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穴にハマったアリスたち

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封仙娘娘追宝録9「刃を砕く復讐者(下)」

2006年03月03日 | 小説・本
前に記事に書いた「封仙娘娘追宝録」の5年ぶりの新刊をようやく読みました。
ネタにはしたものの、今まで何となく保留にして手をつけていませんでした。
だって、次の封仙分がいつ補充されるか分からないし!

でも、いい加減読まないと勿体無いのでひとまず読了。
とりあえず「ビビった」というのが第一感想。
以下、ネタバレなので嫌な方は飛ばしてください。


○感想1:
 理渦記さん…(つ∀`)

理渦記さん基本データ
 形態:本、および、人間体
 機能:作戦立案、他、軍師役
 欠陥:大事なところを読み違える

「大事なところを読み違える」「軍師」の宝貝!

今までにもいろんな宝貝や欠陥の組み合わせがありましたが、ここまで身も蓋もないのは初めてです。
単にダメな欠陥があるだけなら、欠陥を自覚してさえ居れば使いようもありますが、
「どこを読み違えるか分からない」以上、全く使い道がありません。なんて素敵。惚れてしまいそうです。


○感想2:
 深霜!深霜!深霜!

みんな大好き深霜さんが、とうとう本編に登場してしまいました。
元々、番外編の短編集のみで登場していて、まさか本編に出るとは思わなかったので心底びっくり。
思わず手を叩いて踊り狂ってしまいました。深霜!深霜!深霜!

ちなみに、番外編の方とは完全なパラレルのようです。
まぁ、元々、「パラレルワールドが存在する」というのが物語の設定として組み込まれている話ではあったのですが、
ここまで大っぴらに話に絡めてくるなんて。

それに、再登場の仕方が惨すぎます。
こんなに意表を突かれたのは久しぶり。
この作者はつくづく、自分の持ってるネタという武器の使い方をよく分かってる。


○感想3:
 設定の補完

第1巻が発売されて、早10余年。
期せずして長期シリーズとなってしまったのですが、
初期の話には今にして読み返すと、若干筋の通らない描写があったりします。

ファンの間では「設定が固まってなかった頃には、そういうこともある」と、
にこやかに受け入れられていたのですが、ここに来て新設定としてうまく消化しやがりました。
作者の逃げない姿勢がすごすぎる。


○感想4:
 ネタの回収
 
前述のとおり、10年以上続いている本編。
今回は5年ぶりの新刊だったのですが、待たせたファンへのサービスか、歴代のネタが惜しげもなく登場しています。
「言われてみれば居たな、そんなの」的なキャラやアイテムの連発が熱いです。


○感想5:
 殷雷、壊れる

頼れる(ほぼ唯一の)宝貝・殷雷くんがとうとう壊れてしまいました。
「壊れそう」→「やっぱり壊れないのか」→「あ、ダメだ。壊れそう」→「いやフェイクだった」→「壊れた」
一連の流れの気の持たせ方が素晴らしすぎる。


○感想6:
 氷の和穂さん

「殷雷が壊れた後」の和穂さんの話は、番外編では何度か出てはいます。
その場合、それまでの温厚な性格が一変。
ファンの間では、その冷酷・凶悪・強靭ぶりに「氷の和穂」さんの愛称で親しまれていました。

が、余りといえば余りの設定破壊ぶりなので、「あくまで番外編」との認識でしかなかったのですが、
まさかそれを本編で見ることになるなんて。
ラストシーンでは、この上、愚断剣取り出して装備までしたらどうしようかと、はらはらどぎまぎ。


○感想6:
 次回以降どうするの?

破壊された殷雷刀。
「壊れたなら直せばいい」という考えもありますが、この話はわざわざその選択肢を潰しています。
それも最新作の番外編で。

「実は壊れてなかった」という逃げ道しかなさそうですが、本作を読む限り、それは苦しすぎます。
作者は、一体どうするつもりなんでしょう。
思い切ってレギュラー交代なんでしょうか。

…とも思ったのですが、「直せばいい」という選択肢は3巻で出してますね。
「設定の不備」という気もしますが、一応穴は残ってるんでしょうか。
いずれにせよ、シビアであることには変わりませんけど。


○感想7:
 しかも伏線未回収

お腹いっぱいになるほど豪華な展開を見せたものの、それでも単なる続きものの下巻。
あくまで上巻の内容が完結しただけで、全体を通しての伏線はまだまだ大量に生きています。
これでまた5年とか待たされたら発狂しそう。

(でも、今作の神懸かった出来は、「5年ぶりの新刊だからこそ出来る飛び道具のオンパレード」による部分もあるのだろうけど)


○感想8:
 結局、深霜

現状、和穂さん側にはロクな武装が存在せず。
このままでは生存すら危ういです。
で、今回、わざわざ番外編に出ていた深霜刀が再登場。

…。
……。
………和穂さん with 深霜刀の夢タッグ再び?

なんか段々、作者が神に思えてきた。

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