穴にハマったアリスたち

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(第25話)デリシャスパーティ♡プリキュア「新たな怪盗!?にこにこキャンプでごわす!」感想

2022年08月28日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第25話)デリシャスパーティ♡プリキュア「新たな怪盗!?にこにこキャンプでごわす!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第25話より)

夏も終わりなので、和実さんたちはキャンプに行くことにしました。
なお私の感覚だと「夏休みは8月31日まで」なのですが、現在はもっと短いです。たとえば東京は24日までらしい。
本日28日は既に2学期が始まっていますので、今回のお話は「8月28日の夏休み終了直前にキャンプに行った」話ではない…のだと思う。

そのキャンプ先で、新幹部・スピリットルーと遭遇しました。
スプリット(分断)なら分かるけど、スピリット(精神?)。しかも外見はロボット風。やることは応援。不可解でややこしい。
謎ストーンの力で動いているあたりもどういった流れなんだろう?

おばあちゃん曰く「おむすびはコメだけにしてならず」。
やたらに印象の強いモブお姉さんから貰った着火剤とか、ごっそり忘れてきた鍋とかがないと米も炊けません。
転じて、社会は様々な要素で成り立っているとか、正解は一つではないとか、過去の色々な体験が今の自分を作るとかなんでしょう。
それは良いとして、同じく盛んに繰り返されていた「写真がなくても思い出は消えない」はいかなることか。

レシピを奪われると思い出が消えます。レシピとは記録ですから、写真と同じ文脈。
今後、「レシピをすべて奪われてしまって絶望」⇒「しかし各人が思い出を振り絞り、新たな一歩を踏み出して反撃」とかがあるのかしら?
反撃の旗手が次世代(コメコメ)だったら、公開されてる映画情報の流れにも沿ってるかも。

思い出を無視して写真を収集しても意味不明なように、思い出を無視してレシピを集めても意味がないとも言えそう。
ただレシピは作業手順ですから、レシピから思い出は作れるんですよね。写真を見て思い出は作られないので、そのあたりは違います。

どこかの誰かが作ったレシピは、その人の思い出を知らなくても料理を再現でき、その人とは全く関係ない形の思い出を新たに作れる。
どこかの誰かが撮った写真は、その人の思い出を知らなかったら特には意味を見出せないので、「写真を見て話題にした」ぐらいの思い出しか作れない。
まぁ観光写真を見て「自分も行ってみよう」とかはありますから、全くの無関係ではないですが。

デパプリさんは「答えは一つではない」を扱っているので、肯定するポイントが回毎に異なるのが面白いです。今回は、らんらんの写真投稿には否定的。
その面でいえば「レシピはいらない(画一の手順はない)」で決着もありえるのかもしれない。

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(第24話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメなんて知らない!波乱のピザパーティ」感想

2022年08月21日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第24話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメなんて知らない!波乱のピザパーティ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第24話より)

妙に尺をとっていた数学の宿題の下りに、何かテーマ的なこじつけを深読みすべきかどうか悩ましいです。
「愉快な小芝居」で満足の納得なのだけど、今回のストーリーとあまりにも関係なさ過ぎて逆に怪しい。
パムパム・コメコメの会話の噛み合わなさと、対比になっている…ようにも見えないし。
「先に行くか、待つか」「追いつく」「余計なことする」等々はキーワードになりそうには見えるものの、よく分からない。

ナルシストルーも何やら急に雰囲気が変わりました。前回はあんなに仲良くブンドルブンドルーしていたのに。
「長所」とやらが何なのか、ブンドル団の思想を知るのに重要な気がする。

あと、コメコメがすくすくとまた育った。
中身が幼いままなので、妙に犯罪臭さが先に立ちます。途中経過をすっとばした はーちゃんと違い、妙に生々しい…。

ところで例え話を理解できない和実さんは、おばあちゃんからの言葉をどのように理解してたんでしょうか。食べ物関連なら納得できるとか?
おばあちゃんの回りくどい格言は、和実さんの理解力に合わせた苦肉の策だったのかもしれない。
らんらんの謎ちゅるりん語法も、比喩ではなくマジでおっしゃってるのかしら。

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(第23話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ここねのわがまま?思い出のボールドーナツ」感想

2022年08月20日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第23話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ここねのわがまま?思い出のボールドーナツ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第23話より)

芙羽様とご両親のお話。お母さまの可愛さが異常なレベルです。もうこの人を追加キュアにしよう。

初期からずっと芙羽様の寂しさは描かれてきましたが、安易に毒親だったりしないのがプリキュアさんの良いところ。
「神の舌」なんて二つ名の持ち主だと、「ボールドーナツなんて不味いもの食べない」とか言わせてしまいそうですけど、そうではなく。
「ワガママはダメよ」も一般論としては正しく、決めつけや抑圧のレベルでもなし。ただただ間が悪かっただけ。

実際のところ、芙羽母はボールドーナツは神の舌的には旨いとは思ってなかったんじゃなかろうか。思い出を奪われたシーン、うっかり「…なんでこんなツマンナイもの食べてるんだろう?」とか言わなくて良かった。
そういった客観的な味の完成度と、「美味しい」は別物。「みんなと食べる」「思い出」等々、そういったことも美味しさにつながると、ご両親も分かっていらっしゃる。

微妙に空回りしているようにも見えた芙羽父も、ちゃんとPretty Holicにたどり着いて娘の好みとガッチリ合うプレゼントを用意しています。合致しすぎて、既に持っていましたけど。
普段は離れていてお互いのことも分からなくなっていても、それでも根本を共有していれば分かり合える。

「これからは家族でずっと一緒」とならないのも良いです。一人でいるから不幸、ではない。
助言してくれた和実母やマリちゃん、轟さんは一人でいる間に培った人間関係ですし、食べ物以外の話題ができたのも同様。

その芙羽家と露骨に対比されて描写されていたブンドル陣営が何なのかよく分かりません。
ああ見えて、セクレトルーもナルシストルーもゴーダッツ様に高い忠誠心を持っていたようです。ゴーダッツ様も、本心は定かではないものの部下思いで労っています。
「見てはいるが、子のためになっていないゴーダッツ」と「見てはいないが、子と通じ合っている芙羽父母」なのかしら。

ただ今のところ、ゴーダッツ様はブンドル団に対して酷いことはしておらず、「毒親」臭さはないです。まぁ窃盗をさせてるんだから、毒親ではあるんですが。
シンプルに「親に喜んでもらうために犯罪に走る子」「子に犯罪をさせて自分の欲求を満たす親」からの「思い出や愛の悪用、負の側面」という構成なのかな。

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(第22話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ブラペ引退!?伝説のクレープを探せ」感想

2022年08月07日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第22話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ブラペ引退!?伝説のクレープを探せ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第22話より)

活躍していそうで案外そうでもないブラぺが、己の存在意義に疑問符を生やしてしまいました。
プリキュア視点でいえば、名前ぐらいしか説明のないまま戦場にだけやってくる第三勢力です。普通に怪しい。実際、和実さんのストーカーなわけで普通に怪しい。会長さんは気づいていそう。あのブラぺとかいう奴、プレシャスのことしか見てなくないか?

プリキュアシリーズでは追加キャラは基本的に強キャラ縛り。販促の都合のないブラぺは自由に動かせるのかもしれない。
強いて言えば、コッペ様(花咲祖父の姿を借りていた)に近しいのか。

現実の拓海くんはといえば、知人の青年を助けるために「伝説のクレープ」の再現にチャレンジしてみることに。
作るのは拓海くん。試食は和実さん。
作る。食う。作る。食う。作る。食う。

伝説とも称されるクレープが割と簡単に再現されてしまいましたが、拓海くんの細かな調整能力もさることながら、一定のペースで食い続ける和実さんがチートです。
ほぼ同じで微妙に違うだけの食い物を延々と食べ続けて、数年前に食べたきりの物と比較して全く同じ評価軸で感想を伝えるとか、何気に超人技です。凄いというより怖い。彼女のデリシャスマイル顔は、テンション低めの星奈さん的な狂気を感じる。もぐもぐもぐもぐもぐもぐ…。

こうして伝説のクレープは再現されましたが、ご友人は若干困り顔。拓海くん、また余計なことをやっちまったかと後悔。
が、困ったとはいっても前向きな困り方。ちゃんとうまくいきました。困らずに回避していた方が悲劇だった。

ブラぺとしての協力も、次なる戦闘では無事に活き、連携取って撃破。
プレシャスさんからお礼のメッセージも貰って、満足気に帰りましたとさ。

前回のらんらんの「勝手な想いが迷惑にもなりえる」と対になる「勝手な想いも力にはなれる」。
拓海くんが思っている以上に、周囲は感謝してくれていました。
ただ相手が感謝していることに気づけないと、活動は長続きしません。今回は周囲に恵まれていたから良かったものの、些細な行き違いで感謝が届かなかったら、ブラぺがフェードアウトしてたところだった。

かといって「感謝の気持ちを伝えよう」という流れでもないのか?あくまでブラぺ視点でのお話でしたので。
芙羽様が何やら神妙な顔をしてご両親にメッセージを書いていましたので、次回で何かわかるかもしれない。

今のブラぺは継承した力を使って戦っています。クレープの再現も和実さんの過去の記憶に頼った。
それが悪いというのではなく、キャラ設定として「過去」に比重がかなりあるように見えます。今回、未来の象徴ともいえる子供(コメコメ)と絡みがあったのも何か深読みはしたくなります。

「伝説のクレープ」にも意味はあるのかしら。適当に導入として出しただけなのか、今後関わってくるのか。
無理に書き連ねるなら、「伝説の戦士」プリキュア初代の移動店舗タコカフェを想起はします。
プリキュアシリーズの元祖を、記憶を頼りに再現する和実さん…というのは何かしらの意味を見出せそうな気はする。

会長さん家で作成していた、明らかに多人数で食べることを前提とした多人数の個性を取り入れたパフェも、プリキュアシリーズの象徴と言えなくもないかも。20年を目前として、物凄い数になったものだ…。

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(第21話)デリシャスパーティ♡プリキュア「この味を守りたい…!らんの和菓子大作戦」感想

2022年07月31日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第21話)デリシャスパーティ♡プリキュア「この味を守りたい…!らんの和菓子大作戦」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第21話より)

らんらんがご贔屓にしている和菓子屋さんが今月末で閉店することになりました。
近くにデカい店舗が多数できて客を取られそうだかららしい…と邪推し、早速キュアスタや学校で宣伝に励むことに。

しかしながら生徒会長さんや 芙羽様は及び腰。奇しくも大企業の娘ふたりと、らんらんの反応が対称的です。
らんらんの場合、ゼロから盛り上げることしか経験しておらず「高齢で勇退」は思い浮かばないのかも。
それよりも「閉店」と「大店舗との競争」は肌身に感じてリアリティがあるんだろうな。明日は我が身だしな。

残る和実さんはといえば、相も変わらずボンヤリとモグモグしているばかり。この子もはや、食事をさせればおばあちゃんの明言を語りだす装置と化してる気がする。ほとんどイタコ。あと、とりあえず敵に振り回されて攪拌される係。
ここまで独立機能しない主人公格は今までにいなかったような。何か意図した役割なんだろうか。

孤軍奮闘するらんらんでしたが、和菓子屋さんは案の定というか高齢や後継者の問題だったようで、閉店は変わらず。仕入れとか清算作業とかにも入っているでしょうし。
創業60年の店舗が消えるのは寂しくても、ここで皆が食べた思い出は残っていく。それがキュアスタのような形で目に見えるのも素敵な時代になったと思う。

「形としては消えるが残っていく」のは、食べ物そのものも同じ。食べればなくなる。しかし心身の栄養になって、明日の私たちを作っていく。
おばあちゃんの言葉然り。おばあちゃん自身は今はいなくとも、和実さんを形作っている。

ラストシーンは誰もいない店舗を寂しくも満足気に見つめる店主さん。
店主視点でいえば、なくなったのはお客さん。もうお客さんは来ない。でもお客さんが来てくれて喜んでくれた思い出は残っている。
無理に客を残すことに拘るより。この思い出を胸に明日に進む。

次回はブラぺ回です。自身のルーツもまた、今の自分を形作るもの。
「レシピ(過去の人々が残した思い出)」から、こういう形にストーリーを膨らませるの凄いな。

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(第20話)デリシャスパーティ♡プリキュア「あまねのマナーレッスン!憧れのレストラン」感想

2022年07月24日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第20話)デリシャスパーティ♡プリキュア「あまねのマナーレッスン!憧れのレストラン」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第20話より)

芙羽様にお呼ばれしてご立派なお食事会。ご立派なのでマナーが危うい。
「定食おかわり」の和実さんと、らんらんの妄想リポートだけでヤバさを察知した生徒会長さんの危機管理能力が素晴らしいです。

実際のところマナーは抑えておいた方がお互いに安心して食べられます。芙羽様が語ったように根っこはお互いの思いやり。
生徒会長さんも雑学クイズの体裁で教えるのではなく、フルコースもどきを用意しての実践だったら身が入ったろうに。

「マナーなんて邪魔だ」ではなく「本質を理解して自然と身に着け自然と楽しむ」の方向なのは良いですね。
「堅苦しいマナーを守っているから楽しめない」もまた偏見です。不安げに他のお客を伺っていたらんらんが、皆さんの様子に安心する描写はなんか素敵。

以前から「芙羽様の家庭環境は不幸とは言い切れない」と書いてきましたが、今回で会長さんがそこに言及し芙羽様も受け止められたようで嬉しかったです。
型にはまったマナーだけが正解ではないように、型に沿った家族・家庭環境だけが幸せではない。芙羽様は放置されているのではなく、愛されているのです。

この辺りはハグプリのえみるの家庭にも言えると思う。
「愛崎家は家庭崩壊している」「そのせいで、えみるはシャウトしたくなった」との声も見かけましたが、一般的ではないだけでちゃんとしていると思うんですよね。
えみるさんには思い入れがあるので、ちょっと力説したい。

(以前に書いた記事)
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察:
「愛崎えみるの家庭事情」
「歌よ響け、この空に」

リアル社会のここ数年での急激な様変わりも、リモートでの仕事とか娯楽とか、宅配サービスの進化や、インフルエンザや他の感染症にも通じるマスクや消毒の普及などなど良い面も多々あります。
経緯はともあれ現に今あるものを使って生活を楽しくしていくのは大事だと思う。今日のご飯が明日を作るのです。

次回は閉店しそうな和菓子屋さんのお話。
会長のどんより具合を見るに、ブンドル団のせいなんでしょうか。
第1話で描かれていたシャッター街は、やっぱりジェントルー案件なのかしら。

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(第19話)デリシャスパーティ♡プリキュア「みんなでデコレーション!お兄さんへの贈りもの」感想

2022年07月17日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第19話)デリシャスパーティ♡プリキュア「みんなでデコレーション!お兄さんへの贈りもの」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第19話より)

ブンドル団の侵攻手段はランダム転移だったそうです。道理でジェントルーらが街を闊歩してるわけだ。
わざわざ説明したからには何か意味のある設定なんだろうか。とりあえずお気の毒な感じが切ないです。

今回諸々を本国にご報告しましたが、生徒会長さんの口調が若干引っ掛かります。
国王らは明らかに目上な上に、ジェントルー罪の負い目もありますし、会長の性格的にももっと丁寧なしゃべり方をしそうに思えます。
元の口調とキャラ位置がいまいち嚙み合っていない感。

本日はその生徒会長の兄ふたりのお誕生日。
兄は双子ですがケーキの好みが違う。その件で子供の頃に喧嘩をし、以来2種類を用意するようになったとか。
多様性の基本ですね。どちらかが主張を曲げて譲歩するのではない。年毎に交互に好みのケーキにしようとか、組み合わせた合体ケーキにしようでもない。1人1個ずつ。お互いに干渉しない。
作成する和実さんらも無理に意思統一せず、チームを分けてお互いに頑張る。

子供時代の喧嘩から現在のこの結果は、見ようによっては喧嘩別れです。揉めて、意見はまとまらないまま。
しかし一同には「楽しい思い出」として認識されている。喧嘩の思い出を奪われた方が、険悪な雰囲気に。

その視点でいえば、ナルシストルーの強引な合体ウバウゾーは対比としてやっているのかも。
無理やりにでも合体させた方が強い。確かにそうなのかもしれないけれど、現代に求められている道ではないです。

ただプリキュアさんらの武器も「ミキサー」なんですよね。要素やエッセンスを組み合わせるとか、そういう立ち位置なんだろうか。
「ごはんを食べる」ことによる「食物との合体」は、超合金合体的なノリではなく、分解して吸収だものな。
絵面的には「積み木的に合体」より「砕いて攪拌して合体」の方が性質が悪そうに見えますけど、まぁそれはそれとして。

…プレシャスさんが頻繁にかき回されたり振り回されたりして攻撃されてるのも、実はこの辺の意味があるんだろうか。

マリちゃんの過去話も少し進展しました。
その昔、シナモン(拓海くんの父?)によって盗まれたかに思われたレシピボンは、ブンドル団の仕業だったようです。
シナモン=ブンドル団なのか、誰かがシナモンに罪をなすりつけたか、シナモンが誰かを庇っているのか、ブンドル団が見栄を張っただけなのか、レシピボンが複数あるのか等々、可能性は色々ありますがどうストーリーに絡むんだろう?

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(第18話)デリシャスパーティ♡プリキュア「わたし、パフェになりたい!輝け!キュアフィナーレ!」感想

2022年07月10日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第18話)デリシャスパーティ♡プリキュア「わたし、パフェになりたい!輝け!キュアフィナーレ!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第18話より)

元ジェントルーの会長さんの負った心の傷はいまだ深く。4人目に勧誘されても頑なに拒絶なされました。
ブンドル団の内部情報を暴露するとか、閉店した方々に補償するとか、できる償いは多数ありそうに思えるのですが、まだそんな段階ではなかったらしい。
いや、その辺のことは既にやっていて、だからこそプリキュアよりもそういった償いを優先したとか?

和実さんらもかける言葉がなく。仕方がない、4人目は諦めよう…。
そんなムードだったのに、何を血迷ったかナルシストルーは会長さん家を襲撃した挙句、彼女を人質として戦闘に巻き込みました。余計なことをしなければ後の惨劇は防げたのに…。
合体ウバウゾー+人質作戦は確かに強力ですが、民間人を戦闘員に仕立てていた彼らなのに、プリキュアになって襲ってくる可能性をなぜ考えなかったのか。

和実さん曰く。「おばあちゃんが言っていた。明日を作るのは今日のごはん」。
春映画がなかったこともあり、デパプリさんの方向性が今一つ飲み込めていないのですが、主題歌の歌詞などからも「数多の経験を栄養にして未来を生きよう」に思えます。
人間同士の多様性についても同目線で、色々な人間(栄養)があるから良くなるとか、色々な人間(栄養)と関わり合うから良くなるとか。

従来シリーズと比べた特色としては、今作では過去やルーツが盛んに扱われています。おばあちゃんの格言しかり、拓海くんの過去とか、ちゅるりんさんに至った経緯とか。
その点でいえば、芙羽様の一人飯も「父母と食べられるようになってめでたしめでたし」ではなく、この経験を何かに昇華する展開がありそうです。
過去の様々があったから今の自分がある。今の自分が様々なことを経験するから、未来がある。
来年がプリキュア20周年ですから、直前のシリーズで扱うテーマとしてもしっくりきます。

ただ会長さん、「フィナーレ」なんですよね。「食卓の最後を飾るのは私だ」とか、格好いいんだか何だか微妙な名乗りをされています。これで5人目のキュアコーヒーとかキュア締めのラーメンとか出てきたらやるせないです。
プリキュアさんは永遠不変・未来永劫ではなく、終わりと始まりの繰りかえしですから「終わり」の名を冠してもおかしくはないですが、プリキュア的にはちょっと珍しいかも。未来に言及があって変身の流れですし。これも何かの仕込みなのかしら。

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(第17話)デリシャスパーティ♡プリキュア「4人目のプリキュア!?あまねの選択」感想

2022年07月03日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第17話)デリシャスパーティ♡プリキュア「4人目のプリキュア!?あまねの選択」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第17話より)

生徒会長さんがご登校なされました。
しかしながら心の傷は深く、生徒会長は辞任なさるお考え。新プリキュア候補に抜擢されたのに、それも辞退。私にはそんな資格はないのだ…!

和実さんたちもいまいち説得の言葉を持ちません。
イース様やトワ様やセイレーンの時と違い、生徒会長とは特には接点がありません。そっとしておこう。

プリキュアたちが距離感をつかめない中、懸命に励ますのはパフェのレシピッピ。会長さんのご実家のフルーツパーラー店の付喪神的存在です。
パフェはデザートの頂点だそうで、責任感やら誇りやらがあるようです。

パフェはフルーツやチョコやケーキの融合体。だから頂点。
理屈は分かるし感覚としても納得はしますが、「料理に頂点があるのか?」は若干の疑問。プリキュアらしくない…とも思ったのだけど、らんらんはフルーツ単体を絶賛したりはしてないです多分。「レシピ」も加工や調和が前提です。
以前の「アラモード」さん達も、料理していた都合であんまり「フルーツそのまま」はフォーカスしていなかったような。パフェはパルフェ(完全)なのです。

「魔法つかい」や「ハートキャッチ」でも対話(他者との融合)の重要性が扱われていました。単体の素材の良さは、プリキュア的には方向性が違うのかも。
人間関係の観点だと「個人の能力がどんなに高くても一人はダメ」は「ふたりはプリキュア」の時代から納得しやすいのですけど、料理がテーマだと「フルーツそのもの(一人)よりパフェ(融合)が良い」は若干の違和感はあるな。

不可解なことに、ブンドル団側も合体ウバウゾーを試してきました。
見た目は不格好。でもしっかりと強かった。対するプリキュアさんも、ブラペと連携。お互いに要素を組み合わせて戦っています。
しかも攻略法が「つなぎ目を狙う」の分断作戦です。それ、いつもなら敵側が仕掛けてくることでは…。
料理は分断不可ですから、今後の対比ポイントなのかしら。混ぜてしまった材料は取り出せない。急ごしらえのオタマとシャモジのつなぎ目とは違う…とか。

来週、会長さんが如何なる経緯でプリキュアを決意なさるのかで、その辺が見えてくるのかも。

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(第16話)デリシャスパーティ♡プリキュア「らんらんって変…!?肉じゃがとウソ」感想

2022年06月26日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第16話)デリシャスパーティ♡プリキュア「らんらんって変…!?肉じゃがとウソ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第16話より)

らんらんがサンドウィッチを崇め讃えていたところ、級友に見つかりました。そして「変だ」と言われました。らんらん、ショック。トラウマを抉られました。

実際のところ「変」です。おそらくは視聴者の大半がそう認識してるし、特にらんらん推しは高確率で「変な子だから」が理由だと思う。そもそも変ではないプリキュアがこれまでにいたのかも怪しい。

ついでに言えば、今まさに見直しがかかっている「ブンドルブンドルー」も「変だ」と話題になりました。
マリちゃんもナルシストルーの特徴的なキャラ付けも、ブラぺの衣装も、芙羽様や和実さんの奇行も、すべて繋がっています。

「変」には必ずしも悪い意味はない。よくある帰結ですが、現実として上記の「変」には嘲笑のニュアンスもかなりあるとは思う。
それ故に高木くんを安易に批判できない構成になってるのは凄いというか、罠にハメられたかのような勢いです。

なお和実さんは級友の他愛のない嘘話を律儀に信じていたようです。
まぁレシピッピを目視する人生を歩んでたんだものな。河童や宇宙人がいても驚くまい。

高木くん自身も変な人物なだけに、誰が悪いとも言えない。彼は自分自身をネタにした大げさな嘘ジョークをしているので、華満さんのこともそのノリだったのでしょう。褒められたことではないですが、何せ私らもプリキュアさんに対してやってることなので、どういう立ち位置で何を言えばいいのか難しい…。

シナリオもそこを念頭に置いたのか、「みんな違ってそれで良い」という安直な着地で満足せず、その変さの原動力を能力として役立てました。キュアスタも否定はせず、住みわけも意識されてる。
強いて言うなら、今回の件で高木君が勘違いをし、らんらんとの逢瀬を吹聴しないかが気がかりです。客観的に見て、誤解しない方が無理な気もする…。

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