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穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
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(第15話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ドキドキ!ここね、初めてのピクニック!」感想

2022年06月19日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第15話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ドキドキ!ここね、初めてのピクニック!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第15話より)

一人飯にネガティブイメージを持ちまくっている芙羽様と、一人飯に順応しまくっているらんらん。
どちらが良いとか悪いとかは別として、今回は芙羽様のお話。

クラスでランチピクニックが開かれ、芙羽様は大人気。もはや芙羽様と語らう会です。
この千載一遇のチャンスを逃さなかったクラスメイトの皆様が素晴らしい。結果的に、誰もチャンスをものにできなかったのは残念ですが。

それを遠目に見ていた らんらんも、ご自身が浮いた性格をしているのはご自覚なさってる様子。
ちゅるりんさんが延々と一人飯をアップしていたのは、それが本人にとっても楽で幸せだったからで、仮に誰かと一緒だと上手くいかなかったと思われます。
今回、妙に存在感のあるモブ子が和実さん・らんらんのランチに加わってきましたけど、露骨に機能停止なさっています。来週はその辺の話っぽい。

轟さんは「一人」と「みんな」のバランスが上手くいっている例かしら。
職務の都合上、一人でのランチが多い。だけどレイアウトやらにも拘って一人の時間を楽しんでいる。
そしてそれを殊更に隠すでも広めるでもなく、自然体でリアルでもネットでも共有する。

料理に限らず、いわゆるオタク趣味とかもそうだと思う。隠すことではないし、露骨にアピールすることでもない。
リモートワークが広まってきた今では仕事も同様で、大げさに仕事一筋でも、極端に家庭と切り分けるでもない。

作中でいえば、ブラぺの扱いの軽さも同じ流れかも。
無視するわけではないが、過度に注目もしない。「まぁああいう人も居るよね~」のノリ。

と、書いてて思ったのですけど、それが和実さんの課題なのかもしれません。
和実さんは「みんなを誘って一緒にご飯」のタイプじゃないんですよね。今回も芙羽様と意図的に距離を置いています。助け舟を出そうとはしていない。
これまでも結構な頻度で、一人でモグモグモグモグして流れに乗ってないことがある。食への興味はあれど、それ以外への熱意を感じないというか。
らんらんの言動も芙羽さんのことも変とは思わないので、お二人の悩みがよく分からないのかも。多様化が進むと個への無関心に行き着くジレンマ。
この壁を乗り越えないといけないブラぺはなかなか大変だ…。

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(第14話)デリシャスパーティ♡プリキュア「初恋ってどんな味?恋するキモチと拓海のこたえ」感想

2022年06月12日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第14話)デリシャスパーティ♡プリキュア「初恋ってどんな味?恋するキモチと拓海のこたえ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第14話より)

拓海くんが告白されました。食の好みとその考え方に好感を持ったとのことです。これは好ポイント。
しかしながら拓海くんは、長年の片思いの幼馴染様と苦難の道を歩むことを決意。お振りになりました。

「食べ方は人それぞれ」「十人十色」は、この文脈だとちょっと深読みしたくなる。

視聴者的には和実さんを選ぶのが必然に思えますけど、当事者目線でいえば、拓海くんがともえさんを選んでも変ではない。
むしろ客観的に見るなら(人様の恋路を客観的に評するのは無粋の極みですが)ともえさんと、とりあえず交際するのが良いように思えます。
付き合ってみないと分からないこともあるし、実際、食の好みや考え方の一致は大きい。
それこそ「十人十色」を象徴するには、「主人公不在のまま片思い終了、新たな一歩」の方が際立つような。

レシピッピとの関係にも疑問が。
「レシピ」とは決められた料理手順ですから、「食べ方は人それぞれ」とは外れます。「家庭それぞれのレシピ」「同じ料理でもレシピは無限にある」とも言われますが、ブンドル団が想定しているのは「決められたレシピ」です。
もしかして終盤の反撃手段として、「レシピッピは人の数だけ無限に生まれる」とかがあるのかもしれない。あるいは「表面的な考え方に差異があっても根源は同じ。」とかの方向?

意を決した拓海くんがブラックペッパーとして参戦してくれました。令和時代のプリキュア様的には反応はいまいちのご様子。
これ、「守ってくれるイケメン大好き」な花咲さんだったらどう反応してたんだろう。
いつきさんやコッペ様のビジュアルを見るに「大正時代の文武両道の書生さん(と聞いて連想する線は細いが強いイケメン)」がストライクのようですから、拓海くんはいまいちなのかしら。それとも「そういうの関係ないです!(フンハー!)」だろうか。

肝心の和実さんは、拓海君の告白され現場を見ても動じず。それどころか、ともえさんの惚れエピソードを聞いて「だよねだよね!」と賛同。
ともえさんもリサーチとかしなかったのかな。あなたが相談してる相手、最大のライバルなのに。
お互いに分かった上で水面下の牽制をしてたんだとしたら怖いですが、和実さんは何にも考えてなさそう。

ちなみに初恋の味は、桃青黄は順に「すっぱデリシャス」「シュワシュワ」「とろけるハーモニー」とのこと。
青黄の二人は「刺激」と「調和」で逆ですね。特に芙羽様は「はじけて消える」危なっかしい恋愛しそう。
「すっぱデリシャス」は分からん。おばあちゃんすら解読できてない。

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(第13話)デリシャスパーティ♡プリキュア「うばわれた思い出を守れ!明かされる拓海のヒミツ」感想

2022年06月05日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第13話)デリシャスパーティ♡プリキュア「うばわれた思い出を守れ!明かされる拓海のヒミツ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第13話より)

生徒会長さんの洗脳を解きました。が、今話では出番なし。自分のやらかしたことを悔いて、布団被って泣いてるんでしょう。そっとしておこう…。

代わりに出迎えた兄ふたりは、何とも特徴的なお二人でした。
この家庭なら、会長さんがジェントルーのコスプレで闊歩していても受け入れてくれるかもしれない。

コスプレといえば、拓海くんが父から譲られた謎服で参戦なされたようです。彼的には「これを着て戦うのはちょっと…」だった模様。
基本的にプリキュアさんは大喜びでお召し物を着替えていると思うのですが、拓海くんはまぁアレらしい。
そもそも拓海くん的には、意中の幼馴染のコスプレ姿はどう映ってるんだろう?逆に、和実さん的には拓海くんのアレはどう映るんだろう?

拓海父はクッキングダム出身者のようで、行き倒れていたところを拓海母に救われ、ゲストハウスでの住み込みを経てご結婚されたとのこと。
そんな経緯を何度も聞かされてたら、マリちゃんを警戒するのも当然か。

出自や謎アイテムのことは1年前に知っていたのですが、「おいそれと使ってはならない」と言われ自重していたようです。お友達を自宅に送り届けるために、軽々しくプリキュア能力を使ってた和実さんとは違う。

そしてその秘匿した力を、とうとう今回解禁することに。幼馴染のピンチ。今使わずしていつ使う。

新しい敵はレシピッピのみならず、記憶も奪うとのこと。奪って何をしたいのかはよく分からない。
現場以外の遠隔地にも影響があるのは凄いですが、実際のところ馴れ初めエピソードを奪って何の役に立つんだろう…?

記憶を奪うということは、自分のルーツや経緯を失うということ。
自分というものがどのようにして成り立ってできたかは、料理でいえばレシピ。
だからレシピを奪う=記憶を奪うにつながる。のかと思いますが、ブンドル団は何をしたいのかしら。

仕事で遠くにいる父と、リモートで顔を会わせられる描写は良いですね。
分断=悲劇ではない。物理的に一緒にいることだけが正義ではない。
響さんや宇佐美さんの時代にもリモート通信が一般的だったら、お話の前提がだいぶ変わりそう。

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(第12話)デリシャスパーティ♡プリキュア「小さじ一杯の希望!ジェントルーの本当の心」感想

2022年05月29日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第12話)デリシャスパーティ♡プリキュア「小さじ一杯の希望!ジェントルーの本当の心」感想

より深くより強く洗脳された生徒会長さんは、そのまま普通に帰宅し、普通に自宅出勤を繰り返していました。ブンドル団は妙なところが庶民的。
ただあの様子だと自宅でもコスプレしたままな気がします。ご家族は心配しただろうな…。

会長さんは純粋に洗脳されていただけで、主義主張に賛同していたのではなし。イース様パターンではない。
心の闇を突かれた(セイレーン)とか、テーマ的にぶつかる壁(トワ様)とかとも違いそう。とりあえず今はまだ描写はされていないです。
だからなのか、割とあっさりと自我を取り戻しになりあそばされました。

今のところブンドル団は「旨い飯を独り占めにしたい」しか理念が見えておらず、何をやりたいのかよく分かりません。
生徒会長を操ったのは、多分あのカードが原因じゃないかな。見る人が見ればレシシッピがモデルなのは分かりますから、「レシシッピを目視できる」を理由に白羽の矢が立ったと思われます。

幸い街を破壊はしていないので(今回は壊しましたが)、心の傷は多少は少なそう。河原で石積みしたり、海に向かって叫ばずに済むかもしれない。
ああでもシャッター街を産み出した張本人かもしれないんだよな…。人死にが出かねないのか…。

本日とうとう拓海くんがバッチリ戦闘現場を目撃しました。
デリシャスフィールドに消えていく和実さんを見て、あの謎の成人男性に巻き込まれていることを確信。

そこで場転して戦闘シーンに入ったので存在をすっかり忘れていたのですが、フィールド内に突入し、現場に駆けつけてくれていました。
考えてみればそうだよな。「巻き込んでやがった!」「じゃあ帰るか」とはならないよな。幼馴染みの危機を救うために、決死の覚悟であれこれ試したんだろうな。

それとも拓海くんはあっちの世界の関係者なんでしょうか。「小さじ一杯」理論はルーツや経緯に絡みますから、クッキングダムやブンドル団に縁があるのは面白いかもしれない。

「小さじ一杯」は今回は生徒会長の心を指し、良い結果を導きましたが、「小さじ」はブンドル団の洗脳を指すこともできます。
「ワインに泥水1滴垂らすと泥水になるが、泥水にワイン1滴垂らしても泥水のまま」の例え話の如く、一般には悪い要素の方が影響が強い。ギミックに使っている料理も、小さじ一杯の塩で台無しになるのは往々にしてある。

小さじ一杯の負の要素にどう向き合うかは今後絡んで来そう…とも思ったのですが、だとするとアラモードと親和性がありそう。

アラモードは「負の要素があったとしても、それでも大好きを諦めない」でした。
デパプリは重視する視点を逆にして、「大好きを形作っているのは、負の要素も含めた小さじ一杯の組み合わせだ」とか。レシピや裏側などのギミックとも噛み合ってるかも。

(ただアラモードでも同種の視点はある。ドリームスターズの「苦い桜を味付けに使う」や、最終決戦時の宇佐美さんや、オールスターズメモリーズのチビミデンとの戦闘時の対話など)

「分断」「喪失」からスイートやハグプリを連想していたのだけど、「小さじ一杯」が重要ワードならアラモードを意識して見ても良いかもしれない。

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(第11話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ジェントルーの罠!ゆいとらん、テストで大ピンチ!?」感想

2022年05月22日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第11話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ジェントルーの罠!ゆいとらん、テストで大ピンチ!?」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第11話より)

生徒会長さんの巧妙にして緻密な作戦により、和実さんと華満さんが戦線を離脱しました。
夜なべしてテスト問題を作り、それを人数分コピーし、生徒会長の立場を活かして教師を説得し、各教室に行き、3人にだけ特別性のテストを配るためにクラス全員(下手すれば全校生徒)に一枚一枚用紙を配り、もしかしたら補習用の問題も作成し、補習が終わる前にレシピッピを探して奪取です。
「問題が違う」ことがバレないように選択式問題にしたのかと思いきや、問題用紙と解答用紙は分かれていないご様子。ということは採点も生徒会長がなさったのか。ご苦労が偲ばれる。しかもその苦労も危うく鉛筆転がしで突破されかけるし。

かつてこれほど手弁当で頑張った幹部様がいらっしゃっただろうか。いや私らが知らないだけで、他の皆様も裏では頑張っていたのかもしれない。
生産や流通や調理を知ると料理が美味しくなるように、幹部の方々のご苦労を知れば戦闘にも味がでるのです。

今回ついに言及されましたが、ジェントルーは街の破壊を行っていません。ウバウゾーも従来の怪物のように副産物や奪取手段として生み出されるものではなく、プリキュアから逃げ切るために呼び出しているにすぎません。プリキュアさんがいなければ、戦いは起こらない…。

ジェントルーさんはジェントルであろうとしていたそうです。
愉快なコスプレした、愉快な人としか思ってなかった。
裏の事情が分かると、つくづく色々なことが見えてくる。

1話から気になっていたマリちゃんのデリシャスフィールドも、「他者との分断」ではなく「社会の裏側」の観点で見れば違和感はないかも。変身ヒーローの原点ともいえる。
リアル世界のテレワークとかも、「分断されて仕事している」ではなく「見えなくなっただけで裏側から支えている」だものな。

ジェントルー追跡中のマリちゃんが、フィールドを展開しなかったのは何故なんだろう。
謎空間より街中の方が追跡しやすかったとか、「街を破壊しない」ことを確認したかったのか。
「遅れてくる二人が合流しやすくなるように」かと思ったのですけど、プレシャスさんはあっさり合流しています。「プレシャスが合流できるとは思っていなかったが、ヤムヤムだけで勝てる(勝つしかしない)と判断した」とか?
「裏側」に言及した回だけあって、今回の話は細々と複雑です。

裏側を知らない拓海くんが、マリちゃんを警戒するのも至極当然。
傍から見れば、意中の幼馴染が成人男性と頻繁にデートしてるわけで、気にならない方がおかしい。

生徒会長さんも何で操られたんでしょうね。素の会長さんがどんな方かよく分かりませんが、これまでの絶妙な残念感を見るに人選ミスな気配がしてなりません。
名店巡りが趣味のらんらんを操っておけば、話は早かったんじゃ…?もしくは初っ端から心が弱ってた芙羽様なら、あっさり洗脳できそう。

【蛇足】

らんらんが疑問を呈していた「This is my pen.(Is this my pen?)」。実際、使う機会はない。
配給品などに対し「これが私のか?」を聞くなど機会そのものはありえますが、そのような場面に遭遇するにはもっと高度な英語が要求されてからです。
なので「This is my pen」を最初に習っても実用性はない。

ただ「This is my pen」から始めないと、実用性のある高度な英語を学べないのも確かなので、順を踏むしかない。

思うに英語が厄介なのは、実用性や即効性が高いように見えて(あるいは期待されて)いるのに、実際には他の教科と同様に順を追っての基礎固めが必要な点じゃなかろうか。
よく言われる「学校で習う英語は役に立たない」とかも、この誤解が発端な気がする。
しかも身に着けても、日常生活で頻繁に使うというより、知ってると何かの時に「裏側」も知れて理解が深まるとかいう性質のもの。そのくせ英語を話せない・読めないと論外の領域もすぐ横にある。

ちょうど学びなおしをしようと思っていて、何をやるかを考えていたのですけど、「実用性なら英語だよな…」と直感的に思った後「…冷静に考えたら数学や歴史の方が使ってるな」と思い直したんですよね。
歴史はとりあえずピンポイントにそこだけを知っていても、何かの時に使える可能性がある。実際、割と使う(あくまで日常レベルで「引き出しから出す機会がある」程度のことですが)。
でも漢字を1個2個知っていても「文章が読めない」のは変わらないように、英語は機能するまでのハードルが高い部類な気がする。一定ラインを超えれば役立つどころか必須の前提条件になるだけに、凄く厄介に感じる。

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(第10話)デリシャスパーティ♡プリキュア「泣かないでレシピッピ…誕生!ハートジューシーミキサー」感想

2022年05月15日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第10話)デリシャスパーティ♡プリキュア「泣かないでレシピッピ…誕生!ハートジューシーミキサー」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第10話より)

みんな大好きパワーアップ回。今年の追加玩具はミキサーでした。
レシピッピの種類に言及していたことから、料理の多様性を通じての「多様性」ワードおよびそれらをミックスするミキサー…のコンセプトでしょうか。綺麗に連想はできますが、レシピッピが粉砕・攪拌されてしまった。

各料理も混ぜればいいってものではない。腹に入れば同じとはいえ、すべての皿をミキサーに投げ込んで攪拌して食うのはヒトの道に反しています。
先日のテイクアウトがそうだったように、デパプリさん(やプリキュアシリーズ)は「とにかく皆で仲良く!」の路線ではないようなので、この辺も絡むのかもしれない。こじつけな気はしますが。

ジェントルーさんが生徒会長さんなことも明示されました。
しかしながら「レシピッピの種類など気にしない」と、妙なことを言い出した。ブンドル団的には大いに気にするところだと思うのですが…。
実際に今までもちゃんと種類を特定して襲ってきています。

「目的」と「手段」の転倒も、デパプリのテーマに関わってきそうには思えます。

例年なら敵が行う戦闘時の孤立結界を、今年は味方側がやっています。後々街の人たちに戦いを公開する布石か…と思っていたのですが、テイクアウト(意図的な孤立)が肯定されましたから、このまま結界を張ったままでいくのかもしれない。
手段そのものは「孤立=悪、共有=善」と単純に割り切れるものではなく使い方(目的)が大事だ、の流れです。

その観点でいうなら、ジェントルーの「種類は気にしない」はブンドル団の目的に合っていません。「情報が入らなくなった。もうこうなったら集めれば何でもいいんだ!」に陥ったのでしたら、手段が目的になってしまっています。
これまで種類数を重視していたのに急に方向転換なされたので、ちょっと戸惑っていますが深読みするならこんなところかしら。
単に、動揺して脊髄反射的に否定の言葉を発しただけの可能性も濃厚ですけど。

「手段」と「目的」でいえば、レシピッピの生態も不可思議なんですよね。
今のストーリーでは「レシピッピを守る」が前面に出ていますが、本来の目的は「レシピボンの奪還」です。ストーリー構成がややこしくなってる気がする。

「レシピッピのおかげで美味しい」のではなく「美味しいのでレシピッピが現れる」。
対偶をとると「レシピッピが居ないと不味い」です。「不味いとレシピッピが居ない」ではない。
これだけを見ると、レシピッピ、かなり厄介だな。居ても役には立たないが、居ないと困る。

※厳密にいうなら「美味しい」ではなく「美味しいの幸せな気持ちが高まるとレシピッピは生まれる」。ここでは簡易的に「美味しい」に置き換えます。

現実世界に置き換えると、レシピッピ=笑顔でしょうか。

(1)美味しいと笑顔になる
(旨いとレシピッピが現れる)

(2)笑顔になれないと不味い
(レシピッピが居ないと不味い。芙羽様の家庭一人飯がそれ。料理は上等でも笑顔がないので不味い)

(3)不味いと笑顔になれない、とは限らない
(不味いとレシピッピが居ない…気はしますがそのような説明はない。不味くても楽しく笑顔のケースはありえる。例えば子供が一生懸命に作った失敗料理とか)

(4)笑顔になれば何でも美味しい、とは限らない
(レシピッピが居るから美味しいのではない)

最後の(4)はちょっと違和感。「笑顔になれば何でも美味しいよ」はおかしくない気はするのですが、では芙羽様は一人でニヤニヤしていれば飯が旨くてハッピーだったのかといえば、まぁ違うでしょう。そういう意味ならおかしくない、かな。
これも「笑顔」という目的が手段に転倒してるとも言えます。

「ごはんは笑顔」ですから、「ごはん=笑顔=レシピッピ」。
笑顔(レシピッピ、ご飯)は結果・目的であって、美味しくするために笑顔(レシピッピ、ご飯)を守るのではない。
笑顔(レシピッピ、ご飯)にも様々な種類がある。
それらを無視し、笑顔(レシピッピ、ご飯)を画一的に認識して奪うのは、目的と手段が入れ替わっている。とか。
それっぽい説明になってる気はする。

違和感がある部分もありますが、「トロプリ」は目的と手段を意図的に入れ替えた構成をしていました。「目的」に沿った計画を立てて「手段」を実行するのではなく、「手段」に注目して今一番やりたいことをやり結果として「目的」に到達する。
「デパプリ」も何かこういう直感や定番と反する構成を、意図的にやってるのかもしれない。

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(第09話)デリシャスパーティ♡プリキュア「かみ合わないふたり?ここねとらんの合わせ味噌!」感想

2022年05月08日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第09話)デリシャスパーティ♡プリキュア「かみ合わないふたり?ここねとらんの合わせ味噌!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第9話より)

前回ラスト、ブンドル対策として「テイクアウトしよう」が発案されました。
テイクアウトがどう関係するのかと思いきや、「各自が持ち帰れば気持ちが分散し、レシピッピの発生が抑えられるから」とのこと。まさかの逆転の発想です。

基本的には「善」のものであるレシピッピの発生をあえて抑える。従来シリーズと違い、レシピッピの争奪戦をしているわけではないので「発生させない」は確かに有効です。
レシピッピが出現するかどうかと、個人が旨いと感じるかは別みたいですし理にかなっています。
ただもはやこれ、現実社会の感染予防の発想ですね…。不特定多数と共有するのは避けて、個人で楽しめばリスクが抑えられる。「善」のものどころか、もはや害悪に見えてきた。

合わせ味噌理論で言うならば、外食と家庭食の合わせ技です。現実も正にその方向。
改めて振り返ってみれば、デパプリさんは自宅で食べてるシーンが結構あります。ここぴーの孤立対策として「クラスで親睦会」みたいな発想もしない。単純な「みんなで集まって仲良く」でもないっぽい。

今回は黄色と青の不協和音でしたが、和実さんも割と空回っています。陰方向で孤立している二人に対し、陽方向で孤立してる感がある…。パーティすれば仲良くなるよ!赤ちゃん可愛いよねこれで仲良し!
他のチームだったら、とりあえず飯を与えて黙らせられるポジションに落ち着きそう。画面隅でずっとモグモグしてる役回り。早く合わせ味噌してあげて欲しい。

敵側にも新キャラが出ました。そしてジェントルーが正気に返りかけています。
洗脳して幹部にしていたのなら、今後量産される可能性もありますね。拓海くんとか。

あと黄色の子がすこぶる可愛いです。青の子も可愛い。後ろでモグモグしてるだけの和実さんも可愛い。今年のプリキュアさんは何か贅沢だな。

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(第08話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ちゅるりん卒業!?おでかけ!おいしーなタウン」感想

2022年05月01日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第08話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ちゅるりん卒業!?おでかけ!おいしーなタウン」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第8話より)

配慮ができる子・らんらんは、自分のキュアスタ投稿がテロに活用されていることに心を痛めていました。
店の被害もですが、「ちゅるりん」の信頼も棄損されています。あのアカウントが紹介する店は、不味い。
何より自分のせいで美味しい物が冒涜されるのは大変に悲しい。

そこでキュアスタは閉めることに。
美味しい物を共有する行為をやめ、独占する流れです。方向性としてはブンドル団と同じ。
独占しようとする人が現れると、他の人も守りに入らざるをえない。

先日のシステム障害も同様で、敵意ある人がいると対策がいる。
今回の話、満開の桜の下で食べ歩いていましたけど、本来なら3月末の放送ですからまだ桜の時期だったはず。

これらはネットに限らずリアルでの出会いも同様で、拓海くんがマリちゃんを警戒しているのもその流れでしょう。
実際、素性の分からぬ成人男性が、幼馴染の娘さんのところにいきなり現れて近場で寝泊まりし、時を同じくして化け物騒ぎも起きたりしたら警戒しない方が不自然です。
誰でもウェルカムな和実さんの振る舞いは、危険を呼び込むことにもなりかねない。

生徒会長さんの愉快なコスプレ怪盗業が、自発的なものなのか洗脳的なものなのか分かりませんが、本質的には悪意はなさそう。今回も「徹底的に痛めつける」のは主義ではないとおっしゃっている。今までも奪って逃走を基本戦略にしています。

「共有=善」「独占=悪」でも、「リアル=善」「ネット=悪」でもない、ちょっと厄介な問題に踏み込んでいる感があります。いつもならヒントになる春映画もなく、焦点も着地点もまだよく見えないな。

らんらんは何か対策を考えたようですが、「テイクアウト」がどう対策になるんだろう?
店名を隠すだけならテイクアウトである必要はなく、店紹介も重要なポイントだろうから制限が入ってしまうような…?
彼女は挙動はアホっぽくても細かな配慮ができる子のようで、意外にいなかったタイプな気がする。とても良い子。

ところで今回の食べ歩き、和実さんは地元の名店をご存じなかったんだろうか?あちこちの店を訪問済で、自分の庭の如く闊歩なされているイメージがあったのですけど。そういえば華満さんのお店もご存じなかったようです。
いくら食べるのが好きとはいえ行動範囲に限界はあるよなとは思いますが、少し不思議な設定な気がしないでもない。これもリアルでの共有の壁だったりするのかしら。

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(第07話)デリシャスパーティ♡プリキュア「強火の情熱!きらめいてキュアヤムヤム!!」感想

2022年04月24日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第07話)デリシャスパーティ♡プリキュア「強火の情熱!きらめいてキュアヤムヤム!!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第7話より)

艱難辛苦を乗り越えて、黄色の子がプリキュアになりあそばれされました。
飯マズテロにあい続け、ただでさえ遅い初変身回も放送延期で伸び、SNSの身バレした挙句に実家の店舗が風評被害に。半額サービスでお客さん増し増しの時に「飯がまずい」はもう再起不能レベルのダメージのような…。

前作トロプリは放送開始が遅かったので、4月末での話数は9話(ちなみに今週と同じ7話はくるるん登場回)。そう思うと意外と登場は遅くないのかと感じる不思議。
更に前のヒープリだとおさらいセレクション1回目のタイミング(4月中旬に追加アイテム支給)、スタプリだとララが初登校し各自のメイン回の2周目が始まるころ。

従来シリーズで初期メンバー最後の一人が4月末だと相当に「遅かった」感がありますけど、今作だともともと登場が遅い組み立てだったからか、そんなに違和感はないかもしれない。
あと何より、黄色の子の性格が良い。なんか不遇で納得してしまう。もういっそ次の変身が半年後とかを期待したいくらい。

華満さんは愉快な性格をしていらっしゃいますが、考えなしのアホの子ではないのが素敵です。
メンメンを返す際に、和実さんらに特には追及をしていない。描写はされていないものの「メンメンの正体を和実さんらが知らない」可能性を考えたのか、または「お客さんの事情に深入りしない」を選んだのか。
キュアスタのアカウントも自分からは伝えていません。指摘されなければ黙っていたでしょうから、なかなかに良い距離感。あと身バレしたときの微妙な表情が大変に良いです。あれが彼女の素な気がする。


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第7話より)

もうこの1カットで黄色を推せる。

前二人と違い、華満さんは孤立フィールドに突入するというより、招かれる雰囲気で参戦されました。今作の象徴ともいえる「味方側が結界を張っている」のが少し軟化してきた。今後、結界抜きでの戦闘が起きるかは一つのターニングポイントだと思う。

その一方で、ジェントルーは積極的に「大量に集まると強い」を実行しています。これは今まではプリキュア側がやってきたこと。敵側が積極的に幸せ空間を作りに行く(壊す前提ですが)のも面白い。

戦闘前の「半額につられただけ」は、思わぬ切り返しでした。事実として確かに半額セールだから人は集まった。
和実さんらがフォローしていましたが、正面からの回答にはなっていません。「私は美味しかった」と言ってるだけで、「みんなは半額目当て」は否定できていない。
これ今後の何かに関わってくるのかしら。言われてみれば「安売りで集客」は過去作であまり思い当たりません。

いつもの馴染み客であれば、味が変わったとしても何らかの事情を察してくれたはず。でも半額目当ての一見さんではそうはいかない。
表面的な繋がりでは困ったときに助け合えないとかそういうことかしら?ただ、そもそもきっかけがないと知り合うこともできないわけで。
「SNSやリモートは便利で活用すると良いけれど、それだけでは関係性が築けない」とか?

「メンメンを返す際に、和実さんらに特には追及をしていない」「自分からアカウントを伝えていない」のも、「距離がある」ことの現れなのかもしれない。
クラスでもお店の宣伝をしていないです。まぁ実家が飲食店の子ばっかりな気もするので、あんまりそういう空気でもないんでしょうけれど、いつものシリーズなら「華満さんが両隣の和実さんらに宣伝する→来店。事件発生」の導入じゃないかしら。

担当図形が「ライン」なのはちょっと意外でした。線ってすべての図形に通じますから、物凄い重要人物に見えてくる。つくづく良い子です。

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(第06話)デリシャスパーティ♡プリキュア「学校!怪物!大パニック!?ねらわれたエビフライ!」感想

2022年04月17日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第06話)デリシャスパーティ♡プリキュア「学校!怪物!大パニック!?ねらわれたエビフライ!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第6話より)

放送再開。ありがとう!

次週はとうとう謎のプリキュアさんが登場ということで、今週は周辺回りが整備された感。

冒頭の「リモートで料理」は今の感覚として非常に分かります。「一緒に集まって」だけが連帯ではなく、今はリモートでやりとりできる。
リモートは「会う」の代替でもないんですよね。芙羽さん達が朝から一同に会するのは時間制約が厳しいでしょうから無理。リモートだからできる。

現実でも、子の行事イベントに遠方の親戚をリモートで招待するとか、実際にやりました。もしリモート手段がなかったら(わざわざ休んだり飛行機を使うほどでもないので)参加できなかったわけで、物理的な分断が顕著になったからこそ連帯しやすくなった面もある。

今回の戦闘の「回転を利用する」も「悪条件を逆手に取ろう」ですから、リモート活用に通じるものがあります。
なるほど実際に会うのは難しくなった。でも結果的にリモートが普及し、今までよりも頻繁に顔を会わせられるようにもなった。

一方、遠方とも容易に繋がれることが、目の前の人との繋がりを薄めることにもなりえます。
仮にリモートで料理ではなく、早朝に家庭科室に集まって料理をしていれば、クラスメイトと打ち解けるのも早かったかもしれない。トロピカる部ならその方法を取りそう(優劣ではなく傾向として)。

見失うという意味ではジェントルーも同様です。常識的に考えて、プリキュアどもがこの中学校の生徒なのは最初からわかってるはず。近場に他に中学校はなさそうだし、あったとしても高確率なのは変わらない。

意外な落とし穴として、今作は変身までのハードルが高かった。
妖精がいないと変身できないくせに、妖精側には敵出現を探知する手段がない。しかも当たり前に妖精と別行動をとってしまっています。
一昔前のプリキュアさんと違い、遠方との通話手段は持っているのですが、リモートで繋がるだけではどうにもなりません。
これは「リモートではなく物理的に出会わないとできないこともある」の側面を担っているのかも。

「同じ釜の飯を食う」は、「食ったら仲良くなれる」以外に「食う機会に恵まれたなら活かそう」のニュアンスもあるように思えます。
弁当を作って持ってきたのは、もちろん良いエピソードなのですけれど、それはそれとして「学食で一緒に食う」のも大事です。
味をしめた芙羽さんが毎日弁当を作りまくり、おそらくはメキメキと上達もするでしょうから、延々とおしゃれ弁当を和実さんと食べるだけになってしまうと、それこそクラスメイトのイメージする「芙羽様」像を強化してしまいます。

「生ハムメロン」ならぬ「ゴミ箱芙羽様」は、芙羽さんのことを知っているから踏み込めたこと。知る手段は色々とあるわけで、今作は「様々な手段を補完的に組み合わせる」ような要素もあるのかもしれない。

知るといえばジェントルーは、謎の情報通の「ちゅるりん」さんのSNSを参考に動いているようです。時系列がおかしい気がしてなりませんが、どうなってるんだろう…?
「ちゅるりん」さんが投稿する→ジェントルーが見る→上申する。出撃許可おりる→メシマズテロの流れのはずで、ブンドルーの現場にいた人は「ちゅるりん」さんではないはずでは…。
同じ店に何度も足を運び、運悪く被弾してるんだろうか、あの黄色は。

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