられるか、というのも事実でしょうが、ボクシングの試合とは、拳で相手を打って争う勝負であり、しかもタイトルマッチとつく試合で、そんなレベルの話は聞きたくない、というのが、正直な気持ちです。
結果として、ヒットでまさった鈴木が勝者として残ったのは幸いでしたが。



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重岡銀次朗は、また初回KO。WBOアジアパシフィック王座獲得となりました。
初回早々、左のレバーパンチ、一発。
15勝2敗1分というレコードを持つ、クライデ・アザルコンは苦悶の表情でうずくまる。
カウント10がどうとかいう話ではなく、なかなか立てず。
数分後にやっと椅子に座れたが、まだ身体をよじらせて、苦しそうでした。


paravi、つまりTBSの実況は、田中恒成に並ぶ5戦目での世界獲得、ビック・サルダール挑戦も視野に、と、勝ち名乗りの様子に被せて言いました。
たぶん、事前にそう言うように、用意していたんでしょう。
それが関係者から出た、具体性のある話なのか、あくまで実況の独自見解なのか、その中間なのか...報道では、ジム会長はそれを否定したようですが、妥当なところでしょう。
4戦全勝とはいえ、相手は正直、名のある選手はおらず。強いなあ、と見えた選手もいませんでしたし。

しかし、相手どうという話は別にして、重岡銀次朗、これは相当強いな、とも見えました。
今回の相手にせよ、過去3戦の相手にせよ、文字通り一蹴続きですが、小柄ながら鋭く強い踏み込みで、さほど力まず打つパンチで、あっさり倒してしまう様を見ると、世界どうというなら別にしても、相手が少々強かろうが、結局同じ事が起こるだけの話ではないのか、と思ってしまう。
単に格下?を倒した、というだけに収まらない、強烈な印象をもたらす選手です。

アマでも実質無敗、プロで4連勝と、公式戦実質無敗というのも、むべなるかな、というところです。
童顔で小柄なせいもあり、見た目の迫力には欠けますが、その強打、試合ぶりは、順調に伸びたら...と期待してしまいますね。



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さて、日曜はホセ・カルロス・ラミレスvsモーリス・フッカーの、WBC、WBO王者対決。
これを生中継で見られるのだから、有り難い限りです。

初回、早々にファイターのラミレスが左のジャブ、フックで切り込み、フッカーがロープへ後退。
ジャブを外したフッカーが、足を踏まれて尻餅。レフェリー、これをダウンと裁定。
これに苛立ったフッカー、離れて突き放す意識が乏しくなった感もあり。
しかしこちらも、長いジャブ、ワンツー、ボディを鋭く返す。見応えある攻防。

2回、ラミレスは左ジャブを伸び上がるように打ち、入っては左右のダブルを上下、または下上と打ち分け。
フッカーをロープに釘付け、左ボディと右クロスの、対角線のコンビ。
フック、アッパーで攻めて、時にインサイドへ右ストレート。迫力充分。

しかし3回、リング中央で、フッカーが右を強打。左フックが下→上と返り、次に右ボディストレート、さらに右から左フック。
こちらも攻めると迫力満点、しかも多彩で鋭い。
ラミレスしかし怯まず返す。ゴング後、互いに右を応酬。フッカー、攻勢は良いが、やはり少し熱くなっている?

4回、フッカーがジャブを突くが、ラミレスもジャブの距離で、ジャブ、ボディ、フック(上)の左トリプル。ボディが好打。
離れていればフッカー、というものでもなく、ラミレスこの距離でも充分やれる。
5回、ロープに詰め、ラミレス左ボディ決める。リング中央で打ち合い、フッカーも鋭く返すが、ラミレス優勢。
さすが王者同士、と見ていて感嘆するばかりの、激しく鋭い攻防が続く。
スローで見ると、ラミレスの右は、フッカーのガードした右腕をへし折りそうな迫力。

6回、ラミレスがワンツーから返しの左フック好打。いわゆる「目つぶし効果」で決まった左。
ロープへぐらついたフッカーに、左右ショートの連打。驚異的なほどの鋭い詰めでストップとなりました。


試合後、敗れたフッカーの腕を掲げて称えたラミレス、その実力と振る舞いは、王座統一に相応しいものでした。
優勢ではあったが、けっして楽ではない展開において、好機を逃さず、一瞬で仕留めた。お見事でした。
敗れたフッカーも、終始鋭い攻撃を見せていて、これぞ「世界」戦、というものだ、という納得感のある試合でした。


このレベルの試合を、生中継で見られて、改めて有り難いことだったなぁ、と思います。
今月のDAZNは、この一試合で充分黒字、元取れた、と言えるでしょう(^^)

カード的には、ファンは注目しても、広く一般の視聴者層にとってのビッグカードとはいえず、WOWOWで生中継や配信などはされなかったでしょうから、やはりDAZNのボクシング配信は、ファンとしては有り難いものだと言えます。
競争原理が働いている、とシンプルに言える状況かどうかは別にして、やはりなんだかんだと、見られる試合が増えているのは事実ですので。



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ということで、一曲。
Bird Bear Hare and Fish の「ページ」です。






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好打と攻勢と流血と/若手サウスポーふたり/「風味」ちらほら/外傷しか見えないけれど

2019-07-27 16:15:11 | 関東ボクシング




ということで、地上波はおろかBS、CSでもすっかり下火、限定的にしか見ることの出来ないボクシングですが、ネット配信は花盛り?とまでは言わんでも、かなりの数を見ようと思えば見られるようになっております。

先日はロペス、中谷戦のPPV購入観戦をしたこともあり、土日連日、海外の試合をライブで見ました。
そして、今週に入っても、BoxingRaiseや「あすリートチャンネル」、そしてparaviと、あれこれ続きます。
昨日までに見た試合について、まとめて簡単な感想などを。



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23日火曜日は、山中慎介presents“GOD'S LEFT“バンタム級トーナメントの一回戦
王者や上位クラスの参戦はなかったものの、通常なら上位進出に至る過程で、避けて通り合う?選手同士のカードが実現する、ファン注目のトーナメントになりました。

メイン格の“和歌山のバレロ”南出仁vs岡山の技巧派、荒木哲は、一進一退の熱戦。
荒木がインサイドから、地味ながら正確に当て、ヒットを取るが、南出は出血に悩まされながら追い上げ、5回は左を強打して猛攻。
それでもポイントは互角か、やや荒木、と見ましたが、南出の判定勝ちでした。

南出は馬力と強打は買いますが、精度に欠け、アタマが出るなど、ちょっと荒い。
6回、酷いバッティングで荒木を倒す場面もあり。今時こんな...と驚きました。

荒木は惜敗でしたが、改めて岡山に荒木あり、を印象づけた試合。
両陣営には、ことに南出陣営には、トーナメント縛り抜きに、来年辺りに再戦を実現するよう、要望したいです。
ひとまずの結果は出ましたが、決着ついてないですよ、と、ファンの勝手ですが、思っています。


大橋ジムのサウスポー、中島一輝は、渡辺健一(「ペリカンロード」ですね)を初回、連打から右フックでKO。
中島の連打は、どことなく清水聡風味?の繋ぎ方で、威力充分でした。南出戦、これまた楽しみです。


「元パンチ」の山下賢哉は、長身の相川学己の長いワンツーに初回は落としましたが、2回にかいくぐって接近、右アッパーから左フックの返しでKO勝ち。
相川、立って両手を高く掲げましたが、レフェリーが止めました。早いなぁ、とは思う反面、こればかりは...とも。

山下は、この日、試合が無かった次の対戦相手、堤聖也と和やかに舌戦を繰り広げておりました。
互いに都合を云々し、避けたり逃げたり、そもそも試合決まってもないのに、あれやこれやとやられても困りますが、きっちり対戦が決まっている者同士ですから、そこはもう水入らず、大いにやって、盛り上げていただきたいものです。

とはいえ、なんか仲良さそう、というのが滲み出ていて、山下も「実は」と、普段、つき合いがあることを語ってもいました。
とりあえず、そこは伏せとかな、とは思いますが、まあええか、とも。
「酒場の喧嘩止まりかな、と」「うるせえ、ぶっ倒してやる」というのは、悪くない応酬でありました(^^)



ところで、BoxingRaiseにおける、この三試合の実況は、実況と解説、という形ではなく、二宮寿朗、渋谷淳というライターおふたりが、副音声ぽく、くだけた感じで語り合う、という進行でした。
芸能人絡みではなく、ボクシングに通暁したライターが、こういう形で語り合いつつ、というのは、寡聞にして知らず。
多分、今まで一度もなかった形式ではないかと。
開始早々に起こった、中島一輝のKOを盛り上げそこなうなど、ちょっと難点もありはしましたが、メインの熱戦をしみじみ称える会話などは、悪くないものでした。
もちろん、試合の組み合わせ、内容や展開により、良し悪しも出てくるでしょうが、興味深い試みだったと思います。



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アンダーでは力石政法、湯場海樹の若手サウスポーが共に勝利。

力石は唯心ジムの元ランカー、山口祥吾を体格、パワーで押し込んで、パンチによるカットもあり、5回終了TKO勝ち。
愛知と静岡の対決が、ホールで実現した一戦。62キロ契約で、力石は若いだけあって、だいぶ身体が大きくなっていた印象。
(残念ながら、一時、切実に希望していた坂晃典への雪辱戦は諦めるしかなさそう)
現状は、まだ粗い、離れて構えたとこから何が出来るかが見えない、という段階ですが...素材としては兄弟共々、期待大、です。

湯場は韓国のキム・ジンスを初回と2回に左でダウンさせ、2回の左でキムをカットさせ、ドクターチェックが入ってTKO勝ち。
しかし初回、倒したあとに、キムと相打ちして、グローブをキャンバスにつきかけた場面も。
勝利の瞬間、本人は笑顔でしたが、ワタナベジムのトレーナーは険しい表情のままでした。

この二人を比較すると、現時点では対戦相手の質で、断然力石が上ですが、いずれ、共に上位進出なれば、対戦してほしいですね。
両者とも、抜群の体格、スケールの大きさを感じる選手です。上手く磨いて、輝いてもらいたいな、と思います。



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26日、金曜は「あすリートチャンネル」で、辰吉寿以輝の12戦目、藤岡拓弥戦を見ました。

関西ローカルよみうりテレビや、G+での放送がなくなった現状ですが、ここ二試合の初回KO勝ちは、結果のみならず、内容的に、それまでとは違った良さが見えてきた、というべきもの。
以前よりは、という注釈付きですが、動きが滑らかになり、無駄な力が抜け、緩急がついてきたなぁ、と。
少なくとも、アマチュア試合の経験がない若手ボクサーとしては、まずまず「出来ている」部類、と言えるところに来ています。

今回は判定でしたが、身体を寄せてはボディ攻撃を仕掛けてくる、果敢な藤岡に対し、左アッパー三連打や、速いスリーパンチを決め、ボディ攻撃や単発のヒットは喫したものの、まずはクリアな勝利でした。

多分、よみうりTVの人だと思いますが、実況がえらく「心配モード」というか、軽く打たれただけで大声を上げ、辰吉大ピンチ、あわや初黒星か、と言わんばかりの勢い。
そんな試合でも無いけどな、と首を傾げつつ見ておりました。
「辰吉は夏場の調整に不安あり」という話を繰り返しておりましたが、それ以外の情報、例えば前日や当日に体調不良、というような話でも聞いていた、というならともかく...という印象でした。

それはさておき辰吉寿以輝ですが、デビューから全試合、映像は見ていますけど、最初の頃にはあまり感じなかった父君の「風味」みたいなものが、ここ二試合に続き、今回も、ちらほらと感じられました。
それは身体を左右に翻すときのバランスだったり、速いスリーパンチの精度であったり、左ボディのタイミングの良さであったり。
今回は回り、後退しながらのジャブなんかも、良いフォームで出しているときもありました。

あくまで「風味」程度の話であり、実際に上位進出をなせる、高い戦力になっている、という段階ではありません。
しかし、当初はそんな香りはほとんどなく、残念ながらボクサーとしては「他人」やな、と思っていたときからすると、ちょっと印象が変わってきています。

出来れば、すぐ上位相手という話ではなく、誰かのアンダーに出る形でもいいから、コンスタントに試合の経験を重ねていってほしい、と思います。
案外、というと失礼ですが、そのうち、隅には置けん、という選手になれるかも知れない、という気がしますので。



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ロペス、中谷戦の前に、スーパーライト級の試合で敗れた、マキシム・ダダシェフが死亡
続いて、アルゼンチンでもリング禍が起こったとのことです。

ダダシェフは、試合後ストールに座ったまま、周囲に声をかけられても全く反応がなく、茫然と中空を見ているような様子で、これはひょっとすると、大変なことになるかも、と心配していましたが、残念なことになってしまいました。


あまり、改めて声高に言うことでもないので、普段は言及しませんが...結局のところ、我々客席やTV桟敷の者のところには、一発たりともパンチが飛んでくることはありません。
それをやましく感じたり、引け目を殊更に言い募ることは、却って闘っているボクサーに失礼だろう、とも言えるでしょうが...我々がボクサーに対して抱く敬意や畏怖の念は、結局のところ、その違いがほぼ全て、なのでしょう。

彼らが抱える苦しみ、痛み、そして「傷み」について、理解することは不可能でも、想像しよう、という意志だけは失ってはいけない。
ボクシングを見るとき、心の奥底に、消えることなく抱いている想いです。

ダダシェフにせよ、誰にせよ、ボクサーは、外から見えるものとはまた別の傷を、傷みを、我々には見えないところに負い、抱えている。
その事実を、誰もが心していても、時に、避けようのない、悲しい運命が待ち受けている。
この現実の前に、我々はただ、無力です。

しかし、だからこそ、公正な闘いを実現するために必要な「前提」が、リングの周辺において築かれていなければならない、とは思います。
その一翼を、ただボクシングを見て、思うところを語る(語り合う)だけの者が担えるとは、努々思っていません。

しかし、だからといって、誰も何も見ず、従って何も語らず、となってしまったら、そのときこそがボクシングそのものの「死」です。
それだけは絶対に嫌です。

そういう思いのもと、また今日も、ボクシングを、ボクサーを見ていくことでしょう。
時に、やましく身を縮めることもありつつ。



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ということで、一曲。
amazarashi「ナモナキヒト」。







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40歳にて驚異の「第一線」復帰 パッキャオ、サーマンとの熱戦制す

2019-07-21 19:31:28 | マニー・パッキャオ



マニー・パッキャオvsキース・サーマンは、期待以上の大熱戦、目の離せない濃密な12ラウンズとなりました。
簡単に感想から。


試合前は、大柄な強打者ながら、最近は技巧派という印象が増し、ブランク明け2戦目のサーマンが、当然、小柄で小回りが利き、機動力に優れたパッキャオを突き放して、距離を開けて闘おうとするだろう、と思っていました。

実際、初回はその流れかと見えました。しかし右リードで先制、と括れるはずだったのに、バックステップしたところを「追尾」するかのような踏み込み(走り込み)で打つパッキャオならではの攻撃を受け、右フックでダウン。
初回早々、ということも含めて、パッキャオと闘う選手は、絶対これやっちゃいかん、という後退の仕方。
終わってみれば、これは痛い失点でした。

2回も、さらにパッキャオが連打、サーマンを「追尾」するかのような足運びで、なおも打つ。足が良く動く。40歳とは思えない。
ラウンド後、あまり上手くは無いシャッフルを踏み、それを誇示?する場面も。

しかし3、4回はサーマンが構えを変え、上体を動かして、外すことを優先。構えて圧して突き放す、という立ち上がりの「方針」を一旦、棚上げした感。
これで一旦流れを止め、5回あたりから、軽い連打で入った後、強めに打つ、というコンビネーションの攻撃が決まり出す。

5回はパッキャオがラストで巻き返しの連打を見せるが及ばず。6回はそれも封じられる。
7回は互角の打ち合いもあるが、それ以外のヒットの分、サーマンか。
内容と採点、共に競ってきたという感じの中盤を経て、終盤はさらに一進一退。

しかし、サーマンが流れを掴んでいたかと見えた10回、パッキャオのレバーパンチが決まり、サーマン効いて、動きが止まる。
試合も終盤に来て、30歳が40歳に決めるならともかく、逆。感心するやら呆れるやら、という次元でした。

ところが11回、サーマンが右決めて逆に抑える。最終回はまた逆で、パッキャオが取ったか。


採点は割れて2-1でしたが、ダウンの分だけパッキャオか、と見ました。
さうぽん採点は、PPSP SSSP SPSP、初回ダウンのぶん、114-113、パッキャオ。
3回、4回、ちょっと迷いましたが...サーマンには残念ですが、逆はないかな、と見ました。


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これで再起後、3連勝となったパッキャオ、40歳にして、この充実した試合ぶりには、驚かされました。

初回のダウンは、サーマンの方にもミスがあった、と言えば言えるかもしれませんが、10回のレバーパンチによる「形勢奪取」は、かつて劣勢の中でファン・マヌエル・マルケスをぐらつかせた左の一撃を思い出しました。
また、相手のバックステップを「追尾」し、同時のタイミングで踏み込んで、打ちながら次のステップを探して、さらに踏み込む「走り込み」も、ダウンシーン以外に数回見られました。
小太刀のような右ショートフックによるリード、身体を右に逃しつつ打つ左、回り込んで内外からアッパー、フックの連打攻撃、その他にも、往時のパッキャオが見せていた技と力が、ふんだんに盛り込まれた闘いぶりは、まるでパッキャオの歴戦を振り返るような内容で、見ていて感慨深いものがありました。

もちろん、往時と同じレベルの体力、爆発力が完全に戻ったわけではなく、またそれが戻るわけでもないでしょうが、それを補う試合運びの巧さと共に、これらの技と力を存分に発揮して見せてくれた12ラウンズに、ファンとしては改めて感嘆し、拍手するしかありません。
それも、かつてはこのクラスの第一人者であり、今も第一線といっていい、キース・サーマン相手に、ですから。

昨年、マレーシアでマティセに勝った試合について、本当の本当に「頂点」を目指して闘う意志あっての再起なのだろうか、という疑問を感じたものですが、この相手にこの試合を見せられた今、それは雲散霧消してしまいました。
エロール・スペンスとショーン・ポーター戦の勝者との対戦という話が具体化しているそうですが、そうなって当然、という気さえします。


そして、対するサーマンの方も、最初の作戦が上手く行かなかったら、即座に修正を施し、そこに逆襲されたらまた構えを作り直し、という具合で、多分ですが、やれることは全部やり、打てる手は全部打った、という試合だったと思います。
しかし、それでも10回、そうした人知を超えた何か、勝負強さとか「持っている」とか、そういう表現をするしかないものに形勢逆転され、屈したわけですが、こちらも終始、充実した闘いぶりを見せてくれました。

両者ともに、世界ウェルター級の超一流に相応しい闘いぶりでした。期待以上の試合を、大いに楽しめました。改めて両者に拍手です。



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ということで、知らんかったんですが、今朝は、というか深夜、未明、どれが正しいのかわかりませんが、午前2時から英国の試合をDAZNがライブ配信していて、朝方にメインのディリアン・ホワイトの試合が見られました。
そして、午前10時からWOWOWオンデマンドで、ネリーvsパヤノ戦が流れ、11時からWOWOW本放送開始、という流れ。

昨日の今日で、朝からこれですから、本当にえらい週末になりました。
まあ、昨日のについては、自分の勝手で、オンデマンドPPVを契約して見たんですから、えらいも何もないんですが...。


ディリアン・ホワイトは、コロンビア人オスカル・リバスの、連打の中の右アッパーを、目視出来ないタイミングで食ってダウンしましたが、それ以外はタフなリバスを正確なダブルジャブで圧倒し、大差の勝利。
ただ、WBCベルトが出てきて、それが暫定王座だという話で、へ?と。知らん間に、イリミネーションではなく、暫定王座決定戦になっていた模様。
もう好きにしなはれ、としか言いようがありませんが。

ルイス・ネリーは、受け身の姿勢から徐々に攻めて行き、9回に左のレバーパンチでファン・カルロス・パヤノをKO。
連打は雑に見えますが、打ち出したら止まらず、威力も充分。
ただ、本当に、異様なほどに身体に力があり、重みも感じる姿には、先入観を抜きにしても違和感あり。
今時、こんな闘い方があり得るのかなあ、と。
また、打たれてもさっぱり堪えませんし、パヤノがダウンや、きついKO負けを経ていることを考慮しても、異様なものを感じてしまいました。

セルゲイ・リピネッツは、大阪で矢田良太をKOしたフィリピン人サウスポー、ジェイアール・インソンを2回、左フックでKO。
インソン、立って笑顔を見せていたものの、ファイティングポーズを取るのが遅い。カウントアウトされて悔しがってましたが...。

セミのウガス、フィゲロア戦は、ウガスが初回に右でダウンを奪い判定勝ち。クリンチばかりで酷い内容。
フィゲロア、荒川仁人戦の勇姿はどこへやら、という感じでした。むー。



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接戦かと思いきや大差で敗れるも...中谷正義、新星ロペスに苦闘を強いる

2019-07-20 19:03:24 | 海外ボクシング



ということで今日は、FITEという格闘技配信サイトのPPVにてライブ観戦をしました。
テオフィモ・ロペスvs中谷正義戦。結果は残念でしたが、経過、感想など。



初回、まず中谷がジャブから入る。先手抑えて、ワンツースリー、フォーまで返す連打も。
ジャブは当たるが、連打はヒットせず。ロペス敏捷に外し、右返す。しかし中谷のジャブが抑えた回。

2回、ロペスのジャブや右が単発で入るが、中谷ジャブ、右クロスで返す。迷う回だが、中谷に。

3回、中谷押されず、逆にコーナーに追う場面も。ロペスはジャブに苦しむが、時折外して鋭いリターン。
ロペス、ジャブを小さく外し右クロスもミス。中谷逆に外してワンツー、リターン外す。やや中谷。

英語実況、ここまで中谷2対1ロペス、と言っているように。やっぱり2回が逆なのか...。

4回、中谷の左にロペス右クロス、これは中谷外すが、返しの左鋭くヒット。
ロペス、前進してワンツー。いつもの、攻め立てる流れを作る。いわゆる「ギアを上げた」攻め。
中谷、ジャブが止まり、クリンチに出る回数が増える。攻められたところでスリップダウンも。ロペスの回。

5回、流れに乗りかけたロペスに対し、中谷しっかり構え直し、ジャブで突き放す。
ロペスは前に出る流れを続けられない。離れて、ジャブから始まる攻防が続く限り、中谷は充分やれる。
中谷の左ボディ、ロペス右返す。ロペスワンツーをボディへ。ゴング直前ロペスのワンツーヒット。ロペスの回。
しかし、流れ的には、中谷が踏ん張った感あり。

6回、ロペスジャブから右、連打で出るが、中谷が左ボディを返すと、若干スローダウン。
中谷が出て、ロペスがクリンチ。ロープ際から巧いカウンターを決めるが、中谷前に出る。
しかしロペス速いスリーパンチ。足使って捌く。ロペスのヒットが上回る。ロペス。

7回、ロペス右クロスのあとクリンチ。レフェリー「ハンズ・フリー」の声。
ロペス、離れ際に打ち、中谷が両手広げて不満を表明するが、レフェリー取り合わない。
この辺は、敵地慣れしていない部分か。

中谷地味に左ボディ。ロペス左ジャブ、中谷右クロス、互いに外し合ったあと、返しの左ヒットはロペスが取る。
この辺は驚くほど敏捷。しかし中谷もジャブで探って、速い右クロス当て返す。左ボディで追い打ち狙う。

ロペス、ワンツー外してもつれた際、得意の?バックハンドを試みるもミス。
中谷、待たんかこのガキ、という風?コーナーに追って左ボディ。

攻めの回数、ヒット、いずれも若干ロペスが上か。ややロペス。

8回、中谷ジャブ当てるが、ロペスが圧してくる。スリーパンチで追う。
しかし中谷、次の攻めには左ボディアッパーをカウンターし、ワンツーもヒット。
ロペス押し切れず、中谷の左カウンターをもらってゴング。やや中谷。

9回、ロペスが出るが、中谷左ボディ返す。ロペス攻勢取ろうと積極的。
ジャブ外して右アッパー、次は肩越しにクロス。攻めておいて、ぎりぎりまで引き付けて打つ。
この後、右アッパーで入って左に回りつつ、右2発ヒット。センスの片鱗見せる。

しかし中谷、受け身にならない。ロペスのワンツーに左ボディ返し、前に出て攻め返す。
逆にロープ際に追って右クロスヒット。
全体を見てロペス、とするが、見方次第で逆もあり?後半中谷も反撃し、見応え十分のラウンド。

10回、ロペス、思うように距離を潰せないまま終盤に来て、焦りが表情に見える。
中谷が「来る」ときを狙いたいが、容易い相手ではない、と痛感している様子。

打ち合いになるが、中谷のワンツー、照準が合ってクリーンヒット。
僅かに当たりが浅かったか。
ロペス、この回は諦めたか、ラスト30、ほとんど手を出さない。中谷の回。

11回、中谷が足を少し滑らせると、レフェリーが試合を止め、タオルで拭く。やることが細かい。
中谷、ワンツーで追い、ロペスをロープ際で攻める。ジャブで突き放し、右。
ロペス、切り込みの攻めも、カウンターも鋭いものがあるが、いずれも単発。良い流れを作れない。
打ち合いは互いにミス多いが、ボディ決めた中谷が前に出る。中谷。


12回、中谷ここにきて疲れか、スローダウン。ロペス左のヒット。
中谷ワンツーヒットも、ロペス反撃、連打を決め、中谷クリンチ。
パンチのスピードが落ち、ミスしたところにロペスが手を出し、ポイントはロペス。



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と、こんな具合に見ていましたので、公式採点には驚かされました。
まあ、競った試合だろうけど、このくらいでは、その通りにポイント来たりはせんやろう、と内心、覚悟はしていましたが、まさか大差がみっつ揃うとは。
中にひとり、こういうのが混じってても仕方ないけど...という感じでした。

さうぽん採点は114-114。
2、7、9回が若干迷ったところです。

内容的には、どちらの勝ちもあり、という印象でした。
しかし、テオフィモ・ロペスは、ここまでの目覚ましい勝ち方、上昇気流のホープとしての印象点で、試合前から「貯金」があり、それもまた、大まかに言えば、彼自身がここまでの戦歴で勝ち取ってきた「力」のうち、なのかもしれません。



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そして、それほどの大型ホープ、全世界注目のライト級次期世界王者候補相手に、中谷正義は堂々と闘い抜きました。
これまで闘ってきたどの相手よりも、あらゆる面で優れた相手でしたが、彼が持てる力を出し切れば、滅多なことにはならない、ちゃんと試合にはなる、勝負出来る...と信じてはいても、実際闘ってみせてくれるまでは、やはり不安なものでしたが。

やはり序盤、というかゴング直後から、先にジャブを出し、外れてもワンツーを出し、さらにスリーを返し、という具合で、強敵ロペス相手にも受け身にならず、能動的に試合を運ぶ、という姿勢を作っていったことが大きかった、と見ました。

鋭い切り込みで攻め立て、相手を受け身に回らせ、その上で反撃の手を狙って裏を取り、強烈なカウンターで仕留める。
並大抵のセンスでは出来ない勝ち方で、一気に世界的注目選手となったテオフィモ・ロペス相手に、見て立って、ひとたび受け身に回ってしまったら、中谷ならずとも、とてもじゃないが保たない、と思っていましたが、中谷はこれまでの数々の試合と同じく、自ら主導権を取りに行く闘いを見せてくれました。

とはいえ、中谷が先に抑えた、ストレートパンチの間合い、そこから始まる攻防においても、もちろんロペスの鋭い攻撃は脅威でした。
しかし、ロペスにとり、この「設定」からの攻防は、単発ヒットは取れても、一発で強打して効かせる、いつもの間合いとは違いました。
過去に対戦したどの相手とも「寸法」が違ったであろう中谷の、遠くから来るジャブ、ワンツー、そして追い打ちの左ボディは、ロペスの攻撃の回数を減らし、ポイントを抑え、体力を削ぎ、試合を互角の内容に持ち込むには十分なものがあった、と思います。


デビュー直後から、そのほぼ全ての試合を会場で、映像で見てきた中谷正義については、過去にあれこれと書いてきたとおりです。
抜きん出た体格、リーチを持ちながら、それを悪い意味で「当て」にせず、良い意味で「生かして」闘える。
積極的、能動的な試合が出来る、希有なストレートパンチャーであり、突き放して距離を創出出来るアウトボクサー。
国内のライト級において、間違いなく現在、最高の選手。

その選手が、遂に手にした、世界上位との直接対決の機会において、結果は残念でしたが、その実力を充分に発揮してくれた。
世界注目のホープ相手に、伍して闘えるところを見せてくれた。
まずはその点において、ファンとして満足感のある試合でした。

米国のリングにおいて、スター候補相手にこれだけの試合をした、とは言える反面、あまりにも「厄介」な面を印象として残しすぎたのではないか、という気もして、ちょっと今後については読みにくいですが、一定以上の存在感を示し、認知されたことだろう、とも思います。
ひとまず身体を休めて、かなうならば、さらなる挑戦を見てみたい、という気持ちです。



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海外ボクシングの有料オンデマンド配信は、過去にも何度か、見てみようかなと思ったことがありました。
WOWOW(というか、試合映像を一括して売っている業者)に忖度(好きな言葉じゃないですが)して?どの媒体にも積極的に取り上げるところはありませんが、ちょっと探せば、視聴料を払えば普通に見られるサイトは、いくつか過去に見つけましたし、今も複数あります。
例えば明日のサーマン、パッキャオ戦も。視聴料が75ドルほどかかりますが。そんならWOWOW入りますわね(笑)

しかし、数年前の、私の自宅の通信環境では、どうも安定しませんでしたし、たいていWOWOW、最近はそこにDAZNが加わり、カバーしてくれるし、そこから漏れ落ちた試合で、どうしても見たい、と力の入る試合というのも、そんなにはありませんでした。
ただ、今回、中谷正義の、ある意味下手な世界戦以上に大事な試合を、どうしても見たい、と思って探してみたら、簡単に見つかりました。
過去に見たサイトとは違いましたが、世界戦じゃ無いからか、視聴料も思ったより安いし、と思って、見ることにした次第です。

昨年、PCを買い換え、ルーターも買い換え、ついでにLANケーブルもカテゴリー7という、高速通信対応のものに変えて、IPV6通信というのを設定して、WOWOWオンデマンドやDAZNの視聴も万全、という通信環境を整えていたこともあり、今回、何のトラブルも起こらず、非常に快適に視聴出来ました。
そうそう、毎度このような有料配信を視聴する、というわけにもいきませんが、またこのような機会があれば、と思っています。
当たり前ですが、アメリカ行って観戦するより、それこそ府立でやったとして、それを見に行くよりも、ずっと安く済むわけですし(笑)


ただ、海外の興行も、けっこう豪快にお客さん待たせるんやなぁ、と、それだけはちょっと意外でした。
セミセミとセミの間、セミとメインの間、一時間ということはなかったですが、30分、40分はたっぷりあったような。もっとかな。
まあ、日本の会場と違い、あれこれ暇潰す場所があったりする(というか、そっちが主目的?)のでしょうが...。


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ロペス、中谷戦、有料ライブ配信あり

2019-07-18 23:38:05 | 海外ボクシング
日本時間20日土曜日、午前10時半から、テオフィモ・ロペスvs中谷正義戦興行のライブ配信が見られるところがありました。
FITEという格闘技全般を扱う配信サイトです。
当然有料。15ドル弱、という料金をどう考えるかですが、それこそ府立でやるのを見に行くのよりまだ安いがな、ということで(笑)
今回、見てみることにしました。

トラブルなく、すんなり見られれば、これで土日は海外ボクシング三昧です。
なかなか楽しい週末になりそうです。

当然、見た感想も何か書くと思います。
改めて、良い試合になってくれますように。


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これまた大一番/ライブ配信あり/拳法王者連勝/府立に行かずにコレに行く/達人死す

2019-07-17 17:21:13 | 話題あれこれ





ということで、中谷正義が米国へ向け、関空よりご出立
村田諒太の快勝に刺激を受けた、とのこと。
少し前は、井岡一翔の勝利にも同様の感想を述べていましたが、近しいボクサーの相次ぐ勝利に続いてほしいものです。

思えば5月井上、6月井岡、7月村田と、日本を代表するスターボクサーが、それぞれにキャリアの中でも重要な大一番に臨み、結果として悉く勝ってくれたわけですが、世の耳目を集めているか否か、の違いはあれど、ライト級の世界3大ホープに数えられるテオフィモ・ロペスと、中谷正義が米国のリングでイリミネーションとして闘うこの試合も、負けず劣らずの大一番です。

パワフルでスピーディー、攻防ともにセンス抜群のロペスが有利の予想でしょうが、立ち上がり、中谷が強く出て、ワンツーの距離で闘う展開を基調に出来れば、勝機あり、とも思います。
過去のどの試合でも、体格の優位にかまけず、能動的に、積極的に試合を作っていく姿勢を見せ続けてきた中谷には、今回も変わらず、そして、なお厳しく、隙の無い闘い方を見せてほしいものです。

それでもなお、中谷の築いた城を、ロペスは激しく攻め立ててくることでしょう。中谷にとっては、間違いなく過去の、どの対戦相手よりも上のスピード、パワー、危険なタイミング、攻守切り替えの鋭さ、速いテンポを持つ相手です。
しかし、怯まず、怖れず、引き締めた闘いが出来れば、結果どう以前に、彼の声明が高まる試合になることでしょう。
ひたすら、健闘を祈ります。当日、なんとか結果知らずに見てみたいものです。


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前記事でちょろっと書いた、ラミレスvsフッカーの、スーパーライト級統一戦ですが、DAZNで当日、ライブ配信の予定が出ました。
やったー、という感じです。
しかし当日、先の日曜に予定していた用事がこの日に入り、残念ながらライブでは見られません。
また雨が降ったら別ですが...。

しかし、結果知らずに見ることは十分可能ですので、大いに楽しみです。
DAZNさんも、あれこれケチをつけてきておいてナニですが、段々充実してきましたね...。


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4月に、あの矢田良太ー永野祐樹戦のアンダーでデビューした強打のサウスポー、前田稔輝が、2戦目も初回KO勝ち
会場には行けず、映像も見られませんでしたが、なんとか行けば良かったかなぁ、と。

かつて、関西の若手選手を掴まえては「世界を見た!」と言うのが得意技だった私ですが、最近はそういう陽気さも元気も失いつつあります(笑)。
しかし、冗談はおいといて、最近見た新人の中では、飛び抜けて力のある選手だなぁ、と率直に思います。
もちろん、このレベルで強打が炸裂して勝っている、それだけで先のことまで見通せるわけもありませんが、とりあえず新人王トーナメント、今年の注目はこの人で決まり、でしょう。次が大いに楽しみです。


西日本新人王の準決勝興行というのは、その昔は府立地下や、京橋のIMPホールやなんかで、二部興行で行われ、昼夜合わせてそれこそ20試合に迫ろうか、という時があったと記憶しています。
私にはとても及びもつかない境地ですが、それを全部見るのが楽しみ、という、まさにマニア魂燃え上がる、という感じの知り合いもいました。
この記事見る限りでは、なんか試合数少ないですが、ちょっと寂しい気もしますね。


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先の府立決戦、会場観戦をし損なうという「スカ」をやってしまいましたが、この夏は、府立には行かんのにコレに来るんか、と誹る声が、東の空から聞こえてきそうな観戦予定を立てております。
8月8日、ホールです

大森将平が、上り調子の勅使河原弘晶に挑む一戦、世に言う「好カード」なのか否かは、結果よりも内容で問われることでしょうが、大森にとっては、久々のタイトルマッチ、そして勝てば「再浮上」と目される一戦です。

大森にとり、タイプとしては、苦手な方ではない、と思いますが、勅使河原も当然、策は練ってくることでしょう。低い姿勢から振って、その後でインサイドをショートで狙う、という、長身攻略の定石は当然のこと、それ以外にも色々と仕掛けてくるでしょうね。
大森が好調時のように、下肢を柔軟に、なおかつバネを利かせて使い、ストレートパンチで突き放し、さらに攻め込み、上下を打ち分けるという具合に進められれば、まず勝てると思いますが、そういう展開に持ち込むための備えが、充分に出来ているかどうか。大いに注目です。

この日の興行、当初、想定していなかったことですが、セミに堀川謙一、大保龍斗の試合が入りました。
堀川の試合は久しぶりに、直に見ることになります。なんか、得した気分ですね。


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パーネル・ウィテカー、交通事故で死去

ボクシング界がスピードとディフェンスをより重視する流れの中で生まれた、防御の達人、その極みにいたボクサーでした。
当時、見ていて思ったのは、パンチ力がないわけじゃない、むしろ強打を秘める部類だろうに、敢えてそれを出さずに闘おうという情緒は、一体いかなるものなのだろう、ということでした。

実際、ライト級時代は、統一戦で初回KOを決めたりもしているのですが、それさえも「倒すつもりなんかなかったのになあ」とでも思っていそうな感じ。
あの体格でウェルター級やら、果てはスーパーウェルター級でも勝っているんですから、単に巧いだけでなく、体力的にも相当、強靱なものがあったはずです。

その前提の上で、時に退屈だ、風格がない、と批判されるくらい、一方に傾いた闘いぶりで勝つのが常でした。
しかし、その姿は、米国でボクサーを志す、若い世代には大いに訴求するものでもあったようです。

フロイド・メイウェザーが追悼のコメントをインスタグラムにアップした、という記事。
なんでも、事故前日に撮ったという、ツーショットです。

これ見ると、小さい小さいと思っていたメイウェザーよりも、さらに小さいですね。
改めて、この体格でよくもまあ...と感心させられます。ご冥福を。


試合動画はあれこれありますが、あまりに見事なので、フルラウンド眺めていても飽きない、という類いの試合をひとつだけ貼っておきます。
ベタですが、フリオ・セサール・チャベス戦。撃墜王チャベス、実質的な初黒星。
知る限り、これが一番画質が良いです。SHOWTIMEが30周年記念で再放送したやつみたいです。





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ということで、一曲。
David Bowie “Heroes” です。






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前座は熱いがメインが寒い/拳四朗、電話出演

2019-07-15 02:24:10 | 海外ボクシング



ということで、今日(あ、もう昨日ですね)は悪天候のため、さいわいにも?予定が空いて、お昼のライブ配信を見ておりました。

アンダーカード3試合は、いずれも好成績の選手同士のカード。
強豪ロニー・リオスが、あのオスカーの従兄弟、ディエゴ・デラホーヤに初黒星をつけ、新鋭ジョエト・ゴンサレスも強敵相手にTKO勝ち。

そしてメキシコ期待の小柄なアタッカー、ロッキー・エルナンデスが、なんと初回KOをくらって初黒星。
相手のロジャー・グティエレスが、見事なストレート主体の攻撃でエルナンデスを捉え、強烈なKO勝ち。

いずれも見応え充分、客入りが遅いのがもったいない試合内容ばかり。
これで今日のライブ配信は見た甲斐あり、DAZNさんありがとう、という感じでした。

しかし肝心の?メインがいまひとつ。
まあ、良い試合を期待する組み合わせじゃない、それはわかっていたことですが。


アマシュア時代に敗れた宿敵レイ・バルガスに雪辱を期す亀田和毅、試合をきちんと見るのはいつ以来か...マクドネル戦は、二戦目の方だったか、一応、ハイライトで見て、たぶんそれ以降は見ていません。
最近の試合ぶりについては、好評と不評を両方聞いていたんですが、今回見て、基本的には変わってないなあ、と思いました。


初回、右フックのクリーンヒットあり。普通の姿勢で、しっかり踏み込んで打ちました。
しかし、2回からバルガスがしっかりジャブやワンツーを飛ばすと、途端に踏み込みが甘くなり、アタマを嫌がらせに使っての前進が増える。
あーあ、またかいな...やっぱりこの人(というか、ここの兄弟は皆、そうですが)まともに避けて打って、というボクシングの攻防をするのが怖いんやなぁ、と、以前見ていた頃の記憶が甦りました。

可笑しかったのは、バルガスがその辺、重々承知、という対応をしていたことです。
何回か、下からアタマ突き上げてきたのを、しっかり両手で「キャッチ」していましたし、クリンチで身体を寄せられた際は、顔の横までガードを上げて、横からぶつけられるのを、しっかり防いでいました。


試合全般通じ、バルガスは決め手に欠ける。対する亀田は、時折単発でヒットがあるものの、「余計」がオマケにつかないと攻めを続けられない。
で、その「余計」に対して、きっちり対応されてしまい、レフェリーも普通に、双方に平等に注意するものだから、そこからは何も発展的なことが起こりませんでした。

当然、バルガスが長いパンチでポイントを連取し、ショートでもバルガスが速さ、正確さで上回る。
終盤、少しバルガスが緩み、11回はクリンチ後に打たれる油断もあり。これはレフェリー、何も言いませんでしたが、最終回は完全にブレイクを命じた後に打った亀田が減点されました。


何とも不細工な場面の多い、締まらん試合。バルガス勝利は問題なし(私は9対3でした)とはいえ、場内は勝者バルガスにブーイング。
単にこの一試合のみならず、毎度毎度...という意味合いのものだったのかもしれません。
相手がロニー・リオスのような強敵ならまだしも、最近はマンサニージャ、そして今回の亀田と、一線級とは言えない挑戦者をしっかり打ち込めず、ラフな行為を許して、締まりの無い試合をしてしまっています。

何でも、フェザー級に上げて、ヒスパニック圏フランチャイズ王者とでも言うべき、あのレオ・サンタクルスとビッグマネーファイトをやりたいけど、それがかなわず不満を抱えているのやそうですが、フェザー級に上げて、劇的に調子が良くなる、というならともかく...そもそも、こんな試合してたんでは、ますます話が進まないだろうに、とも思いますし。
他人事ながら、今後が心配になる、そんな試合ぶりでした。

亀田については、この闘いぶりで結果が残らないなら、本当に何も残っていないなぁ、と思います。
積極的に攻めた、メキシカンスタイルで...とか何とか、甘い評で取り繕ってくれる向きもあるのでしょうが、普通にこの試合を見て、そんなことを思ってくれる「部外者」が、そんなに大勢いるものかどうか。疑問です。


そんなわけで、アメリカにも「前座が燃えるとメインが寒い」ことってあるのかなぁ、などと思った次第。
よく言うジンクスですが、その逆もあったりします。
まあ、真面目な話、真剣勝負のボクシングで、良い試合がそうそう、ズラリと揃ったりはしない、というだけの話、なのですが。



そういうことでDAZNのライブ配信、次回は何やってくれるのでしょうね。
日本時間で28日、WBC、WBOのスーパーライト級王者対決があるんですが、それは配信されるんでしょうか。
ホセ・カルロス・ラミレスvsモーリス・フッカー、是非とも見たいカードです。
WBSSでもテイラーvsプログレイスが予定されていますが、この勝者同士が対戦すれば、また完全統一王者の誕生となるわけですが。
しかし、クロフォードが全部まとめてしまった後でも、すぐにこれだけ良い選手が出てくるんですから、層の厚いクラスですね。


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土曜日、毎度お馴染み「せやねん」にて、当然村田と拳四朗を取り上げたコーナーがありましたので、ご紹介。
数日で消しますので、お早めに。

トミーズ雅は当然、観戦したそうです。
拳四朗はスタジオ出演ではなく、電話での出演でした。
祝勝会の様子なども少し紹介されています。
それとは別に、長谷川、山中、粟生らが一同に介した集まりもあったそうで、それも写真のみですが、紹介あり。
なかなか豪華な顔合わせです。
そういえば粟生の進退はどうなっているのでしょう...。






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そんなことで、一曲。
大沢誉志幸「午前2時を過ぎたら」。






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精度を上げて好機を増やし、序盤の「勝負」を勝ち取った 村田諒太、見事に雪辱

2019-07-12 22:56:29 | 関西ボクシング



ということで、生中継を見終えました。
考え得る中で、これ以上はないのでは、と思える内容と結果でした。



初回早々は、一見、前回と同じような立ち上がりに見えました。
ロブ・ブラントは、ストレートパンチの距離から、スリーパンチで止まらず、さらに連打を上乗せしてくる。

しかし、前回と違い、広めにスタンスを取って構える村田諒太のガード、ブロッキングが防いでいるパンチもけっこうあり。
これは当然、前回散々当てられた、速いパンチを研究して、読んでいたのでしょう。

そして、受け身にばかりならず、徐々に攻撃の手も出始めました。
打ってくるブラントの身体が寄ってくるところに右フック、離れたところを追いかける右ストレートと、右ボディを当てて行く。
そして上に右を飛ばし、防がれても返しの左フックがボディへ。
ブラントもリターンから連打するが、右ボディのダメージありと見えました。
ポイントのみならず、有効打でもまさり、手数でも大きくは劣っていない初回。

そして2回、ブラントは改めて、動いて外す流れを作ろうとするが、村田が攻めて、左(上)、右、左(下)のコンビ。
何しろ左フックが上に返らない村田ですので、この連打は驚き。思わず目をこすりましたが(ウソです)、このあと、もう一度右から左ボディ。
対角線のコンビが効いて、ブラントにダメージあり。

この後は猛攻また猛攻、でした。
連打の中に時折、左フックが上に返ると、けっこう当たり、ブラントがコーナーによろめいて、さらに打たれ、ついにダウン。
立ったが追撃にさらされ、右食ってぐらつき、それでも前に出て保たせようとしていたがかなわず、ストップでした。



ブラントは、前回よりは若干、打って突き放そうとした風でもありましたが、村田は広めのスタンスでありながら、前回よりは足が動いていて、良い位置から打てる回数が、はっきりと多くなっていました。
村田諒太が、自身のスタイルの範囲内で、出来る限りの改善、違った攻めを見せられるか、と期待してはいましたが、それを序盤の攻防から存分に出し、好機を掴むと、逃さずに攻めきったことについては、驚き以外の何物でもありませんでした。
そんなことは、期待も想像もしていなかった、というのが正直なところです。

もちろん、互いに危ないタイミングでパンチの応酬があり、ミドル級というクラスのことを考えると、村田の圧勝であると同時に、際どい勝負であった、とも言える、短くも激しい攻防だったと思います。
試合後、短い試合での勝利にもかかわらず、朱く傷付いた村田の顔に、その証が見て取れました。
だからこそ、この勝利、この試合内容と結果には、お見事でした、と脱帽したい気持ちでいます。

この点も含め、今日はもう、大いに村田諒太を称えて良いんじゃないでしょうか。
考え得る中で、上限いっぱいの改善、改良が見え、それを勝利に繋げた村田諒太、見事な雪辱でした。


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世界王者として関西リング初登場、凱旋試合の拳四朗は、強打ジョナサン・タコニングを4回TKO。
左フックを外して、右をカウンターして倒した場面は、鮮やかの一語でした。

しかし、それまでの展開は、最高に「ネジ巻いた」状態でガンガン攻めてきて、拳四朗が要所で右ダイレクト当て、右ボディアッパーを突き刺し、左リード当てまくり、とやってもまだ止まらないタコニングの迫力が凄く、初回早々から、拳四朗のゆったりしたペースではなくなっていました。
これ、長引いて、どこかで良いの貰ったりしたら...と、ちょっと心配の種もあった試合でした。
だからこそ、4回の一撃は、その見事さが際立ちました。あの激しい攻防の中で、きれいに外して当てるもんですね、しかし。

メキシコのガニガン、ゲバラに、フィリピンのメリンド、タコニングと、この階級上位に長い実力者を悉く下した拳四朗は、改めてその「扱い」以上の実力者であることを、強烈に示したと思います。
ことにメリンド、タコニングは、日本王者や上位クラスが、OPBFなどで対戦するのを回避するレベルの選手ですので、そういう相手をしっかり下してくれたことは、ファンとしても嬉しいことです。

なんか、いつの間にか具志堅の防衛回数を、という話が既定路線になっているようですが、まあそういう話も良いですけど、それよりも、もう少しコンスタントに試合をし、広くに見知られ、ということの方が優先ではないか、とも思います。
今日の試合なんか、昔日の21連続失敗の時代にやっていたら、場内、万歳三唱レベルの盛り上がりだったでしょうに...。

ほいで今日もまた、良い試合したと思ったらメインが強烈で、印象的にはどうか、という。
なんかこう、巡り合わせが良くない気がします。

まあ、村田も勝ったし、今後、何か大きなイベントがあれば、そこで統一戦とかも...と、期待したいですね。



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そういうことで、今日は会場に行けず、TVで観戦でした。
元々、日程的に難しかったこともあり、チケットを買いそびれてしまったのですが、もしこれが大阪城ホールだったら、何とか直前でも買えたかなぁ、と思うと、色々と残念でもあります。
山中、長谷川ダブルのとき、悪い結果のときが大阪城ホール、良い結果のとき府立、という事例がありますが...大阪城ホール、今回も使えんかったんですかねえ。金曜夜、という縛りでは、難しかったのでしょうか。

あと、まあ今回はTVですから良いですが、夜9時半メイン開始というタイムスケジュールは、なかなか厳しいものがありますね。
最近、TBSでもフジでも、段々時間が遅くなっています。
今日も、セミとメインの間、豪快に空いてましたね。会場にいたら、やっぱり大変だったと思われます。どうにかならんものでしょうかね。


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復調途上?/順当、というのみならず/西対西/写真でなく/連勝スタート/生中継で見たいのは

2019-07-09 17:30:59 | 話題あれこれ



ということで、金曜府立決戦も間近、徐々に盛り上げていかんと、というところではあります。
この試合については、以前プレビューめいたことを書いたので、付け加えることはあまりありません。
このクラスで、米国人の上位クラスと闘える日本人ボクサーというだけで、村田諒太の存在には、十分な価値を見るべきだ、というところで、健闘を祈るのみです。

ただ、せっかく府立でやるんだし、当然見に行くかな、と検討してはいたんですが、セミは何になるのかな、とか様子見しているうちに、手頃な価格のチケットを買いそびれてしまい、結局、当日はTVで見ることになりました。
さいわい、拳四朗の試合も生中継されるようですので、それは助かりましたが。

そんなことで、他に見た試合や、話題などあれこれと。


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今月1日開催、関東ローカルのTV放送は先週木曜深夜の、井上浩樹vs池田竜司戦。
関東の友人の厚意により、見ることが出来ました。

TVで見る限り、池田が果敢に攻め込む場面もありましたが、基本的には右フックの合わせ、ジャブを外して打つ左ショートのカウンター、スリーパンチの攻撃が要所で決まっていて、順当なTKO勝ち、という試合でした。

ここのところの停滞気味な印象からすれば、復調途上にある、と見ていいのでしょうが、ただ、池田が果敢に攻めてきたとはいえ、引き込んでから打つところには冴えが見えたものの、しっかり突き放して、という部分では、もっと厳しさを出せなかったかな、という気もしました。
その辺は、今後の試合ぶりでどう変わるかな、とは思いました。

陣営は岡田博喜でも、他の上位でも、というコメントをしていたそうです。
ホントにそうなるなら、大変良いことですね。まあ、話半分というところでしょうが...。


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先週末、カザフスタンで行われたWBCバンタム級タイトルマッチ
YouTubeでライブ配信されていて、見ると試合が3回くらいまで進んでいました。
巻き戻して、初回から見ることが出来ました。この辺は便利なところです。

ノルディン・ウーバーリは、打つたびに呻き声を上げながら、左右単発、ワンツー、また単発、という具合で、力感のあるパンチを打っていく。
場内静かなもので、ウーバーリの声がよく通る。
打ち方自体は、今時というか、今のグローブでないと出来ないような打ち方が目について、ナックルを鋭く打ち込む、という風ではなく、どうも見ていて、良い感じはしないんですが、それでも、アーサー・ビラヌエバを圧倒し、6回終了で棄権によるTKO勝ち。ワンサイドでした。

まあ、初防衛だし無難に、というにはおあつらえ向きの人選で、鼻白むしかないマッチメイクでしたが、そのとおり順当に勝った、というに留まらず、この選手が井上拓真と闘ったら、と見ると、やっぱり手強いだろうなあ、とも思う試合ぶりではありました。

もっとも、だからこそ楽しみな試合だ、とも言えますが。闘い方の柔軟性、多彩さでは井上拓真の方が上、とも見えます。
いずれにせよ、見応えある試合になりそうです。
年内にも実現する...かどうかは不明なれど、日本でやるなら是非、会場で見たいですね。


※全試合の動画。長丁場です。




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矢田良太が壮絶な試合の末に陥落し、グリーンツダ唯一の王者となった奥本貴之の次は、同じ大阪は大鵬ジム、ダイナミック健次との一戦に決まりました。

連続KOで浮上してきたダイナミックの試合は、直に見たことがないのですが、直近の試合は判定になったとはいえ、勢いのある強打者と言えるでしょう。
奥本が歴戦の実力を見せるか、ダイナミックが一気に王座に駆け上がるのか。
西vs西の対決ですが、けっこう面白そうなカードです。

今夏、村田以外の、関西のカードで目につくのは、ここ二試合、上昇気流に乗っている辰吉寿以輝の試合と、富田大樹のWBOアジア戦あたりでしょうか。

辰吉はこの試合でも出来が良ければ、次あたりは本当に、上位ランカーとやってほしいところです。
関西圏にもSバンタム近辺に若手の選手がいますし。
しかし実際は、なにがしかのタイトルを、カタカナの相手とやる可能性もあるんでしょうけど。


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井上尚弥、二度目の単独表紙は、森川ジョージ氏の手によるイラスト

これがリングマガジンの表紙なのか、と、色々な意味で驚きではあります。
まあ、何しろここのところの試合ぶりが凄まじすぎて、こういうことになった(なってしまった)のでしょうが。

しかし、日本人ボクサーがリングマガジンの表紙を飾り、しかもそれを、人気ボクシング漫画の作者が手がける、とは。
かつて世界王者ゼロ時代、或いは王者一人時代等々、けっこう苦しい時期からボクシングを見続けてきた身には、こんな話自体が、漫画超えとるがな、としか言いようがありません。

当の森川ジョージ氏自身が、自分の作品にこんなボクサー登場させるかといったら、多分しないんじゃないでしょうか。
それこそ、漫画にならないでしょう。
改めて、井上尚弥は偉大やなあ、と思うのみ、ですね。


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高山勝成、連勝スタートで愛知県代表に

決勝の採点は、ひとりフルマークで相手に行った2-1での勝利、とのこと。
映像を見ていないのでわかりませんが、記事にある本人のコメントを見るに、やはり短いラウンドで相手を抑え込むのは難しい部分もありそうですね。
今後、相手のレベルがさらに上がるわけで、本当に大変でしょうが...色々改善もしていく必要もあるでしょう。
しかし、それもこれも含めて、やはり偉大な挑戦である、と思います。
次は東海の大会、8月30日とのことです。


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前回のDAZN生中継は、アンドラーデの試合と、イタリアの興行でした。
アンドラーデの試合は、正直、こういう試合好きやないなー、としか言い様のないもの。
先制攻撃かけて、ダウンを奪うのはいいけど、後は相手を寄せ付けたくない一心でうりゃうりゃと連打し、足使い、という繰り返し。
何も悪いことしてるわけじゃないですけど、これが通るのはあくまで地元だけ。
カネロやゴロフキンと闘いたいという選手の仕業としては、いかにも物足りないものでした。

まあそれはおいて、これで毎週のようにあったライブ配信も一段落、次はWOWOWのパッキャオ、サーマン戦まで無いなあ、と思っていたら、DAZNの放送予定に、バルガスvs亀田戦の予定が出ていました。
ああ、そうかDAZNやから...と思い出したようなことです。

しかし当日、ちょっとあれこれありまして、たぶんライブでは見られません。
もし、結果先に知ってしまったら、その上でじっくり見よう、という気になるものかどうか...正直、組み合わせとして、見目鮮やかなというか、良い試合にはならないのでは、という気もします。
まあ、もし素晴らしい試合内容になったらごめんなさい、ですが。

しかしこの試合よりも、ライブ配信で見たいのはテオフィモ・ロペスvs中谷正義の方ですよね、やはり。
トップランクの興行ですから、日本の放送網、配信網でいえばWOWOWの方ですが、さすがにこの試合をオンデマンドでライブ配信とはいかないでしょうしね。
普段はあまりやらないことですが、当日、ネットであれこれ探って、何とか見てみたいものです。
或いは試合が終わった頃を見計らって、YouTubeやDailyMotionで検索かけて探すなどして。


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ということで、古いところですが、吉田拓郎。
「大阪行きは何番ホーム」です。





コメント (3)
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