ということで東海地方在住の友人の厚意により、田中恒成三戦目の映像を見ることが出来ました。
井上尚弥のデビュー戦の相手として記憶に残るクリソン・オマヤオでしたが、
積極的にジャブを出し、身体をゆすって前進していくも、
早々に田中の速いストレートがオマヤオを脅かしていく展開。
打ち出しが速く、当て際も強い田中の右はなかなかの威力で、ロープ際でワンツーが入ると
オマヤオがダウン。けっこう効いていて、続行するも追撃、また振りの鋭い右で二度目。
オマヤオ立ったが、身体が定まらずカウントアウト、という流れでした。
一定の力も意欲もあったはずの相手ですが、余計な時間をかけずバッサリ斬った、という試合。
デビュー三戦目としては十分な内容だったと思います。
田中恒成、その逸材ぶりをまた見せてくれました。
しかし陣営は、何なら海外遠征してでも三戦目でやりたかったとか言ってたらしいですが、
さすがにそれはないにせよ、次はOPBFをやって、その次で、とか、何せ井上尚弥よりも
少ない試合数で世界挑戦、という話ばっかりが聞こえてきます。
というか、実況がそれを、さも当然のこととして、目指すべき話みたい言ってます。なんだかなぁ、ですが。
過去二戦の記事にもあれこれ書いた覚えがあるようなないような...まあ繰り返しは避けますが、
例えば次、原隆二とやるというならまだしも、返上→空位決定戦という流れだとしたら、楽しい話ではないですね。
そんな試合と同等か、それ以上の試合を、デビュー戦からすでにやっているわけですし。
田中恒成は中部の、というより全国のファンから、もっと注目され、期待されるべき逸材と見ますが、
周囲の話の運び方が、あまりにも旧態依然というか、いかにもありがちなものばかりで、
その辺がどうにも物足りなく感じてしまいますね。
世界挑戦までの試合数の少なさ以外のところで、田中恒成というボクサーに付加価値を与えるような
キャリア構築の方法って、いくらでもあると思うんですけどね、というに留めておきますが。
ま、そんなことでとりあえず動画です。デビュー戦、二戦目も、一緒に。
またすぐ消えるでしょうから、お早めにどうぞ。