さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

徳山、ナバーロを下す

2006-02-27 22:47:19 | 徳山昌守
終わってみればいつもの徳山パターンでしたね(^^;)
序盤よけてよけて、クリーンヒットで場内を沸かせて、
これひょっとしたら倒せるんかーと思ったら失速。
まあ、相手もかなり手強いのに、それを思わせずに、
観客の不満を我が身に集めてしまう。
これって考えたらそれなりにすごいことなんですけども。

そういえば川嶋郭志に勝ち、徳山に二度敗れたあのジェリー・ペニャロサは、
「試合中に、相手に合わせて対応してくる巧さがある、徳山こそグレートチャンプだ」
という発言をしていますが、今日もそれが最終回にちらっと出たわけですね。

あの右カウンターの合わせ方は、あそこに来て急にやりましたからね。
世界戦のリングで、そんなことが急に出来てしまうというのは、
もう我々一般ピープルの理解を越えております(^^;)


さて、進退ですが、あんなきつい相手との試合後に、
何もかもクリアに言えるわけもありませんので、ああいうコメントで、しょうがないでしょうね。
かと言ってインタビュアーも仕事ですから、ややデリカシーに欠けようとも、
ああいう問いかけをしないといけない、心中辛かったでしょうが...。

まあ、これで辞めるも、続けるも、全ては徳山次第、です。
ファンとしては、異形のアウトボクサー徳山昌守の姿を、上のクラスで見てみたい気もしますけども。
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亀田大毅デビュー戦

2006-02-26 22:24:30 | その他
昨日まで知らなかったんですが、関西でもTV放送があるとのこと。
ほぼ、全国ネットと言っていい感じなんでしょーか。
まあ、これだけでも、どっひゃー¥(゜◎゜)¥だったのですが、
まー、見てみたらものすごい、トンデモ番組でありましたね。

亀田一家ドキュメントと、次男インタビューなどの、
いわば宣伝VTRが延々と流れ、やっと五条大橋?を通っての入場、
で、君が代吹奏!のあと、肝心の?試合は24秒。
試合後インタビュー&カラオケをやって、最後は長男次戦の宣伝。

型通りの吠え方がいかにももの悲しいカルロス・ボウチャンの肩越しに
儚い明日が見えたような気がしたところで、番組は終わりました。


しかし、1時間弱の番組で試合は24秒、それ以外は延々、
スポーツ中継とは名ばかりのタレント宣伝番組でした。
これが今、世間にとっての「ボクシング」の代名詞たる
亀田兄弟の需要であることは重々承知していたつもりですが...。

もし本当に世間がボクシングというものに対して、
こんなものを求めているのだとしたら、一体どうすりゃ良いのかなーと、
いろいろ考えさせられる番組でありました。

まあ、我々ファンが気を揉むのは時間の無駄というもので、
肝心のボクシング業界に、何をどうする気も無いわけですけども。


しかし、ダウンシーンのカメラワークは、相変わらずTBSですなー。
倒した方を映すから、倒された方のダメージがわかりません。
最後、レフェリーが立ち上がったサーマートに抱きついて
無理からストップしたようにも見えましたが...。

なんかもう、44秒以内!って、みんなで決めてたんちゃうか、と
そんな勘ぐりをしてしまいました。

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エイリアンvsプレデター

2006-02-25 02:24:50 | 映画
そもそも、WOWOWというものに加入していながら、
ボクシング以外のものを見ることは、ほとんどありません。

映画というものは、見るのに時間がかかるわりに、
ほとんどが「ちゃんちゃん♪」ってな終わり方ばっかりやんけー!
という、映画好きな方にしたら失礼千万な思想の持ち主でありまして...

でも、そんな私でも、たまにはこれ見とこかいな、と気まぐれに思うこともあり。

で、何を見たかつうと「エイリアンvsプレデター」(^○^)
録画しておいたものを、先ほど見ました。

いやー、そらまあ、わかってたことではありますが、
ほんっっっっっとに、くだらんですなー(^○^)
早速、HDD上から消去しました。


で、これも話のタネにと思って録画した実写版デビルマン。
出だし5分で、評判通りの、主役のケタ外れな大根ぶりに失神寸前(++)
 

まあ、もうちっとましなもんを見ろ、と言われると一言もありませんが...(;-_-)ノ
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中岸風太再起戦勝利

2006-02-20 23:25:01 | 中部ボクシング
日曜日、常滑での試合で、
タイのチャレオンサク・ソーウォラピンに
4R負傷判定勝ちで再起とのことでした。

序盤からワンツーを当ててリードしていたが
徐々に力んでしまい、大振りもあったのが反省点という話です。

どうも、このへんが心配ですね。
センスあるんだけど闘志が勝つっていうのか...。


かつてマービン・ハグラーが引退するとき、
シュガー・レイ・レナード戦での僅差敗北に納得がいかず、
現役続行か引退かで揺れた挙げ句に引退表明をしたときに、
こんなコメントを残しています。

「心は(現役続行に)イエスと言っている。だが、頭がノーと言っている」


コレはある意味、ボクサーのありようを端的に言い表しているような気がします。
心は熱く、頭はクールに。
中岸風太には、これからキャリアを重ねるなかで、
徐々にそんなボクサーに成長していってほしい。
そう思います。

ま、とりあえず再起戦を勝ったわけだし、良しとしましょう(^^)

しかし、早い時期の再起戦だったので驚きました。
どんどん色んな試合をこなしていってほしいですね。
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内藤、ホープ中広に勝利

2006-02-13 23:13:57 | 関東ボクシング
今日の日本フライ級タイトルマッチをTVで見るために「だけ」
CSフジに加入したアホとは、何を隠そうこのワタシです(^^;)
他の番組見ることは一切ないので、事実上のPPV状態。
ほんまに、我ながらアホでございます。

でも、新幹線乗ってホール行くよりは、当たり前ですがりーずなぶる...。
まあ、そんなことで、観戦記ですが...。


試合は序盤、広島の技巧派ホープ中広大悟の右ストレートがクリーンヒット、
ラフに出るチャンピオン内藤大助の攻勢を有効打で上回り、序盤を制します。

しかし徐々に内藤の変則的でラフな攻撃、とりあわけボディへのロングアッパーが
よくヒットして中広のリズムを崩します。
中盤は一進一退でしたが、おおむね内藤のペース。
終盤両者疲れたが、中広は序盤ほど決定的なクリーンヒットを取れず、
内藤も決定打を欠きつつ手数で抑える、という印象でした。

さうぽん採点は中中内内内中内内内内、というところで、97-93で内藤。
しかし公式採点は割れて、98-94中広、97-95内藤、96-95内藤。
2-1で内藤防衛ということでした。

正直言って、中広の勝ちというアナウンスにはびっくりしました。
しかし、TVの印象とは違い、現場では内藤のボディ攻撃がさほど強烈に見えず、
対する中広の右カウンターの有効度が高く見えたのかも知れません。
とはいえ、内藤の攻勢を覆すほどのものに見えたとは、とても思えないのですが。


採点の話はこの辺にして、両選手について。
ちょっと酷評しますが、内藤、勝ったとはいえ、いささか冴えなかったです。

今日の試合、6Rに、勝敗の帰趨を断定してしまった場面がありました。
内藤が中広の右を食って、そのあと急にジャブ出して足を使ったとき、
中広が内藤の異変に気付いて、コンビネーションを出して攻められる選手だったら
今日の試合はわからなかったかも、と思います。

しかしそれを中広が見逃してしまいます。
その時点で、今日の試合の勝敗についての興味は消えました。
 
もちろん王者とて全ての試合でベストの力を出せるわけもないですが、
今日の試合から、もう一度世界へ、というエネルギッシュな何かを感じられなかった、
それもまた事実です。そこがちょっと寂しく感じました。

今後ですが、OPBFチャンピオン小松則幸との対戦話は、けっこう具体的なモノだと聞きます。
しかし、若手ナンバーワンの呼び声高い中広相手の一戦ですら、試合後に
「モチベーションが低くて」と吐露する内藤が、この一戦にどれだけ燃えられるのか。
ちょっと疑問に思ったりもします。


敗れた中広、すごく良い選手でしたが、内藤と比べるとやっぱ青かったです。
基本的に待ちの姿勢から展開を作る、技のボクシングが悪いとは言いません。
それが試合によっては最高の選択であり得る場合も当然あるわけですし。

しかし、試合によっては、相手によっては、それ「だけ」じゃ勝てない。
それもまた、当たり前の現実です。
その現実を彼自身がどう見るか、その上で、今後の試合にどう生かせるか。

中広大悟を、今日の試合だけで見限ることは到底出来ません。
すごく魅力ある選手だということがわかりました。
今後とも、注目していきたいと思います。

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ふたつの敗北、されど

2006-02-06 14:58:08 | 大場浩平
名古屋の二大OPBFタイトルマッチは、周知の通り、
杉田竜平がランディ・スイコに4RTKOで敗れ、
大場浩平もマルコム・ツニャカオに敗北を認めるドロー。
名古屋の新旧スターともに、王座奪取はなりませんでした。

しかし両者とも、東洋屈指の強豪チャンピオンに対し、
入魂のファイトを見せました。

ジョー小泉氏の元、過酷な条件での試合を重ねる「石の拳」スイコに対し
杉田は序盤から猛スパート。頭を動かして速いジャブから右ストレートで
果敢にスイコに打ちかかり、強打のスイコがたじろぐ場面もありました。
2Rに左フックで倒されるも、3Rにはまたワンツーで攻め込み、
ぐらつかされてもなお反撃。場内を沸かせました。
4Rスイコの右で動きが止まり、追撃されたところでタオル投入。
しかしこれぞ杉田竜平、ファイターの魂を見た、そんな試合でした。

大場はこれまた世界王者級の実力者ツニャカオに、
ガードを高く上げて前進し、敢えて手控えてタイミングを見ながら
厳しい圧力をかける立ち上がりでした。
ツニャカオに、好きに動かれてしまうとかなわないという判断の元、
まずは動きを殺すことから始めたのでしょう。
しかしツニャカオはさすがでした。
ロープを背負う場面でも上体を反らせて大場のパンチを外し、
軽いが速い連打でポイントを連取。
大場のアッパーのタイミングや角度を、身体をひねったりガードしたりして
巧くかわし続け、中盤攻め込まれた場面でも決定打を許さず、さばききりました。

判定はドローと出ましたが、リングサイドのジャッジからは大場のボディ攻撃が
かなり有効に見えたのでしょうか。そういう解釈でもしないと、理解できない採点でした。


結果はともに残念でしたし、疑問の残る判定が出たこともあって、
否定的な印象を持つ方もありましょうが、
いずれの試合も非常に見応えのあるものでした。

杉田は引退を表明しましたが、最後に見せた入魂のファイトは、
ファンの記憶に永遠に残ることでしょう。

そして大場。事実上の初黒星と言っていいかもしれませんが、
ツニャカオの巧さに対して、さまざまな試みをし、
しかし届かなかった今回の敗戦から、また多くを学んだことでしょう。
彼は変わらず日本屈指のホープであることを証明した試合でした。


で、試合後はfreaksやSPANKY☆BOXING NAGOYAに集う皆さんと
先日未成年に飲酒をさせたと話題になった世界の山ちゃんで飲み会(^^;)
入店後10分ばかし店員さんに放置プレイをかまされたのが悲しかったですが、
その後は好試合の余韻から、放談ありSPANKYさんの火炎放射ありと大盛り上がりで、
毎度ながら楽しいOFF会となりました。

最近忙しくてあまり観戦できないのですが、
もっともっと観戦したいなー、という思いを新たにした名古屋決戦でした。
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西岡苦闘の勝利

2006-02-04 23:35:54 | 西岡利晃
西岡利晃対WBCカリブ王者ウーゴ・バルガス戦、
正直言って寂しい内容の試合でした。

かつての西岡は防御面をフットワークに依存し、
攻撃面では切れ味鋭い左を全面に押し立てて闘えましたが、
アキレス腱断裂以降、どうしても足を使えず、一発パンチの切れも落ちました。

もともとブロッキングが巧いわけではないので、足が止まるとどうしても打たれますし、
攻撃もコンビネーションパンチャーとしてのバランスを持っていないため、
パンチ力が落ちると、どうしても決め手に欠けます。
攻防両面において、最近の西岡は、ボクシングの作り自体が現状の力とマッチしていません。

今日の試合も、手数を出さず防御優先のバルガスを攻め崩せず、
終盤には反撃を受ける場面も。
判定は大差でしたが、消化不良の試合でした。

今後はWBAチャンピオンのモンシュプール挑戦を目指すらしいですが、
今から接近戦で連打し、ブロッキング中心に防御するボクシングを作り直して
世界戦を闘えるのでしょうか。正直、かなり悲観的になっています。

かつて日本の切り札と呼ばれた西岡は、今、本当に苦しい闘いのさなかにいます。
彼の闘いは、いかなる形で決着の時を迎えるのでしょうか。
コメント (2)
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