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ニュース:ホメオパシー、学術会議が否定=「根拠なく荒唐無稽」と談話

2010年08月24日 | 王様の耳はロバの耳
ホメオパシー、学術会議が否定=「根拠なく荒唐無稽」と談話

[引用]

 日本学術会議は24日、最近広まっているとされる療法「ホメオパシー」について、「科学的に明確に否定されている。治療に使用することは厳に慎むべき行為」との金沢一郎会長(皇室医務主管)名の談話を発表した。

[引用終]

最近、妙に頻繁に見かけるようになった気がする「ホメオパシー」。
死亡事件まで起きています。いたたまれない。
前にも書きましたが、この「治療法」(もどき)の理屈はこんな感じ。

『病気になった時と同じような症状を起こす物質を、毒性を薄めて摂取すれば治療効果があるはずだ』

現実に予防接種の存在があるため、それなりに説得力を感じます。
ですが、本質は全く違う。
第一に免疫機構という根拠を持つ予防接種と違い、ホメオパシーは単に似た症状を起こす物を薄めて与えているだけ。
単純な話、泥水飲んだらお腹が痛くなるから、それを薄めて与えれば腹痛に効くとかそんな理屈。
そんなもんが役に立つはずがない。(※「泥水」はホメオパシーで実際に使われてる)

また「薄めて与える」というのも肝。
とにかく水で薄めます。吐くほど薄めます。泣いても喚いても許さずひたすら薄めます。
薄めて薄めて薄めて、水に溶かしまくった結果……それはただの水になる。
こうしてできた「単なる水」がホメオパシーの実体です。
ホメオパシーは「副作用がない」も売りにしてますけど、当然です。水なんだから。

(中にはホメオパシーの偽物に当たって(存在しないはずの)副作用で亡くなられる二重被害のようなケースもあるそうですが)

そういったわけで効果は全くない。
プラシーボ効果のような思い込みによる回復はもちろんある。それはそれで良いじゃないかという意見もあるとは思います。
でも、「もっと効率のよいまともな治療法がある」のに、命をかけてわざわざ思い込み療法に頼る理由はない。
(今回の死亡事件もこの例)
先日はこんな代物が健康保険適用の候補になったそうですし、腐った思考に対しては断固拒否する危機感をもって接しないと駄目だと思う。

…思うに、「天然素材は副作用がないという思い込み」「西洋医学(文明・科学)に対する反発心」が、信じてしまう原動力なんだろうなぁ。しょうもない。

ついでに余談。先日職場で「肩こりにはゲルマニウムのネックレスが効く」と本気で話してる人を見た。
ゲルマニウムにそんな効果はない。(国民生活センター
何だか物凄くがっかりするけれど、身近にもこういった間の抜けた話が溢れてるのが現実だ。
コメント
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