さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

ウェルターの逸材、2戦目は比国遠征 堀池空希、また初回KO勝ち

2024-06-30 00:00:00 | 海外ボクシング



U-NEXTのダイナミックグローブ、WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT において、指定強化選手に選ばれ、4月19日のデビュー戦で初回KO勝ち、その素質に目を見張らされた横浜光の新人、堀池空希(ほりいけ ひろき)、昨日、早くもデビュー2戦目を闘ったとのことです。






比国のセブで行われたOMEGA PROMOTIONの主催興行に出て、比国のライアン・マーノをまた初回KO。
こちらはYouTubeの配信、堀池の試合のところから。





試合としてはうーん、という感じです。相手は6勝19敗の35歳というから、こうなって仕方ないかもしれません。

しかし、先日デビューした、こちらもウェルターの大物ルーキー、田中宙なども同様でしょうが、階級のことを考えると、今後のマッチメイクは大変でしょうし、こうして海外のリングでも闘える試合があれば出て行く、というのは、完全な解決にはならないにしても、多少なりとも不足を補う、という意味は見出せるんではないか、と思います。
実戦経験を積んで強くなるのみならず、海外で試合をする経験は、何であれ貴重でしょうし。

やはり重いクラスになればなるほど、最終的には米大陸の選手との闘いが求められるでしょうから、そういう意味ではまだまだ遠いとは思いますが、佐々木尽のようにトレーニングだけでも経験して、試合の方は東南アジアから、徐々に中央アジアに視野を広げ、その上で...となっていくのが妥当でしょう。もちろん、国内のライバル対決も必須ですが。

そういう面では、誰かひとりではなく、こうして複数の大型新人がウェルターで現れるというのは、良い傾向だと思います。
まだちょっと気が早いかもしれませんが、佐々木尽のWBOランクが、そのボクサーとしての内実とは違う早さで?上昇していますので、その後を見据えて、佐々木の次代を担うボクサーとして、堀池空希と田中宙のどちらが勝ち上がるのか。
或いはさらなるホープの登場、参戦があるのか。楽しみですね。



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明日、世界のメインイベントはアリゾナで エストラーダ、ロドリゲス計量パス

2024-06-29 05:31:20 | 海外ボクシング




まあ、この両者なら滅多なことは無いだろうとわかっていても、最近は以前にも増して、前日計量の行方が気になりますね。
ファン・フランシスコ・エストラーダとジェシー・ロドリゲス、両者共115ジャストで計量パスとのことです。



明日はテオフィモ・ロペスの試合もありますが、やはり世界のメインイベントはこの一戦でしょうね。
トップランクも敢えて?テオフィモの相手に大きな名前を持ってこなかった、という面もありましょう。経費をかけても100%の注目度が得られるわけではないのですから。


会場はアリゾナ州フェニックス、フットプリント・アリーナ。NBA、フェニックス・サンズのホームアリーナだそうです。
バスケの場合、収容人数は1万9千人を超えるそうで、ボクシングだとどうなるんでしょうか。
両者共西海岸にファンベースがあるでしょうから、明日は大盛況でしょうね。

数日前ですが、野球場で会見やってました。



アリゾナ・ダイヤモンドバックスのホーム、チェイス・フィールドというらしいですね。えらいとことろで顔合わせです。
日本ではなかなかこうはいきませんね。昔の薬師寺、辰吉戦みたいな試合だったら、ナゴヤ球場で顔合わせ、とかやってたら盛り上がったでしょうが、ああいう場合は逆に、そこまでせんでもチケット売れるしみんな見るし、余計なことせんでええわ、という感じで話が止まるのでしょう。
そういうこっちゃないんですけどね。そこまで頭というか気が回る人、この業界にはなかなかおらんでしょうし。


話を戻してエストラーダ、ロドリゲスですが、SNSなどではロドリゲスがローマン・ゴンサレスと凄いスパーをしたとか、他にも練習風景とかが、自然と目に入ってくるのに対し、エストラーダの様子、練習の動画などは、あまり見ないように思います。
試合もアルギ・コルテス戦以来でしたっけか。上の顔合わせの際の表情も、どう取ったらいいのかよくわかりません。
ブランクも却って休養充分、ベストで仕上がった、ということであってほしいですが、こればかりは。
元々激戦続きで、クアドラス戦で倒れたり、コルテス戦は少し苦戦したり、当たり前ですがベテランの域に入って、難しいことも増えてきているところでしたし...何しろ実際にリングに上がったところを見てみないと、という。


対するロドリゲスは、フライ級での戴冠と引き替えのアゴ骨折という試練を乗り越え、サニー・エドワーズを退けての、堂々たるスーパーフライへのUターンですし、上記の通り元気そうな様子が色々目に入ってきます。
普通に考えたら、旧き者を新しき者が打ち破る、王位継承の儀式のような試合を見ることになろう、というところですが。

ただ、エドワーズ戦のような勝利が再現されるかというと、それは難しいかもしれません。
エストラーダは文字通り、歴戦の雄で、エドワーズ以上に厚みのある戦績と、豊富な経験があり、もし劣勢に回ることがあっても、そこからが簡単ではないはずです。
少なくとも、如何に強敵ジェシー・ロドリゲス相手であっても、容易い勝利を与えるようなことはないでしょう。


で、予想ですが...何しろ片方の状態が未知数なので、難しいですね。
両者ベストなら、ロドリゲスの「サイド攻撃」にもエストラーダが当然、何らかの手を打ってくるだろうし、経験と若さの激突、接戦必至と見ますが。
それでも結局、ロドリゲスを推しますけども。
何しろ楽しみです。明日は、これだけは外せん、という構えで臨むとします(笑)。


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相手が強くないのは同じだが、手加減させちゃいかんですね

2024-06-28 18:47:57 | 関東ボクシング


昨日、ABEMAで志成ジム主催興行なんですかね、ABEMAでライブ配信ありまして、一応見ましたんで、感想。


世界ユース選手権5位、その他国際大会や国内で優勝歴ありという吉良大弥のデビュー戦は、タイのコムサン・カエウルエアンを初回、上下のコンビネーションで打ちまくり、ボディでフィニッシュ。

長身のコムサン、見たことあるなと思ったら、加納陸との試合でした。2回に左クロスでダウンし、立ったがストップという流れでした。
ただ、強くないのはしょうがないですが、一応、簡単に倒れず、耐えよう、やり返そうという意志があったことは確か。
それを吉良が倒れるまで厳しく攻め立てて仕留めた、という試合、ではありました。

吉良の攻撃の中に織り込まれた、斜め上から拳を振り下ろす左フック、拳を水平にして返さないまま打ち込む左ボディなどは、ゲンナディ・ゴロフキンにも似た打ち方で、多分ですけど参考にしているんでしょう。
今後、どういう相手と闘うかにもよりますし、この試合だけでは何とも言えないですが、目を引く部分は確かにありましたね。


ただ、もう一人B級デビューしたスーパーライト級の由良謙神の相手は、もう強い弱いではなかったですね。
階級のこともあるんでしょうが、ちょっとこれはと。こちらも初回KOでしたが、二度目のダウンでフィニッシュとなった右アッパーなんか、由良が相手のことを心配して、手加減して打っていたように見えました。
さすがにこの相手選びは駄目じゃないでしょうか。相手が強くない、と括れば火曜日のLeminoと同じだ、と強弁は出来るかも知れませんが、さすがに。

本当に、こんな試合しか組めないなら、B級デビューさせる意味ないのでは、と思います。
こういう心配で危ない試合を避けるために、新人王トーナメントの出場規定を改める、ということを考えても良いんじゃないか、とも。



この日の興行は、堤駿斗か、或いは他の誰かはわかりませんが、志成ジムのメインイベンター級の選手出場を想定して抑えられた配信、興行の枠だったと思われますが、カード全体がどうにも弱く、場内の入りが実に寂しいもの。
正直、ABEMAのボクシングに関する取り扱い、その今後が心配になるような印象でした。
実況はフランスサッカーに通暁することで知られる西アナウンサー、解説は比嘉大吾に木村吉光でしたが、いつもいた女性ゲスト?はなし。
細かいところですが、徐々に色々と削られていく予兆ではないか、という...。


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選手を他人みたいに言う 松本圭佑、フルマーク勝利も批判受ける

2024-06-27 07:54:25 | 関東ボクシング



火曜日のLeminoフェニックスバトル、残り試合の感想も簡単に。


メインの日本フェザー級タイトルマッチ、松本圭佑vs藤田裕史は、3-0判定で松本防衛。
藤田の左フックで一度よろめいた場面はあったが、ヒットや攻勢でポイントはほぼ完全に抑えている。
しかし山場の無い試合で、セミまでの盛り上がりが嘘のような、興行の締め括りになってしまいました。

解説の長谷川穂積も言うとおり、攻防ともにずれたタイミングを持つ藤田は、同時に相手のパンチを射程を狂わせ、芯を外し、ダメージを最小限に抑えることにかけては、上位クラスのボクサー以上の巧さを持っていて、松本にしたら、何を打っていっても手応えがなく、良いリズムに乗れない、難しい試合だったことでしょう。
しかし同時に、勝ち負け云々を言うほどの脅威を持つ相手でもない。よく言われる「メリット」がない勝ち星をひとつ、手にしただけの試合でした。

まあそれは、こういう相手と組んだ時点で、陣営もある程度わかっていたんだろうし...と思っていたら、翌日の報道では、大橋会長や父の松本好二トレーナーが、松本圭佑を手厳しく批判した、というものが複数出ていました。

もしこれが本心からのものだったとしたら、何と浅はかなんだろうと思うのみです。
上記したような相手に、鮮やかに勝てと言われることほど、ボクサーにとって辛く難しいこともない。
それは長くボクシングのプロとして、この世界で生きてきた自分たちが一番よくわかっているはずではないのか、と。

ひょっとしたら、スポンサー向けのポーズでこういう「場面」を作って見せただけなのかも知れませんが。
どっちにしても、すぐに世界戦を組む可能性もあったのに、なんて言うならなおさら、勝ち負けには触らないが良い試合をするのは難しい、というような相手と、試合を組むべきではなかった。
責任の所在は何処にあるか、少なくとも選手だけにあるのではない。選手を他人のように批判して済む問題では無い。それははっきりしていると思います。



セミのユン・ドクノvs帝尊康輝、初回逆転KOはびっくりしました。

大阪時代からけっこう見ている選手ですが、秀でた体格、素質を持っている反面、コンディションが安定しないし、安易に打たれる欠点もあり。
特に右構えの選手が、下から掬うような軌道の右を打つと、けっこうまともにもらう印象があり、初回のダウンはまさにその通りでした。
あーこらあかん、と早々に見てるこちらが諦めてしまっていたら、一発でひっくり返りましたが。
KO率の高さからして、自信満々に詰めに出たユンに油断があった、と言うのも気の毒な、滅多に無い逆転の一発でした。
本人がこの「滅多に無い」という部分を、どう捉えているのかが気になりますが。

何しろ場内大いに盛り上がり、メインへと繋がるわけですが...まあ、ボクシングというものは、色々な試合があるものですね。




坂井優太以外の、全日本王者三人のデビュー戦、内容はやはり、相手によって違ったなあ、というところでした。

フェザー級大橋蓮は、サウスポーから繰り出す強打炸裂で初回KO。
タイ人の倒れ方は、首から力が抜けたままロープにバウンドするという、スペクタクルではなくて心配が先に来るもの。
スピード、パンチ力は抜群に見えましたが、今後色々見てみないと、というのも事実。次戦は8月24日静岡、だそうです。

フライ級の田中将吾は、10戦8勝2敗3KO、東日本新人王の高熊龍之介に初回早々、ジャブでダウンさせられる試練あり。
小柄ながらパンチが伸び、スリーパンチをベースに攻める。ボディ打ちも良く出るし、悪い局面もジャブ突いて立て直せるあたり、さすが全日本優勝だけのことはある。
しかし2~4回は抑えたが、5、6回は高熊の左フックを好打され、右クロスがかすめる場面もあり、ポイントは競っていたように。
ジャッジ三者の内ふたりが、初回のダウン以外全部田中、という採点をしていたようですが、如何なものかと。まあ、見方ひとつなのでしょうが。

しかしこの日の新人カルテットの中、一番手強い相手と闘って勝ったのも事実。
本人は消沈気味でしたが、大橋会長は「MVP」という表現で称えていたそうです。
この辺は大橋会長の上手いとこ、という言い方が出来るかもしれませんが。


田中空は、ウェルターにしては小さいが、強いパンチを連打出来るところを見せて、韓国人を初回TKO。
一見して中嶋玲を思い出しましたが、パンチの繋ぎがより滑らかで、動きも柔軟。
こちらは今後、マッチメイクが大変そうで、そこは心配ですが、魅力あるパンチャーです。
ちなみに昨日紹介した記事は誤記があって、6回戦でした。そりゃそうですよね。



坂井含めた新人の相手選びについては、実況が言っていた話を真に受けるなら、出来るだけきちんとした相手と組もうとして、その結果がこうだった、ということなのでしょう。
実際、高熊龍之介の「健闘」は、見応えあるもので、色々見どころだらけのこの日の興行でも、一際光るものでしたし。
しかし、他は組める中で最大限の相手だった、ということなんでしょう。
韓国人ふたりは別に、実力差はともかく、変な選手ではなかったですから。
問題はタイ人で、あれはちょっと...どうこう言うまでもなく、リングに上がった姿を一見して「これは...」となってしまいましたね。


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センス抜群のみならず、心身共に力強く 坂井優太、快勝デビュー

2024-06-26 06:32:43 | 関東ボクシング



昨日のLeminoは早い決着が多く、メインは判定だったものの、それでも21時前に終わるというコンパクト興行となりました。
しかし、内容的には濃密で、大橋ジム新人カルテットの試合はそれぞれに違った見どころがあり、セミの想像を絶する決着など、毎度の通りLeminoフェニックスバトルの充実を存分に見られました。


しかし、内容的にこの日のメインだったのは、大橋蓮、田中将吾、田中空という、全日本優勝者三人のあとに登場した、サウスポー坂井優太の試合でした。

アマチュア時代の試合ぶりなどは「せやねん」などで短い映像しか見たことがありませんでしたので、勝手に防御技術やセンスに秀でた技巧派タイプで、プロ転向して攻撃面でどの程度の積み上げが出来るか、それがまずは今後数試合での課題であろう...なんて、わかった風に思っていたこちらを嘲笑うかのように、開始と同時に鋭く強いワンツーで先制。

続いて、頭を前に倒して、その重みを乗せた左クロスをダイレクト。
韓国3位というキム・ジヨンが打ち返すが、コンビで返して、離れたら左アッパーも。
さらに打ってくるところ、小さいスウェイ、左カウンター。これは事前に想像していた感じに近いが、直後にワンツーで叩きに行く。
「技」がひとつ決まっても息を抜かない。プロアマ問わず、本当の一流の仕業。


試合始まってすぐ、矢継ぎ早に、色んな良さが次々と目に入ってきて、見ていて思わず心が沸き立つ。これは凄いんちゃうか...。
と思う暇も無く、右ジャブ突いて、下にも散らし、キムが来たところに右フックのカウンター。ちゃんと「釣って」おいての一撃。
キム、まともに打たれてダウン。多分、何を打たれて倒れたか、視認出来ていなかったでしょう。

何とか立ったキムに、坂井は焦って詰めに行くのでなく、遠目からのボディブローを突き刺し、上へ返し、またボディへ左右を当てて行く。
最後はコーナーに詰めて、ヒットしませんでしたがインサイドへ右アッパー、これも見にくいのを狙っていく。ここでゴング。


距離の長短使い分け、上下の打ち分け、緩急織り交ぜ、カウンターで斬る。
「その後」についても、実に冷静。好機を得ても、常に最適な選択をし、無理も無駄も無い。

いやもう、お見事、としか言えない。
高校年代最高のボクサーと言われ、世界ユースに高校6冠の実績ありとはいえ、プロデビュー戦の初回にコレですか。
ちょっと盛り沢山過ぎやないですか。
そんなことまで思わされる、初回三分間でした。


2回に入ると、日本人相手に簡単に参ったとは言わない韓国人ボクサーの常で、キムは抵抗...もかなわず、早々にロープに釘付け。
坂井のコンビネーション、早くて強く、厳しい。
実況が危惧するコメントをする中、レフェリーは止めないでいたが、韓国コーナーから程なくタオル。TKOとなりました。

やはりかつては東洋のボクシング最強国だった韓国、コーナーにボクシングを知っている人がきちんといた、ということなのでしょう。
極めて妥当な判断だったと思います。


試合後、自分の出来に不足を言うインタビューに至っては、どこまで本気なんやろう、と呆れるほどでした。
思い描く理想が高い、ということなんでしょうが...確かにLeminoの売り出し方を見ても、並み居るホープのさらに一段上の期待を受けているのは明らかで、それに相応しい逸材と見て、間違いないでしょう。

井上尚弥の存在が大きいが故に、その後継たる者は誰か、と色々な段階の選手の名前が上がるわけですが、ことルーキーのカテゴリーからは、この坂井優太が真っ先に、その名前を挙げられることでしょう。
正直、試合前までは、そういう感じには見ていませんでしたが、井上尚弥に通じる良さを、すでにいくつか持っている、という印象が残りました。

それは打てると見た際の踏み込みの鋭さであり、同時に打ったあと足で外す防御が、ほぼ「習慣」のレベルで身についていることであったり。
なおかつ、好機においても自信故か落ち着いていて、無駄に逸らず、さりとて見過ぎず、次の手が傍目にも適切なものが多い、というところであったり。

もちろん右と左の違いはあり、線の細さも、現時点では当然ながら感じます。
また、打った後に動く方向が、相手のパンチの伸びる方向と合っているときが数回、目に付きました。
違ったタイプと当たったときに、というようなことは、試合を重ねて行かないと、何とも言えないのも確かです。

しかし、今回の短い試合で見えたものは、ほぼ全て前向きに捉えて良いものばかりでした。
正直、センスは良いものを見られるだろうと思ってはいましたが、これほど強さ、確かさが感じられるとは思っていませんでした。
それは言えば「心身」共に、という表現をしても良い、と思うレベルでした。


早くも次の試合が8月27日...中嶋一輝vs和氣慎吾のアンダーに入ると決まっているそうです。
井上尚弥の後継というのは、まだちょっと早いにしても、Leminoフェニックスバトルの重要キャストとして、早々に名を上げてくるのは間違いなさそうです。
試合の機会もどんどんありそうですし、これからが本当に楽しみですね。


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今日はLeminoで松本圭佑防衛戦 アマチュア有力選手4人デビュー

2024-06-25 00:00:13 | 関東ボクシング



今日はLeminoフェニックスバトルのライブ配信、17時50分から第一試合開始とのことです。
試合発表時に、こちらで触れましたんで、ご参照くだされば。


メインは地味ながら見どころあるカードだったなあ、と終わって思えたら幸い、というところですが、世間的にはアンダーカードでアマチュア竜力選手が4人、デビュー戦を迎えるというトピックが大きい模様。




前にも取り上げました、世界ユース選手権優勝の坂井優太はバンタム級で、韓国Sバンタム級3位と6回戦。
ウェルター級の全日本優勝、田中空も韓国人と対戦。8回戦というから、A級デビュー。
フライ級、こちらも全日本優勝の田中将吾は、高熊龍之介と6回戦。
フェザー級、またも全日本優勝の大橋蓮は、タイのアタッチャイと6回戦。

全日本優勝者がずらりと並び、坂井も高校年代では最高のボクサーと目されています。
過去にアマチュアの有力選手が複数、揃ってデビュー、というのは何度もありましたが、これだけの経歴が揃うのは珍しいのでは、と思います。



試合予定はこちら
第一試合には北野武郎が出て、その後デビュー戦4つ、そしてタイトルマッチ2つです。

対戦相手の選択ですが、韓国、日本、タイという相手選びが、リングの上でどういう「絵」になって表れるのか、そこからどういう内実が伝わってくるものか...この辺もいろいろ興味深いですね。



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佐野遥渉、日比若手対決に勝利 小林豪己やや不調?もAP王座防衛

2024-06-24 07:43:52 | 中部ボクシング


そういうことで昨日は静岡と大阪のライブ配信がありまして、見たい試合はチェックしようという構えで午後から、飛び飛びですが見ておりました。

静岡の方は、以前ほど契機の良い話が出て来なくなった、件のシャッチョさんが何故かトークに登場するなど、早速無駄な時間が流れて、そのあと音楽イベント。
試合の選手入場時には、それこそ4回戦から、選手の紹介を兼ねた内容の歌詞を織り込んだ歌かラップかが披露されていたようです。
申し訳ないですが、私はその辺についてはパスさせていただきました。


セミはB級デビュー三戦目の英豪が、タイのポラワットを初回早々ボディでKO。
過去二戦、日本人相手(竹嶋宏心など)と闘っているので、ひとつくらいこういうのもあっていいかと思いますが、あまりにも...だったので、ちょっと印象悪かったかも。


メインは佐野遥渉がフィリピンの小柄なサウスポー、エロゲ・グラに判定勝ち、WBCユース王者に。
共に8勝1分のレコード同士で、日比の若手対決でしたが、長身の佐野が先手でヒットを取り、当てたあとの足捌きも怠らず、クリアに勝利。
しかしグラの抵抗を封じるところまで攻め込めず、攻撃の威力には少し不足も感じたか。

ただ、二戦前の青山功戦と比べて、無理な攻め方をせずに、相手をよく見て攻防の選択が出来ていたのはプラス材料。
相手もいい加減な選手じゃないし、順調にひとつキャリアを積んだと言える試合だったように。

中谷潤人とのスパーで厳しい経験をしたという話が実況から出ていましたが、色んな形で地元の枠にとらわれず、広い視野でキャリア構築を考えて、徐々に強くなっていって欲しいと思います。


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大阪の方は試合数も少なく(6試合予定がひとつ中止になり、5試合)、静岡のメインが終わった頃には、U-NEXTの配信も終わっていました。
メインの小林豪己は、ジョセフ・スマボンに判定勝ちで、WBOアジアパシフィック王座初防衛。

しかし得意の必殺ボディブローにいつもの鋭さ、フォロースルーの効きが感じられず、終盤には左を好打されて、失点するという終わり方。
体調が悪かったのか、見えないところで好打されたダメージでもあったのか。試合全般を通じて、良い時と比べると割引きあり、という感じに見えました。
見てるこちらの勝手ですが、リードして迎えた終盤、さらに追撃を期待していたら逆だったので、勝ちは問題無いにせよ、ちょっと印象が良くなかったですね。
初黒星が強打の打ち込みを鈍らせているのだとしたら、事態は深刻ですが。あと、体重調整も厳しくなっているのかなあ、とも。


山中竜也はタイのプリワ・タオスワンを2回KO。
韓国遠征でWBOオリエンタル王座を獲得し、WBOランキングに入ったという田井宣広も、タイのジャクパン・サントンを初回KO。
いずれも元王者やタイトルホルダーと闘うレベルの耐久力を持たない「お相手」でした。
まあ、そういうマッチメイクだったというしかありません。

しかしU-NEXTの実況、タイ人の戦績なんかも体裁せずに紹介するところ、正直で良いなと思いました。
来日5戦5KO負け、とか「ああ、言うてしまうんや」と、ちょっと驚きでもありましたが。
見る方にしたら、一生懸命取り繕ろうという気苦労が伝わってくる実況ほど、見(聞き)苦しいものもありませんからね。
放送、配信局が、主催者の都合に阿る必要などありません。そこはビシッと線を引いて、物事をあるがままに伝えるのが一番です。いやホンマに。




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今日は静岡と大阪からライブ配信あり 佐野遥渉、WBCユース決定戦出場

2024-06-23 00:00:26 | 中部ボクシング




そういうことで今日は静岡と大阪から、ライブ配信があります。
静岡の若手ホープ、佐野遥渉は、WBCユース王座決定戦に出場。
静岡のツインメッセという会場で行われます。



ボクシングファンにとっては徐々にお馴染み?となってきたTravelTVでのライブ配信、13時半から。
LUSHBOMU興行、第4回とのことで、全10試合と、音楽イベントなどが行われる模様。



で、夕刻からはU-NEXT、府立地下での、真正ジム興行。
こちらは第一試合、16時半から。時間被りは避けられない模様。困りますねー。

カードは小林豪己vsジョセフ・スマボン。WBOアジアパシフィック、ミニマム級タイトルマッチですが10回戦。
他に山中竜也再起戦、田井宣広の8回戦など。

こちらはU-NEXT公式による、小林豪己のインタビューです。



重岡兄弟との邂逅、ボディブローに開眼した話、真正ジムへの印象、意外な?憧れのボクサーなど、色々興味深い内容です。
重岡兄弟にプロで追いつき、雪辱成るかということも含め、今日の試合も快勝といきたいところですね。


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IBFからライトフライ級での挑戦指令 矢吹正道の選択は?

2024-06-22 16:39:45 | 中部ボクシング


これはひとまず、朗報ではあるか。
IBF、ライトフライ級王者シベナチ・ノンチンガに対し、2位の元WBC王者矢吹正道との対戦を指令、とのこと。



IBF1位のサウスポー、フィリピンのクリスチャン・アラネタは、伊藤雅雪のトレジャーボクシング興行で、挑戦者決定戦に見事、初回KO勝ちをした選手ですが、何らかの理由で、後回しになったようです。ちょっとわからない部分ですが、転級か何かでしょうか?


いずれにせよ、矢吹正道にとっては、世界再挑戦といっても簡単じゃなさそうで、それは興行面のことも含めて、でしたが、ひとまず挑戦資格の面では、クリアな話になったといえましょう。
ただ、日本に招聘出来るかどうか。南アの選手で、米大陸にファンベースを持つわけではない、というのは事実ですが、万が一間違って、南ア遠征になったら...あの高山勝成でも世界戦では勝てなかった国ですし、色々大変じゃないかと思います。

もし日本に持って来れたら、勝算は...まあ、これも簡単には言えませんかね。
以前なら、矢吹に充分勝機有り、予想有利と言い切っていましたが、まず矢吹の方が、アキレス腱断裂から再起、一試合しかやっていない状況で、まだ足捌きの感覚が戻っていないのでは、という不安があります。

そしてノンチンガの方も、ボクサータイプにしては安易に相手を懐に入れてしまう、頼りない選手...と勝手に思っていましたが、先の王座奪回の試合では、実はインファイトを苦にしない、痩身長身の見た目とは違うところに強みがある、という発見がありました。
矢吹から見ると、長い距離でやり合うか、懐取りに行くか、ちょっと決めにくいというか、迷う部分が出てくるんじゃないかなあ、という印象です。
矢吹が好調を取り戻せたとしても、その辺り...長い距離からの強打で圧倒、となってくれたらいいのですが。

あとは矢吹の減量ですね。フライ級転向も視野に入れる発言があったくらいですが、今回、挑戦権が与えられるという決定をもって、本人及び陣営がどういう決断をするか。
フライ級でも、とてもじゃないが楽とは言えない身体付きですし、傍目には見送ってフライ級で...という判断もありかと思うのですが、当事者としては...難しいところでしょうね。
はてさて、どうなりますか。



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嬉しい誤報/岩田の選択は?/風が変わる/地元判定出ず

2024-06-21 21:35:42 | 話題あれこれ




次の日曜、週明け火曜と国内ライブ配信が続きますが、それまでの話題あれこれ。



昨日ちょっと触れた、井上尚弥次戦の日にちですが、こういう情報が。



嬉しい誤報、ですね。
もしこれが別の平日だったら、変わらんやないかい、となりますが。はてさて。


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フライ級に続き、ライトフライ級でも二冠王と、もうひとりが王座返上となるらしく、こちらも空位がみっつ、という状況になるそうです。
で、WBOについて、こないな話がある?のでしょうか。



重岡兄弟との対戦を期待していたオスカル・コラーゾですが、転級するとしたら、その場合は当然?WBOに行くだろうから、ジョナサン・ゴンサレスも、寺地拳四朗との統一戦と両天秤で、どっち行くんかなあ、と思っていたんですが、返上したんで、こういうことになる?のでしょうか。
岩田翔吉は7月6日の試合に勝てば、世界戦が有力ですが、みっつ空位になったうち、どれを選ぶのでしょうか。
WBOでコラーゾと対戦となれば、国際的な注目度は一番。しかし日本でやれるかどうか。以前、亀田の会社に入札で勝ったプエルトリコ陣営ですからね。
岩田はWBCでも1位なので、2位カルロス・カニサレス、3位パンヤ・プラダスブリとなら組みやすいけど、新鮮味には欠けますね。はてさて?


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以前「せやねん」で取り上げられたときに紹介しました、世界ユース選手権優勝の坂井優太、25日にプロデビューです。



スカウトした時点でそうだったのか、手元で実際見て、相当見込んだものか、えらく格好良く、そして力入れた売り出し?にかかっている印象ですね。
スピードやテクニックは当然、秀でていると思いますが、プロでパンチや身体全体のパワーがどうかというのは、実際見てみないとわからない、というのが普通なんですが、その辺も大丈夫と見たんでしょうかね、大橋会長は。
相手は韓国Sバンタム級3位のキム・ジヨン、体重はバンタム級で、とのこと。はてさて、どうなりますか。


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今週はあれこれ忙しく、日曜に配信されたDAZNをやっとチェック出来ました。
スブリエル・マティアス地元で陥落、リアム・パロがIBFスーパーライト級新王者に。

プエルトリコの観衆は、マティアスの攻勢には大歓声、パロの好打には静寂、という、最近では珍しくなったベタベタの「ホーム」(パロにとってはアウェイ)の状況を図らずも作りだしていまして、でもその雰囲気に影響されない、正当な判定が下った、という印象。
この辺はやはり、ボクシングのみならず他のスポーツも含めて、各国で配信事業をやっているDAZNならではで、メキシコだろうがプエルトリコだろうが、地元判定はいけませんよ、スペインやイタリアやオーストラリアの選手であろうと、勝っているものは勝ちです、という「方針」が今回も貫かれたのでありましょう。
こういうところは、DAZNの好ましいところです。良いところはちゃんと褒めます、ハイ。



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