穴にハマったアリスたち

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(第19話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアリリアン、誕生!」感想

2024年06月09日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第19話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアリリアン、誕生!」感想

とうとう猫屋敷さんがプリキュアになってしまいました。
人の話を聞かずに危険に首を突っ込むこと数え切れず。
ついにこの日が来てしまった。

変身のきっかけは、縮小化したユキさんを守るため。
展開が丁寧すぎて不気味なほどです。

・縮小化なら、露骨に痛めつけなくても大ピンチだと視覚的に分かる。
・犬組を分かりやすく蚊帳の外に。「ダメージで動けない」等だと露骨に無能くさくなりかねない。
・ニャミー姿のまま、猫(出会った頃の子猫)のサイズにして目線を調整。

おまけにハムスターとの対比も効いています。

怯えて地中を逃げ回るハムスターを、謎の黒幕さんは鼓舞して戦いに駆り立てた。
戦え…!戦うのだ…!雄たけびをあげて牙を突き立てろ…!
ハムスター相手にこんなこと言わなきゃいけない黒幕さんが気の毒すぎる。

一方ユキさんは、怯える猫屋敷さんを庇い、我が身を削って戦った。
たとえ嫌われようと、私がまゆを守る…!
果たしてそれが良いことなのかは難しいのですが、自分が前線に出て血と泥を被った。

結果。ハムスターは敵を縮小化して痛めつける、なかなかに醜悪な真似をなさった。
猫屋敷さんは決意をもって変身し、怖さを抱きかかえた。

リリアンさんの変身バンクは、てっきり「誰だこいつ」的な詐欺を拝めると思っていたのですが、物凄く自然に決めていらっしゃいました。
変身に至るまでの説得力が素晴らしい。
この状況でわたわたされたら、むしろそっちの方が変だ。

話題の決め台詞「こわくない、こわくない」も、「ガルガルに語りかける」「自分を鼓舞する」だけでなく、「ユキを安心させる」意味もありそう。
ユキさんもかなりの怖がり。まゆが傷つくのが耐えられない。
だから優しく力強く呼びかける。私は大丈夫。だからこわくない、こわくない。

ただ、戦闘スタイルはニャミーさんとかなりの乖離がある。
ひたすら回避に専念し、隙を突いて接近して即死ハグを叩き込む戦い方は、見ている方としては危なっかしくて仕方がない。
変身して終わりではなく、まだまだ課題が続きそう。

【女の子だって暴れたい】
公式サイトによれば、猫屋敷さんはネコ動画の配信者だそうです。意外……に感じたのだけど、落ち着いて考えてみれば自然かもしれない。

彼女はネガティブに引きこもっているタイプではなく、インドア系の製作者です。
作ったものをどんどん人にプレゼントしているそうなので、ああ見えて交流範囲もそれなりにあるらしい。
空気読めずに、重い物を贈って引かれたりはしてるかもしれませんが。

それなら動画配信は確かにやっててもおかしくなさそう。
自分の顔出しとかは断固避けそうですけど、それはそれは愛情たっぷりのユキさん動画をアップされているに違いない。

ちょっと意表を突かれたので余計な深読みをするなら、「女の子だって暴れたい」の再定義(もしくは拡張)を図ってるのかも。

公式サイドではしばしば「プリキュア」を「仕事(女性の社会進出)」に喩えています。
ただこの話をすると、「じゃあ専業主婦は守られてるだけのダメな存在なのか」がどうしてもよぎってしまう。

「女の子だって暴れたい」⇒「女の子だって外を駆け回って暴れたい」の意味で行くなら、猫屋敷さんは「暴れたい」ではない。
今までにも大人しいプリキュアや、怖がりな子もいましたが、猫屋敷さんのそれは群を抜いている。
ですが、針仕事には怯まず、他の人に作品を贈ったり、実家の経営に寄与したりしている。危険な現場にもつい首を突っ込む。その意味では「暴れたい」。部屋に引きこもって、猫を吸ってるだけではない。

猫屋敷さんはむしろ仕事(対外的に金銭利益が発生する意味での)をしているので、「主婦」に喩えるのは齟齬はあるのですけれど、「大人しい」「暴れたい」の解釈の幅が広がりそうな気がしています。
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