穴にハマったアリスたち
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前回前々回からの続き。

買ったまま積んでしまっていた小説「魔法つかいプリキュア! いま、時間旅行って言いました!?」の存在を思い出し、慌てて読んでみた。
貴重な貴重な時間旅行の話です。これで、えみるの謎が少しは解ける。

[あらすじ]
 状況的には44話付近。はーちゃんの過去を探ろうとしたオルーバにより、25年前の学園創立祭前夜にタイムトラベルしてしまったリコさんたち。そこで出会ったのは学生時代の父母。二人は25年前の創立祭で、リコ母が作った料理がきっかけで交際を始めたとか。しかしながらどういうことか、25年前のリコ母をそれの作り方を知らず、料理も苦手。このままでは二人の交際が始まらず、リコさんも産まれない。そこで一行は、かつての料理の再現に挑むのだが…。

往年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもお馴染みの、若かりし頃の父母をアシストするお話。王道中の王道です。そして王道であるが故か、パラドックスを孕んでしまう。

(1) 「25年前に創立祭で作った料理」を25年後の今、リコ母から教わったリコさんが、25年前に戻り、その料理をリコ母に教えて作った。そして25年後、リコ母はそれをリコに教えた。さてこの料理は、誰が最初に考案したのか?

(2) リコさんの名前の由来は「25年前、夫婦の出会いのきっかけとなったリコという女子」だそうです。では最初に「リコ」と命名したのは誰なのか?

「何もないところから突如発生する」パラドックス。先日読んだ「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?」では「万物理論のパラドックス」として紹介されていましたが、「親殺しのパラドックス」と違い、現代物理的には「起きないと言ってよいほど確率が非常に低い」ようです。

ただ現に起きてしまったものは、どうしようもない。えみる問題をどうこう考える以前に、リコさんが時間の輪廻に漂流してしまった。
もういっそ「この一件が元で、魔法つかい組は時間の牢獄にとらわれており、最終回やHUGプリ37話や劇場版の彼女たちは、時間軸も認識も狂っている」とかでいいような気がする。さようならリコさん…。

【推察1】
リコさんを見捨てても仕方ないので、事実を受け入れると、とにかくこの世界では「無から有が生まれる」ことが起きる。
これにより、えみるが未来の知識を元に行動を起こすことが阻害されなくなった。
たとえば「2044年にクライアス社が存在する」ことを知っている2030年えみるが「だからクライアス社を作ろう」と決意しても、(実際にはパラドックスですが)この世界ではそれは起きてよい。

【推察2】
オルーバが仕掛けたタイムトラベルは、闇の魔法によるもの。この事実は、クシィさんが時間旅行の技術を持っていたことを意味します。
ということは「魔法つかい」最終話の「女子大生みらいが、学生いちかと出会っていた」件は、「時間旅行していた」としても一応は無理はないはず。

あの時、ドクロクシー(虫歯)を追跡していましたので、意図してかどうかはともかく、ドクロクシー(虫歯)は過去に逃げ込んでおり、朝日奈さんらも知らずにタイムトラベルしていたのでしょう。
宇佐美さんのことを知らないのは明らかにおかしいですが、記憶に混乱をきたしていたということにしよう。

【推察3】
小説の描写で「歴史が変わろうとする(リコ父母の結婚ができなくなる)と、リコらが消滅しかける」があります。
これはいかにも「歴史は変わる」かに見えますが、おそらく実際には「変わらない」と思われます。
根拠としては下記。

①仕掛けたオルーバが「前回の戦いまで遡って敗戦を変えよう」とまでは考えていない。そこまで大がかりにしなくても、過去の人々を攻撃すれば容易に今の戦いに勝てる。
(「リコ夫妻が結婚できないとリコが消滅する」のが事実であれば、パラレルワールド説は否定されるので、時間攻撃が有効になる)
「そこまでしなくても普通に勝てる」とオルーバが考えていた可能性はある(彼はそういう思考をしそうだ)のですが、逆用されたら自分たちにとって致命的な魔法ですから反応が軽すぎる。

②現に歴史は変わっていない。リコさんが消滅するかのような描写があっても、現に消滅していない以上、「それは起きない」といっても問題ないはず。
朝日奈さんが「歴史を変えちゃった!?」「余計なことをしちゃった!」と慌てる描写もありましたが、彼女たちがタイムトラベルする前から「25年前の創立祭で、リコと名乗る女子に助けられた」エピソードは公開されており、「初めから」そのような歴史だったと思われます。「初め」が何なのかは分かりませんが。

③クシィがこの魔法を必殺兵器と考えていない。時間攻撃は(ムホウにすら太刀打ちできる)切り札だったはずなのに、クシィがそのように捉えている節がありません。

【推察4】
クシィ生存説がにわかに真実味を帯びる。
「クシィは過去に戻ることができる」のだから、「魔法つかい最終話が、クシィにとっては始まりの時間」で、「校長との『再会』のあと、クシィは過去に戻り、校長との学生時代やドクロクシーの生を過ごす」がありえてしまう。

この解釈だと「眷属に踊らされていたように見えたクシィは、実は未来を知っており、大いなる災いの打倒のために、あえてこの道を選んだ」といえます。
ドクロクシーがいたからプリキュアは生まれ、結果的にそれが災いの撃退につながったし、闇の魔法により過去に戻れたからその知識を持ち込めた。
もしそうなら一矢報いるどころか正に決定打。「誰にも知られず、実は眷属を出し抜いていた」「ムホウの紛い物と嘲笑された闇の魔法が、実はムホウを打ち破っていた」は個人的にはちょっと嬉しい。
「ルールを守った(「歴史を変えてはいけません」)魔法が、ルールを守ったからこそ(過去を変えなかったからこそプリキュアが生まれた)、ルール無視のムホウを倒せた」なら素敵だ。

【推察5】
もしやクライアス社が使っていたのも、闇の魔法と同じ技術だったりするんだろうか?

トラウムは36話で「君たちの魔法も科学には及ばない」と発言しています。この際に行ったのは「若返り」。ただ「若返り」は闇の魔法でも可能です(44話)。それどころか超々遠距離からの回避不可攻撃でしたから、むしろ魔法の方が性能が上。まぁ「持続時間や制約、戻せる時間に自信があった」のかもしれませんが、描写を見る限りでは、明確な優位性は見えません。であれば「トラウムは闇の魔法を知らない」と解するのが自然に思える。

【推察6】
「過去」の象徴たるリコさんが「過去」を救ったのだから、「未来」の象徴たる みらいさんが「未来」を救っても良い気がする。
つまり「2019年時点で彼女たちは確かに成人であり、オールスターズ映画等の若い姿は、過去からタイムトラベルして駆け付けている」説。「未来から37話にやってきた」の逆。

これはこれで面白そうな気はするけれど、この魔法の原理は「遥か昔に放たれた星の光の力を使う」というものだそうで、魔法素人ながら私見を述べると「過去には行けても未来には行けなさそう」に思えます。

【推察7】
2で書いたように最終話はどうにかなるとしても、「ドリームスターズ」や「ミルフィーユ」でアラモードと共闘しているのが苦しい。
校長が闇の魔法を使える(とは明言されていませんが、手段はある)のだから、都度都度タイムトラベルしている、または若返りを使っているのかもしれませんが、わざわざそんなことをする理由に乏しそうです。

話をすっきりさせるためにも「(宇佐美さんの主観時間において)魔法使い最終回とドリームスターズの間に、別途 魔法つかい組と出会う」イベントがあったんだと思いたい。その際、

朝日奈さん:「はじめまして!」
宇佐美さん:「え?」「あ、はい!はじめまして!」(ま、まぁ店員さんのことなんて覚えてないよね…)

みたいな微妙なやり取りがあったんだ。
実際、この2チームには微妙な距離感がある。パリでの再会時にも「パティシエのプリキュア」「イメチェン?」等、「知り合いではあるが滅多に会わない」ことが示唆されるやりとりをしています。
なので「いやぁ実は前にお店で会ってたんですよ」「え、どういうこと?」みたいな会話をしてなくても、不自然はない、はず。

というか「ドリームスターズ」が正にそんな感じだった気もする(手元になくて確認できない。買おう)。

【感想】
えみる問題を考えるはずが、クシィ問題に発展しそうなくらい面白い小説でした。
後期EDでそのものずばり「歴史を変えてはいけません」と歌われていることと関連付けたりとか、妄想は色々と広げられそう。

この小説は一人称視点で書かれているのだけど、「はーちゃんの一人称が意外と理知的」なのも新鮮でした。
はーちゃんの普段の言動は、密かに演技だったりするんだろうか…。
あと、小説版でもきっちり「ピンクトルマリン」を放ってきたのに、強固な意地を感じました。何が何でも「ピンクトルマリン」をねじ込んでくる娘。

「ルビーはパワータイプ」と明言されたのも、本編中ではなかったような。サファイアやトパーズは出番なしなのに、ちゃっかり出てくるルビー。愛されてる。

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