穴にハマったアリスたち
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■映画プリキュアミラクルユニバース

今年のテーマ「多様性」。良くも悪くもそれが残酷なまでに描写された映画だったように思う。

多様性は一歩間違えればただの自己主張。傍迷惑な存在に過ぎず、全体の和を乱してしまう。
そのバランス具合が難しいわけですが、テーマ的には「他者への思いの有無」を重視しているみたい。
本編でいえば星奈さんとララさんのすれ違いとか、共同作戦とか。

これ自体は「ドキドキ」等でも描かれています。が、今作はそれをかなり徹底なされてるというか、非常にエグい。
具体的には、「多様性の象徴たるプリキュアたち」が役に立っていない。

非常に雑に呼び出され、非常に雑に戦線投入されたオールスターズの皆々様は、あっさりと退場なされています。
現場に辿り着いた3チームも、名もなき集団に制圧されてしまってる。
このあたり本編も連想します。今作はいわゆる「ザケンナー」が1ヶ月も登場せず、名もなき戦闘員相手に苦戦を強いられてる。
いわば多様性の敗北。

本来はプリキュアさんたちも「他者を思う」気持ちがパワーになってるのに、今回の映画ではそれも封じられています。
何せ本当に呆れるほどに雑に呼ばれてるものな…。これで「ピトンのために!」とか盛り上がるのは無理です。
ホイップ組以外は現地人との交流すらなしですよ。思いの力とか出せるか。

更にきついことに、この枷が「ふたりは」にもかかってる。

個人的に、劇中で描かれていることは全て「正解」で、製作者様が全て意図して行っている、と思う派なのですが、今回の映画はさすがに迷う。
マカロン・ショコラ組とマシェリ・アムール組のアレは、意図した演出なのかそれとも失敗なんだろうか。

2組とも「お互いを思う気持ち」で連携し、一度は敵を退けます。
エゴのような多様性ではなく、協調性も兼ね備えた多様性の勝利。
しかしその後、数の暴力で屈します。

素直にそのまま見れば、「特定個人との閉じた協調性では通用しない」。
テーマとしては理解できるが、意図したものだとしたら残酷すぎる。
マカロン・ショコラや、マシェリ・アムールの思いあいが、社会には通じない。特に後者は存在の全否定に近い。
これ「思いの力で逆転」を演出したかっただけなのに、その後のストーリーの都合で「負けた」ようになっちゃっただけなのか、狙ってやった演出なのか本当に難しい。マシェリさんは過酷なお仕事が多いな…。

一方で、ハリーの単なる体当たりは、3チーム総がかりで破れなかった檻の破壊に成功しています。
特定個人に対する思いではなく、もっと広い範囲での思い。
気絶から覚めたハリーが(お子様には分かりにくい)誤解をわざわざしていたのも象徴的です。
個人技ではダメ。「ふたり」でもダメ。もっと広い意味での「思い」がいる。
(今こそ思い出そう、メルポの雄姿を…!)

思えば今回の先輩枠2組は、どちらも超個人主義。
「大好きを諦めない」の「アラモード」は激烈なまでの覚悟を決めた人たちだし、「こんなの私のなりたい私じゃない…!」の逆ギレで立ちあがる「ハグプリ」は完全な自己陶酔です。
最強完ぺきと思われた二つの理論が、「でもそれ他人には関係ないよね」「何を勝手に盛り上がってるの」であっさり一蹴された気分。
う、うん。確かに関係ないな。なんか空回りしてゴメンナサイ…。

なんというか、ようやく15年の課題を乗り越えて解決に至ったと思ったのに、見事にちゃぶ台返しを喰らったみたいだ。
なぜにこうも次々と新手の「絶望」を思いつくのか。

一緒に見に行ったうちの子は、後半では怯えて泣いていました。
さすがは我が子。恐怖を感じ取るポイントが私に似ている。
今回の映画は、いわばプリキュアさんの敗北を描いてるわけで、とてもとても怖い。
表面的なギャグ調はそれを誤魔化すためとしか思えない。

今作は一見能天気なシリーズに見えますが、それすらも罠に思えてきた。
実際、どう見てもアホの子にしか思えない星奈さんは、これまでの話数を客観的にみるに常識人、むしろ理知的とすら言えます。
「媚びてるような話し方は自動翻訳の都合で、実際には頭脳派」のララさんとか、「おっとりしているように見えるけど、性格はむしろ苛烈」な香久矢さんとかも含め、「表面だけ見て判断するな」の演出にすら思える。この分だと太陽さんも「素の性格は内向的」とか普通にありそうだ。。
大丈夫だろうか今年は。何か凄くヤバいことをされそうな気がする…。


(左画像)映画プリキュアミラクルユニバース主題歌シングル (初回限定盤 CD+DVD) [ 北川理恵 ]

(右画像)映画プリキュアミラクルユニバースオリジナルサウンドトラック [ 林ゆうき ほか ]

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【マカロン・マシェリ】

見ようによっては惨い役割を任されたマカロンさんですが、非常にノリノリだったのが素敵でした。
あれ絶対、台本にないことまでやってますよ。マカロンさんだけ完全に別世界で遊びまくってる。

マシェリは何というか、相変わらずとても仕事熱心で安心ですね。
ダンスの時の謎ポーズの気合の入り方とか、「あ、この子また雇おう」という気がしますよね。
だからまたマシェリ出してください。マシェリもっと見たい。

【今年の鳥】

なんとびっくり、美翔さんに出番があった…!

凄いです。今や「ミラクルライトと関係ない唯一のプリキュア」の名を欲しいままにしているのに、ちゃんと呼んでもらえました。
そして同時に突き付けられる現実。プリキュア界の常識「鳥は敵」。何かもう居たたまれない。

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