穴にハマったアリスたち

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感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」

2015年03月14日 | プリキュア映画シリーズ
【今年のオールスターズ】

大泉さんの最速上映を見てきました。
毎回ありがとうございます。
今年もスタッフ様の愛を感じました。展示も豪華。

映画そのものは、まさに新しい時代の幕開けがひしひしと。
フォーマットもですが、意味があるのかないのか謎の設定が公開されたりと、今後の可能性を色々出された気分。
早くも来年のオールスターズに期待したい。

■映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル

春野さんはお唄のテストを前に緊張なさっていました。
そこに舞い込んだ一通の招待状。ハルモニア王国で開かれるカーニバルへのお誘いだそうです。
これ幸いと現実逃避に走った春野さんは、謎の招待に疑いもなく飛びつき、魅惑の異世界へ。

普通に考えると不用心以外の何物でもない道中で。
同じように不用心にやってきた娘さん一行と遭遇しました。
愛乃さんです。救国の英雄、ハピネスチャージです。

愛乃さん:
 「もしかして」
 「あなたたちもプリキュア?」

若い娘を見たらプリキュアと思え。
さすがはプリキュア増産のハピネス脳です。
愛乃さんは、頭が少し壊れてる。

こうして当然の如くに合流したハピネス&プリンセスチームを出迎えたのは、ハルモニア大臣を名乗るオドレンさんとウタエンさん。
彼らが言うには、今年のカーニバルは妖精への感謝がテーマとのこと。
そのためにプリキュア娘に唄って踊って欲しいそうです。招待されたと思ったら、出演者としてだった。

困惑する春野さん。ですが「他のプリキュアは快諾した」との説明に断り切れず、出演なさることにしました。
ていうか、よく他のプリキュアさんを説得できましたね。
踊れる桃園さんとかはともかく、夢原さんとか美翔さんとか美墨先輩とか美墨先輩とか美墨先輩とか全力で拒否しそうなのに。

突拍子もない申し出にいささか不安はよぎるものの。
そこは歴戦の勇者たち。見事な貫録で大観衆の前に姿を現します。
登場時の紹介が、なかなか良いですね。特にハートキャッチ組が面白い。

ところでこの登場シーン、この子ら変身前です。
普通に「美翔舞」の姿なのに、「ふたりはプリキュアSplashStarの人」と紹介され、にこやかに手を振る美翔さんとか、ちょっと異様です。
もはや個人情報なんて概念はない。美翔さんの脳も、大分壊れてきたな…。

さて何かが麻痺したまま、演目は順調に進んでいきます。
詳細は別項。
だけど春野さんは戦々恐々。こんなにいっぱいの人の前で唄うなんて!

そこに先輩たる氷川さんが優しくアドバイスします。

氷川さん:
 「唄とダンスの力を信じて」
 「唄に力があることを、私たちはよく知ってる」

ええ、まぁそうでしょうね。
敵を屠る最終兵器として、思いっきり活用していましたものね。
イノセントな新人さんに、何を吹き込んでるんすかこのお姉さんは。

そんなこんなで粛々と進むその舞台裏で。オドレンさんの策謀は着々と進んでいきました。
彼の正体は、ハルモニア王国を乗っ取った盗賊さん。
「カーニバルにプリキュア娘が招待されている」と知った時は恐慌状態に陥りましたが、すぐに作戦を立案。変身アイテムを奪うことにしました。
「まともに戦うのは馬鹿のすること」という割り切りが潔いです。
奴らと正面対決していたら、命がいくつあっても足りはしない。

この作戦は功を奏し、無事に全てのアイテムを奪い取ることに成功しました。
ここまでは「NS2」の影と同じ。しかし更に優秀なことに、彼は奪ったアイテムを箱に放り、即座に鍵をロック。そして自ら鍵を破壊しました。
素晴らしい。極めて正しい対応です。自分自身が、再び玩具を取り出すことすら放棄した、潔い対策法です。

あまりにも問答無用な行動に、プリキュアさんらは唖然。
いきなり詰んだ。これまでの戦いは一体なんだったのか…。
この時、愛乃さんの脳裏に「よし、ボンバーガール呼ぼう」と浮かんだかどうかは分かりませんが。
とりあえず目の前にいるプリキュア娘は沈黙しました。勝った。
ですが、オドレンさんにとっては不幸なことに、今年のプリキュアさんは「キー」がモチーフだった。

春野さん:
 「私は」
 「唄とダンスの力を信じてる」

そう、唄おう。先ほど氷川さんに言われたことを思い出した春野さん、唄による反撃を試みました。
とはいえ変身玩具がない今、何がどうにもなりようがな…、あ、鍵、開いた。
全くもって理不尽なことに。歌声により玩具は開放され、プリキュアさんがぞろりと勢ぞろいしてしまいました。

こうなったらオドレンさんに勝ち目はありません。
一応、抵抗を試みはするものの、一介の盗賊風情にどうこうできるなら悪の組織も苦労していない。
即座に壁を破壊し始めるハッピーさん、血も涙もない殺戮に走るラブリーさん、逃げるルミナス。
ハートさんのテンプテーションが心の自由すら奪い取り、パッションさんの瞬間移動が唸りをあげ、マリンさんが被弾する。
一方的な殺戮劇に、ハルモニア城内は阿鼻叫喚。笑顔で粉砕していくプリキュア娘が怖い。心底、怖い。この子ら、何かが壊れてる…。

その過程で。捕らわれていたハルモニア国王らも救出しました。
ちなみに発見したのはブルースカイの姫さんです。
城の地下牢に無駄に詳しい。ブルースカイ王国の恐怖政治が伺えます。。

ハルモニア国王が語るところによれば、元々この春のカーニバルは、王国の守護神を鎮めるために行われているとのこと。
祭りがいまいちだと、怒り狂って国を亡ぼすそうです。
なんてことだ。オドレン云々と関係なく、普通に呪われたイベントだった。じゃあ何か。国王がプリキュアさんを招待していたのは、万が一の時の鎮圧要員か。

そしてその懸念の通り。守護神様はお目覚めになり、怒り狂って暴れだしました。
よし、殴るか。所詮は一国のでかいトカゲ。
こちとらダース単位で国家兵器が揃ってます。

とはいえトカゲ自体は悪ではありません。あくまで歌とダンスが好きなだけの低能生物です。
そこで説得を試みることしました。
私たちの想いよ届いて!みんな歌とダンスが大好きなの!

どひゅん。

想いの力は兵器となり、トカゲを直撃。悲鳴をあげるトカゲ。プリキュアさん、言葉もなく唖然。
「やっちまった…」と静まり返る一同の顔が、固まることしばし。
トカゲは正気を取り戻したらしく、一声、咆哮すると壊しちゃった建物とかを復活してくれました。
良かったです。ちゃんと想いが届いて。危うくいつものノリで仕留めてしまったのかと…。
単に彼我の戦力差を思い知って、我に返っただけな気もしますが、大人しくなってくれたので良しとしよう。

その後、中断していたカーニバルを再開し、春野さんも上手に踊ってめでたしめでたし。
春野さんのオールスターズデビューも無事に成功しました。
例年、新人さんへの過酷な戦闘の洗礼が通例でしたが、今年は優しめ。この甘やかしが吉と出るか凶と出るか…。


(左画像)『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』主題歌シングル

(右画像)キャラクタースリーブ 映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪ ふたりはプリキュア Splash Star (EN-035)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


最速上映に参加した際に、いつもお世話になってる友人から夢原さんグッズ貰いました。
ありがとうありがとう。大変に縁起が良いです。神々しい…。

【今年のオールスターズ】 

ここにきて突然かつ意図不明の設定が飛び出してきました。

例えば、日向さんの発言によれば「フラチョピは故郷に帰っていて、あまり会えない」とのこと。
これ自体は良い。なるほどそうですか。
ですがその後、美墨先輩はこう発言しています。「ミポメポと同居している」。

フラチョピは帰還しているが、ミポメポはこちらにいる。

だから何だと言われても、特に何もないのですが…。
どうして異なる設定を採用しているのだろう?
特に意味はないのか。「とりあえず使えそうな設定をばらまいておいて、活かせる場面があったら回収しよう」なのか。

後日談系の二次創作には影響ありそうですね。
「美翔さん達は自由に変身できないが、雪城先輩たちは変身可能」か…。
今回の映画のストーリーとは直接関係ないだけに、なんでわざわざこんな設定にしたのか、気になってしょうがない。

同様の後日談として、パッションさんがラビリンスに戻っていることも確認されました。
これはテレビ本編でも描写されていますから、そのまんまと言えばそのまんま。
ただそうすると、DX2以降の戦いは「たまたま」行動を共にしていただけとなります。
まぁ、「招待される」系の話は、ラビリンスと四葉町の両方に招待状を送ってるのかもしれませんけど。
これまで描写はされていませんが、DX2とかNSとかで「久々の再開を喜ぶフレッシュチーム」なんて裏ストーリーが展開されていたのですね。

他にも細かいところが色々と。
相田さんは依然としてお唄は下手なまま。ってことは、普段のダンスでは口パクなんですか。
そして戦闘シーンでは「愛」を武器として使う悪辣さまで披露してくれます。誘惑してる自覚あったんですね、あの子…。

星空さんは「壁をぶち抜く」ことでトラップを回避しました。
スマイルさんが「未来には、回避不可能な破滅が待っている」性質を持っている(敵を倒しても、時計の針は進んでいき、やがてピエーロが復活する)ことを考えると、かなりアグレッシブな進化をしています。
破滅すると分かってる予定調和につきあう義理なんてないってことか。星空さんに、何があったんだ。

【時系列】

ハピネスさんの紹介で「幻影帝国を撃破したチーム」と明言されました。
これにより劇中時間はハピネス43話の後、と確定。
「ファンファンがいない」ですけど、買出しか店番させられてるんでしょう。多分。

またパッションさんが帰還していますから、少なくともラビリンスとの戦いは終わった後。
スイートさんの映像でノイズ様も出ていましたから、こちらも最終決戦の後。
ドキドキさんやSSも同様。

今まで何気に言及されてこなかったので、「オールスターズは、本編の最終決戦の前」の可能性もなくはなかったのですけど、ひとまず「春のカーニバル」は解決。
地味に諸々の整理がされてしまいました。(プリキュア教科書にそれらしき記述はありましたが)
重要なネタバレに関わる設定はオールスターズでは明示しないと思っていたのですが、踏み込んできたなぁ…。

【お唄】

お唄は結構予想外。お唄そのものは良いとして、リメイクの要素が強いとは思わなかった。

フレッシュチームの「You Make Me Happy」。
パッションさんが参加しているとか、今の技術で当時を再現とか、かなり熱いです。
「ラブリンク」のエースさんとか、他のチームも同様。この発想はなかったな。

「MaxHeart」チームはOPのリメイク。これも熱い。
意地でも攻撃しないルミナスさんは相変わらずとして、当時のOPよりも大迫力な二人が凄い。
と、同時に、ダンスパートが見事に削られているのが何ともかんとも。美墨先輩、そんなにも踊りたくなかったんですね。。

【ダンス】

この映画の撮影にあたっての最大の障害・「踊れない人たちがいる」問題。
素人丸出しのガンバランスでお馴染みの美翔さんに、ダンスが間に合わず止め絵連発で誤魔化した夢原さん。
美墨先輩にいたってはダンスと殺陣の区別がついていない有様です。

以前に公開された3Dダンス映画でも、桃園さん以前のチームはあからさまに簡単な振り付けでした。
この方針は割と徹底されてると思う。
踊れないんです、あの子らは…!それなのに、ダンス主体とかどうするの…!

この問題に対し、美墨先輩は「軒並みカット」という荒業で対処しました。
ていうかそれありだったんですね。担当者の方を脅したんでしょうか。

夢原さんは「DX2」の時のダンスをベースにしてきました。
「一度やったから、今回も頑張ればなんとか…」って感じだったんでしょうね。

そして我らの美翔さん。
もちろん例によって素人ダンスを披露し…

…。

…。

…。

…!!

美翔さん、ダンス上手になってる!?

理解が追い付きません。
ですが、スクリーンに映る美翔さんは、極めて軽やかに踊っておられます。
え、なんで?そっくりさん?

暇に飽かして必死に練習したんでしょうか。
あまりにお上手で気持ち悪いほどです。どこの誰ですかこの鳥。
何を血迷ったんだ。本当に訳が分からない。

まぁ踊れるようになったこと自体は良い事です。
後で雪城先輩あたりから、裏切り者として制裁を加えられるかもしれませんが。
あとせっかく踊れるようになったのに、集合ダンスでは思いっきり画面の端です。
残念でしたね。ここで踊れるようになっておけば、出番が増える、とか夢見ちゃったんでしょうか。

【今年のオールスターズ2】

踊りの最中に流れた映像は、回想なのかイメージなのか現実なのか。

フレッシュのイース様や、ドキドキのレジーナ様は、恐らくイメージ映像。
スイートやスマイルは、恐らく現実。(少なくとも疑う理由がない)
SSも現実だと思われます。美翔さんの妄想の線もありますが…。ていうかあの猫背ぶりは、さすが美翔さんですよ!
この映画の最大の見せ場の一つといってもいいです。美翔さんが猫背ってる!

で、この件が微妙に問題になるのが、夢原さん。
あのシーンが回想ではなく、現在のことだとしたら、ナッツハウスにココナツミルクがまだいることになります。
(店を経営している描写はないので、一時的に来ているだけかもしれませんが)

「GoGo」のラストでは彼らはパルミエに帰還していますから、齟齬が出ます。
「頻繁に行き来している」のか、それとも「オールスターズ時点では、まだエターナルとの戦いは続いている」のか…。
夢原さんは「1年に四季が2回廻った」問題もあるので、時系列ネタは怖い。

「SS」も際どい。
日向さん妹のいる場で、真・風月が登場していやがります。
ガンバランスのセルフオマージュっぽいですが、馬鹿正直に受け取ると何か色々と愉快なことに。

更には「ハピネスチャージ」。
大使館でパーティらしきものをやっている…のはいいのですが、さりげなく青神が混ざってます。
これは過去の回想なのか?それとも現在の日常なのか?

仮に後者だとすると、ミラージュ様が横にいないだけに壮絶です。

赤神:
 「さあ惑星レッドを復活させるぞ」
ミラージュ様:
 「道は険しいけど、頑張りましょうね」
青神:
 「ああそうだね」

ひゅん。(出現する転送用鏡)

青神:
 「ふたりで、がんばってね」

そして事態を飲み込めぬ赤とミラージュ様を置いて、地球に帰還する青。
これで悪の元凶は永遠に地球から去った。良かったね。
さて、日常に戻ろうか。

【その他】

細かいところで細かくネタを刻んできた印象。
mktnの羽根とか、完璧なる出オチの岡田とか、劇場キャラ枠に紛れ込んでる青とか。
やりすぎの感もありますが、とにもかくにもネタをばらまき、次回に繋げようとした感じ。この姿勢は好き。

EDは「SplashStar」や「ハピネス」OPに続いて3度目となる実写。
正直に言うと、もう一歩、何かパンチが欲しかった気もしますが、良いチャレンジだったと思う。
ミラクルライトみたいにストーリーとも絡んでいると、なお良かったんだけどなぁ…。
本編で「観客」を意識したメタネタをやっていましたし、発展の可能性はありそう。
(「観客」といえば、今回の映画では「観客=妖精」であり、「妖精への感謝を示す」ストーリー。ちょっとむずがゆい)

【今年のプリキュアさん】

ここしばらくのプリキュアさんは、序盤で感じた違和感がシリーズテーマに繋がってることが多いです。
ハピネスさんの異様にプリキュアが弱い世界観とか、ドキドキさんの相田さんの超人設定とか。

一方、プリンセスさんにはあんまりそういうのを感じなかった。
これまでのところ「夢は恥ずかしいものではない」「現実的な努力で実現することが出来る」といった展開で、これには特に違和感はない。

…と思っていたのですが。

映画を見たら、これは逆だったのかな、と思いました。
つまり「(プリンセスやトップモデルのような)壮大な夢を語っているのに、努力方法が妙に現実的」なのが「おかしい」点なのかなと。
そして「やがて現実的な努力では越えられない壁が出てくる」ような方向なのかも。

これまでの本編でいえばトゥインクル加入回とか。
天ノ川さんは堅実に努力を重ね、着実に結果も残していましたが、それだけではオーディションに受かることはできなかった。
最後の一押しをしたのは、秘められたプリキュア姿。
犬の飼育回も、やたらに現実的な布教で、実際良いところまではいくのだけど、最後の一人をクリアするには愚直な奇跡に頼るしかなかった。

映画でいえば「玩具を使えば変身して、事態を打開できる」のだけど、それは実行不能。
オドレンさんのとった戦略は、非常に合理的で現実的です。奪って保管して鍵を物理的に壊す。
これを乗り越えるために使った手段は「唄う」。意味が分からない。分からないが、それで乗り越えられた。

ここから予想するに、春野さんが目指すプリンセス道は、どこかで致命的な破綻をし、努力で突破できない要素が出てくる…のかな。

【来年のプリキュアさん】

今年のオールスターズはあんまりテンションが上がっていなかった(というか、どういうノリでいけばいいのか良く分からなかった)ですけど、いざ見たらちゃんとオールスターズで大満足。ある意味、お祭り度合いは一番高かったかもしれない。
DXやNSに倣って、3部作くらいでやって欲しいです。
いかにして歌って踊る展開に持ち込むかは難しそうですが、そこは工夫ポイントとして期待したい。

特に、今回は見られなかった、SSやGoGoチームの「ガンバラス」が気になります。
今の3D技術でリメイクしたらどうなるのかしら?
「照れずに胸を張る美翔さん」とか、逆に「3Dでも照れる美翔さん」とか、それだけでも見る価値あると思うんですよ。
いやゲームでは実現してるとしても、本編で見ることに意味があるわけで…!

唄の利点の一つに、かなりの無茶をやっても「これはイメージ映像です」と逃げられることがあるかと思います。
おかげで、通常ならまず無理なこともやってのけてる。真・風月とか。
なんかもう、何でもありじゃないか。開き直った感が素晴らしい。この勢いは次回でも見たいです。

映画感想 追記
映画感想 2周目
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