穴にハマったアリスたち

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(第35話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ここねとお別れ!? いま、分け合いたい想い」感想

2022年11月14日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第35話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ここねとお別れ!? いま、分け合いたい想い」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第35話より)

かつて芙羽様として畏敬の念を集めていた芙羽様も、いつの間にやらクラスに溶け込んでいました。メッキが剝がれたともいう。芙羽様本人としては人様から張られたメッキですから、勝手に期待されて勝手に剥がされただけですけれど。
何というか、ギャップでめちゃくちゃにモテそう。

さて、ご両親がイースキ島に協力するとのことで現地に引っ越すことになりました。辛い。
ご両親との生活は以前から望んでいたこと。イースキ島での仕事はやりがいもある。
だけれどプリキュア仲間やクラスメイトと別れるのは辛い。どちらも大事なだけに選べない。

定番の留学・引っ越し・夢を諦めるネタですが、これまでのシリーズと比べると「プリキュア仲間以外との交流も重視」あたりが特徴的でしょうか。芙羽様は本当にクラスに馴染みたかったんだな…。

劇中でパムパムが語ったように、基本的にはみんな芙羽さんの味方です。だから本音のところを相談すれば、別の道も見えてくる。
「父は日本。母はイースキ島。リモートで連絡を取り合う」は、いわば三方一両損的な発想です。お弁当を忘れた芙羽さんに皆が分け合ったように、みんなが少しずつダメージを食らっています。でも誰か一人が大ダメージよりは良いし、その大ダメージになるはずだった人も感謝して受け取る。

この「感謝して受け取る」が結構難しくて、得てして恐縮して遠慮してしまいます。現実社会でいえば、リモートワークとか育児休暇とか。そこを踏み越えて分け合うに至れるのは素晴らしいと思う。
もちろん一方的に助けてもらうのではなく、スパイシーがいるかで戦力は大きく変わります。二者択一での絶対解はなく、使えるものは使って総合的な最適解が大事。

劇中では強調はされていませんでしたけど、彼女はずっと置いて行かれる寂しさを経験していましたから、いざ逆の立場(和実さん達を置いていく)になったときに、感情移入した面もあるのかもしれない。
そうだとすると、二者択一を扱うドキプリ理論とは激烈に相性が悪そう。幸福の王子になれない子。

他シリーズとの比較でいえば、スイプリやフレプリとの違いも面白いです。
小説版スイプリにて響さんはドイツ留学、同じく小説版フレプリにて美希たんはパリに留学なされます。
「幸福と不幸は不可分(留学は楽しいことだが別れは悲しい)」のスイート、「人生山あり谷あり」のフレッシュとしては、留学するのは順当な流れ。
特にスイートとデパプリは「共に過ごした時間」を重視する観点から似通ってると思っていたのだけど、今回の話を見ると根底が違いそう。

踏み込んで考えるのであれば、仮に和実さんらプリキュア組も何らかの理由でイースキ島に引っ越すことになっていたら、芙羽さんの結論は変わっていたはず。自分もイースキ島に行き、必要ならかつてのクラスメートとリモートで話す道を選んだと思います。
個の視点での絶対解ではなく、総合的な場の最適解を選ぶのだから、あえて悪く言えば周囲に流されているともいえるのか。いや、芙羽様がバリバリに個を打ち出して強権的に決定していっても困るので、総合的な場の判断は全くおかしくはないのだけれど。

料理でいえば、個々の材料だけで判断せず、調理全体を見てバランスを考えるようなものでしょうか。
そういえばウバウゾーの捕縛から逃れる際も「2000キロカロリーパンチをぶっ放す→それでは脱出できない→三人で地味に押す」の流れです。「個性や個人の判断が犠牲になる」要素が、もしかしてカウンター的に出てくるのかも。
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(第34話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おじいちゃんはガンコ!おでんは野球のあとで」感想

2022年10月30日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第34話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おじいちゃんはガンコ!おでんは野球のあとで」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第34話より)

今の今まですっかり忘れていましたが、そういえば和実さんは運動神経が良いんだった。
食っちゃ寝お化けのようでいて、意外とやれる子なんです。まぁ今回、運動シーンはカットされましたけど。何なんですかね、この子の「いるだけ感」。それなのに彼女を中心にして問題が解決していく不思議。

おばあちゃんの級友のお孫さんは野球がしたかった。しかしながら老害っぷりを遺憾なく発揮する祖父は却下。そんなことはいいから飯を作って食え。
和実さんがこれに反する立場をとったのは面白いです。しかも対象がおばあちゃんとの縁も深いおでんなのに。

ご飯万歳な言動が目立つ彼女ですが、食事信者ではないらしい。ハピネスチャージのゆうゆうの「美味しく食べるには運動も必要」ともちょっと違う。
例えるなら肉も野菜も米も大事、バランス重要だよね。みたいな感じでしょうか。人は飯だけで生きるに非ず。運動等々の他の要素もいるんです。
その文脈でいくと、相も変わらず色恋沙汰に無関心なのもどうなんだろうか。

「レシピにたどり着く過程が大事」は正論と言えば正論です。試行錯誤の過程で身につく知見やスキルもある。
が、それを言ってしまうと「レシピ」が否定されてしまいます。ある意味ブンドル団の思想に近い。

「レシピ」とはここに至るまでの過程の記録とか、それを形作る源流だとか思い出の記憶なのかと思っているのですが、それを隠してしまうと今の自分が見えなくなる。
ジンジャーの話題に拓海母が顔を曇らせていたのは、シナモン事件と何らかの関係があるからかしら。
友人母が重要情報を握っている(しかも自覚している)のは新しいですね。情報を皆が共有すれば解決するのに。
拓海母の視点でいえば、プリキュアを隠されているのでやむをえませんけど。下手したら、マリちゃんを警戒している(シナモンを逮捕しようとしてやってきたとか?)可能性もあるのか。
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(第33話)デリシャスパーティ♡プリキュア「清く正しく!あまねとハロウィンパーティ」感想

2022年10月23日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第33話)デリシャスパーティ♡プリキュア「清く正しく!あまねとハロウィンパーティ」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第33話より)

ハロウィン回。コスプレ回。らんらんのパンダは色気の欠片もないなと予告編でがっかりしていましたが、スペシャルに魔女っ子やらのイメージ回想で補足されていた。公式様、分かっていらっしゃる。

さてジェントルーこと生徒会長さんは以前の黒歴史で悩んでおられた。
パフェをドカ食いしたりしても心は晴れない。むしゃむしゃむしゃむしゃー!
挙句にはレシピッピにも当たり散らす有様です。

お悩みの理由はちょっと意外。ジェントルーとして迷惑をかけたことを悔やむのではなく、そのようなことをさせたブンドル団に憎悪を抱いていたようです。
言われてみれば、その感情が自然な気はする。よくも私にあんなひどいことをさせて…!

ただこの感情はナルシストルーの食への恨みと同じ。
彼曰く、多くの食材が体に合わず(アレルギー?)、食の好みも偏っていて、猫舌で温かい物もダメ。これはきつい。この条件下で食が好きだったら狂気すら感じます。
とはいえそれを他者にぶつけるとなると話が変わってくる。

歴代の寝返りキュアと比較すると、セイレーンの悲しみやトワ様の絶望は、幸福や夢とセットのものだった。
会長やナルシストルーのそれは、ないならない方がいい。それでも現にある。

映画の「悪の科学者」たちと同じです。残念ながら「悪」はある。社会的にもそうだし、自分の中にも善と悪はある。
それを全否定するのではなく認める。でも表には出さない。
実際「恨むな」は無理で、ナルシストルーが浄化されて食べるの大好きになるのもなんか違うものな。後日談でお気に入りでも見つけてニコニコと頬張ってるかもしれませんが。

同様の理屈で、会長さんの謝罪行脚も違うのかもしれない。
街の人たちは純然たる被害者ですから贖罪意識は持つとしても、そちらを前面に出すと「悪しきものも現にあり、恨む気持ちは仕方がない」の色が薄れてしまいそう。

イメージとしてはアラモードの「美味しいスイーツにも苦みがある」「世界には負の要素もある」が近いのかも。
無理に比較するなら、アラモードの場合は未来にそれが起きる(食材として苦みを使う)側面が強かったように思いますが、デパプリは過去にそれが起きた感じか。既に体の一部になっている。昨日のご飯が今日の自分を作ったように、過去の悪やデメリットもまた今の自分を形作っているのだから、否定せずに存在を認めよう、といった感じで。
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(第32話)デリシャスパーティ♡プリキュア「すすれ!ちゅるフェス まいごのうどんを探せ!」感想

2022年10月16日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第32話)デリシャスパーティ♡プリキュア「すすれ!ちゅるフェス まいごのうどんを探せ!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第32話より)

ちゅるりんさんの命名の元ネタと思しきフェスが開かれました。らんらんは大張り切り。
しかしながら、うどんのレシピッピがくまモンに連れられて行方不明になってしまい、麺類のレシピッピ群が悲しみのあまり壊滅。フェスは悲惨な有様に…。

らんらんのおっしゃった「私が動けないなら、メンメンが動く。メンメンが動けないなら、私が動く」の精神は好きです。
お互いに常に一緒に何かをするのではなく、お互いができることをやる。できない側も引け目に思わず、できるようになったら頑張る。そのために注力する。

個人の観点でも同じことは言える。
ちゅるりんさんも店舗レビューが難しかった時には、テイクアウトに切り替えた。軸や要素が複数あれば、一つがダメになっても乗り切れます。

お子様ランチでいえば、ハンバーグがいまいちでも唐揚げが頑張るようなものでしょうか。いや商品として出されているお子様ランチなら、そんなこと言ってられないのですけど、精神としては。

ただそれはよいとして、だとすると麺のレシピッピたちの不甲斐なさは何なんでしょうか。
うどんがいなくなった。悲しい。泣く。世界中の麺料理の危機。
この世界の料理は、恐ろしく脆弱な基盤のもとに成り立っていた。
もしかして「ブンドル団に奪われたから料理が変になる」のではなく、「(捕まったことで)レシピッピが悲嘆するので変になる」が真相だったのか。
奴らのメンタルを鍛えないと、第二第三の悲劇が起きかねない。

メンタルと言えば、会長さんはいまだにジェントルー案件に心を痛めているようです。
実際、潰れた店舗もあると思われる(第1話のシャッター街はいまだ謎のまま)ので、簡単には割り切れまい。
らんらん亭に入る際の葛藤は特には説明されず、示唆はするがお子様に明示はしない…の扱いかと思ったのですが、次回はそれ関連の話っぽい。

会長がジェントルーになった経緯はテーマ的にはよく分からないんですよね。
イース様は元々ラビリンスの人で「ゴールと道筋が決まっている」ことを是としていた、トワ様は永劫に続く夢への道に絶望して(それを誘発させられて)闇化していた。セイレーンは幸福と不幸は表裏一体不可分なので、どちらに転んでもおかしくない。ルールーは語りだすと超長くなりそうなので割愛するとして、会長さんは何故にジェントルーに。
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(第31話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おいしーなタウンの休日 プリンセスゆい!?」感想

2022年10月09日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第31話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おいしーなタウンの休日 プリンセスゆい!?」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第31話より)

和実さんの入れ替わり大作戦。本当に入れ替わっただけというのが和実さんらしい。
お姫様気分を満喫し、ご飯をむしゃむしゃ食べ、縄を生身で引きちぎって暴れたら解決しました。
この子のこの特性は何なんだろう。白米が無特徴なようでいて食卓を支えているように、謎のポジションを確立していらっしゃる。

劇場版に続き、一般人相手にプリキュアによる武力行使を決行なされました。結果的に劇場版は異世界パワーでしたので、スタプリの異星人を除くならこれが初でしょうか。
デパプリチームはそういうの気にしない性質らしい。物凄く手慣れた感じで監視カメラを無効化していたりと、今までにも経験があったのかしら。
ただこれで、クッキングダムが他国の後継者争いに巻き込まれてしまいました。マリちゃん、たぶん始末書書いてる。

王女様は「好きが分からなくなった」と無味乾燥なことをおっしゃられていましたが、同じ環境で和実さんは満喫していらっしゃいます。
短期間の入れ替わりだから物珍しさもあるとはいえ、差し入れのお弁当等もいつもの調子で楽しんでいますから、王女様もちょっとした意識の変化で変わったはず。

外見は同じふたりを、拓海君やゲンマさんはきちんと見抜きました。
デパプリ風に言うなら、今の彼女らを形作ってきた「昨日のごはん」の違いでしょうか。

スピーチの原稿読みは誰が読んでも中身は同じ。事前に調べて計画するのも、文脈としては似たものがあるかもしれない。前作のトロプリを引きずってるせいもありますが、計画よりも目の前の行動を重視している印象を受けます。
故にぶっつけ本番で原稿なしのスピーチです。まぁ公的行事としてはどうかと思いますが、精神は綺麗です。

テーマ的には色々と他にも考えられそうなのですけれど、何はともあれば大変に愉快で楽しい回でした。
そろそろプリキュア卒業かなという感じのうちの子も、大盛り上がりしてた。こういうのもっとやって欲しい。
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(第30話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おまつりわっしょい!やきそばマリちゃん」感想

2022年10月02日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第30話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おまつりわっしょい!やきそばマリちゃん」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第30話より)

金欠の解消のため、お祭り屋台グランプリに出ることになりました。これで合法的に浴衣を着せられる。

品目を何にするかの会議にて、らんらんはたこ焼きを提案。他は、焼きトウモロコシ・フランクフルト・かき氷。
他店と差別化できそうなのは、たこ焼きな気がする。そのあたりの商売感覚はさすがらんらん。
生徒会長のかき氷も分からなくはないというか、たぶんこの子フルーツ乗せる気満々ですね。芙羽様が肉大好きなのは意外。ホットドッグにする気だったんだろうか。

出し物は焼きそばに決まったものの、グランプリの強豪と被ってしまいました。
そこで勝つために、軸をずらした戦い方をするのは見事。麺の入手先はまだしも(相手店も同じところから買ってる?)、躊躇なく芙羽様の親の力を借りるあたり吹っ切てる感があります。芙羽様自身はさして役にたってないのだけど、それでいいんだろうか。

トッピング勝負にしたのも賢明です。味付けでは不利でしょうから、自分でやってもらう。もしくは浴衣姿の女子中学生様にやってもらう。強い。
ここまでくると、あえて焼きそばで合わせてきたのも戦略にすら思えます。ガイドブック的なものに「目玉は焼きそば」として載ってそうですから、その客を流し込めます。

相変わらず和実さんが何やってんだか分かりませんが、浴衣姿の女子が超にこやかに食ってるだけで客引きとしては強力ですね。
しかもこの子、街では有名なおばあちゃんの孫です。何気に有名人だったのか。

結果的に同率一位。選考方法はお客さんによる人気投票とのことですが、勘ぐるなら票を操作してないか。ライバル店対決を演出した方が集客を見込めそうだし。
劇中では触れられていないものの、マリちゃんのキャラクターも特徴的(ジェンダー的なこと以前に、街の人的にはフラっとやってきた謎の人)ですし、実際、意図せずクッキングダムとのコラボです。

色々乗ってる焼きそばは、公開中の映画のお子様ランチと発想は同じ。一緒に食べた楽しい思い出も同様。
4人いるプリキュアさんや、和洋中が切磋琢磨して共存しているおいしーなタウンも同じく。
セクレトルーさんも技のバリエーションを気にされていましたが、対比で言うなら「一人でなんでもできる」は「独り占め」の方向性でデパプリさん的には違うんだろうな。

あと今更ですが、デパプリではセクレトルーさんが一番好きな気がしてきた。映画で一番テンション上がったの、そこでしたし。
仮面ライダーのツムリさんとかスマレとか、謎のお姉さん良いですね。
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(第29話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おいしいパラダイス!レッツゴー!クッキングダム!」感想

2022年09月25日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第29話)デリシャスパーティ♡プリキュア「おいしいパラダイス!レッツゴー!クッキングダム!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第29話より)

投降・捕縛したナルシストルーはクッキングダムに連行され、衛兵に引き渡されました。その後の行方は不明。怖い。
てっきりナルシストルーから色々と聞く話かと思いきや、クッキングダムの闇に連れていかれてフェードアウトしてしまいました。
おそらく、グランオーシャンにあった記憶を抜き差しするエグい装置的なものを取り付けられ、厳しい尋問が行われるんでしょう…。

クックファイターは山ほどいたようで、デリシャストーンもごろごろしていました。スペシャルなのは希少なようですが、思っていたより充実した国力を備えているようです。
考えてもみれば、トランプ王国とかのように崩壊したわけじゃないものな。
拓海くんが知ったら、ちょっとがっかりするかもしれない。彼は唯一無二のヒーローではなかった。それを言ったらプリキュアさんも大量にいますけれど。

ナルシストルーはどうなったのかとか、こんなにファイターがいるなら援軍をよこせとか、言うべきことは色々あるはずですが、有り余る食べ物の前に和実さんは思考停止。
むっしゃむっしゃむっしゃむっしゃ。
見習いのセルフィーユさんに連れられて、王国を満喫なさいます。

セルフィーユさんの悩みと成長は、映画のコメコメを意識したのかしら。(映画の感想記事)
おばあちゃん-和実さん-コメコメとエッセンスが継承されていくように、セルフィーユさんにもクックファイターのお歴々やプリキュアさんの魂が引き継がれている。この継承を視覚化したのが「レシピ」…なのかもしれない。
帰国時に唐突に出てきた先輩プリキュアさんの描写も、(まぁ映画の宣伝のためとはしても)継承の描写としてしっくりきます。

あとセクレトルーさんが前線においでなさったのが大変に喜ばしい。しかも優秀です。たまたまプリキュアがいたから良かったものの、実はこれまでも頻繁にやられてたんじゃなかろうか。
王国が早々に諦めていたスペシャル石の量産にも成功しているようで、見た目しょぼいくせに意外に強い組織だ。

【今年の人魚さん】


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第29話より)

ラメールが!登場した!
プリキュア態とはいえ、紛れもなく人魚さんがデパプリに登場されました。


(「Yes!プリキュア5GoGo! 」第40話より)
(「スマイルプリキュア!」第30話より)


(「ハピネスチャージプリキュア!」第25話より)
(「HUGっと!プリキュア」第32話より)


(「スター☆トゥインクルプリキュア」第27話より)
(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第2話より)

過去6シリーズで「プリキュアの人魚」が登場。これにデパプリも加えると7シリーズ。
絵本(ハートキャッチ)やゲストキャラとして人魚登場(魔法つかい)も加えると9シリーズ。
全17チームでいえば過半数超え、全19シリーズでいえばいよいよ半分。やっぱりプリキュアさんに人魚は必要なんです。



来年は20周年ですし、ローラの出番はあっても良さそう。しつこく出演し続けて、人魚カウントを上げていただきたい。
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(第28話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメの力をみんなに…!パーティキャンドルタクト!」感想

2022年09月18日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第28話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメの力をみんなに…!パーティキャンドルタクト!」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第28話より)

ナルシストルーが捕縛されました。
一切の説得要素のないまま、「投降しろ」の呼びかけと共に捕獲した例は過去にあっただろうか…?

成果を出せなければ居場所がなかったナルシストルー。
そこにいるだけで認められたコメコメ。
皮肉にも、勝たねばならぬナルシストルーは戦いに楽しさを求め、コメコメは純粋に勝利を目指しました。

ナルシストルーが勝てる勝負をわざわざ捨てたのは、一種の自殺のようなものかもしれない。
本来なら無条件に与えて欲しい「居場所」を得るのに勝たねばならないとなると、勝つ行為そのものに嫌悪感もわいてきます。
ノルマやテストに生理的嫌悪を覚える感覚だな…。

コメコメの嘆き「大きくなっても意味がなかった」は切ないです。
実際、字が書けるようになったところで、外からの単純な暴力には無意味。
これに対する直接的な回答はなかったのですが、「そこにいてれくるだけでよい」は親目線では納得できます。
子が成長してくれた。それで親としては満足です。外敵に立ち向かう勇気と力は、それだけで湧いてくる。

「私が好きなあなたを否定することはあなた自身でも許さない」と言われたコメコメに対し、ナルシストルーは名前とは裏腹に終始自分を否定している。
彼が食事を楽しめなかった理由はまだ不明。今回の回想からだと、食事中に嫌がらせをされたとか、根本的に食う機会がなかったとかではなさそう。

「今日のご飯が明日を作る」でいえば、満足のいく食事ができなかったナルシストルーは、きちんと作られていない。
思い出を持たなかったミデンや、悲しみの共有体験のみだったノイズ様のようなもの。
なんか軽いノリの適当な幹部のようでいて、名だたる方々に匹敵する様子を見せてきたな…。

来週はクッキングダムに連行のようです。聴取です。拷問です。
考えてみれば、目的は滅することではなくレシピボンの奪還ですから、浄化消滅ではなく捕縛は当然の流れか。
なんやかやでクッキングダムも謎がありますから、諸々の背景が明かされるのかも。
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(第27話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメ大変化だいへんげ !?らんのハッピー計画」感想

2022年09月11日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第27話)デリシャスパーティ♡プリキュア「コメコメ大変化だいへんげ !?らんのハッピー計画」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第27話より)

華満家の弟妹と親しくなったコメコメは、己の耳と尻尾に違和感を抱きます。人外の悲しみ。
しかし悲しむ必要があるのか。違いは違いとして認めればよく、変だと悩む必要はない。
かつて同じ道を歩んだ らんらんや、実際に何も気にしていない弟妹の様子を見て、コメコメはまた一つ成長しました。

…というお話ではあるのですが、「違いをどうするか」は難しい。
コメコメが当初言い訳していたように、「着たい服の邪魔になるから隠したい」は筋は通っています。
それがあなたの個性だから隠すな、は少々横暴すぎる。

妹さんがしていたように、尻尾がない人が尻尾をつけてもいいように、尻尾がある人(?)がそれを隠しても良いはずです。
ただ細かい話をするなら、「尻尾がない人が尻尾をつけてもいい」は現実世界では一概には通じないんですよね…。黒塗り問題のように。
「尻尾をつけるのは、『外国人』の描写として付け鼻をするようなものだ」と言われたら、あの世界の文化背景によっては頷くしかないかもしれない。

現実の問題はさておくならば、プリキュアさん的には「行き来できる」「選べる」のは是としていますから、らんらんの付け尻尾は納得できます。
その意味だと、コメコメは尻尾を隠して現れた方が、話はすっきりしたのかも。

平行して進んだナルシストルーの背景もどう絡むのか。
ブンドル団は食事大好き集団かと思いきや、彼は心底嫌いだったようで。
何らかのトラウマがあるのかもしれませんが、コメコメ側のエピソードを踏まえると、「食事嫌い」もまた個性といえば個性です。
他人の思い出を奪ったりとかは別として、一概に「食事を嫌うのは変だからやめろ」とは言えなくなってしまった。

もしくは逆で、幼少期に「食べたくない」の気持ちを分かってもらえずにグレたとかなのかしら。
仮にそうなら和実さんにとっては天敵のような思想ですから、何かが進展するかもしれない。

和実さんといえば、今回はついにコメコメの成長要素にもタッチしなくなりました。冒頭の発明班からも当然の如く外され、背後でモグモグしていらっしゃる。
ここまでくると「白米はでしゃばらない」的な意図があるのかも?

あとデパプリさんは「食べたものが明日の栄養になる」から転じて「今に至る己のルーツ」を扱っていますので、「コメコメ2世が、1世のことを知らない」は今後また触れらそう。
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(第26話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ここねのやくそく!ピーマン大王への挑戦」感想

2022年09月04日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第26話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ここねのやくそく!ピーマン大王への挑戦」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第26話より)

引用画像が前回のとほぼ同じ。らんらんの定位置なんだろうか。
デパプリさんは戦闘シーンのロケ地が毎回同じなので、この手の多そう。

幼少時に生ピーマンを齧って苦かった経験以来、芙羽様はピーマンがお苦手。
しかしながら同じトラウマを抱えたコメコメのために、頑張ってピーマンを食してみることに。

今日の飯が明日の自分を作る理論のデパプリ的には、「過去に実際に食って苦かった」は大きなマイナス要素です。
劇場版で扱いそうなカウンターとも言えそう。

食の苦手は実際難しいです。芙羽様のように長年「これは食い物ではない」と認識してしまっていると、本能的な忌避が強いはず。
日本人の多くが虫を食えないのと同じです。栄養価や美味さをいくら言われても、「それは食べるものではない」の思いは強い。
ピーマンって、形状もちょっと特殊なんですよね。多くは「皮をむいて中身を食べる。または中身がメイン」ですが、ピーマンは「中が空洞で皮(に見える部分)」を食べる。
一度スイッチが入ると、食べづらいのはなんとなく分かります。

会長が言っていたように、あえて食う必要もないといえばないのですが、現実的に一番の問題は「他の人と一緒に食べるときに困る」「もてなされたときに困る」だと思う。
毎回むしゃむしゃ色んなものを食ってるこの面子にあって、今までピーマンが食材に含まれなかったのは奇跡じゃなかろうか。

劇中では「楽しいことの選択肢が減る」ことを挙げていましたが、もう少し具体的にいうなら「和実さんらが食事選びの際にピーマンを使えない制約が出る」。
皆で食べる時に和実さんらは配慮せねばならず、不意に出てきたときに場を不穏にしてしまいます。
(ただそこまで言ってしまうと、アレルギーのある方を悩ませてしまいますが)

「ピーマンだと分からないようにして食べさせる」は個人的にはあまり好きではないです。問題の解決になっていないように思える。
ただ「とりあえず食えるものだと経験するのが大事」はデパプリテーマ的にも分からなくもない。食い物だと認識できていない芙羽様には有りかも。
虫食でいえば、成体そのままは辛いので、粉末にしたものから食べてみる的な感じでしょうか。

「ピーマンに親しんでみよう」はどうなんだろう。
現場を見たら逆に食べる気を失うものもあると思うんですよね…。くどいようですが、虫とか。いや虫食の対策として「虫を食卓で飼い、常に見ながら食事をする」を聞いたことあったな…。
「経験が栄養になり明日の自分を作る」の観点でも、体験して前に進むのは納得できます。

あと劇中ではさらっと描写されていましたが、初日の案が上手くいかなかった拓海くんが、カラーピーマンを大量購入してたのが何か良いです。
「見えなくする」のではなく「軸をずらす(特徴的な緑から離れる)」。もしかしたら芙羽様はパプリカは食えてたのかもしれないし。
彼の本気具合がよく分かります。自分が苦手を経験したからこそ次に活かせるのも、テーマ的に綺麗につながっています。
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