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(第49話)ひろがるスカイ!プリキュア「キュアスカイと最強の力」感想

2024年01月26日 | ひろがるスカイ!プリキュア
■(第49話)ひろがるスカイ!プリキュア「キュアスカイと最強の力」感想

ダークスカイかっこいい!可愛い!!
もうずっとこれでいいんじゃないかな。


(「ひろがるスカイ!プリキュア」第49話より)

なんかもうダークスカイで全てが満足してしまい、ここで考えるのをやめたほうが幸せになれる気もするのですが、一応続けてみる。

例によって、何をどうしたいのか不可解な回でした。

【1】
ソラさん曰く、「間違えることもある。だから友達を信じればよい」。
言葉そのものには大きな異論はありませんが、状況に全くあっていない。

・カイゼリンは「間違った」のか甚だ疑問。彼女は記憶をいじられています。「騙された」としかいえない。

・カイゼリン視点では「スカイランドと仲良くするという間違いをした。だからスキアヘッドを信じてここまで来た」。ソラさんの言葉通りに行動してきています。

・ダークスカイは「間違った」選択なのかこれまた疑問。あの状況下では最善手にも見え、「友達を信じて危険な選択もする」の方が自然な解釈に思えます。
例えば序盤の山登り回で、ツバサ君を信じてロープウェイから落ちたあげはさんも、危険だけど信じて行動しています。

【2】
制作者様のインタビューによれば、「言葉よりも行動で示すことを重視している」とのことなのに、実際に描かれたのは逆に見えます。

カイゼリン視点では、エルレインは明らかに裏切っています。言葉ではなく、行動を信じている。
例えば「カイザー暗殺の現場には立ち会っていない。戻ってきたスキアヘッドの言葉だけを信じた」だったなら、「それは間違いだよ」の表現にもなるのですが…。

スキアヘッドも行動で愛を示しています。
確かに「愛している」と言葉も発してはいますが、基本的に彼は寡黙なタイプで、カイゼリンのために我が身を危険に晒しているように見えます。
現に視聴者も「説明しないハゲ」「忠臣」など、無口なことへの罵声と、献身的な行動への称賛が飛び交っていた。

もし「言葉よりも行動」を本気で描きたかったのなら、スキアヘッドは「カイゼリン様のためです」を連呼して、嫌がるカイゼリンにアンダーグエナジーを注いだり、自分は安全地帯で高みの見物をしながら無理やり前線にカイゼリンを出したり…といった展開の方が良かったのでは。
これなら「口先だけ」「言葉ではなく行動を見よ」に説得力が出る。

挙句に今回のソラさんも、言葉で解説してしまってる。
分かりやすさのために解説が必要だったなら、カイゼリンに「つまりこういうことだな?」と言わせればよい。

マジェスティの「ノーブルは仲間が欲しかった」も、言葉として聞く分にはよくても、これまでの行動を見ると首を傾げたくなる。
ソラさんたちは赤ちゃんを助けるために自発的に頑張ったのに、ノーブルの仲間集めだったのか…?
覚醒前のボディーガードを作ってた、で済ませた方がすっきりするのでは。

【3】
アンダーグエナジーって何なんだろう?

(1) 善悪はない。ただ力の方向性が異なるだけ。
(2) いわゆる邪悪な力。絶対悪。

どちらなのかで大きく変わるのに、描写がブレているように見える。

(1) の根拠:
・カイゼリンは「アンダーグエナジーから生まれた」と何度も繰り返している。彼女が本質的に邪悪とは思えない
・激高して間違った行動をしたノーブルから受けた傷を、アンダーグエナジーは癒した

(2) の根拠:
・ダークスカイは(スキアヘッドが操らなかったとしても)邪悪の戦士として描かれているように見える

「F」のシュプリームとプーカは(1)(2)を両立させてはいるので、どっちつかずに見えても必ずしもブレとはいえない。
ただ下手な描写をすると致命的なことになりかねず、現状のひろプリはやらかしてしまいそうな気がする。
来週の最終決戦で、アンダーグエナジーを使いこなすスカイが獅子奮迅の大活躍!の可能性があるので、とりあえずは待とう。

【4】
上記に比べれば些細といえば些細なのですが、突入後の流れが不自然。

バタフライ&ウィングが足止めに残ってくれましたけど、進んだ先には通路を塞ぐほどでかいランボーグが現れますから、後続をたつ意味はほぼゼロです。どうせ通路は、あの巨大ランボーグの体で塞がってる。

(バタフライ等は敵地の構造を知らないので、彼女たちが馬鹿だったわけではない。が、制作サイドは自由に敵地の構造を設定できるんだから、せっかくの格好良い見せ場に水を差す描写にする意味がわからない)

また、普通に考えるなら先行させるのはマジェスティです。

いまだにエルちゃんが何者なのか不明ですが、劇中人物の視点で見るなら、エルレインの正統後継者です。
カイゼリンとの確執を解く意味でも、伝説のプリキュアの切り札的意味でも、突入させるならマジェスティのはず。
お優しく聡明なエルレインさんですから、「お友達の家に遊びに行くために、アンダーグエナジーを中和する術を開発」「ついぞ使う機会がなかったけど、お友達を救うために今こそ使う時」と気合い入れてたなら、何ともお可哀そうに…。

【5】
付け加え的な話ですが、ダークスカイは色が黒だけど、これを「キュアブラックのオマージュ」とは受け取りたくない。

キュアブラックは色が黒なだけで、「闇の力を操る獰猛な戦士」といった設定はなく、「女の子が黒が好きでも良い」といった「女の子だって暴れたい」の文脈に沿ったキャラクターです(私の記憶違いでなければ)。
今回のダークスカイを「ブラックのオマージュ」と扱ってしまったら、プリキュアシリーズの根幹に関わるとすら思う。

なおシュプリームとプーカも黒白です(偶然だそうですが)。
この二人はどちらも破壊の力(とそこからの創造)なので、上記の問題は発生しない。
正義のプーカと邪悪のシュプリーム、ではないので。

全体的に「F」との共通点も多く感じるので、ひろプリさんが殊更に変な方向に向かっているのではないと思うのですが、最終回ひとつ前だというのに落ち着かない。
ここからどうにかできるんだろうか…?

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