【今年の大泉学園】
恒例の大泉学園の最速上映に行ってきました。
半年ぶりに訪れた大泉は、駅前にラムだっちゃさん達が立ち並ぶ、艶っぽい街になっておられました。
威風堂々そびえたつ不夜城・東映アニメーション様のビルこそないものの、おひざ元感は変わらず。
司会のお姉さん:
「これからも盛り上げていくので」
「横浜や京都からも駆けつけてください」
大泉さんはパワフルだ。
■映画「キュアフローラといたずらかがみ」
今年の映画は初の試みとなる3本立て。1本目は短編から。
どこぞの物置を訪れたフローラさんは、意気揚々と戦利品のカチューシャを被り、鏡の前でご満悦。
だけど鏡の様子が何か変。どうやら何者かが化けて、真似っこイタズラをしているようです。
激怒したフローラさん、躊躇なく、ミラクルライトを起動。かつてないほどの大人げない事情で、最終兵器が火を吹いた。
ところが驚いたことに。何者かは根性でモードチェンジをコピー。
これにはフローラさんも驚愕。そして更に激怒。無言のまま、良い子の皆に促します。もっとミラクルライトを、振れ。
おどおどと振られるライトの力を借りて、フローラさんは再びモードチェンジ。季節感たっぷりにハロウィン風衣装に再武装なさります。
ところが驚いたことに。何者かは更なる根性を発揮し、これまたコピー。
フローラさんの憤激は止まりません。そして無言でこちらに要求します。振れ、ミラクルライトを。もっと力を!
こうして力に溺れたフローラさん、勢い余って装着していたカチューシャを落っことし、破損してしまいました。ハンプティダンプティ、もう元には戻らない。
己の犯した過ちに、さめざめと泣き崩れるフローラさん。
心配した寄ってきたコピー生物でも、壊れたカチューシャは元に戻せません。
それでも慰めようと、得意の変身能力でカチューシャに化けました。どろん。全く似てません。
だけど。全く似てはいないけど、大変に可愛らしいカチューシャや衣装にフローラさんは大喜び。
宝石的な価値とかだけが全てではないのです。
謎のコピー生物や、遅れてやってきたトゥインクルさんらと、楽しく笑い合いましたとさ。めでたしめでたし。
■映画「パンプキン王国のたからもの」
2本目。
ある日のこと。春野さんらプリキュア4人と、七瀬さんこと民間人1名は、話題のカボチャカフェに行くことにしました。
カボチャを貪りながらお茶を飲む、という斬新なカフェのようです。
もっちゃりもっちゃりとカボチャを食していると、ふと広告が目に入りました。「パンプキン王国のプリンセス募集」。
良く分かりませんが、コンテストが開催されるそうです。さりげなく「優勝者にはプリンセスの公務をしていただく」とか怖いことが書いてありますが…。
意外と身近に、プリンセスになる手段があったんですね。。
和気藹々と参加する流れになる中、トワ様は一人眉を顰めます。まぁ既に王族ですしね。万が一、優勝してしまったらホープキングダムとパンプキン王国との国際問題に発展しそうだ。
そこに唐突にゼツボーグが現れて、特段に慌てることもなく粉砕されます。
例によって武器破壊しまくるプリンセス組が怖い。この子ら、執拗なくらい武器を狙いますね…。
ところが敵を倒したその直後。謎の力により異世界に転送されてしまいました。唖然と見送る民間人1名。さようなら七瀬さん。
送り込まれたその先は、先ほど話題に出たパンプキン王国。看板が立っていたわけではありませんが、見渡す限りがカボチャ畑です。うむ、パンプキン王国に違いない。
住人らしき生物と遭遇するものの(というか春野さんが踏み潰した)、残念ながら言葉が通じず。
状況から察するにカボチャの精霊とか何とかみたいです。犬鳥とは会話できるが、カボチャとは会話できない世界観。
良く分からんまま近くのお城に行き、良く分からんまま前述のコンテストに参加を表明。
主催の国王様は宝石じゃらじゃらつけた感じのお方でちょっと引きますが気にすまい。
というか、カボチャ販売って儲かるんですね…。まぁ日本国と貿易してるっぽいですし。ハロウィンのビジネス規模はバレンタイン以上だそうですし、頑張ってるんだな。。
国王:
「もっと売り上げを!もっと伸ばすのだ!」
ああ、はい。商売熱心ですね。
このプリンセス募集も、ようは看板娘が欲しいんですね。
なんか納得したので、大人しくコンテストに参加します。はい。
その後。あれよあれよという間に、ダンスやらウォーキングやらの競技に参加し、勝ち残っていきます。
一方その裏で、春野さんは控え室で人形を拾ったり、捕らわれの姫さんを発見したりしました。
この過程で従者のアロマが過労に倒れましたけど、まぁ良しとしよう。姫君のために働けたのだから本望であろう。ごきげんよう。
姫さんが言うには、自称・大臣の男が黒幕で、そいつのせいで何やかやあったとのこと。
カボチャの精霊どもも、地下で強制労働に従事させられているようです。なるほど。だからあの店のカボチャは嫌な味がしたのか。
春野さんがそれを知ったその頃、別行動の3人は有耶無耶の内に捕えられていました。
気が付けば春野さんは一人きり。かなりの大ピンチ。でも春野さんは敢然と目前の敵を睨みつけます。
そして黙々とプリンを製作なさると、操られていると思しき国王様に突きつけます。さあ食せよ。
それは春野さんが子供時代に食べた思い出のプリン。和菓子屋の娘の宿命で、毎日和菓子ばっかりで悲しかった頃に珍しく作ってもらった素敵なプリン。
何かに導かれるようにそれを食した国王様らは、正気を取り戻しになりました。
さあここから反撃だ、と思うものの。結局のところ春野さんが一人ぼっちなことは何も変わらず。
懸命に戦い、絶望に捕らわれたカボチャ生物達を開放していきますが、何せ多勢に無勢。すぐに追い詰められます。
駆けつけてくれたトワ様も、変身すると同時にそのまま二人そろって捕まってしまいました。
何しにやってきたんでしょうね、トワ様。敵の目論見を見抜いて備えていたのに、いまいち格好がつきません。
春野さんらを閉じ込めるのは絶望の檻。がっつりと彼女らを閉じ込め、開く気配がありません。
しかしカボチャ生物たちの頑張りと、春野さんの挫けぬ気持ちの末、瓦解。他者の希望により、絶望は破れるのです。
そのことに気づいたカボチャ生物達は一斉に蜂起。プリキュアさんと共にゼツボーグに襲い掛かり、物理的に絶望の檻を破壊。仲間を救い出していきます。
これは目から鱗だった。「檻に閉じ込められている」のだから「檻を壊せばいい」のか。
なまじプリキュアさんが鍵で開放していたから先入観を持っていましたが、寄ってたかって壊せばいいんじゃないか。
カボチャたちの奮起に励まされ、プリキュアさんも気合十分。大臣に成りすましていたウォープさんに怒涛の勢いで襲い掛かります。
寄ってたかって殴る蹴る。相手の武器を撥ね飛ばし、更に殴る蹴る。
この子ら本当に武器破壊が好きだな…。
猛り狂うカボチャと小娘の群れを前に、しかしウォープさんは余裕の表情。
正体を現した彼は、カメレオンを連想する巨大生物の姿に。一同に緊張走る。特にトワ様の絶望顔が良いですね。
そして何かもう凄まじい勢いで国土を蹂躙なさいます。嗚呼、カボチャ生物が野菜の如くなぎ倒されていく…。
まるで草木のように打ちのめされたカボチャどもは、そのまま絶望化し、ウォープさんに吸収されていきます。
つい先ほどまで希望の集団として力になっていたのに、一瞬でこれか。
正気に戻ったはずの国王様らまで取り込まれていきます。絶望恐るべし。
思わず膝をついたプリキュアさん。うなだれる彼女らの耳に朗々たる声が響き渡ります。
面を上げてみれば、そこには捕らわれのはずのパンプキン姫が。どうやら座敷牢を物理的に粉砕して抜け出してきたようです。多分この子もプリキュアになれるんじゃないかしら…。
彼女はプリキュアを一瞥した後、捕らわれの国民たちに呼びかけます。立て。そして我のために戦え。それこそが汝らの生きる道である!
この言葉にカボチャ生物達は奮起。次々と絶望から脱し、ミラクルライトを手に反撃に出ます。
何かさっきから、希望から絶望に、絶望から希望にとて、目まぐるしく変化し続けています。
そしてそれを両サイドが兵器に転用している。何だこの恐ろしい状況は。
絶望が人知れず根を生やすように、希望もまた消えないのです。たとえ表面的には潰えたように見えても。
そしていつしか芽を出し、実をつけるのです。嗚呼、だからカボチャ国が舞台だったのか。
カボチャのミラクルパワーを受けて、春野さんらも再起動。玩具をフル回転させて、遂にはウォープさんを屠りました。
もしかしてパレスを使った必殺技、敵さんを拘束しているのは「絶望の檻」の対比なんですかね。今の今まで気づきもしなかったけれど。
「希望の檻」(?)に閉じ込めて倒しているんじゃないかしら。
こうしてパンプキン王国に平和は戻りました。
改めて正気に戻った国王様らは、売り上げと宝石をかなぐり捨て、愛娘と熱い抱擁。
そして一同は楽しく舞踏会。めでたしめでたし。
■映画「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」
3本目。
カボチャの国での舞踏会も終わり、平穏な日常に戻ってきました。そのはずだったのですが。
寮の部屋に戻った春野さんに、先日のカボチャ姫の人形が話しかけてきました。カボチャとは会話できないが、人形とは会話できる世界観。
事態が呑み込めぬまま、急に場転。気が付くと異国情緒あふれる夜の街に放り込まれていました。しかも変身して。
パニックに陥りながらも、近くにいた娘さんと共に、襲い来るゼツボーグから逃げることしばし。
いつもの3人とも合流し(注:七瀬さんはいません)、謎の少女に説明を求めます。
「場所を変えよう」との娘さんの言葉に従い、一同は夜の酒場へ。
円卓を囲み、状況説明を受けます。今までありそうでなかった絵ですね。しかも皆プリキュア姿のまま。
周囲にいるのがジャックランタンなおかげで逆に違和感ない上に、当人たちが気にしていないのが面白いです。
迂闊に変身解くと不意打ちが怖いですしね。。今作はプリキュア姿でいることが多いし、これが普段着でいいんじゃないかしら。
特に異世界との交流が深いメンバーは(夢原さんとか)は見習いましょう。まずはプリキュア姿でいることが普通の状態に持っていこう。それが一番効率がいい。
謎の娘さん・レフィが言うには、この異世界は謎カボチャにより支配されたとのこと。そして長い長い夜が来た。
なんてことだ。カボチャ生物の絶望は、終わっていなかったのです。この世にはどれだけの絶望が水面下に眠っているのというのか。
性質の悪いことに、先日のパンプキン王国とのつながりは一切の謎のまま。良く分からんがカボチャが支配する国はいっぱいあるんだ。
酒を酌み交わし、親交を深めつつ、今後の方針をまとめます。
城の屋上の鍵穴に、ミラクルライトを挿し込めばいい。よろしい、ならばそうしよう。
ほろ酔い気分で啖呵を切ったところに、巡回のゼツボーグがやってきました。
私が囮になる!とレフィさんは勇敢に申し出ます。そして酒場の舞台に立つと、晴れやかにお唄を披露。
「囮をやる」とは聞いたが、まさかこんなに堂々と舞台に立つとは…。
思わず呆けてるプリキュア共が、ちょっと可愛い。
この囮作戦にいかほどの意味があったかはさておいて、一行は揃って件の城に辿り着きました。
そもそも肝心のミラクルライトをレフィさんが持ってますしね。貴女が囮になってどうするんだ。
あとレフィさんはこの国のお姫様だそうです。お前も姫か。「女の子を見たらプリキュアと思え」のみならず「女の子は姫だもん」の世界。もはや「女の子」と「化け物」は同義じゃなかろうか。
やってきたお城の中には、邪悪なるカボチャが1体。非常に強いです。
人型をしているのに、人の動きをしていないのは怖いですね。
基本的にプリキュアさんは正攻法の肉弾戦なので、こういう非生物的動きをされると対処に困りそう。
一度は振り切って屋上に辿り着くも、すぐに追いつかれボロボロに。
傷ついた仲間を見ながら、春野さんは懸命に叫びます。
春野さん:
「絶対に…」
レフィ姫:
「許さない!!」
あ、台詞を取られた。信じられないものを見るかのような春野さんの視線が痛ましい…。
とはいえ気合いだけではどうにもならず、戦況は極めて劣勢。でも気合いしかないならそれで頑張るしかないです。
プリキュアさんは勿論のこと、レフィ姫もなりふり構わぬ肉弾戦を挑みます。
ご両親と過ごしたあの素敵な時間を取り戻すため、プリキュアすらも圧倒する相手に恐れることなく。
レフィ姫:
「絶対に、諦めない!!」
もうこの子がプリキュアでいいんじゃないかしら。
露骨なまでに定番台詞を喋る様子に、時代の変化を感じます。もはやプリキュアだけに頼っていればいい時代は終わったんだ。
そんなレフィさんの活躍により無事にミラクルライトも発動。謎王国に朝が訪れ、謎パンプキンも殴り倒されました。めでたしめでたし。
先日行ったアメリカでは、どこのスーパーにも馬鹿でかいカボチャが山積みで置かれていました。しかも物凄い回転率で買われて行ってた。
数字として規模はともかく、日本のハロウィンとは気合いが違いますね…。
【今年のプリキュアさん】
2本目と3本目が繋がっていることを考えると、1本目も関連あるんでしょうか。
もしそうだとしたら、多分、舞踏会の直前のお着替えの場面とかですよね。
春野さん、借り物のカチューシャ、壊しましたね…。
レフィ姫の人形を、なぜパンプキン姫が持っていたのかは謎。
まぁレフィ姫の王国は、パンプキン王国では神話とかおとぎ話で語り継がれてる伝説の世界なんですよ。
だからレフィ姫を象った人形があったんです。うん、そういうことにしよう。
【今年の4人目】
トワ様って普段は抜けている風なのに、相手の敵意には敏感に反応するんですね。
反応して、それが上手くいくかは別として。
これが帝王学の成果ですかね。権謀術数うずまく恐ろしい世界。
【今年のプリキュアさん2】
2本目の中編は、構成はほぼ「春のカーニバル」と同じ。
国を乗っ取り、大臣を自称する敵に騙されステージに立ち、精霊たちの前でパフォーマンスをするも、個別に変身アイテムを奪われて窮地に陥る。
本編の構成にも通じるものがありますから、おそらくは意図的でしょう。
肝心の本編の方が、10月31日現在、まだテーマ面の答えが出ていない状態なので現時点ではあれこれ書きづらいですが…。
また夢原さんの「お菓子の国」とも非常に似通っています。どちらが良いとか悪いとか、パクリとか何とかそういうことではなく。
大きな違いを挙げるとすると、「パンプキン王国の人たちは、プリキュアに頼っていない」ことでしょうか。
夢原さんを崇め奉った「お菓子の国」に対し、「プリキュアに頼らず独自行動するカボチャ生物」「カボチャ姫の檄で局面を切り開く」等、かなり印象的。
特にゼツボーグを自力で倒し出したシーンは、ちょっと目頭が熱くなりました。これ本編でもやって欲しいな。老執事とかセミとか七瀬さんとかが、腕力で檻をこじ開けて助けに行くの。
絶望が伝搬するように、希望もまた伝搬することを、視覚的に非常に分かりやすかったと思う。
3本目のレフィさんもプリキュアが決定打になってないんですよね。むしろレフィさんがいなければ負けている。
多少こじつけると、1本目もカチューシャを元に戻せていませんから、プリキュアの無力が描写されている。
「ハピネスチャージ」からの流れも踏まえるに、このあたりも意味を持たせてそうな気が。
【今年のプリキュアさん3】
ゲストヒロインのパンプルル姫とレフィ姫は、どちらもプリキュア適齢期の娘さん。
今までの映画には居そうで意外と居ないですね。エコーさんとか闇夢さんとかはいましたが。
普段の映画の感覚よりも絵が大人なので、妙にエロスが漂ってる…。
二人とも「子供時代に親から受け取った思い出を糧に、大きくなった今、かつての日々を取り戻すため」戦っていらっしゃる。
それを思うと、この年齢設定は必然なのかもな。
いつか大人になった時、愛と勇気を忘れずに、自分を守り育ててくれた人たちを救うために戦い出したのが彼女らなのかも。
【今年のプリキュアさん4】
中短編3本、という構成はどうなのかな、との思いもあったものの、いざ見るととても良かった。
尺が短いからか、全体のテンポが良いですね。アロマの天丼とか。
程よく状況説明を素っ飛ばしている(素っ飛ばさざるを得ない)けど、少なくとも大人視聴者的にはそれで十分ですし。
例年と比べてると、削られているのは「追い込まれて落ち込む」「みんなで励まし合って奮起する」パートかな。
見せ場と言えば見せ場とはいえ、若干ノルマ的なお約束シーンだものな。ないならないで、展開はすっきりする。
特に「プリンセス」さんだと「生半可なことでは絶望しない」強さの演出にもなりますね。
陥ってる状況は、クローズさんに分断された時とほぼ同じなのに、春野さんは「助けに行こう」とか「どうしよう」と慌てることなく、自分の持ち場で奮闘なさってます。これは強い。
逆に、「強大な敵相手にピンチから逆転」といった1本の映画で何度も見せるとくどくなるシーンを、3本に分けることで自然に繰り返せたのは良いな。(1本目にはそんな展開はないけれど)
この感じなら次回の映画も複数立てで見たいかも。
[追記]
ちゃんと確認してみたら、2本目の上映時間は50分。美翔さんの映画と同じでした。
通りで十分に長く感じるわけだ。
【来年のプリキュアさん】
次回は記念すべき映画20本目作品。もはやお馴染み、オールスターズさんです。
流された予告映像は、特段に新規ものはなし。ですがBGMがまさかの「キラキラkawaii」。
すわ「DX4か?」と色めき立ちますが、まぁ冷静に考えたら、今更「DX」と「NS」の違いって何だ?という気も。
直近の「春のカーニバル」に共通テーマソングがないので、単に原点回帰で使っただけなのかしら。
何はともあれ、再び美翔さんの大活躍を見られるのは嬉しい限り。
今回の3本立てを見てても思ったのですけどね、もしこれが「プリンセス」さんではなく「SplashStar」だったら愉快なことになってたと思うんですよ。
調子こいてカチューシャ壊して猫背になる美翔さん。いきなりプリンセスコンテストとかに連れ出され、予選敗退して隅っこで猫背になる美翔さん。あ、空を歩行できるんで最後の3本目だけは大活躍できそうだ!
恒例の大泉学園の最速上映に行ってきました。
半年ぶりに訪れた大泉は、駅前にラムだっちゃさん達が立ち並ぶ、艶っぽい街になっておられました。
威風堂々そびえたつ不夜城・東映アニメーション様のビルこそないものの、おひざ元感は変わらず。
司会のお姉さん:
「これからも盛り上げていくので」
「横浜や京都からも駆けつけてください」
大泉さんはパワフルだ。
■映画「キュアフローラといたずらかがみ」
今年の映画は初の試みとなる3本立て。1本目は短編から。
どこぞの物置を訪れたフローラさんは、意気揚々と戦利品のカチューシャを被り、鏡の前でご満悦。
だけど鏡の様子が何か変。どうやら何者かが化けて、真似っこイタズラをしているようです。
激怒したフローラさん、躊躇なく、ミラクルライトを起動。かつてないほどの大人げない事情で、最終兵器が火を吹いた。
ところが驚いたことに。何者かは根性でモードチェンジをコピー。
これにはフローラさんも驚愕。そして更に激怒。無言のまま、良い子の皆に促します。もっとミラクルライトを、振れ。
おどおどと振られるライトの力を借りて、フローラさんは再びモードチェンジ。季節感たっぷりにハロウィン風衣装に再武装なさります。
ところが驚いたことに。何者かは更なる根性を発揮し、これまたコピー。
フローラさんの憤激は止まりません。そして無言でこちらに要求します。振れ、ミラクルライトを。もっと力を!
こうして力に溺れたフローラさん、勢い余って装着していたカチューシャを落っことし、破損してしまいました。ハンプティダンプティ、もう元には戻らない。
己の犯した過ちに、さめざめと泣き崩れるフローラさん。
心配した寄ってきたコピー生物でも、壊れたカチューシャは元に戻せません。
それでも慰めようと、得意の変身能力でカチューシャに化けました。どろん。全く似てません。
だけど。全く似てはいないけど、大変に可愛らしいカチューシャや衣装にフローラさんは大喜び。
宝石的な価値とかだけが全てではないのです。
謎のコピー生物や、遅れてやってきたトゥインクルさんらと、楽しく笑い合いましたとさ。めでたしめでたし。
■映画「パンプキン王国のたからもの」
2本目。
ある日のこと。春野さんらプリキュア4人と、七瀬さんこと民間人1名は、話題のカボチャカフェに行くことにしました。
カボチャを貪りながらお茶を飲む、という斬新なカフェのようです。
もっちゃりもっちゃりとカボチャを食していると、ふと広告が目に入りました。「パンプキン王国のプリンセス募集」。
良く分かりませんが、コンテストが開催されるそうです。さりげなく「優勝者にはプリンセスの公務をしていただく」とか怖いことが書いてありますが…。
意外と身近に、プリンセスになる手段があったんですね。。
和気藹々と参加する流れになる中、トワ様は一人眉を顰めます。まぁ既に王族ですしね。万が一、優勝してしまったらホープキングダムとパンプキン王国との国際問題に発展しそうだ。
そこに唐突にゼツボーグが現れて、特段に慌てることもなく粉砕されます。
例によって武器破壊しまくるプリンセス組が怖い。この子ら、執拗なくらい武器を狙いますね…。
ところが敵を倒したその直後。謎の力により異世界に転送されてしまいました。唖然と見送る民間人1名。さようなら七瀬さん。
送り込まれたその先は、先ほど話題に出たパンプキン王国。看板が立っていたわけではありませんが、見渡す限りがカボチャ畑です。うむ、パンプキン王国に違いない。
住人らしき生物と遭遇するものの(というか春野さんが踏み潰した)、残念ながら言葉が通じず。
状況から察するにカボチャの精霊とか何とかみたいです。犬鳥とは会話できるが、カボチャとは会話できない世界観。
良く分からんまま近くのお城に行き、良く分からんまま前述のコンテストに参加を表明。
主催の国王様は宝石じゃらじゃらつけた感じのお方でちょっと引きますが気にすまい。
というか、カボチャ販売って儲かるんですね…。まぁ日本国と貿易してるっぽいですし。ハロウィンのビジネス規模はバレンタイン以上だそうですし、頑張ってるんだな。。
国王:
「もっと売り上げを!もっと伸ばすのだ!」
ああ、はい。商売熱心ですね。
このプリンセス募集も、ようは看板娘が欲しいんですね。
なんか納得したので、大人しくコンテストに参加します。はい。
その後。あれよあれよという間に、ダンスやらウォーキングやらの競技に参加し、勝ち残っていきます。
一方その裏で、春野さんは控え室で人形を拾ったり、捕らわれの姫さんを発見したりしました。
この過程で従者のアロマが過労に倒れましたけど、まぁ良しとしよう。姫君のために働けたのだから本望であろう。ごきげんよう。
姫さんが言うには、自称・大臣の男が黒幕で、そいつのせいで何やかやあったとのこと。
カボチャの精霊どもも、地下で強制労働に従事させられているようです。なるほど。だからあの店のカボチャは嫌な味がしたのか。
春野さんがそれを知ったその頃、別行動の3人は有耶無耶の内に捕えられていました。
気が付けば春野さんは一人きり。かなりの大ピンチ。でも春野さんは敢然と目前の敵を睨みつけます。
そして黙々とプリンを製作なさると、操られていると思しき国王様に突きつけます。さあ食せよ。
それは春野さんが子供時代に食べた思い出のプリン。和菓子屋の娘の宿命で、毎日和菓子ばっかりで悲しかった頃に珍しく作ってもらった素敵なプリン。
何かに導かれるようにそれを食した国王様らは、正気を取り戻しになりました。
さあここから反撃だ、と思うものの。結局のところ春野さんが一人ぼっちなことは何も変わらず。
懸命に戦い、絶望に捕らわれたカボチャ生物達を開放していきますが、何せ多勢に無勢。すぐに追い詰められます。
駆けつけてくれたトワ様も、変身すると同時にそのまま二人そろって捕まってしまいました。
何しにやってきたんでしょうね、トワ様。敵の目論見を見抜いて備えていたのに、いまいち格好がつきません。
春野さんらを閉じ込めるのは絶望の檻。がっつりと彼女らを閉じ込め、開く気配がありません。
しかしカボチャ生物たちの頑張りと、春野さんの挫けぬ気持ちの末、瓦解。他者の希望により、絶望は破れるのです。
そのことに気づいたカボチャ生物達は一斉に蜂起。プリキュアさんと共にゼツボーグに襲い掛かり、物理的に絶望の檻を破壊。仲間を救い出していきます。
これは目から鱗だった。「檻に閉じ込められている」のだから「檻を壊せばいい」のか。
なまじプリキュアさんが鍵で開放していたから先入観を持っていましたが、寄ってたかって壊せばいいんじゃないか。
カボチャたちの奮起に励まされ、プリキュアさんも気合十分。大臣に成りすましていたウォープさんに怒涛の勢いで襲い掛かります。
寄ってたかって殴る蹴る。相手の武器を撥ね飛ばし、更に殴る蹴る。
この子ら本当に武器破壊が好きだな…。
猛り狂うカボチャと小娘の群れを前に、しかしウォープさんは余裕の表情。
正体を現した彼は、カメレオンを連想する巨大生物の姿に。一同に緊張走る。特にトワ様の絶望顔が良いですね。
そして何かもう凄まじい勢いで国土を蹂躙なさいます。嗚呼、カボチャ生物が野菜の如くなぎ倒されていく…。
まるで草木のように打ちのめされたカボチャどもは、そのまま絶望化し、ウォープさんに吸収されていきます。
つい先ほどまで希望の集団として力になっていたのに、一瞬でこれか。
正気に戻ったはずの国王様らまで取り込まれていきます。絶望恐るべし。
思わず膝をついたプリキュアさん。うなだれる彼女らの耳に朗々たる声が響き渡ります。
面を上げてみれば、そこには捕らわれのはずのパンプキン姫が。どうやら座敷牢を物理的に粉砕して抜け出してきたようです。多分この子もプリキュアになれるんじゃないかしら…。
彼女はプリキュアを一瞥した後、捕らわれの国民たちに呼びかけます。立て。そして我のために戦え。それこそが汝らの生きる道である!
この言葉にカボチャ生物達は奮起。次々と絶望から脱し、ミラクルライトを手に反撃に出ます。
何かさっきから、希望から絶望に、絶望から希望にとて、目まぐるしく変化し続けています。
そしてそれを両サイドが兵器に転用している。何だこの恐ろしい状況は。
絶望が人知れず根を生やすように、希望もまた消えないのです。たとえ表面的には潰えたように見えても。
そしていつしか芽を出し、実をつけるのです。嗚呼、だからカボチャ国が舞台だったのか。
カボチャのミラクルパワーを受けて、春野さんらも再起動。玩具をフル回転させて、遂にはウォープさんを屠りました。
もしかしてパレスを使った必殺技、敵さんを拘束しているのは「絶望の檻」の対比なんですかね。今の今まで気づきもしなかったけれど。
「希望の檻」(?)に閉じ込めて倒しているんじゃないかしら。
こうしてパンプキン王国に平和は戻りました。
改めて正気に戻った国王様らは、売り上げと宝石をかなぐり捨て、愛娘と熱い抱擁。
そして一同は楽しく舞踏会。めでたしめでたし。
■映画「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」
3本目。
カボチャの国での舞踏会も終わり、平穏な日常に戻ってきました。そのはずだったのですが。
寮の部屋に戻った春野さんに、先日のカボチャ姫の人形が話しかけてきました。カボチャとは会話できないが、人形とは会話できる世界観。
事態が呑み込めぬまま、急に場転。気が付くと異国情緒あふれる夜の街に放り込まれていました。しかも変身して。
パニックに陥りながらも、近くにいた娘さんと共に、襲い来るゼツボーグから逃げることしばし。
いつもの3人とも合流し(注:七瀬さんはいません)、謎の少女に説明を求めます。
「場所を変えよう」との娘さんの言葉に従い、一同は夜の酒場へ。
円卓を囲み、状況説明を受けます。今までありそうでなかった絵ですね。しかも皆プリキュア姿のまま。
周囲にいるのがジャックランタンなおかげで逆に違和感ない上に、当人たちが気にしていないのが面白いです。
迂闊に変身解くと不意打ちが怖いですしね。。今作はプリキュア姿でいることが多いし、これが普段着でいいんじゃないかしら。
特に異世界との交流が深いメンバーは(夢原さんとか)は見習いましょう。まずはプリキュア姿でいることが普通の状態に持っていこう。それが一番効率がいい。
謎の娘さん・レフィが言うには、この異世界は謎カボチャにより支配されたとのこと。そして長い長い夜が来た。
なんてことだ。カボチャ生物の絶望は、終わっていなかったのです。この世にはどれだけの絶望が水面下に眠っているのというのか。
性質の悪いことに、先日のパンプキン王国とのつながりは一切の謎のまま。良く分からんがカボチャが支配する国はいっぱいあるんだ。
酒を酌み交わし、親交を深めつつ、今後の方針をまとめます。
城の屋上の鍵穴に、ミラクルライトを挿し込めばいい。よろしい、ならばそうしよう。
ほろ酔い気分で啖呵を切ったところに、巡回のゼツボーグがやってきました。
私が囮になる!とレフィさんは勇敢に申し出ます。そして酒場の舞台に立つと、晴れやかにお唄を披露。
「囮をやる」とは聞いたが、まさかこんなに堂々と舞台に立つとは…。
思わず呆けてるプリキュア共が、ちょっと可愛い。
この囮作戦にいかほどの意味があったかはさておいて、一行は揃って件の城に辿り着きました。
そもそも肝心のミラクルライトをレフィさんが持ってますしね。貴女が囮になってどうするんだ。
あとレフィさんはこの国のお姫様だそうです。お前も姫か。「女の子を見たらプリキュアと思え」のみならず「女の子は姫だもん」の世界。もはや「女の子」と「化け物」は同義じゃなかろうか。
やってきたお城の中には、邪悪なるカボチャが1体。非常に強いです。
人型をしているのに、人の動きをしていないのは怖いですね。
基本的にプリキュアさんは正攻法の肉弾戦なので、こういう非生物的動きをされると対処に困りそう。
一度は振り切って屋上に辿り着くも、すぐに追いつかれボロボロに。
傷ついた仲間を見ながら、春野さんは懸命に叫びます。
春野さん:
「絶対に…」
レフィ姫:
「許さない!!」
あ、台詞を取られた。信じられないものを見るかのような春野さんの視線が痛ましい…。
とはいえ気合いだけではどうにもならず、戦況は極めて劣勢。でも気合いしかないならそれで頑張るしかないです。
プリキュアさんは勿論のこと、レフィ姫もなりふり構わぬ肉弾戦を挑みます。
ご両親と過ごしたあの素敵な時間を取り戻すため、プリキュアすらも圧倒する相手に恐れることなく。
レフィ姫:
「絶対に、諦めない!!」
もうこの子がプリキュアでいいんじゃないかしら。
露骨なまでに定番台詞を喋る様子に、時代の変化を感じます。もはやプリキュアだけに頼っていればいい時代は終わったんだ。
そんなレフィさんの活躍により無事にミラクルライトも発動。謎王国に朝が訪れ、謎パンプキンも殴り倒されました。めでたしめでたし。
(左画像)映画Go!プリンセスプリキュア挿入歌シングル (右画像)Go! プリンセスプリキュア後期主題歌シングル【CD+DVD盤】 Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis |
先日行ったアメリカでは、どこのスーパーにも馬鹿でかいカボチャが山積みで置かれていました。しかも物凄い回転率で買われて行ってた。
数字として規模はともかく、日本のハロウィンとは気合いが違いますね…。
【今年のプリキュアさん】
2本目と3本目が繋がっていることを考えると、1本目も関連あるんでしょうか。
もしそうだとしたら、多分、舞踏会の直前のお着替えの場面とかですよね。
春野さん、借り物のカチューシャ、壊しましたね…。
レフィ姫の人形を、なぜパンプキン姫が持っていたのかは謎。
まぁレフィ姫の王国は、パンプキン王国では神話とかおとぎ話で語り継がれてる伝説の世界なんですよ。
だからレフィ姫を象った人形があったんです。うん、そういうことにしよう。
【今年の4人目】
トワ様って普段は抜けている風なのに、相手の敵意には敏感に反応するんですね。
反応して、それが上手くいくかは別として。
これが帝王学の成果ですかね。権謀術数うずまく恐ろしい世界。
【今年のプリキュアさん2】
2本目の中編は、構成はほぼ「春のカーニバル」と同じ。
国を乗っ取り、大臣を自称する敵に騙されステージに立ち、精霊たちの前でパフォーマンスをするも、個別に変身アイテムを奪われて窮地に陥る。
本編の構成にも通じるものがありますから、おそらくは意図的でしょう。
肝心の本編の方が、10月31日現在、まだテーマ面の答えが出ていない状態なので現時点ではあれこれ書きづらいですが…。
また夢原さんの「お菓子の国」とも非常に似通っています。どちらが良いとか悪いとか、パクリとか何とかそういうことではなく。
大きな違いを挙げるとすると、「パンプキン王国の人たちは、プリキュアに頼っていない」ことでしょうか。
夢原さんを崇め奉った「お菓子の国」に対し、「プリキュアに頼らず独自行動するカボチャ生物」「カボチャ姫の檄で局面を切り開く」等、かなり印象的。
特にゼツボーグを自力で倒し出したシーンは、ちょっと目頭が熱くなりました。これ本編でもやって欲しいな。老執事とかセミとか七瀬さんとかが、腕力で檻をこじ開けて助けに行くの。
絶望が伝搬するように、希望もまた伝搬することを、視覚的に非常に分かりやすかったと思う。
3本目のレフィさんもプリキュアが決定打になってないんですよね。むしろレフィさんがいなければ負けている。
多少こじつけると、1本目もカチューシャを元に戻せていませんから、プリキュアの無力が描写されている。
「ハピネスチャージ」からの流れも踏まえるに、このあたりも意味を持たせてそうな気が。
【今年のプリキュアさん3】
ゲストヒロインのパンプルル姫とレフィ姫は、どちらもプリキュア適齢期の娘さん。
今までの映画には居そうで意外と居ないですね。エコーさんとか闇夢さんとかはいましたが。
普段の映画の感覚よりも絵が大人なので、妙にエロスが漂ってる…。
二人とも「子供時代に親から受け取った思い出を糧に、大きくなった今、かつての日々を取り戻すため」戦っていらっしゃる。
それを思うと、この年齢設定は必然なのかもな。
いつか大人になった時、愛と勇気を忘れずに、自分を守り育ててくれた人たちを救うために戦い出したのが彼女らなのかも。
【今年のプリキュアさん4】
中短編3本、という構成はどうなのかな、との思いもあったものの、いざ見るととても良かった。
尺が短いからか、全体のテンポが良いですね。アロマの天丼とか。
程よく状況説明を素っ飛ばしている(素っ飛ばさざるを得ない)けど、少なくとも大人視聴者的にはそれで十分ですし。
例年と比べてると、削られているのは「追い込まれて落ち込む」「みんなで励まし合って奮起する」パートかな。
見せ場と言えば見せ場とはいえ、若干ノルマ的なお約束シーンだものな。ないならないで、展開はすっきりする。
特に「プリンセス」さんだと「生半可なことでは絶望しない」強さの演出にもなりますね。
陥ってる状況は、クローズさんに分断された時とほぼ同じなのに、春野さんは「助けに行こう」とか「どうしよう」と慌てることなく、自分の持ち場で奮闘なさってます。これは強い。
逆に、「強大な敵相手にピンチから逆転」といった1本の映画で何度も見せるとくどくなるシーンを、3本に分けることで自然に繰り返せたのは良いな。(1本目にはそんな展開はないけれど)
この感じなら次回の映画も複数立てで見たいかも。
[追記]
ちゃんと確認してみたら、2本目の上映時間は50分。美翔さんの映画と同じでした。
通りで十分に長く感じるわけだ。
【来年のプリキュアさん】
次回は記念すべき映画20本目作品。もはやお馴染み、オールスターズさんです。
流された予告映像は、特段に新規ものはなし。ですがBGMがまさかの「キラキラkawaii」。
すわ「DX4か?」と色めき立ちますが、まぁ冷静に考えたら、今更「DX」と「NS」の違いって何だ?という気も。
直近の「春のカーニバル」に共通テーマソングがないので、単に原点回帰で使っただけなのかしら。
何はともあれ、再び美翔さんの大活躍を見られるのは嬉しい限り。
今回の3本立てを見てても思ったのですけどね、もしこれが「プリンセス」さんではなく「SplashStar」だったら愉快なことになってたと思うんですよ。
調子こいてカチューシャ壊して猫背になる美翔さん。いきなりプリンセスコンテストとかに連れ出され、予選敗退して隅っこで猫背になる美翔さん。あ、空を歩行できるんで最後の3本目だけは大活躍できそうだ!