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穴にハマったアリスたち

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感想:スイートプリキュア♪キラキラハーモニー および プリキュアオールスターズDX 3Dシアター

2011年08月18日 | プリキュア映画シリーズ
時間の合間をかいくぐって行ってきました。

■スイートプリキュア♪キラキラハーモニー および プリキュアオールスターズDX 3Dシアター



 期間:2011年08月05日(金)~2011年08月28日(日)
 場所:池袋サンシャインシティ
 公式情報:http://www.toei.co.jp/event/show/1195731_954.html

恒例の池袋でのプリキュアさんイベント。
今年はお披露目イベントがなかったので寂しい思いをしていましたが、ようやくここに帰ってきました。
同ビルのナンジャタウンでも南野さんがケーキを出店してたりと、頑張っておられた。

会場の構成はいつもと同じような感じ。
入口を入ってすぐに、等身大のスイートチームがお出迎え。
続いて「伝説のプリキュア」コーナーと称して、歴代の先輩達がずらずらと。



美翔さんもおめかしして勤務中。
まぁこういう写真を撮れている=周囲にお子様がいないってことですけどね…。
見ず知らずのお子様をカメラに収めるのは問題があるはず(少なくともブログには掲載できない)。
なので避けつつ撮ってるのですけど、美翔さんに関してはそんな心配もせずに余裕で撮影可です。
伝説のプリキュアだからって、実力者だと思っていただいては困る。

例年とは異なる試みとして、音楽関係のコーナーが多くありました。



南野さんのお部屋。楽器がいっぱい置いてあり、演奏し放題。
画像には映っていませんが、枠外にはお子様がわんさか。
他にリズム系のゲームも置いてありました。



一方の北条さんのお部屋。ダンベルがいっぱい置いてあり、鍛え放題。
…かと期待しましたが、設置されてたのはプリキュア関連の絵本等々。
北条さんを無視して、ご本に読みふけるお子様方が印象的でした。自分の部屋なのに、ぽつんとしてる北条さん…。



フロア奥ではステージショーも開催。タイトルは「プリキュアとふれあおう」。
動物園の「ウサギとふれあおう!」系イベントのノリです。餌を持って立ってるとプリキュアさんが寄って来る感じ。

ショー自体はダンスをご披露されてた模様。
人ごみが物凄く全くと言っていいほど見えなかったので、詳細は断念。
いや大人気で喜ばしい限りですけれど。



物販コーナー。
画像はその前に張られていた案内図。元気よく挨拶してるメロディさんが素敵。
あの方は商売上手な気がする。金勘定は別として、呼び込みとかは。



品ぞろえとしては、オールスター関連商品も結構置いてありました。
Tシャツ、コップ、クリアファイル等々。
キュアドールも全種類置いてあった……と思ったら何故か美翔さんの姿が見えませんでした。
売り切れたんだ。それ以外の可能性は考えない。
どうしてあの方は細々と丁寧にオチをつけようとするかな。



そのオールスターズ出演にして、本イベントの個人的最大の目玉「プリキュアオールスターズDX 3Dシアター」
プリキュアさん22名による、3Dダンスムービー。
整理券を受け取って待つこと30分ほどで観賞することが出来ました。

ストーリーは特になし。
夜に店を脱走したキュアドールが見たものは…!という演出ですが、あまり気にしない。
気にしだすと実はかなり熱い気もするのですが、ダンス本編が凄まじいので気にしてられない。

いつものOPに合わせてのダンスもありますが、そこはさらっと。
メインの一発目は、まさかの「プリキュアモードにSWITCH ON!」。
思い返せば、オールスターズはここから始まった。(Yes! プリキュア5GOGO 全員しゅーGO! ドリームフェスティバル

「MH」「SS」「GoGo」の3チームが3Dで踊る踊る。
美翔さんも素人ながら非常に頑張ってます。ダンスが苦手そうな夢原さんも猛特訓の後が見えます。
なんか一生懸命に練習を頑張りました感が生き生きと伝わってきて、胸が熱くなる。

この時点で大感動してたのですが、続く2セット目で唖然。
曲は「プリキュア、奇跡デラックス」のダンスアレンジ。
踊るのは「フレッシュ」「ハートキャッチ」「スイート」の方々。

…もうね、さすがオーディション審査項目に「ダンスが踊れること」が追加された時代のプリキュアさんは違いますよ。
素人の私だからそう感じるのかもしれませんが、ダンスのレベルが先ほどと違います。
特にフレッシュチームがずば抜けてる。

昨年のメイキングイベントで、3Dチームの方が「一番思い入れがあるのはフレッシュ」「やはり最初に3Dとして取り組んだから」とおっしゃられてました。
「ダンスがテーマだし、意図的に他のチームよりもダンスの難易度を上げている」とも。
今回もそれは反映されたのか、桃園さんたちが輝きまくってた。
今まで散々「桃園さんはロースペック」「庶民派っていいよね」とか言って申し訳ない。
3Dの桃園さんの神々しさは崇めるしかない。これは夢原さんや美墨先輩、後輩の花咲さんにも余裕で勝てる。

第一世代の「MH」「SS」「GoGo」と、第二世代の「フレッシュ」「ハートキャッチ」「スイート」という分け方も目から鱗でした。
こうやって分けると、桃園さんは結構な先駆者というか。
普段はキラキラしまくりの夢原さんや花咲さんに押されがちですが、いざ踊ると凄い。猛烈に感動しました。

ダンス三曲目は専用ソング。なんだこれは。
なんでも10月にCD発売されるそうですが、気合の入れ方がおかしい。
3Dムービー12分というだけでも、制作コスト幾ら投入してるんだという感じなのに、専用ソングまでつけるか。

終始そんな感じで唖然としている内に12分が過ぎ去りました。
これで観覧料500円とか。
どれくらい豪華かと言えば、こういうのの定番って「各OPでダンス」だと思うんですよ。
「DX2」のEDの焼き直し程度でも、充分以上に満足したと思うのに、OPダンスにはほとんど時間を割かず、ガリガリ新しい領域に突き進んでる。

これは是非、またメイキングをやって欲しいと思いました。

[T_Jet_naokichiさんのTwitterから引用]

 T_Jet_naokichi なおきち
 takaswy1981がリツイート
 ホント、ダンス収録生で観たら泣きますよ。ドキュメンタリーにして公開したいくらいです。RT @takaswy1981 ダンスを振付構成し、巧みな踊りを踊ったプランニング遊の面々に感服!すごいっ!

[引用終]

いやもう本当に。
3D映像なのでやってることは極めて先端のデジタルだけど、根っこの部分は「本当に踊ってモーションキャプチャー」とか「芝居撮影の要領で光源やメイクを調整」とか肉弾戦なんですよね。
昨年の「DX2」メイキングセミナーで、踊って撮影してる皆さまの映像も流れてたのですけど、感動モノでした。
プリキュアさんたちが、いかにしてあの華やかな舞台に立ったのか。
全力を尽くす大人の社会人の格好よさに溢れてる。(蛇足:昨年のセミナーに行った時の感想記事

そんなこんなで大満足のイベントでした。特に3Dシアターは是非とも見るべき。
池袋以外でもあちこちでやっているようです。
私ももう一度くらいは見に行きたい。


【蛇足】

…これで「飛び出すのは美翔さんだけ!」の記録が完全に終わりましたね。また一つ「SS」は大事なステータスを失った。。

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感想2周目:映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」

2011年04月03日 | プリキュア映画シリーズ
再観賞してみると、また更に書きたいことが増えてくる。

■映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」(2周目)

【オープニング】

各シリーズの象徴マークが流れるところが好き。
同様にピンクの人たちが、一瞬ポーズをとって次々と出てくる所も。
びしっとハートを決めてる桃園さんがとても可愛いのです。

【訓練されすぎてる人たち】

「プリキュアが他にも!?」と夢原さんが慌てたのはいつのことだったか…。
今やすっかり訓練され、「おかしな女の子」を見つけた途端、溜息をつく有様。
また…。プリキュアか…。

ところで。
ハミィを見たミルミルさんが、汗だくになってたのが気になりました。
顔見知りだったとしても、どうして焦る必要があるのか。

 ・ハミィの存在は知っていた
 ・スイートプリキュアの存在は知らない(見知ってたのはメイジャーランドの騒乱勃発前)
 ・しかしどう見ても、あの女の子はプリキュアだろう
 ・今まで無かったプリキュアを配備したと言うことは、何か戦いが…!?

この思考だったと決めつけよう。
戦略兵器プリキュア。
起動すると周辺国家が緊張状態に。

…というか、人間世界は謎生物の武器庫か。

【学習する敵】

初見のときは、「強大な敵が相手なのに、意外とあっさりと乗り切った」と思いました。
確かにそうなんですけど、「敵さんが意外と弱かった」わけじゃない。
むしろ対プリキュア攻略の工夫の仕方が半端ない。

ざっと並べよう。

 ・初撃で地面を破壊。大半が自力飛行できないので、瞬間的に全員の動きを止められる。
 ・そこにダメージではなく撹乱目的で風。21人まとめて薙ぎ払われるのは圧巻。
 ・協力戦が命のプリキュアさんをバラバラに。
 ・それもきっちり本来のパートナーを引き離してる。(緑と水が同グループだったのは手違いだったんでしょう…)
 ・分散先は、足場の悪い砂漠と海。徹底してます。動きを封じるんだ。
 ・直接攻撃してきたザケンナー連は、かなり凶悪なチョイス。
 ・体が炎や液体(打撃主体のプリキュアさんにこれはきつい)、巨大、武器持ち、飛行。

しかしそこまでやっても尚、奴らは突破してくる。
恐ろしい成長だ…。
もうどうやったらプリキュアさんを撃破できるのか、全然わからない。。

…あと、上記の攻略方法は。
「浄化能力を持つ飛行ユニット」である鳥キュアさんにはあんまり有効じゃないはずなんですけどね。
そこんとこ、美翔さんはよく噛みしめるべきだと思うんですよ。

【撃破される敵】

書き下ろし必殺技はやっぱり格好いい。
以前は苦戦した相手を、スーパーフォーム無しで撃破とか、恐ろしいまでの成長です。
あ、美翔さんは元々なかったけどね、そんなスーパーフォームなんて!

新人のスイートさんがフリーズン・フローズン対応だったのは、「組曲」との比較とも読めるかな。
氷結コンビは息はあってる。だけど「二人が全く同じ」ことによる息の合い方です。
それでは組曲にはならない。二人ともトランペット、みたいな。(トランペット奏者さん、ごめんなさい)

対する北条さん・南野さんは全然別の楽器です。
だからシンフォニーになる。専ら不協和音な感じですが、とりあえずシンフォニーになる。
黒白キュアの時には強調されなかったけど、そういう意味で「私達の方が上」なんだろうと思ってみた。

【一斉砲火】

地球まるごと巻き込んでの一斉攻撃。スケールがここまで大きくなった。

今さらながら「プリキュア」さんの戦闘フォーマットは、「戦隊」さんと同じですね。
格闘で追い込む、必殺技を打ち込む。
最後は巨大化した相手とロボ戦。まぁビオランテやオーケストラさんを見ながら、そう思ったわけですが。

それとクライマックスで思ったこと。
プリキュアのどなたかが「今度こそ終わりなの…?」と呟いてた。
今まで幾多の敵を破ってきた。でも今度こそ終わり…。

次から次へと敵はやってくる。そのたびに酷い目にあってる。
しかも一度でも負ければおしまいです。あの時は必死に戦って勝ったけど、ここで負けたら全部無駄だった。
考えてみれば糞ゲーにも程があるルールです。連勝し続けるしか日常を維持する道はない。

でもそれは私らの現実も同じなのかなと。
生きてれば常に困難はやってくる。幸運は放っておいても過ぎ去るけど、不幸は過ぎていかない。
ろくでもないルールです。なんだこの不利すぎる扱いは。

時期が時期なだけに、特に思う。
「今度こそ終わり」と思っても、それでも前を向いて歩いて行くしかない。離れていても信じるしかない。
それくらいに「日常」ってのは尊くて得難いものなんだな…。

【ミラクルライト】

「ただのお子様向け玩具」ではなく、映画のテーマとして必要不可欠な所にまで昇華されてるミラクルライト。
(「お菓子の国」「玩具の国」「花の都」では、それぞれライトの意味合いが違う。無いと話が成り立たない)
今回は「プリキュアと世界をつなぐ」象徴としての登場。

お子様がライトを振る。銀幕の向こうと世界が繋がる。
お子様がライトを振る。プリキュアさんが変身する。

「世界をつなぐ花」がどうして「プリキュアシステムの燃料」になるのか、劇中では特に語られてません。
語られてないけど、「ミラクルライトと同じ」と説明されれば、完璧に納得できる。
確かに世界をつなぎ、プリキュアさんを動かしてる。

昨年の「オールナイト」企画で実際に振ってみましたが、想像よりもずっと熱い。
しかも映画ごとに、「意味合いが違う」ことを体で納得できる。
本当に素晴らしいアイデアだったと思います。このライトを「ステージショーの声援と一緒。ただのお約束」程度に思ってる方は勿体ない。

【その他、雑感】

・雪城さんの「かかった…!」が怖い。「当たった…!」のオマージュなのでしょうけれど。

・人を指差す癖のあるミルミルさん。自分を指さす癖のある花咲さんと、どっちが悪い子なのだろう…。

・空を駆けるシューティングスターは美しすぎる。
 新宿の舞台挨拶で三瓶さんが、
 「パンフレットに他のプリキュアは『夢がある』とか『料理が上手』と書かれてる」
 「だけどドリームは『みんなを笑顔にする!』」
 「…変わるところは変わり、変わらないところは変わらない子です」
 と述べられてた。夢原さんは、どこまでも夢原さんだ…。

・イエローチームが男爵とトイマジンと激突した瞬間。堪えたのは月光さんとパッションさん、そしてレモネ。
 実力的に不可解です。出番を求めた意地で踏ん張ったか、それとも何か小賢しい真似をしたのか…。
 そんなレモネ株が大変に上がった映画でした。今回のレモネは、頑張ってる!

1回目の感想
舞台挨拶(新宿バルト9)
舞台挨拶(Tジョイ・大泉)
コメント (2)
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感想:映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」

2011年03月19日 | プリキュア映画シリーズ
【ありがとうが、いっぱい】



途中まで、正直なところ拍子抜けしたところがあった。
やってることは派手なのに、そこまで過酷でも異常でもない。
でも途中からそれが演出だと感じ始めた。

「プリキュアぴあ」によれば、「DX3」のテーマは「旅立ち」。
「DX2」の後日談と言ってもいいと思う。
危機に瀕しても、手際良く対処していくプリキュアさんの纏う空気は、「後日談」特有のものがあった。
本当に「最後の大集合」になるかどうかは分からないけれど、確かにそれは納得がいく。
「DX1」「DX2」とはまた違う説得力を持った、非常に素晴らしい映画だと思いました。

■映画「プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」                              
【新しい娘と新しいプリキュア】

その日、美翔さんらはショッピングモールのファッションショーを眺めに行っていました。
出演者は花咲さん・来海さん・明堂院さん。
美翔さんのガチガチの喉自慢大会とは違い、堂々たる様子です。あと、横でレモネが物凄い顔して睨んでる。何故、私が客席側に…。

そこに空から猫が降ってきた。横から女の子も割り込んで来た。
この一連の出来事に、美翔さんも嘆息一つ。
幾つもの死線を潜り抜けてきた経験が、すぐに事実に見当をつける。

蒼い人:
 「まぁこれだけいれば、他にもいるでしょ」

どうせあの娘もプリキュアだ。
適齢期の娘を見たらプリキュアと思え。
諦めきった空気がプリキュア娘に満ち満ちる。
どうせ新しい敵も出てくるんだろう。
みんなで遊びに行ったなら、敵が襲ってくると思え。

【熟練の娘と熟練のプリキュア】

異変はすぐに起こり、かつて彼女達が立ち寄った異世界が融合して出現。
お菓子の国や時計の郷、玩具の国や希望の園等々。
周囲には大量の謎生物も。呆然と佇むパリ市民の姿が泣けます。

今回の敵は、かつて劇場版で戦った偉大なボスキャラ達。

魔女さん:
 「久しぶりだねぇ小娘たち」
 「いや、プリキュア」

この言葉に、北条さん達は絶句。
何で初対面の人に、あんなに憎々しげに睨まれないといけないのか。
納得いかないまま、ひとまず応戦しようとしたところ、周りにいる娘さん達から声をかけられた。

来海さん:
 「じゃあ、なろうか」
 「あんたたちもなんでしょ?」

確認するまでもない。
諦めきった空気の中、19人の娘さん達は手際よく変身能力を起動。
あまりに訓練された動きに、殺伐とした何かを感じます。もはや軍隊だ。

パニックに陥る北条さんたちに、花咲さん・桃園さんから同情が飛ぶ。
慌てる気持ちは分かります。でも真にヤバイのはこれからです。
お互い、無事に生き残りましょう。

【繰り返す試練】

敵の目的は、世界をつなぐプリズムフラワー。
その花がなくなると、異世界と人間世界をつなぐことができなくなってしまう。
全ての世界はバラバラになり、闇に沈んでしまうのだとか。

そして敵の黒幕は、数多の敵組織の怨念が集って生まれたブラックホール。
宇宙規模です。地球よりもでかい。
その圧倒的な力でかつてのボス敵の姿を召喚し、自身も宇宙から迫りくる。

北条さん:
 「…こんなの、どうしようもないじゃない」

思わず本音が漏れてしまった。
台本にはちゃんと「絶対に諦めない」って書いてあったんです。
でも、思わず本音が漏れてしまった。

しかしながら絶望している暇はない。
魔女の放った水晶玉の効果により、一同はどこか違う異世界に放逐。
悲鳴を上げてふっとぶプリキュアさんたち。21人もいると、「悲鳴を上げてふっとぶ」だけで壮観です。いっぱいいる。

【ピンクチームその1】

黒・花・夢・桃・花・響のピンクチームが飛ばされた先は、砂漠の迷宮+オーブンの世界。
一面砂だらけの中、ムシバーン&サーロインと対峙する。
更には大量にザケンナー連も湧いて出てくる。それはもう、わらわらと。
振り向き際に身構える先輩たちが頼もしいです。
それに引き換え、北条さんは状況についていけず棒立ち状態。

夢原さん:
 「とにかくみんなを探さないと!」

そのためには出口を見つけないといけません。
よし、走ろう。
でもどちらに向かって?

北条さん:
 「出口がどっちかも分からないのに、走れないよ!!」

何の策もないまま、目先の敵を殴り、そして走る。
当然、体力が持つはずがありません。
ほどなくして、累々と倒れ伏すピンクチームの皆さま。
脳細胞が、足りていない。

【ブルーチームその1】

白・鳥・水・緑・蒼・海・奏のブルーチームは、船の墓場と氷の世界へ。
下は海。足場がありません。
一方、敵の魔女およびフリーズン&フローズンのコンビは、ぷかりぷかりと空の上。

水無月先輩:
 「足場が悪くて戦えないわ!」
秋元先輩:
 「そうね、足場が悪くて戦えない」
来海さん:
 「足場さえあれば…!」

ちらりちらり。
言外の視線が、この場にいる一人に集中する。
ただ一人。足場も何も関係ない、飛翔能力を持つ空中戦の専門家に。

美翔さん:
 「そ、空も海も敵がいっぱいね!」

痛いほどに視線を感じながらの、必死の抗弁。
だって仕方ないじゃない!一人で飛んでも落とされるだけじゃない!
そうこうする間にも、敵さんの攻撃は続く。一方的に。

そこで立てられた案。
よく分からないが、魔女の水晶でここに飛ばされたのだから、叩き割れば元の世界に戻れるはず。
知性よりも腕力重視な戦略ですが、細かいことは気にしない。

来海さん:
 「ブロッサム!」
蒼い人:
 「よし、行けピーチ!」
美翔さん:
 「………。。」

あの二人に求めていることを、私に求めないで欲しい。
沈黙が、ブルーチームに流れる。
そういえば、突撃担当がここにはいない。
行動力が、足りていない。

【イエローチームその1】

輝・紅・檸檬・ミルミル・ブッキー・パッション・陽光・月光のイエローチームは、すごろくの世界へ。あと多分パリも混じってる。頑張れ、パリ市民。

ここで頑張らないと後がないレモネ、積極的にサイコロを振ります。
前へ!前へ!
出番は自分の手で掴むしかない。あざとすぎるほどに自己主張する姿が痛々しい…。

サイコロ振って、出た目の分だけ進んで、止まったマスでゲームに参加。
もぐら叩きに、ボーリング。
クリア条件は「100匹叩け」「全ピン倒せ」。

ルミルミさん:
 「全部倒せばいいんですね!分かりました!」
陽光さん:
 「サンシャインインパクト!!」
ルミルミさん:
 「ひぃぃぃ!?」

ルミナスさんの役立たずぶりは、熟練の匠の技を感じる。

【謎生物たちの戦い】

プリキュアが異世界に追放されたその頃。
一人残ったシャドウ様が、鏡を使ってプリズムフラワーの探索を開始。
阻止するべく、謎生物どもが大挙して応戦。これだけ数がいると、それなりに怖い。

死闘の末。
ミラクルライトの効力の支援もあり、無事にシャドウ様の撃退に成功しました。
ちょっとしたリベンジです。かつて鏡の国を征服したシャドウ様を、謎生物だけで倒しきるとは。
パルミエ王国を滅ぼされたココナツも、今ならプリキュア抜きでナイトメアに抗しきれるかもしれない。
奴らもしっかりと成長してやがる。

【別れと旅立ち】

バラバラに編成されたプリキュアさんたちは、従来通りの力を全く発揮できません。
今まで適当に構成されていたように思えても、実はちゃんとバランスを考えられてた。
プリキュアを選抜した謎生物たちの、密かなマネージメント力が今分かる。

だけど居ないことを嘆いてもいられない。
がっくりと座り込んでいても仕方がない。
きっとどこかで、相棒たちも戦ってる。

【ピンクチームその2】

腕力勝負を挑んだ結果、消耗戦に持ち込まれたピンクチーム。
これが体力オンリーの限界か…。
仕方がない。もっと殴ろう。

黒・花・夢・桃・花・響:
 「プリキュア!コラボレーション・パンチ!!」

まず殴る。次に殴る。殴ると見せかけて殴る。そして殴る。
空から間断なく降り続けるザケンナーたちの群れを駆けあがり、空に出現した出口を目指して突っ走る。
飛べもしないはずなのに、シューティングスターが空へと撃ち上がり、気合で皆駆けていく。

【ブルーチームその2】

作戦を確認しましょう。魔女の持ってる水晶を破壊する。
次に実行手段を検討しましょう。鳥キュアが空を飛んで、空中にいる魔女を急襲する。
しかしながら美翔さんは断固拒否。だって!無理だもん!

そこで次善策として、敵の自爆を図ることになりました。
幸い相手方にはフリーズン・フローズンがいる。
彼らの最大攻撃を誘発し、上手いこと避けて海を凍らせよう。

雪城先輩:
 「かかった…!」
 「みんな避けて!」

合図に合わせ、一同は大ジャンプ。
作戦通り、フリーズン・フローズンの攻撃により、海は凍り足場が出来ました。
もっとも大ジャンプしたその着地点が氷結した海面というのは、むしろ危険な気がしてならないですけれど。

そこはなんとかし、一同で協力して魔女を攻撃。
一瞬の隙をつき、南野さんの一撃により、水晶は破壊されました。
なお美翔さんは後方でバリア担当してました。参考までに。

【イエローチームその2】

ルミナスさんは思いました。
一度くらい活躍しておかないと、後でとても怒られる。
早めにノルマを消化しないと、後になるほどハードルが高くなります。

眼前にはトイマジンとサラマンダー男爵。
様々な対決を乗り越えて、すごろくのゴールまで後わずか。
でも彼らの邪魔で、サイコロを振ることができません。

ミルミルさん:
 「数秒でいい、動きを止められれば…」

あ、それ私やります。
陽光さんやレモネを押しのけて、ルミルミさんが積極的に挙手。
動き、止められます。数秒でいいんですよね?そこ、確認しましたよ。じゃ、やりますね。

こうしてクマさんと男爵が動けない間に、一同はゴール。

【撃破される障壁】

元の世界に戻ってきた3チーム。
最終決戦とばかりに、以前戦った相手に必殺技を叩きこむ。
 黒白:魔女
 花鳥:サーロイン
 GoGo:ムシバーン
 桃:トイマジン
 花:男爵
バンクではなく、それぞれ書きおろし。スプラッシュスター結界が新しくてときめいた。

シャドウ様は既に倒されてるので、敵方で残る一組は…。

フリーズン・フローズン:
 「………。」
 「………。」
 「………さて、と」

北条さん、冷や汗。待て。何でよりにもよって、アレなんだ。
抗議の声を上げる間もなく、奴らは技の装填に入る。
仕方がない、やるしかない。

半ばヤケクソ気味に放たれたパッショナートハーモニーは、氷結コンビのタッグ技を撃破。
頑張った。北条さん、とても良く頑張った。
性能は高いんですよ、スイートさんは。ただちょっと、プリキュアとしての自覚に欠けてるだけで。

【最後の変身】

意外とあっさりと敵を倒しきりました。伊達に何度も危機を乗り越えてはいない。
流石に新人さんは、ぜぇぜぇと息を荒らげていますが、先輩たちはどこ吹く風。
さ、ショッピングモールで御飯でも食べましょうか。チョコにしよう、チョコに!

そこにブラックホールが降ってくる。
地球よりも巨大な敵が、直接地球を攻撃してくる。
そして非常にまずいことに。プリキュアさんの変身が解除されてしまった。

ココナツが言うには、プリズムフラワーの力が失われつつあるから、変身能力も消えたとか。
変身を要求する花咲さんに、ココロパフュームが消滅したと嘆くシプコフの姿が物悲しいです。
いくらプリキュアといったところで、変身できなければ、ただの大量にいる小娘様でしかない。

諦めたくはないが、手段がない。
ただただ迫りくるブラックホールを見ていることしかできない。
そんな中、頼りになる男・ナッツが苦渋に満ちた決断を下す。

ナッツさん:
 「…方法が一つだけあるナツ」

その言葉に、ココが引きつる。分かっていて黙っていたなココ…。
まぁ無理もない。
最後の手段は、プリズムフラワーの力を全て使いきり、プリキュアシステムを起動すること。
それをやったら、世界をつなぐプリズムフラワーの力は完全消滅。
すなわち、謎生物とプリキュア娘は離れ離れになってしまう。

特に深刻なのはパッションさんとミルミルさん、それにココ・夢原さんやナッツさん。
ちなみにルミナスさんは、即断即決で、人間世界に残る道を選択されました。
それでいいのか光の園。

でもやるしかない。

北条さん:
 「立ち止まっていても、仕方がない」
南野さん:
 「私達は離れていても、ずっと一緒」

だから前に進もう。
謎生物がいなくなっても。プリキュアになれなくなっても。たとえもう二度と会えなくても。
立ちあがって前に進もう。どこか遠くで、あの子らも頑張ってるのだと信じて。

今生の別れを済ませた後、プリキュアシステムが最後の起動。
世界中のミラクルライトの力も借りて、枯れ切った燃料タンクに掻き集めたパワーを注ぎ込む。
壊れる直前の機械に特有の異音を響かせて、プリキュアさんが立ちあがる。前回に続き、レインボー兵装を纏って。

 「光り輝く絆とともに!」
 「精霊の光よ!命の輝きよ!」
 「5つの光に勇気を乗せて…」
 「邪悪な力を包み込む!」
 「プリキュア・ラブサンシャ…」
 「花よ咲き誇れ!」
 「駆けめぐれ、トーンのリング!」

強力なエネルギーの奔流を先頭に、突撃していくオーケストラさんや巨大バラ。一斉砲火としか言いようがない。
呼応するように、地球上のミラクルライトも一斉に火を吹く。
プリキュアさんが打ち放つというより、プリキュアさんという砲台を使って地球が打ちこんでる形相。

こうしてブラックホールさんは消滅しました。そして、プリズムフラワーも。

【出会い・成長・旅立ち】

エンディング。

それは普通の女の子だったあの頃。
空から突然、謎の生き物が降ってきた。頭や顔面に激突しながら。
あっという間に無理ゲーに巻き込まれ、何度も生死の境をさまよった。
気がつけば、殴ればそれで解決するのでは?等、思考まで毒され始めてる気がする。
でも、今では以前に戻るなんて考えられない。

「プリキュア」

この8年で色々なことがあった。色々なことで影響を受けた。
もうプリキュアにはなれない。謎生物もいない。あの子たちにも、もう会えない。
とても悲しい。だけど、最後はちゃんとお別れしよう。

「ありがとう」

【後日談】

シプコフ以下、こころの大樹の功績により、プリズムフラワーは再生されました。
帰国不能になったイース様を取り戻すべく、ラビリンス国民も奮闘したんだろうな。
素知らぬ顔して亡命したルミナスさんを鹵獲するために、光の園も総力をあげたんだと思う。クイーンめ…。

どうにか国交は回復して、そして新しいステージへ。


(左画像)
小説 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆)虹色の花

(右画像)
キラキラkawaii!プリキュア大集合♪~いのちの花~/ありがとうがいっぱい(DVD付)


【オープニング】

CG…ですよね?あまりに自然に動いていて、一瞬気がつかなかった。
物凄いレベルになったものだ。
そして各シリーズごとにポーズを決めるところは、相も変わらずテンションが上がる。

【ミラクルライト】

プリズムフラワーは世界をつなぐ花にして、プリキュアさんの変身の源。
それと同じ効果を持つミラクルライト。
お子様がライトを振ると、こちらの世界とあちらの世界が繋がり、プリキュアさんが変身する。

単なる応援型企画にとどまらず、今回もテーマときっちり合わせてきた演出に涙。
お子様の願いを受け、プリキュアさんが最後の変身をする。
みんな、ありがとう。

【お土産】



パンフレット、クリアファイル、マグカップ、ティッシュ+前売り券に付属のコップ。
ティッシュはちょっと新しい。
花粉のこの時期に使って便利なアイテム。

【パンフレットより】

パインさんのインタビューが秀逸です。
腹を、つかむ。
あざとい返答です。やっぱりブッキーさんは怖い。

【パンフレットよりその2】

クイズの難易度が密かに高い。

花咲さん:
 「下のプリキュアから、私よりお姉さんのプリキュアを(全て)選んでくださいね」

 ・キュアベリー
 ・キュアムーンライト
 ・キュアミント
 ・キュアホワイト
 ・キュアメロディ

頭ではすぐに分かる。
学年のデータなんて思いだすまでもない。
しかしこの違和感は何だ。

【パンフレットよりその3】

『あなたはどのプリキュア?』
『プリキュアタイプ診断』

問:「お花と歌、どっちが好き?」
答:「お花」

診断結果:
 「お花が好きなあなたはブロッサムタイプ!」
 「ブロッサムは植物学者が夢で、学校で園芸部もはいってるんだ」
 「お料理は上手じゃないけど作れるよ」

花咲さんの家庭スキルの謎が解けました。
「上手じゃない」が公式のようです。
「でも作れるよ」の一語は、花咲さんの必死の抗議で盛り込まれたんでしょう。

【パンフレットよりその4】

『あなたはどのプリキュア?』
『プリキュアタイプ診断』

問:「お料理は上手?」
答:「はい」

診断結果:
 「髪が長くてお料理が上手な女の子はこのタイプ!」 
 「リズムはお菓子作りの腕がプロ並み!」
 「ホワイトはお母さんみたいにお料理が上手で、イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ」 

イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ!
イーグレットも美味しいオムレツが作れるよ!
イーグレットも美味しいオムレツが…

「プロ並み」「お母さんみたいに」と並べられて、「オムレツ」オンリーか…。

【Tジョイ大泉】



予定していた舞台挨拶が中止になったため、いつものように大泉学園で見てきました。
館内ではプリキュア展が開催中。
キュアドール勢ぞろいやキャラクター対比表、そして青山さんの特製イラストも見られます。

…レモネは意外とでかい。

【東映ミュージアム】



せっかく大泉に来たので、いつものように寄らせてもらいました。
節電中だというのに、歓待してくださった職員さんにありがとう。
何度来ても味のある楽しいところです。生活感とスペシャル感が絶妙。

【感想】

「旅立ち」のテーマが色んな意味でそこかしこに。

いつも一緒のパートナーと別れての単独戦闘。
いつも一緒の謎生物との永遠のお別れ。
そして「プリキュア」オールスターズの終わり。

でも立ち止まってはいられない。例え番組が終わっても、どこかで皆頑張ってる。
大きな節目となる、非常に意味のある映画でした。
もう「プリキュア」に会えなくても、それでも前に進んで行こう。

冒頭に書いたように、率直なところ、最初は少し肩すかし感があった。
理由は先輩方があまりにも手際よく対処し、全体から「DX2」の後日談の空気がしていたからだと思う。
これは悪い意味でじゃない。
むしろ、こういう空気を出せるまでに続き、積み重ねたものがある証拠であって、とても良い。
現行のアニメでは「プリキュア」にしかできない、かなり独特の空気だったように思う。

もはや映画のボスクラスであっても、ほとんど動じることなく倒しきる。
夢原さんがノーマルシューティングスターで、ムシバーンさんを撃破していたことが印象的でした。
「お菓子の国」のシャイニングドリームverと意識的に同じ構図だっただけに、特に際立つ。
桃園さんも、しっかりとクマさんを倒せるし、美翔さんも時計の力抜きでサーロインさんを浄化できる。
バトル設定的には「再生した彼らは本物ではなく、オリジナルよりも弱い」等が妥当な説明かもしれませんが、プリキュアさんたちの成長だとストーリー的には思いたい。

「オールスターズ」が本当にこれで最後だとしたら、とても悲しい。
だけどいつまでも座りこんではいられない。
プリキュアさんから貰った勇気を胸に、前を向いていこう。

エンディング曲「ありがとうがいっぱい」はじんときました。
最後を締めくくるのに、こんな良い曲はない。
ありがとう、プリキュアさん。そして願わくば、もう一度会えますように。

【追記】

舞台挨拶(新宿バルト9)
感想2周目
舞台挨拶(Tジョイ・大泉)
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感想:映画「ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?」

2010年10月30日 | プリキュア映画シリーズ
今回は新宿バルト9さんで観てきました。
先日「プリキュアオールナイト」で大変お世話になったのと同じ所です。
そしてその「オールナイト」の最中に気がついたこと。

「プリキュア映画は、その年のシリーズテーマの圧縮版になっている」。

プリキュアさんの凄い所は多々ありますが、テーマを貫いているところもその一つだと思う。
そんなことを強く思った映画でした。
売上とメッセージ性、その両方を高い次元で実現してるプリキュアさんは、本当に凄い。

■映画「ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?」

【in花の都】

初の海外ロケが敢行され、今回の舞台は花の都・パリ。
来海さんを始め一行は生き生きと動きまわっておられます。
ですが花咲さんは「花の都なのに、ちっともお花がない」とぶんむくれ。

「花の都」とは「花がある」の花であってフラワーではなかったと思うのですが、花咲さんの難癖は止まりません。
お花がないです。理屈は分かりました。でもお花がないんです。どこですかお花は?ないんですか?もういいです。探しますから。
こうして単独行動を取った彼女は、屋根から降ってきた謎の少年と遭遇。

すぐに立ち去ろうとする少年さんを見て、花咲さんの悪女スキル発動。
いきずりの少年を押し倒すと、事情を話せと詰め寄ってみた。
少年は断固拒否。でも花咲さん食い下がる。ぶらんぶらんと食い下がる。

そうこうする内、今度はサラマンダーなる男爵がやってきた。
そのまま唐突に少年にデザトリアン療法を執行。
強制的に少年の心が駄々漏れ状態に。

事情は分からないけれど、何かが困っていることは分かる。
だから花咲さんもすぐに応戦。開け、マイハート。今こそチェンジの時!
さあ貴方のお悩み何ですか?

少年デザトリアン:
 「世界を破壊したくないんだ…!」

スケールが、でかいです。
花咲さんも踏鞴を踏む。
キャッチボールしたいとかステージで唄えないとか、それくらいにして置いてください。

何の準備もなくこんな悩みを聞かされても、何をどうしようもない。
花咲さんの一撃はあっさり堪えられ、反撃の一打で吹き飛ばされる羽目に。
嗚呼、パリの空にプリキュアさんが舞う。

その光景を来海さんおよび生徒会長さんはキャッチ。
あのふっ飛ばされてるプリキュアは、うちのブロ子じゃないかしら?
慌てて駆けつけてみれば案の定。即座に応戦に出て、即座に殴り倒してみた。

【変わりたい人】

デザトリアン療法を施された少年は夢を見る。
数年前、はるか昔に幽閉された男爵と出会った時のことを。
少年は大天使さんにお祈りをしていました。
そこに声が聞こえた。
導かれるままに扉を開き、行った先には古ぼけたお兄さんが。

少年は尋ねます。あなたが大天使様なのかと。
お兄さんは答えた。残念ながら違う。でももっと強くて格好いいものだと。
そこで少年はお願いしました。僕には親が無いから欲しいと。
お兄さんはちょっと困りつつ言ってみた。そんなものは自分も持っていない。
だからお兄さんは言った。では少年。二人で一緒に探しに行こうかと。

それから始まる数年間。
狼男の力を移植され、男爵と共に旅した数年間。まるで本当の親子のように。
そして封じられた力を回収した男爵は、世界に対して復讐を始めようとして…。

…夢から覚めた少年は、だけど事の経緯を話すことは拒否。
そりゃそうです。
唐突にコスプレ変身して殴って来るお姉さんなんて信じられるか。

【変わった人】

花咲さんらはファッションショーのためにパリに滞在中。
準備だって自分でこなします。
もはや「普通にパリで生活している」感が熱い。

ショーの準備をしながら、来海さんは少年に語る。
自分が母や姉にコンプレックスを持っていたこと。今でもそれは変わらないが、それはそれとして自分の長所を認めていること。
そして彼女の持論たる「外見を変えれば中身も変わる」。

同じく生徒会長さんも語る。
過去の思い込んでいた自分、「可愛いものが好き」と認めた自分。
そしてだからといって過去を全否定するのではなく、過去の頑張りを認めた上で、確立している今のことを。

更に月影先輩も語る。
語ると言うか脅されてるような気がしてならなかったですが、とにかく語る。
親に言いたいことがあるのなら、今のう…

だけどそこにやってくるサラマンダー男爵。

【変えられない人】

現場にいたの月影先輩一人。
少年を庇って前に立ち、男爵と対峙します。
その様子に、男爵は言う。

男爵:
 「プリキュアでもないお嬢さんでは、勇敢と無謀を間違えていないかな?」
先輩:
 「それはどうかしら…?」

煌めくこころの種。
今や女子学生を見たらプリキュアと思えの時代。
サラマンダー男爵の幽閉されていた間に、こんなろくでもない時代になった。

呆れ果てた男爵は、月光さんに己の過去を語ります。
彼は砂漠の使徒。でも良く分からん理由でデューンさんの不興を買い追いだされたそうです。
流れ着いたフランスの地で待っていたのは、こころの大樹流初代プリキュアであるキュアアンジェ。不憫だ。

初代プリキュアさんは血も涙もない方だったようで、男爵はそれはそれは酷い目に遭いました。
具体的には、400年ほど封印された。生きながらにして。
そして目の前で彼の力の結晶を砕かれ、世界中にばらまかれた。男爵曰く「ひどい嫌がらせだ」。返す言葉もない。本当に申し訳ない。

【変えたい人】

そこで男爵は決めました。
こんな世界、壊してやる。
世界が自分を認めないなら、全部全部壊してやる。

状況を理解した月光さんは、当然ぶん殴りに出て見る。
だけどそれを見ていた少年は、改めて決心した。
父さんは、僕が止める。

そこで月光さんを殴り倒すと(ひいっ)、自ら男爵と共に根城のモンサンミッシェルへ。
そして語りかける。
たとえ世界が父さんを拒絶しても、僕の世界には父さんがいる。
この世界には、大切な人たちがいる。
だから世界を破壊するなんて止めよう。

【変わる人】

しかしながら時すでに遅く。
少年の体は狼男反応の極限に達し、男爵の体は長年の封印で崩壊を始め。
変えられないまま変わっていく。

そこにやってくるプリキュアさん。
どうにか狼男は食い止めたけど、男爵は謎のドラゴン化。
それを見てもうダメだと膝をつく少年に、プリキュアさんは言う。

プリキュアさん:
 「男爵の心を照らすのはあなただ」
 「あなたが諦めない限り、私達も諦めない」

本シリーズのテーマは「変わる」。
その中の一つは「外見が変わっても、中身が変わらないと変わったことにならない」。
同じテーマのお話自体はよくあるものの、これをプリキュアさんで採用したのは深い。
なにせその意味は、「プリキュアに変身しただけでは何も解決しない」と続くのだから。
史上最弱プリキュアの名は伊達じゃない。プリキュアさんは、問題の本質に介入できない。

今回の映画の熱い所は、個人的には「花咲さんは狼男の事情を全く理解していない」点。
感想を書きながら思ったのですけど、回想シーンの部分が非常に多い。
どこからどこまで、花咲さんも情報として持ってるのか、書きながら悩みまくり。

結局、本人の問題は本人しか解決できない。
プリキュアさんが来て殴ったからって、ご家庭の問題は解決しないのです。
だけどほんのちょっぴりの手助けならできるし、そのほんのちょっぴりの手助けが欲しい。

「変わるということは、過去の自分を全否定することなのか」。
テレビ本編でも扱われたテーマが、男爵と少年にも当てはまる。
アンジェ姉に封じられた日々は、彼が間違っていたのか。
砂漠の王に追放されたのは、彼が間違っていたからなのか。
だから自分が全面的に悪かったと否定して、変わるべきなのか。

少年との旅は世界への復讐のためだったかもしれないけど、でも間違っていたことばかりではないはず。
花咲さんらと少年の言葉が、暴走するサラマンダー男爵に投げかけられる。
これが夢原さんだったら、即座にボコ殴りだったような気がしてなりません。
自分が暴れた時に、どのプリキュアがやってきてくれるかは死活問題だな…。
皆さま強固なポリシーを持っておられるから、噛み合わない娘さんがやってくると悲惨なことに。

更にもう一つ大事なこと。
「たとえ変わってしまっても、良いことは変わったりしないでそのままだ」。
本編中で誰かダーク化(変わってはいけない変わり方)するんじゃないかと微かに思ってたのですけど、その役目はサラマンダー男爵が担ってた。

【変える人】

少年は諦めない。父さんに向かい合う。
だからプリキュアさんも諦めない。発動するシルエットフォーム。
影絵と言うあたり、プリキュアさんが裏方であることを示しているようです。

そしてテレビに先駆けて打ち放たれた「何か」。
劇場内がざわりと騒然。殴っ…た…。
言っていることとやっていることが何か違わないか、花咲さん。

一連の光景は、映像中継されて全世界へ。
事情は分からないけれど、何かが困っていることは分かる。
だから世界の人々も、ほんのちょっぴり手助けしてみた。

かくして男爵の暴走は食い止められ、彼は元の男爵姿に。

サラマンダー男爵:
 「忌々しい」
 「プリキュア…。次は必ず勝ってやる」

呟く彼の横で、少年は笑う。
また、ふたりで旅に出よう。
辛いことはこれからも沢山あるだろうけど、いつか花に変えられる。

少年:
 「ありがとう。プリキュア」

パリにお花が咲き乱れ、一つ何かが変わったところで、幕。


(左画像)
「映画ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー・・・ですか!?」オープニング&エンディング主題歌シングル

(右画像)
「映画ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー・・・ですか!?」オリジナル・サウンドトラック


【今年の映画】

全編に流れる独特の空気が、非常に印象的でした。
多分、「芝居がかった演出」が続くことと、「詳しい説明がされていない」ことによるんだろうと思う。
そもそも何で花咲さん達がパリにいるのかも、最低限の情報しか出ていない。
花咲さんがお世話になってるアパートに、名前も不明の婦人がいらっしゃいましたが、あの人一体誰ですか。
順当に言えばアパートの持ち主なんでしょうけれど。

そのため、「通りすがりのプリキュア」感が非常に強く打ち出てる。
テレビ本編でも真の主役はデザトリアン療法を受けるゲストキャラであって、プリキュアさんはそのアシスト役でしかない。
今回の極めつけは、少年・オリヴィエの事情を、花咲さんは理解していない。
あなたが困っているから、手助けをする。
それ以上には踏み込めないし、踏み込まない。スケールが大きくなっただけで、本編でやっていたことをきっちり貫いてる。

花咲さんたちが、既に「変わっている」のも影響してるんだろうな。
交互にオリヴィエ少年に語りかけるシーンは、ちょっと今までのプリキュアさんになかった。
(強いて言えば、ミルミルさんに夢原さんのことを語るプリキュア5の面々…と似てるかも)

【史上最弱のプリキュア】

花咲さん、炸裂。
何が炸裂したって、必殺技以外の攻撃を繰り出さなかった。
戦ってた相手がオリヴィエくんだったため、一度も攻撃してなかったと思う。

なお事情を知らない来海さんらが、容赦なくオリヴィエデザトリアンをぶん殴っていたのが愉快でした。
花咲さんも、なぜ止めない。
そういうところが悪女なんだ。

【今年の敵】

イメージとしてサーロインさんを思い描いていたのですが、今年の敵さんは今までと毛色がかなり違う。
度々プリキュアさんを見逃す場面が登場し、オリヴィエ少年にも優しい。
何か妙に泣けた。
(でも案外、語られてないだけでサーロインさんも似たような境遇だったのかもしれない。
彼の主張は、ダークフォールのそれとかなり違う。美翔さんに、もっとリスニング能力があれば引き出せたかもしれないのに…!)

元々男爵がなぜアンジェ姉に封印されたかは、詳しく語られてません。
復活して、その時にやろうとしていた「何か」をやろうとしてるわけでもない。
男爵の言葉によれば「こんな星、簡単に破壊できると思った」とのことなので、何らかの破壊意識はあったのでしょうけれど。

話を額面通りに受け取るなら、こころの大樹流プリキュアさんは、砂漠の使途と戦うことが目的なのに、最初の発動相手は除名されたサラマンダー男爵。
物語によっては、これがストーリーの肝になりそうなトリックだと思います。
でもまぁプリキュアさんなので、勘違いで殴りだしても何ら不思議はない。

【今年の敵2】

少年は言った。
「憎しみもまた、心じゃないか」。
だから砂漠の使途といったところで、人と何も変わりはしない。

プリキュア映画は本編の圧縮版であることも踏まえ、テレビの方の決着の様子が見えたようです。

【パリの人々】

何と言ってもパリが熱かった。

観光案内的なシーンもあるかと思いきや、もはや当たり前にそこにあるものとして扱ってるのがまた良い。
パリには3度ほど行きましたが、馴染みのあの場所を、プリキュアさんが疾駆するだけで心躍る物がありました。
こういうことをやって映えるのは、やっぱりパリを置いて他にないと思う。

突然巻き起こったデザトリアン騒ぎにも、さほど動じないパリ市民は流石です。
城塞都市の住人を舐めるな。
明日のパンのためには王族でも殴り、国が陥落してもレジスタンスを続け、赤い巨大円盤の砲撃戦や数々の怪人や怪獣の襲来も経験済み。
今更そこらの娘さんが変身したところで驚かないんですよ。パリにはそんな雰囲気がある。
普段はぬいぐるみの振りしてる妖精たちも、普通に空飛んでるあたりに「この街は何かがおかしい」具合がよく出てた。

そのパリの人たちが、さりげなくプリキュアさんと絡んでるのも印象的だった。
花咲さんのいるアパートの謎のご婦人。街で泣いてた花咲さんにハンカチをくれた誰かさん。来海さんにカメラを向けられても、にこやかに対応する通行人。
プリキュアさんが事情を知らぬまま助けてくれたように、一般民間人だってそうなんだ。

ライトを振る演出も相変わらず良いですね。
今回は多少唐突にも見えますが、「事情を知らぬ人が手助けする」「本質的な解決にはならないが、とても嬉しい」というテーマにも見事に合致。
花咲さんらが何故パリにいるのかを説明していないことが、ここに効いてくる。
詳しい事情なんて知らない。直接的に助けることもできない。でも何かの力にはなれる。
昨年の「おもちゃの国」もそうでしたが、単に「パワーアップさせる」だけでない演出も入れられてるのが凄い。

【世界同時中継】

モンサンミッシェルでの惨事を、日本にいる花咲祖母さんがネットで見てるのが面白かった。今はそういう時代。
実際、フランスに嫁いだ孫娘と連絡を取るために、家にSkypeを配備した祖母さんを身近に知っている。
接続される日本の片田舎とフランスの片田舎。

【400年の歴史】

男爵:
 「今度のプリキュアは随分とお節介だな!」

この発言から察するに、初代のアンジェ姉は問答無用で殴ってくるタイプだったようです。
プリキュア城の謎の殴り合い試練も、おそらくアンジェ姉が決めたんだろうな…。
鉄拳制裁タイプが初代だと、後輩も苦労する。

400年たってみれば、そこら中にプリキュア娘が溢れる時代に。
ここまでプリキュアだらけだと、多分オリヴィエくんは「もも姉もプリキュアなんじゃ?」という疑惑を抱えたような気がする。
あのカリスマモデル様は、本人の知らぬ間にガンガンとハードルを上げられてく。

【オープニング】

クレジットが街の光景に埋め込まれてたのを見て無闇に感動。
すごい!パリの街に、プリキュアさんが!
いかにも「パリでロケしました」感がバリバリに伝わってくる。

蛇足ですが、現実のパリにも漢字があふれてます。
大抵は微妙に間違ってるのですけれど。
あのOP光景は、意外と普通にありえる。

【エンディングと3D】

今回はお馴染みのダンスEDはなし。
代わりに劇中のあちこちで3Dが使われてた。
もうお祭りではなく、当たり前に使われるように…。デジタルセンター様に喝采。

【来春の映画】

祝・「オールスターズDX3」公開決定。

やるだろうと思ってはいたものの、無事に決定してとても嬉しいです。
「ついに最後の!?」とのキャッチフレーズが冠せられましたが、確かにそろそろ限界なのかもしれない。
商業的にもお話的にも問題はないとしても、物理的に人数が増えすぎた。

美翔さんの大躍進もこれで最後になるかもしれません。
心して見に行こう。
公開は2011年の3月19日。

【舞台挨拶】

今回初めて舞台挨拶なるものを見に行きました。
感想はまた別記事に書いてみようと思います。(追記:書きました。
くどまゆさんが、頑張っておられた!
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感想:映画「プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」

2010年03月20日 | プリキュア映画シリーズ


一つ痛感しました。
「プリキュア」コンテンツを最も愛している人たちの一つは、制作スタッフ様だ。
全編から漂う深い愛に、ただただ涙が零れる1時間でした。スタッフ様に、心からありがとうを伝えたい。

■映画「プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」

【新しい時代】

幾多の戦乱を乗り越えた謎生物たちは、世話になった虹の園にテーマパークを出店することにしました。
パルミエ王国やスイーツ王国等々はもちろんのこと、デザート王国や時計の郷他も共同出資。
外貨獲得に余念がありません。戦いは彼らを成長させた。プリキュアは、ビジネスになる。

話題性もばっちりです。惜しむことなく謎生物姿を晒し注目を集め。
ミラクルライトを民間人に配りまくり、「千年に一度のレインボージュエル」の演出も心にくい。
おそらく企画はナッツさんなんでしょう。エンターテイメント力が上がっておられる。

ただ困ったことに。テーマパークの中心の「レインボージュエル」はマジで凄いアイテムだった。
そんなものを大々的にプッシュしたせいで、悪い人も目をつけてしまった。
こうしてテーマパークを舞台に惨劇が幕を開ける。

【増長する新人さんと、過酷な現実】

一方その頃。
まだまだ初々しさの抜けない花咲さん・来海さんは済し崩しでテーマパークで遊んでいました。
これまた済し崩しに桃園さん達と遭遇。一緒に遊んで回ることに。

そこに訪れる不意の敵襲。
やってきたのはノーザさん・キントレさん・ウラガノスさん・ムカーディアさん。
錚々たる面子です。

花咲さん:
 「緊急事態だから仕方ないです」
 「みなさん、下がっていてください」

知らないとは恐ろしい。
堂々と啖呵を切り、華やかに変身した花咲さん、いつものようにちょっと得意げにポーズを決めて見た。
だけど返ってきたのは意外な反応。

桃園さん:
 「二人もプリキュアだったんだ!」
 「いくよ、みんな!」

極めて当たり前に変身されてしまい、花海はしばし呆然。
え?期待してたのと違うというか…。「あなたたち何者!?」とか「かわいいー!すごいー!」とか、そーいうのは?
私たち以外にも、プリキュアっていたん…

ごぅん!ごきりめきぼきばきめきゃん

花キュアさん:
 「…え?」

早くも新人さんの経験不足が露呈。既にゴングは鳴ってるのに、暢気に呆けてる場合ではありません。
我に返ったハートキャッチさんが見たのは、謎の敵と組み合ってる先輩プリキュアの姿。
あう。一体何が…

花キュアさん: 
 「ゎきゃー!!」

まともに動くことすらできないまま、先輩たちの戦いの余波だけで吹っ飛ばされる新人二人。
花咲さんが呟いた「なんなんですか、あの人たち…」の台詞が秀逸すぎます。
状況を理解できていない。逆に恐怖も緊張も抱けていないほどに、状況を理解できていない。

キントレさん:
 「逃がさんぞプリキュア!」
ムカーディアさん:
 「よそ見をしているとは、随分と余裕だな」

容赦のない追撃により、退路は破壊され。
それでもなお新人さんは動けない。
あ、あれ…?私、震えてるんですか?体が、動かないです…。

ここに至り、桃園さんたちも気が付きました。この娘たちは戦力にならない。
それどころか足手まといです。
どれくらい逼迫した状況かといえば、パインさんがウラガノスさん相手にタイマンを張らされてる有様。それでもあの新人に任せるよりは…。

このままでは敗北は時間の問題…と思われたところで、夢原さん以下歴代面子が大集合。
これを見て、ノーザさんは手早く撤退を指示。
彼女の指揮官能力は半端ない。

【それぞれの戦い】

ひとまず危機を乗り切り、変身解除して自己紹介をしていたところに再度の敵襲。
問答無用でレインボージュエルを奪われてしまいました。
その衝撃で、プリキュアさんも謎生物もバラバラに。それも、「変身前」の状態で。

絶望が色濃く立ち込める中、謎生物たちはレインボージュエルの奪取を計画。
そのためにはまず、ミラクルライトを手に入れよう。
意気込むココナツ達を横に、フラッピとチョッピも決意を固める。

フラッピ: 
 「……咲と舞を探してくるラピ」

そして決戦兵器・プリキュアに乗り、救援に戻ってくる。
この台詞に、謎生物一同、再会を誓いあいそれぞれの戦いへ。
パイロットと補給部隊の熱い交流を見た気分。

【フレッシュプリキュア!】

もうお家に帰りたい。遊びに来ただけなのに、どうしてこんなことに。
そんな泣きごとを言う花咲さん・来海さんは、ミポメポと遭遇。
残念。シプレ・コフレでないと変身できません。事はそんな楽観的ではないのですが、とにかく変身できません。

それなのに間髪いれず襲ってきたアラクネ姐さんとカレハーンさんの前に、花咲さんはもういっぱいっぱい。
心の花が萎れるどころの話じゃない。
だけどそこに、天からヒーローが舞い降りる。

桃園さん:
 「チェインジ・プリキュア・ビート…!」
花咲さん:
 「す、凄い…」

先輩方の絶技に恐れおののくしかない。
この桃っぽい人、凄くロースペックなノリなのに、訳も分からず何かが凄い。
そんな激闘を背に、花咲さん達はとにかく戦線離脱して逃げ出すことに。

【プリキュア5GoGo!】

流れ着いた先はプラネタリウム。
そこでようやくシプレ・コフレと再会できました。
但し二匹は、シタターレ姐さんとモエルンバさんに捕獲されてた。

絶体絶命の窮地に現れたのは、夢原さんたち。
謎生物を捕まえることには定評のある二人、早速、人質戦略を始めます。
「SS」劇中では策士・日向さんの前に敗れましたが、今度こそは…

ゴッ!!

…儚い夢でした。何の躊躇いもなく、ミルミルさんが背後から肘打ちを仕掛けやがった。
ダメだこの人たち。話を聞く気が無い。
「死角からの肘」はミルミルさんの売りとはいえ、何もこんな形で…。

念願の変身アイテムを取り戻し、花咲さん達は即行で変身。
生身でいたら命がいくつあっても足りはしない。
そしてもう調子に乗ったりしません。先輩方、指示をお願いします!

夢原さん:
 「ここは私たちに任せて、レインボージュエルを取り戻して」

夢原さんは事態を正確に把握なされていました。
この新人さんは、戦力にならない。
そしてなにより。あの娘たちが抱っこしているのは、よりにもよってミップルとメップルだ。

夢原さん:
 「…なぎささんとほのかさんは、その謎生物がいないと変身できないの」

花海と共に戦うよりも、黒白を復活させる方が勝算が高い。
最善手を見つけたら躊躇しないのが夢原さん。
二人を即座に送り出すことに。

【ふたりはプリキュア】

レインボージュエルを目指してるんだか、単に死に物狂いで逃げてるだけなのか。
よく分からなくなりながらも走る花咲さん達の前に、またもや絶望が降ってくる。
現れたのは、キントレ・ノーザ・ムカーディア・ネバタコスさん。

ガタガタ震えながらも応戦するしかない。
テレビでは優良プリキュアに見える海キュアさんも、こうなっては花キュアさんと大差ありません。
それでも反撃を試みようとしてはいるだけマシなのかもしれない。花キュアさんにいたっては、涙すら流しそうな体たらく。

勝算なんて欠片も見えないところに、やってきてくれたのは黒白・花鳥のふたりペア。
いかようにしてミポメポやフラチョピが彼女たちと合流したのかは定かではないですが、どうにかしたんでしょう。
あの謎生物たちもまた、戦ってる。

メップル:
 「約束通り、なぎさたちを連れてきたメポ!」

操縦席でサムズアップする謎生物たちに痺れました。格好良すぎる。
そして振り仰いだ上空にはシロップが舞う。
その背には、窮地を脱した謎生物たち。
…だけではなく、艶やかに手を振るルミナス先輩の姿も。
やっぱルミルミさんは違うな!登場した時には、既に逃亡が完了している。

【ハートキャッチプリキュア!】

謎生物たちの「後は任せろ」の言葉を背に、花咲さんらは敵の中枢へ。
より正確に書くならば、風月によってぶん投げられました。
もういいから行って来い。そんなノリ。美翔さん…。

しかしラスボスの前に辿り着いたはいいものの、持ってる武器が少なすぎる。
虎の子の強化必殺技・フォルテッシモもあっさり散華。
これは無理だ。詰んでる。

【桃VS木&蜘蛛】

花咲さんの特攻失敗により、足止めチームも戦線崩壊していました。

嫌な音を立てて地面に突き刺さるキュアスティック。
対ラビリンス戦でもなかったほどにボロボロされたフレッシュ組が痛ましいです。
敵は「絶望」の力を操るアラクネ姐さんと、木の化身・カレハーンさん。

「不幸」は「幸せ」で打ち勝てる。でも「幸せ」を空虚にする「絶望」では相手が悪すぎる。
カレハーンさんにいたっては相性最悪です。「全てを枯らす力」と「植物を操る力」。
フルーツ娘たる桃園さんたちでは、あの時点で全滅してなかっただけでも驚嘆する。

【夢VS火水鳥】

夢原さん:
 「プリキュア・レインボーローズ・エクスプロ…」
モエルンバさん:
 「チャチャチャ!!」

一方で、夢原さんたちも切り札を打ち破られていました。
薔薇と火。これまた相性が悪すぎる。
モエルンバさんに対して有利な水キュア・ミルミルさんは、同属性のシタターレさんと因縁深いハデーニャさんで抑え込まれてる。
この布陣はどうしようもない。
というか、こうやって見ると植物属性ばかりですね。モエルンバ&カレハーンって、何気に馬鹿強かったのか。

【黒白風月VS金蛸北百足】

雄たけび上げながらキントレさんと殴り合う美墨先輩。
その右手に光るはスパークルブレス。
かつての「DX1」ですら温存したそれを繰り出しているあたり、戦況がいかに厳しいかが良く分かる。

白キュアさんとルミルミさんは、例によって相性の悪いネバタコスさんと交戦。
キントレさんと組み合うべき風月キュアは、高い戦闘バランスを持つ幹部二人に釘付け。
戦う相手を入れ替えれば勝てるのに、この配置に追い込まれた時点で負けている。仕組んだのはノーザさんだ、絶対。

【7年目だから虹キュア】

こうしてプリキュアさんは敗北。希望の力も奪われてしまいました。
だけど絶対に諦めない。
それがプリキュアの誇り。何かもう諦めた方が絶対に楽そうでも、とにかく諦めない。

花咲さん:
 「私たちは、絶対に諦めない…!」

立ち上がったのは最弱の名を欲しいままにする花咲さん。
だくだく涙を流してるところが熱いです。
怖い。きつい。無理。だけど諦めない。だって人は変われるんだから。だから諦めない。

花咲さんの決死の行動により、必殺アイテム・ミラクルライトも火を吹いた。
例によって例の如く、謎パワーが溢れだしプリキュアさんも総パワーアップ。
歴代のスーパープリキュア勢ぞろい。

特筆すべきは日向さんと美翔さん。
ついに念願のスペシャルフォームを手に入れました。
それも合体フォーム。

キュアレインボー・ブライティブルーム。
キュアレインボー・ウィンディイーグレット。

もはや長すぎて意味が分かりませんが、とにかく念願のスペシャルフォームです。
虹月花キュアとか、虹風鳥キュアと呼べばいいんだろうか。
(名称はパンフレットにも未記載でしたが、東映アニメ様でやってるプリキュア展で公開されてました)

虹キュア一同に叩きこまれた必殺技により、ラスボスことボトムさんは無念の消滅。
技名は「レインボージュエルソリューション」。
夢原さんの発言力の大きさを物語るネーミングです。

【戦い終わって】

こうして未曾有の悲劇は回避されました。
いつかまた、今度のような敵が現れるかもしれない。
でもきっと大丈夫。だってこんなにいっぱいプリキュアが居るんだから。

花咲さん:
 「こんなに沢山、希望があるんですから!」

あれだけの大惨事も乗り越えた娘さんの言うことは、説得力が違う。
どんな辛い時でもきっと何とかなる。
そんな勇気が貰える素晴らしい映画でした。ぎっちり圧縮された7年間に、涙が止まらない。


(左画像)
主題歌 「キラキラKawaii!プリキュア大集合♪~キボウの光~/17 jewels ~プリキュアメドレー2010~」(CD+DVD)

(右画像)
500ラージピース プリキュアオールスターズDX2 500-L113


【今回の背景達】

全てを追うのはとても無理と思えるほど、様々なネタがぶちこまれてた。
もう全てのシーンに、何かが仕込んであったと思えるほど。
きっちり登場したドーナッツとタコ焼きもお見事。

「ハートキャッチ」本編では未登場の、妖艶なお姉さんも先行登場。
前回の「DX」では「パッションさんが出てこれていない」という欠点がありましたが、先に保険を打たれた感じ。
あのお姉さんが月光キュアさんなのか闇キュアさんなのか、怪しいだけの通りすがりなのかは分かりませんが、美味しい役回りだ。

【今回の桃】

マジ落ち込み。頑張ってるけど空回り。
如何なく発揮されるロースペックに大満足。
蒼い人から繰り返さるきつい一言も良い感じです。歪んだ愛を感じる…。

桃園さんといえば寝間着姿も有名ですが、そちらは新人の花咲さんに譲ったようです。
映画でもちゃんと寝間着姿を披露した花咲さんの姿に、桃園さんの教育の行き届きぶりがよく分かりました。
そんな教育を行き届かせて何になるのかは分かりませんでしたが。

【今回のハートキャッチ】

花咲さんは、記憶にある限り有効打を一撃も入れることが出来ていません。
去年の桃園さんも新人さんでしたが、花咲さんはそれよりも酷い。
それでも戦局を決定したのは花咲さん。

何故「絶対に諦めない」パワーが花咲さんだったのか。
諦めの悪さで飯食ってるような人たちの集まりだと言うのに。
無理くり推測するならば、ハートキャッチ組は「心の種」を使って変身する外部電力システム。
電力供給型のプリキュアさんが停止する中、か細く残った乾電池が生きてたのかもしれない。
もしくは美翔さん達もやっぱり「諦めない!」と叫んでたのだけど、潔くカットされたのか。

それと大発見。
オールスターズで集まってると、来海さんが一番の常識人に見える。
本編では本音マシーンとして恐れられてる彼女も、ろくでもない人種が集まったこのメンバーでは貴重なツッコミ要員。

【今回のGoGo!】

ハデーニャさん:
 「……お前か」
ミルミルさん:
 「あんたの相手は、私よ」

因縁ある相手に、あえて謎生物姿で一撃入れたミルミルさんに惚れた。
この短いやり取りに、物凄いストーリーを感じます。
場面だけで言うならば、このシーンが一番好きだった。

あとハデーニャさんが登場した際の台詞。

夢原さん:
 「ナイトメア!!」

相変わらず名前を呼んであげない。
こういう細かい演出が、一々ツボでした。
承知のこととはいえ、やっぱりスタッフ様がおいしい所を一番分かっておられる。

【今回のMH】

花咲さんは「最弱」プリキュア。
そう。決してルミナスさんは「最弱」とは言われない。
何故なら、彼女にしかできない「ハーティエルアンクション」という足止め技があるから。
そんなことを再認識した映画でした。
あのバトン、地味に戦局を左右する力がある。

黒白先輩は、相変わらず黒白先輩だと思いました。
ラストの大ダンスも、ダンスと殺陣を区別できてない感じが伝わってきました。
美墨先輩、ダンスやれって言われて切れてたんだろうなぁ…。

【今回のスタントマン】

前回よりも多め。EDでは歴代プリキュア全員集合でのダンス。
先日の「フレッシュ」映画のベストシーンは3D桃園さんの大活躍シーンだと思ってるだけに、奮闘ぶりが嬉しかったです。
ED映像はもう目が付いていかない勢い。主題歌CDに収録されてるそうなので、発売されるのが楽しみ。

【今回のSS】

美翔さんの出番は相対的に少なめ。
だけどSS組の愛され具合は泣けるほどでした。
敵幹部の半数はSS出身。しかも全員、それぞれの持ちネタの大盤振る舞い。

「TEUCHI」メンバーで唯一「オールスターズ」出演の機会がなかったカレハーンさんも今回参戦。名前ネタもきっちり御披露。
シタターレさんは相変わらず謎生物を捕まえてるし、キントレさんも強さの説得力が素晴らしい。
モエルンバさんの繰り出す技も、霧生戦のアレ。

霧生さんも今回は台詞つき。それも妹さんの保護者という美味しいポジション。
戦闘シーンはありませんでしたが、万が一プリキュアさんが敗北した場合、最終防衛ラインとして戦うつもりだったに違いない。
(あの防衛ラインには、さりげなくブンビーさんやデザート王国の精鋭等が勢ぞろい。結構馬鹿にならない戦力)

【今回の鳥】

何はともあれ、二段変身おめでとうございます。
これで「え?スーパープリキュアできないの?いやそれただのフォームチェンジでしょ?そうじゃなくて『スーパー』化よ、『スーパー』化」と、ねちねちやられる生活ともおさらばです。ちっ。
美翔さんがまた、アイデンティティを一つ失った。

宣伝動画にはあった「ウラガノスさんと戦う風月」は本編ではなし。
カットされるとはさすが美翔さん。まぁ「幹部とプリキュアが並んで睨みあう」カットとかもありませんでしたし、一連のアレは宣伝用と割り切ろう。
あえて深読みするならば、謎生物がお化け屋敷に突入する直前、フラチョピと合流した直後の一幕なんだろうか。

【今回の大泉学園】

東映アニメ様のお膝下の映画館で見てきました。
現在、プリキュアさんの設定画が展示されています。
身長対比表とか興味深かったです。一番背が高いのは水無月先輩。低いのは…。



また映画館の真横にある東映アニメーション様でも、プリキュア展が開催中。
この不夜城で、プリキュアさんは撮影を行われた。
「キュアレインボー」の設定が見られるのも、今のところここだけかもしれない。
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映画「フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」 感想

2009年10月31日 | プリキュア映画シリーズ
今日から桃園さんの劇場公開。
オールスターズに続く2度目の出演ですが今度は主演です。怖い先輩に遠慮することもありません。
この1年弱の彼女の成長と雄姿を大画面で見届けたい。



そこで、はるばる東映ミュージアム前の映画館に行ってみた。
東映アニメ様のお膝下だけあって、朝一だというのにお子様も大量に。
これなら当分、桃園さんが「おもちゃの国」送りになるのは先になりそうです。(ネタバレ)

■映画「フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?」
(画像はテレビ放送より)

【劇場版OP】

「オープニングを変えるくらいなら死を選ぶ」でお馴染みのプリキュアさん。
桃園さんはこの禁を破り、勝手にOPを変えたことで大問題に発展しました。
それを受けてなのか、劇場版では先輩方に配慮して非常に控えめ。桃園さんも大人になった。

というか、本来はこれがテレビ版の正規OPな気も。ちゃんと4人目がナチュラルに参加してる。

【惨劇の始まり】

街中から突然に玩具が消失しました。
ご家庭からも、玩具屋さんの陳列棚からも。
ワゴンセールの商品まで消えたのには思わず笑みが零れましたが大騒ぎです。

かつてクローバータウンは、大事なものを消去されたり、動物と入れ替わったりと様々な不幸テロに見舞われましたが、今回もまた街ぐるみの大災害。
パニックに陥るお子様たち。玩具屋さんに苦情を入れる大人たち。そして「うちではなく警察に言ってくれ」と訴える店員さんたち。
怪異現象に耐性がつきすぎて、割と平然と受け入れて抗議行動に出てる人たちがたくましい。

一方その頃、桃園さんたち。
暢気にパジャマパーティと洒落こんで、寝間着姿のままくんずほぐれずしてました。
外では大事になってるのに暢気なことです。
笑いさざめくプリキュア娘。その裏で泣き叫ぶ子供たち。
何の意図がある演出なのか不明なものの、妙なインパクトがあります。

結局、彼女たちが事態を知ったのは、テレビ番組ででした。
関係省庁まで動き出してからの状況認識。
今期のプリキュアさんは初動の遅さが課題です。

イースさん:
 「ラビリンスの仕業ね!」

無体な決めつけは、即座にタルトさんによって否定されました。
曰く「クローバーボックスが反応していないから違う」。
役に立たない探知機です。そもそもいつから対ラビリンス専用兵器になったかも分かりません。桃園さんたちの情報戦の貧弱ぶりはつくづく深刻。

【おもちゃの国】



いきなりお手上げ状態になった桃園さんたちに、いきなり情報提供者が現れました。
ウサピョンさんです。桃園さんのマイフレンド。
彼女が言うには、敵は「おもちゃの国」のトイマジン。

イースさん:
 「じゃあ行ってみましょう」



ゴツリ

アカルン: 
 「キー!」



転送完了。即座におもちゃの国に到着です。
歴代プリキュア娘はあんなに敵地攻撃に苦労していたのに…。
居場所を特定された瞬間、遠隔地からプリキュア爆撃が飛んでくる時代か…。

敵襲はすぐにトイマジンさんの知るところとなります。
今までの劇場版の敵さんたちは、プリキュア襲来を知っても不敵な笑みを浮かべたものです。
ですがトイマジンさんは違います。即行で恐慌状態です。さすが「おもちゃの国」。プリキュアの恐怖をよく御存じだ。



微妙にレトロなおもちゃの国で、早速トイマジンの情報収集を開始。
けれど一向に情報は集まらず。
そんな中、一体の玩具が協力を申し出てきた。



彼のルーレットに促されるまま、桃園さんたちは各個ばらばらにどこぞに転送され、そこで戦う羽目に。



桃キュアさんは謎のカンフー対決。
いまいち華のない相手と、あの格好の桃キュアさんがガチで格闘してる様はもにゅるものがあります。
桃園さんらしい「頑張ってるんだけど…」なアクションでどうにか撃破。



蒼キュアさんは既に地上波でネタバレされている通りです。
あたし完璧。それが蒼い人。
一応このバラバラ戦略は、合法コスプレ戦略といえなくもない。



Piキュアさんは九条先輩に対抗する決意をなされたようです。
ご自慢の持久力をここぞとばかりに大アピール。
もっともルミルミ先輩の域に達するには、まだ色々迷いが振りきれてない感じがあります。あの先輩なら、もっと迷うことなく逃げに徹していた。



そして赤キュアさん。
彼女の相手はチェスの駒。パッションinナイトメア。発明好きのナイトだけがお友達。
多勢に無勢の中、リンクルンを起動させた彼女は不敵に微笑みます。

チェスのキングさん:
 「これだけの数を相手にどうするというのだ?」
赤キュアさん:
 「フ…」
 「精一杯、頑張るわ」(ニヤリ)

う。い、今、凄く悪い顔をしたような…。
敵さんは致命的なミスを犯しました。分断作戦を採用したばっかりに、赤キュアさんが桃園さんの監視を逃れてフリー状態。
悪い懸念はすぐに現実に。



ゴツリ

アカルン: 
 「キー!」

発動する瞬間移動能力。敵さんの攻撃が虚しく空を切る。
唖然とする敵さんと私たち。
パ、パッションさんが、本気になった…!

瞬間移動で背後に回り、瞬間移動で頭上を取り。
瞬間移動で敵の武器を奪い、瞬間移動でその武器を遠くに転送し。
瞬間移動で建物を削り、瞬間移動でそれを相手の頭上に。

赤キュアさん:
 「…フフフ」
 「アハハハハハ!」
 「チェックメイトよ!」

成す術もなく悲鳴を上げる敵さんが哀れです。
なんてことだ。桃園さんの目がなくなった途端、私たちの愛したイースさんが復活なされました。
サウラーさんをして「ドス黒い」と評されたイースさん、彼女の本性は健在だったようです。喜ばしい。

【明かされる謎】

それぞれの戦闘に勝利し、桃園さんたちはトイマジンさんの元に。
現れたる彼はご自分の目的を解説し始めます。
何でも彼は「おもちゃを捨てた子供たち」に復讐したかった。

トイマジンさん:
 「おもちゃの国は、子供たちに捨てられたおもちゃで出来てるんだ」
 「友達だって言ったのに、裏切ったんだ…!」
 「だから復讐する」

この言葉に桃園さんの表情も凍りつく。
他人事ではありません。
あたしも玩具捨てようとしてた。ていうか、あたしらもその内に捨てられるんじゃ…?

彼女の精神面の弱さは放送開始から変わらない。
大画面で見事なまでのマジ落ち込み。
久々のサービスシーンにドキドキが止まりません。落ち込んでこそ、桃園さん。

そんなフリーズした彼女を再起動させたのは蒼い人。
バシリと一発ぶん殴り、桃キュアさんに言葉をかける。
これから大事なことを言うから、よく聞きなさい。

蒼キュアさん:
 「今の貴女は一体だれ?」
 「桃園ラブじゃない。キュアピーチでしょ!」

だから戦え。正論です。
桃園さんではないんです。桃キュアさんなんです。この真理が、公式に認められた!
いつも温厚な日向さんが、招待席で眉をひそめていたのは見なかったことにしよう。

気を取り直した桃園さん…じゃなかった桃キュアさん、気合のバンクを発動させます。



ごぅんごぅんごぅんごぅん。
捨てられた玩具を討つ、まだ捨てられていない玩具たち。
これだけでも相当な苛めですが、目を覚ました桃キュアさんは容赦しない。

イースさん:
 「今よ、ピーチ!」
桃キュアさん:
 「クローバーボックスよ!」

キュアスティック4連発で動きを止めて、最後に大技で止め。
合理的ですが、躊躇なさすぎです。
今回のイースさんは少し本性を出し過ぎてる。

【真の敵】

こうしてトイマジンさんは一旦消滅。
ですが、ここは「おもちゃの国」。
捨てられた玩具たちで作られる「おもちゃの国」。

トイマジンさん:
 「みんな…捨てられた苦しみを覚えてるだろう」
 「子供たちに、復讐するんだ…」

彼の怨嗟の訴えは、全住人の心を揺さぶりました。
捨てられた恨み、決して忘れない。
おもちゃの国の全国民が決起し、彼らの支援を受けて再びトイマジンさんは立ち上がる。おかしい。それ、いつもならプリキュアさんが受ける支援なのに…。

桃園さん:
 「う…。あ…。」

この戦いが、もしも5年後に起きていたのなら。
そしてもしもオールスターズ企画が行われていなかったなら。
あの無数の「捨てられた玩具」の中には、プリキュア娘も参加していたことでしょう。
桃園さんが戦う相手はカンフー人形ではなく美墨先輩になり、蒼い人は宇宙船ではなくシンフォニーセットから逃げまどうことに。
「いつか飽きられて捨てられる」。心の奥のデリケートな部分をえぐられるような現実に、桃キュアさんが再び凍りつく。

怨念のこもった玩具たちの力は強大で、桃キュアさんはもはや戦う意思すら折れ掛けてる。
ウサピョン、ウサピョンはどこ…?あたし、ウサピョンに捨てたことを謝りたい!
そればかりが気になって、戦闘になっていません。

玩具VS玩具。心身ともに非常にきつい撮影だったからか、桃キュアさんはスタントマンをご使用になってました。
EDで美麗なダンスを踊ってくれてるあの方です。ついに本編にもご登場。
これもある意味オールスターズであり、劇場ならではのサービスシーン。そうですよね。あの方たちも出演しないと「フレッシュ」の映画じゃない。
なぜか、この演出に少し涙が出た。

【第5のプリキュア】

変身解除されてもなお懸命にウサピョンを探した桃園さん、その想いは報われてトイマジンの体に埋もれる彼女を発見。
ウサピョンさんとは平和裏に和解したものの(桃園さんは玩具を大事にする子でしたので、恨まれてませんでした)、問題は本気で捨てられた玩具たち。
どんなに美辞麗句を並べても、捨てられた現実は変わりません。



懸命に「玩具を大好きな子もいる」と訴えかけますが、玩具たちは聞く耳持たず。
焦ったのか「玩具を大事にする子もいるって私、信じてる!」などという失言まで飛び出します。
待て。「信じてる」も何も、何故に「私は大事にしてた」と言い切らないのか。
他の皆さまもさりげなく視線を逸らし続けるのが何かを明確に物語っています。
こんな状況では、言葉だけではとても信じては貰えない。

ウサピョンさん:
 「子供たちの玩具が大好きって気持ちを、言葉でなく伝えることができたなら…」
桃園さん:
 「みんなのハートを集めることができたら…」

みんなのハートを集めよう。ハートに光をともそう。
まだ分からない娘がいるようだから言いなおしますと、ハートにライトをつけよう。
桃園さんの婉曲的表現を察知したお子様たちのライトで、劇場内が輝いたことは言うまでもなく。



桃園さん:
 「チェンジ・プリキュア・ビートアップ!」



天使キュア:
 「ホワイトハートはみんなの心」
 「はばたけフレッシュ・キュアエンジェル」

エンジェル「フォーム」ではなく、「キュア」エンジェル。
そして美翔さんの数少ない心の拠り所「一人二キュアはSplashStarだけ!」が崩壊してしまいました。
禁断の果実はリンゴではなく桃だった。こんなキラキラしてる生き物、もう桃園さんじゃない。警戒ゲットだよ。

天使キュア:
 「ラビング・トゥルーハート!」

お子様の玩具を愛する気持ちが降り注ぐ。玩具、大事にする。ずっと友達でいる。
その気持ちを前に、玩具たちももう一度お子様を信じてみることに。
こうして「行った先の国民が全て敵」という最も過酷な戦いは和平解決。捨てられた「おもちゃの国」も消滅してくれました。

…しかしこの世にお子様と玩具がある限り、第二第三の「おもちゃの国」はきっと生まれる。
そして「そもそも買われもしなかった在庫のおもちゃの国」との戦いも待っている。
私たちはこの教訓を糧にしないといけない。

【劇場版ED】

長い長い注意事項の後、「みんなで踊ろう」との扇動で始まるED。さりげなく「大人は踊るな」と釘を刺した桃園さんは偉い。
なお桃園さんがダンスの話題に触れたのは、このEDのみでした。本編中では絶無。
この娘は本当にダンスが好きなんだろうか…。前座のみの出演のミユキさんが、多少気の毒です。


(左画像)
映画 主題歌シングル

(右画像)
キュアエンジェルなりきり変身パジャマ

…だからパジャマパーティなのか。。


【感想】

一言で言うと「ぴっち」臭を感じました。
「ぴっち」をご存じの方になら、言わんとすることは伝わるかと思います。
もうバンクだけで映画を作るべきなんだ。変身シーンの、BGMが何周もしてるあたりとか大興奮。

テーマはなかなか難しく、夢原さんの映画2本と比べるとシナリオ上の盛り上がりには欠けていたように見えます。
性質的には「SS」映画に近しいような…。
個人的には3DCG桃園さんが熱かったです。そういう試験的・挑戦的なノリを多く感じました。

「おもちゃの国」の玩具たちは妙に古臭いレトロなものばかりだと思っていたのですが、ちゃんとそれが伏線だったのはちょっと驚きました。
それにしても、つくづくシリアスなテーマを選んだものです。
おそらくバンダイ様では廃棄された玩具たちの報復対策が問題になってるんでしょうね。プリキュアさんも応戦で忙しく、業務の妨げになってんでしょう。
「玩具を大切に」の今回のメッセージは、対症療法から一歩進んだ抜本的解決としてとても良かったとは思います。
後はこれに感化を受けたお子様たちが、目の前の東映ミュージアムで恵まれない在庫を救済したり、お家の玩具を大事にしてくれるのは祈るばかり。

【今回のブッキーさん】



パンフレット、長蛇の列に並んで買ってきました。
その最中に他の方々の会話が耳に入ってきましたが、40代くらいの主婦層も普通にプリキュアの会話をしていたのが印象的でした。
何か色々認知されてるというか、そういった層も楽しんでおられてるようです。

パンフレットで気になったのは、出演者の皆さまへのインタビュー。

中川さん:
 「パジャマパーティでせつなに枕をぶつけたのはたぶん祈里です」

中の人的にもそういう立ち位置なんですかブッキーさんは。

【今回の蒼い人】

いつも通り、微妙に不幸な香りの抜け切られない蒼い人。
ですが桃園さんを叱咤するシーンは、やっぱり蒼い人の担当だった。
ああなると、蒼い人は強い。

【今回のイースさん】

私服がイースっぽかった。
被っていた猫が、少しずつ脱げてきたご様子。
以前の強くて痛い彼女のファンとしては、この路線を応援したい。

【今回の桃園さん】

髪の毛おろした桃園さんが、ブッキーさんと並んでシンメトリーな構図になるシーンが多々ありました。
桃園さん可愛いです。まるでブッキーさんみたいで。
それをやりたかったばかりに、パジャマパーティなんて展開にゴーサインが出たんだと信じてます。

【次回予告】

半ば予想し半ば期待していた通り、映画の終了後、例の告知がなされました。

桃園さん:
 「2010年3月20日!」
 「映画『プリキュアオールスターズDX2』、2010年ロードショー!」

今度の舞台は「海」。
海水浴には早い時期ですが、とうとう美翔さんも観念して水着を着用なされるんでしょうか。
映画ならキスシーンもOKのプリキュアさん、因縁の「海」ステージに期待が高まります。

お祭り企画が連発されると「勿体ない」感がなくもないですが、このまま毎年恒例になってくれたら嬉しいです。
出し惜しみせず、お腹一杯になっても供給を続けるのが良いサービス。
継続的に美翔さん分を摂取できるなんて、実に素晴らしい。

告知があった瞬間、会場内から「これ見たい見たい」の声が湧きあがり、プリキュアさんの愛されぶりを実感しました。
「3月20日公開」だと言ってるのに、今すぐ見られると思って泣いてる子までいる有様。
主演映画の直後の桃園さんとしては、「あ、あレ?あたしの天使コスの話題は…?」とか微妙な感じでしょうけれど、プリキュアコンテンツの実力を見た思い。
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映画「プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の大集合!」 感想(2周目)

2009年04月17日 | プリキュア映画シリーズ
お祭り企画「プリキュアオールスターズ」も間もなく閉幕。
実に素晴らしい企画だったと思います。
売上も絶好調だそうなので、また頃合いを見てお願いしたいです。
次はシリーズバラバラのタッグとか見たいな。
美墨先輩と「ふたりはプリキュア」する羽目になった美翔さんとか。
日向さん・美翔さん・九条さん・檸檬・ブッキーさんの5人で「プリキュア5」とか。(日向さんが過労で倒れる)

で、感想の2周目。書き忘れてたり、再度映画館に行ったりしての感想を適当に。

【俺に任せろ】

密かに一番格好いいと思ったシーンの一つ。
日向さん&美翔さんがフュージョンと初遭遇し、駆け付けたフラチョピで変身した後のこと。
花キュアさんの腰にコミューン姿でくっついたフラッピが、ココナツに向かって言った台詞「後は任せるラピ!」に胸が高鳴りました。
フラッピが巨大ロボットを操るパイロットみたいだ。それゆけ日向さん!
謎生物視点では、おそらくそんなイメージな気がする。私もいつかはプリキュアさんの操縦者になりたいなぁ…。

【頼るのは拳】

フュージョンさんとの戦闘で、ついに揃った14人のプリキュアさん。
雄たけびあげながら全力戦闘です。
スパイラルリングが唸りを上げ、キュアフルーレが咲き乱れる。

そんな中、最後の最後の土壇場になってもなお、黒白先輩はスパークルブレスを装着なさりませんでした。
あんな状況だというのに、まだ戦力を温存してやがった。
幾多の死線をくぐった経験で、「もしかしたらまだ伏兵がいるかもしれない」と警戒してたんだ。化け物め。

【最初の一撃】

巨大化したフュージョンさんの一撃を受け、プリキュアさんたちがぐったりするシーン。
よく見ると、バリア能力を持つ花鳥緑輝の4人が一番後方に吹っ飛ばされてます。
多分、咄嗟に前に出てバリア展開、でも防ぎ切れずに打ち負けたんでしょう。美翔さん、影で意外に頑張ってた。

もっともルミナス先輩だけは、即座に逃げようとしたところを背後から撃たれただけのような気配もします。
実際、その後の攻防では単独で相手の攻撃を完全無効してますし。
あの先輩の逃げ足の早さは覚悟完了しすぎてる。唯一戦闘に参加したあのシーンだって、黒白先輩に空中に無理やりぶん投げられて仕方なく力を使ったんだと思う。

【繋がらない光】

14人も娘さんがいれば相性の悪い娘さんもいるはずで。
お気に入りの美翔さんと檸檬とか、かなり仲悪そう。
内弁慶 VS 計算高い女。いたって普通に「喧嘩すらしないほど仲が悪い」状況になりそう。

相性というか、より正確にはこの二人が仲良くできそうな娘さんが、日向さん・夢原さん以外に居ないだけという気も。
そこに腹黒いブッキーさんや、生活に疲れてる九条さんを混ぜると更に酷いことに。
果てはいつも逆ギレしてる美墨先輩や、会話の成立しない秋元先輩を加えるともうわけがわからない。

…単にプリキュア娘は対人スキルが崩壊してるだけな気がしてきた。
DSゲームの「全員しゅーGO!」での微妙にギスギスした空気は、たぶん私の気のせいじゃない。
誰とでも仲良くできる日向さんや桃園さんが凄くいい子に見える。

【オールスター戦闘】

個人的に勝手に思ったのが、謎の強敵相手に偶然居合わせた各種能力を持つ人たちが、協力して立ち向かうというイメージは、日常の仕事そのものだなぁと。
更には、たまたまプリキュア(仕事)以外のところでも接点があった、みたいなことは日常でもある。
「プリキュアさんとお近づきになりたい」というより「プリキュアさんになりたい」と思ってる私としては、ちょっと胸がきゅんとしました。


とりとめなく書き散らしましたが、この手の企画は次回・次々回と続いて行って欲しいです。
実写版「オールスターズ」たる「TEUCHI」ライブも続編が決定。素晴らしい。
要望ばっかりで協力の一つもできないのがもどかしいですが、せめて一ファンとして盛り上げることで協力していきたいな。
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映画「プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の大集合!」 感想

2009年03月20日 | プリキュア映画シリーズ
【今日のFAQ】

 

質問者:
 「プリキュア、一体何人いるというんだ…」

答え:
 14人です。公式ページにもそう書いてある。

…。
……。
………。

…………と思ったら大間違いだぜ!

そんな映画でした。あの方たちもちゃんと存在を認められてた!

■映画「プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の大集合!」
(画像は第7話特殊OPより)

【あらすじ】

かつてプリキュアさんに撲殺されたザケンナー・ウザイナー・コワイナー・ホシイナー達。
さぞかし無念だったことでしょう。
その恨み辛みが集まり合い、謎生命体フュージョンを生み出しました。
フュージョンさんは着々と力を蓄え、やがてはプリキュアさんをも圧倒する存在に。
かくして開港150周年に沸く横浜・みなとみらいを舞台に、凄惨な殲滅戦が始まる…!

テーマ自体はシンプルかつ「プリキュア」の原点である「多様性の賛美」。
完璧な一人の人間がいればいいんじゃない。
バラバラでも、一人一人は弱くても、だからこそ人は強いんだ。

【オープニング】

この映画を見るにあたり、多分、涙が出るだろうな、とは思ってました。
しかし、まさかOPで早々に泣くとは思わなかった。
アレは是非見て欲しい。黒白先輩に続け!

【運命の出会い】

 

その日、フレッシュな三人娘はダンスコンテストのために横浜に来ていました。
けれどロースペックで有名な桃園さんは道にお迷いに。
仕方がないので近くにいた娘さんに道を聞いてみました。

桃園さん:
 「そうだ、あの娘に聞いてみよう」

 

謎の女の子:
 「…………?」

明らかに聞く相手を間違ってます。
当たり前ですが、道は結局分かりませんでした。
桃園さんたら、初っ端から選択を誤ってる。

【襲来~桃園さん】

うなだれながら夢原さんと別れた三人。
そこに唐突に恐怖が空から降ってきた。
現れた謎の敵・フュージョンに、フレッシュ娘が立ち向かう。

 

敵さんの目的は謎パワーの持ち主・シフォン。
応戦に出たフレッシュ組に手こずった敵さんは、幸いすんなり引き上げてくれました。
けれどフェレットさんがこの脅威を他の謎生物に伝えようとしたせいで、事態は最悪の方向に。

【謎生物たち】

時を同じくして。何故か危機を察知したココナツは各国の代表を呼び集め、対策会議を行っていました。
用意されたのはナッツ自作のミラクルライト。
これを使えば謎の敵も倒せるはず…

と、そこにフェレットさん到着。
後をつけてたフュージョンさんも一緒に。
おかげで謎生物会議は、一瞬にして地獄絵図に。

ココ:
 「みんな!早くプリキュアの元にいくココ!」

困った時のプリキュア頼み。
結果論でいえば、このときプリキュアに頼らず、自力で応戦してればここで話は終わってました。
安易にプリキュアに頼ると大惨事になる好例です。

とはいえ、フレッシュな人たちが苦戦した相手の攻撃を、一匹の脱落者も出さずに切り抜けた謎生物たちの奮闘はちょっと感動した。
お互いにかばい合いながら協力する様が格好いい。
彼らも伊達に修羅場をくぐってない。

【襲来~夢原さん】

一方そのころ夢原さんたちは、タコカフェに食い倒れに行っていました。
客席には仙台エリさんの姿も。マジでマジでマジで。
ミルミルさんと謎の会話が展開される。
(ちなみに彼女は謎生物会議の列席を許されなかったのでこちらにいます。これが身分の差)

そこにやってくるルルン。そしてフュージョンさん。
「ひかりがいない」と知って絶望するルルンさんでしたが、応戦し始めた夢原さんにびっくり。
プ、プリキュアがいっぱいるルル!

 

対するフュージョンさん。立ちふさがった夢キュアさんたちを見て、ホシイナーの姿に。
困惑しつつも戦闘を続ける夢キュアさんたちでしたが、必殺技をブチかましたところ、そのエネルギーを吸収されてしまいました。
それで満足したフュージョンさんは場を後に。

【襲来~美墨先輩】

タコカフェがえらいことになってるなんて露ほども思わずに。
美墨先輩たちはパンパカパンに食い倒れに行っていました。
プリキュアさんは食べることしか考えてない。
そして児童労働違反の九条さんが、お休みを取れてることにびっくりだ。

目当てのチョココロネをゲットして、大空の樹の下で食いまくろうとしたその時。
異空間よりムプフプが。それと一緒にフュージョンさんも。
チョココロネを守るため、美墨先輩が立ちあがる…!私からチョコを奪おうとする奴は、コロす…!

そこにどういうわけかメポミポポルンもやってくる。
正確に相棒の居場所を追尾してきた彼らはさりげなく凄い。
まぁ美墨先輩は、生身でも殴る気満々でしたけど。

 

残念ながらこの時点ではルルンが合流していないため、九条さんの必殺技・超速二段変身は拝めませんでした。
ていうかそれを防ぐために離れ離れにしたんだろうな…。
九条さんは駆け引きも出し惜しみもなく、すぐ保身に走るから…。

そんな彼女の必殺技その2は健在でした。

九条さん:
 「輝く命!シャイニールミナス!」

くるり。ダッシュ!
変身完了した瞬間、即座に背を向け全力逃亡。
やっぱ九条さんは違うぜ。

【襲来~日向さん】

最後の1チーム・花鳥の二人はナッツハウスに出かけていました。
が、ココナツは謎生物会議に出ているため不在です。
「CLOSE」の看板を前に、どんより顔の二人。
このがっかり感が「SplashStar」の持ち味です。

持ち味といえば、謎の敵の襲来に対する反応がそれぞれのチームごとに微妙に違います。
自力変身できる夢原さんたちは、民間人を巻き込まないように退避する余裕まで見せてくれます。
自力変身できない黒白先輩は、そんなこと関係なくぶん殴ろうとします。

そして我らの美翔さんは。

 

美翔さん:
 「わきゃー!」

なんて可愛いんでしょうこのプリキュア。

遅れて到着したフラチョピを使い、どうにか変身して立ち向かいます。
ナッツハウスを背に負って戦う花鳥…。
なかなか面白い絵です。

しかし敵さんは因縁の液体金属ウザイナーもどき。勝てる気がしません。
しかも賢しくも、空中戦と水上戦を挑んできた。
は、花キュアさんの機動力が全然活かせない…!

なお鳥キュアさんはお得意の空中戦で「パニクって背を向けたところを背後から撃たれて撃墜」という美しい醜態をお見せになりました。これは惚れる。

ナッツ:
 「あいつは普通じゃないナツ!逃げるナ…」
花鳥キュア:
 「プリキュア!ツインストリームスプラッシュ!!」

謎生物の静止など完全無視し、必殺技発射。
スパイラルしてないのが地味に新鮮でしたが、放った技はあっさり吸収されてしまいました。
美翔さんもあんぐり。

ナッツ:
 「…力を吸収されたナツ」

このプリキュアはダメだ。
ココナツが静かに悟ったところで、フュージョンさんは去っていきました。
美翔さんのせいで被害が拡大していく…。

【玉砕するフレッシュさん】

以上、プリキュア3チームから力を吸収したフュージョンさんは本格的に攻撃をしかけてきました。
舞台は横浜みなとみらい。
このとき、現地にいたのはフレッシュの三人だけ。

 

ちょうどシフォンが行方不明になっていたため、フュージョンさんに拉致られたと考えた彼女たちは、速攻で戦闘モードに。
ですが、過去プリキュアの力を得たフュージョンさんに、二段変身すらできない新人さんが敵う筈もなく。
まともに組合えるのが蒼キュアさんだけとか、そんな体たらく。

【そこには死が満ちていた】

みなとみらいの異変に気がついた夢原さんたちが現場に到着。
そこで待ち構えていたのは、かつて屠ったはずのコワイナーにホシイナー。
その上謎のザケンナーやウザイナーまで現れる。それも大量に。

てっきり再生怪人は各シリーズから2体程度かと思いましたがとんでもなかった。
一匹に一撃入れてる間に、新しい一匹が出現。それに対応しようとしたところで、更に追加で一匹出現。そんなペース。
プリキュアさんより、敵さんの数の方が多い!

ノーバンクで必殺技を連打してるのに、相手の数が一向に減りません。
夢キュアさんなんて、ずっとシューティングスター状態ですよ。
誰ですか。あの技を猪突猛進の突進技だなんて言ったのは。あれは移動スキルですよ。なんだあの異様な弾道と機動力は…!

個々の組み合わせも熱いです。
ドレスコワイナーと再度相対した檸檬とか。
容赦なく攻撃をしかけたあたり、1年経って彼女も成長したということか。

【そして殺戮が始まる】

絶望的な数の敵を前に、夢キュアさんたちは二手に分断されてしまいました。
懸命に猛攻をしのぐ水・緑・ミルミルさんの3人でしたが、超巨大ザケンナーの前に大ピンチ。
ですが、突然にその超巨大ザケンナーは苦悶の声を挙げると絶命。

…救援に現れたのは黒白キュアさんでした。
震えたね、この登場シーンは。
純然たる恐怖で。

どんなに巨大な相手だろうと、空飛んでようと、物理攻撃を軽減しようと。
そんなこととは一切関係なく、殴り倒し蹴り伏せていく二人が怖くてなりません。
おかしいよこの二人。存在自体が間違ってる…。

遅れて到着した九条さんの吐きそうな顔が印象的でした。
私無理。こんなの無理ですから、もう勘弁してください…!
段々九条さんが可哀想になってきた。

緑:
 「貴女たちプリキュアなのね」

恐怖の前に混乱したか、緑の先輩が安らがない発言。
後で絞められたんだろうな、これ。
違うでしょう?私たちプリキュアの間違いでしょう?

【ついでに絶望もやってきた】

分断された夢・紅・檸檬の3人を救ったのは花鳥の二人でした。
得意気にバリアを展開する鳥キュアさんが面白おかしいです。
先週のOPでも流れてたこの↓シーン。

 

全くもう美翔さんたら調子に乗って…。
もちろんこの後、鳥バリアは割られるんですけどね。
美翔さんですからね。当然ですよね。彼女は期待を裏切らない。

【フレッシュな方々】

場面変わって。
圧倒的に不利な状況にもめげず、必死の抵抗を続けていた桃キュアさんたち。
そんな彼女たちの頑張りに応えるように、先輩方がやってきてくれました。
あの大量の敵をどうやって切り抜けたのかは描かれませんでしたが、どうにかしたんでしょう(伏線)。

勢ぞろいした14人のプリキュアさんを前に、フュージョンさんも本気の巨大形態に。
その一撃は凄まじく、プリキュアさんたちを一蹴します。
でもそれでも挫けない。プリキュアさんたちの猛攻撃が展開される。

とりあえず、相手がでかかろうがなんだろうが、一切気にせず殴りに行く黒い人たちは置いておくとして。
珍しくルミナスさんの謎バリアが役立ちました。こういう大規模戦闘だと、彼女の自暴自棄バリアは頼りになるなぁ。
あれの正しい使い方は、敵陣のど真ん中に放り込んで暴発させるとか、相手の大質量攻撃の盾として放り込むとか、そんなのですね。

巨大生物相手ということで、切り札として採用された攻撃は月キュアさんの大砲台でした。
全員で月キュアさんを援護して、彼女の一撃をブチ込む展開は圧巻。
やっぱ日向さんは頼りになるな!SS派の私としては、素直に嬉しい。

その援護シーンで、ミルミルさんの取った「敵の足止め」策。
てっきりブリザードで凍結させるのかと思ったのですが、黒白先輩のパワーファイターぶりに対抗心を燃やしたのか、かなり間違った行動に打って出ます。
ミルミルさんが、壊れた。

【だからプリキュアはいっぱいいるの!】

それでも倒れない敵さん。
ミラクルライトの支援を受けて、プリキュアさんが最後の大技を打ち込みます。
数々の強敵を殺戮してきた、この一撃をくらえ!

 

黒白輝:「エクストリーム!ルミナリオ!」
風月:「プリキュア!スパイラルスタースプラッシュ!!」
紫:「ミルキィローズメタルブリザード!!」
夢紅檸檬緑水:「レインボーローズ!エクスプロージョン!!」

それを見た桃園さん、背中を冷や汗が。

桃キュアさん:
 「わ、悪いの悪いのとんでいけー……」

ダ、ダメだ。ここでしょぼい技は見せられない。
その時、新人3人組の心は一つになった。
まさに以心伝心。言葉にしないでも想いは伝わる。これが本当の「一つになる」。

桃蒼Pi:
 「……プリキュア!トリプルフレッシュ!!」

悪い先輩方に、フレッシュな新人さんが毒されたこの瞬間。
パンフレットには違う技名が載ってるあたり、本当にギリギリで思いついたんでしょう。
ちゃんとテレビでも使うんだろうか、これ。

【戦い終わって】

最後は桃園さんたちのダンスコンテストを、全員で観戦して終了です。
相も変らぬロースペックぶりを発揮する桃園さんはさておいて。
観客席には恐怖をまとう二人の娘さんの姿が…!

15人目と16人目のプリキュアと言うべきか。それとも真の6人目・7人目というべきか。
劇中では描写されてませんでしたが、ウザイナーとの大乱闘の際にはこっそり大活躍してスタッブしまくりだったんだろうなぁ…。
何故、あの敵の大群をプリキュアさんたちは切り抜けることができたのか。そして明らかに相性が悪い花鳥を、日向さんたちは使い続けたのか。
きっとこの二人が敵を引きつけてくれてたんだ。彼女たちのために、ギリギリまで風月を託してたんだ。そう信じ込むことにしました。

【感想】

とにもかくにもとんでもねぇ映画でした。
ちょっとしたところで、不意に涙腺が緩んだり…。
個々の演出もサービス精神満載で、「やっぱそれだよな!」てものばっかり。
毎年やってくれないかなぁこれ。ぜひとも恒例行事として定着して欲しいです。
今年は先輩の絶技に慄くばかりだった桃園さんも、1年後には立派にご成長されてるでしょうし。

各プリキュアがそれぞれ相手の場所に訪問してて(美墨さんがパンパカパン、夢原さんがタコカフェ、日向さんがナッツハウス)、それが最後につながる…という展開はシンプルながら、とても好き。
意図しない日常の些細な事柄が、つながりとなって強い力を生み出していく…。
それはきっと、私達の生活でも同じことが言えるんだと思う。

元々知り合いの娘さんたちがプリキュアになって戦う…のではなく、共闘した仲間が実は生身でも関係のある人だった、という展開は自分の中にすとんと落ちてきました。
「プリキュア」を「(リアル世界)の仕事や職業」に置き換えて見ると、「ああ、こういうの、分かるなぁ」と感じます。
ビジネス上だけの付き合いかと思いきや、プライベートでも関係があったりとかですね。
きっと私たちも「プリキュア」なんだ。彼女たちは特殊で特別な人間ではなく、私たちだって成れるんだ。

そんなこんなで大満足の1時間。
まぁ強いて不満を言えば、美翔さんがかかと落としをしてなかった気がしましたが、そんなの些細なことです。だって鳥だし。
美翔さんのいらない子ぶりは熱かったですよ。まるでルミナス先輩と、「いかにどちらが楽をするか」を競ってるかの如く。
しかもその勝負はルミナス先輩の圧勝なあたりが、また鳥らしくて可愛すぎる。


(左画像)
映画プリキュアオールスターズDXみんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!主題歌 キラキラkawaii!プリキュア大集合♪プリキュア、奇跡デラックス

(右画像)
フレッシュプリキュア!&プリキュアオールスターズまるごとブック (講談社MOOK)


【個別感想】

ミルミルさん:
 ルルン相手にすげぇ優越感たっぷりで話しかけてるのが可愛かったです。私、ミルキィローズになれるのよ。にやりミル。

雪城先輩:
 ここぞとばかりに横回転しまくり。お美しい。

夢原さん:
 殺し文句の「大丈夫だよ」炸裂。相変わらず「夢原さんは神」パートが用意されてるのが素敵でした。

九条さん:
 圧巻の「攻撃した回数:0回」。黒白先輩の恐怖と過剰労働のせいで、完全に戦意を喪失しておられる。あー、私、そういうの無理ですから。あの二人に任せてますから。だから許してください、ほんと。

美翔さん:
 黒白先輩は、常に二人で組んで敵と向かい合っていました。ふたりでプリキュアですからね。
 でも日向さんは、颯爽と夢原さんとコンビ組んで戦ってました。相方が頼りないですからね。

 …い、いや。誰とでも仲良くできるのが日向さんのいいところなんだ。美翔さんが悪いんじゃないんだ。多分。

【蛇足】

「なかよし」4月号には、実際の映画では使われていない1カットが載っています。
ディレクターズカットされたのだとしたら、大正解。
この映画にそんなものは蛇足すぎる。今回の一種の連帯感は、なかなか部外者には理解できない気がする。

【蛇足2】

パンフレットをしみじみ読みました。なるほど。そうですか。
美翔さんたら、そんなにキャラフェを売りたいですか。
まだ在庫が残ってるんですね…。
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劇場版「Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」(感想2周目)

2008年11月11日 | プリキュア映画シリーズ
檸檬さん:
 「レモネードビスケット、食べます?」

うん、食べる!


…そんな悪い夢を今朝見ました。早く社会復帰したい。

■劇場版「Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」(感想2周目)

2回目を見に行ったので書き逃してた感想を書いてみる。
この短期間で2回も見に行ってるなんて、まるで私が檸檬の犬みたいですが、断じて違います。
ただ単に、前売り券が余りまくってたので勢いで消費してるだけです。
プリキュアさんが前売り券+購入特典の抱き合わせ販売ばかりなさるから…。
なので、模範的というよりプリキュアさんに搾取されてるだけだと思います。助けてー。>相羽さん


今回の劇場版のテーマは「どんなお菓子も一人で食べると美味しくない」。
そこからいつもの仲間パワーに発展するわけですが、もう1個、逆の視点もあった気がします。
「どんな仲間がいても、それを受け止める自分がダメだったら分かり合えない」。

ムシバーンさん:
 「美味しいお菓子が食べたい。この飢えがお前たちに分かるか!」
 「ろくなお菓子も作れぬくせに!!」
デザート女王:
 「私は心をこめてお菓子を贈りました」
 「でも、貴方にはそれを受け止める心がなかった」

一人では不可能なことも、仲間と一緒なら乗り越えられる。
「プリキュアはふたり」、それは「ふたり」が支え合う最小単位だから。
でも「支え合う」ためには、自分も相手を支えないといけない。

檸檬(だったか緑の先輩だったか):
 「仲間も大事。自分も大事。どちらかだけじゃ駄目なの」

どんなに優秀で素敵な仲間がいようと、それを受け入れて気持ちを返せるだけの自分がいなければ意味をなさない。
かつて美墨先輩の放った名台詞「一番大事なのは自分だ」「だから仲間が大事だ」の発想と似通ってます。

今回の映画、初見で思うのが「プリキュアさんと敵さんで、話が全くかみ合ってない」ところ。

檸檬:
 「私たちはのぞみさんとケーキを食べるんだから!」
ビターさん:
 「はぁ?なんだそりゃ?」

反撃パートでは皆さん口々に「夢原さんと誕生日会をする」「プレゼントを贈る」とおっしゃるのですが、敵さんはそんなこと一切関知してません。
別に誕生日会に乱入したわけでもないし。
だから敵さんとしては、「そんなことで何を必死になってるんだこいつらは」となる。

演出上、半分くらいはギャグとしてやってる気配はしますが(いつもの「話を聞かないプリキュアさん」。ビターさんのやられっぷりなんてかなり遊んでる)、残り半分は「くだらないものかどうかは、当人の受け止め方による」ことを表してるのかもなぁなどと思ってみました。
他人から見ればくだらない=絶対的な価値基準で高価なわけではなくても、当人たちが(その周辺の人間関係等も含めて)価値を見出していれば、とても素晴らしいものになる、みたいな。

飛躍した例えを使いますけど、仮に私らがプリキュアさんになれたとして。(僕、美翔さん役がやりたい!)
果たして仲間パワーを発揮できるかどうかといえば、まず自分が『相手と同じレベル』に到達しないと無理なんですよね。(ひゅ、日向さんレベル…。無理だ)
周囲の環境や与えられた物がどんなに凄かろうが、それについていけるだけの力や気持がないと全く役立てられない。

今期のプリキュアさんは仲間パワーと個人パワーが揺れ動いてますけど、劇場版はそれの集大成的な話だったのかもしれない。
映画でもいつものように「みんなを助けるんだから!」を連呼してるんですが、結局、全員自力で脱出してるので、「え?助けに行ってないじゃん」と不思議な気分に。でも決して矛盾はしてないはず。
全員が仲間を思い、単体で行動を起こせるからこそ、仲間パワーが発揮してるんだと思う。

突き詰めて考えると、「プリキュアのお菓子を食べる」というのは「プリキュアコンテンツをどう楽しむか」の比喩ともとれるのかもしれない。
初めから嘲笑や否定で入れば、どんな優れたものでも「くだらない」ものでしかない。
ビターさんたちの言動はマジでイラッとくるので(いい仕事してます、ビターさん)、多少なりとそんな意味あいもあるようなないような…。まぁ病的な深読みだと思いますけれど。

たとえムシバーンさんが首尾よくプリキュアお菓子を食べられたとしても、プリキュアに何の価値も見出してない彼は、美味しいとは感じなかったろうなぁ。
代わりに私みたいなのが食べたら、最高に美味いと感じるに違いない。レモネビスケット美味い!美味いよレモネ!むしゃむしゃむしゃー!
(早く社会復帰したい)

最後の最後でムシバーンさんもそのことを悟ったようで(いやプリキュアさんが美味いかどうかのことではなく)、消滅していくあの瞬間、彼は満たされてたんじゃないかな。


(左画像)
Yes!プリキュア5 GoGo! ふんわりキュアフレンズ 映画限定 シャイニングドリーム


(右画像)
『 Birthday Party / TIME MACHINE 』映画「Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ」主題歌


適当に羅列。

【暗器】

謀略にハメられたことに気がついた一行が、どこからともなくキュアモをこっそり取り出して身構えるシーン。なんか妙に好きです。
それまでお菓子に現を抜かしてた娘さんたちが、軍事兵器の顔になった瞬間。
あの檸檬が格好よく見える。

【安らぎのガード】

緑の姐さんの全力ガード!ドガガガガガガガ。
1回目に見たときも、2回目に見たときも、会場にどよめきが起こりました。
安らぎのプリキュアさんの「守り」はアレですよね、やっぱり。ちっとも安らがねぇ。

【ミールミルミルミル】

ミルミルさんの話を聞かないっぷり、ここに極まる。
「ミルクはココ様を助けるミル!」と言ってナッツたちと別行動するものの、道に迷いしばし放浪。(なお、残されたナッツたちは直後にココと遭遇してる)
ムシバーンさんとの直接対決の際も、相手の動機も正体も全く理解してません。黒幕発見!殴り倒す!
それしかない彼女は実に清々しい。

【国防の要】

シロップに乗っての空中戦。
高々度で襲撃を受け、夢キュアさんとチョコラ姫は転落。
残ったシロップとナッツもきりきり舞い。

ナッツ:
 (落ちていく夢キュアさんに向かって)「後で行くナツ!」

その前に、とんでもない高度から夢キュアさんは落ちて行ってるのですが。
助けに行く素振りを一切見せず、「後で行くから」とは。
ナッツさんはプリキュアさんの性能を過信しすぎじゃなかろうか。(いやチョコラ姫を信じてたのかもしれませんが)

【スターライトフルーレ】

スルーしてしまってましたけど、最後の兵器は「スターライト」。
タンバリンを打ちならそう!いぇーい♪
「シューティングスター」からの連想でつけたんでしょうけど、また微妙な名詞を…。

最終決戦でいつものサモンビオランテを使ってないのは、あれはキュアローズガーデンの兵器であって、今回の戦とは無関係だから…とか言ってみる。
え?ミルミルさん?
細かいことは気にしません。

【輝く命】

パンフレットの九条さんの紹介文:
 ベローネ学院女子中等部1年生。
 大人しいんだけど芯が強くて、年齢の割に大人びた雰囲気の子だよ。
 頭はいいんだけど、ちょっとズレているところがあるんだ。

逆接だらけのキャラ紹介。それが九条さん。

【玩具を売ろう】

超短編。どのタイミングでパワーアップ玩具を装備したのか確認するつもりだったのですが、すっかり忘れてました。
必殺技バンクに入る直前の攻防ではスパイラルリングをつけてるのだけど…。
風月キュアにシフトした瞬間か、花鳥の変身直後?
後者なら世にも珍しいスパイラルリングつき「ふたりはプリキュア!」が見れたのか。

それに秒速の二段変身には定評のある九条先輩がどうだったのかも気になります。
久しぶりに見た彼女の変身シーン、終了後に「きらきらきららん♪」(二段変身音)が流れなかったことに違和感を覚えた。
こっそり二段変身してそうですけど、どうなんだろう…。

【もう黒幕にするしか…】

テレビ本編の展開ですが。

デザート女王とムシバーンの関係がああいったものだと、
フローラ様とエターナル館長で二番煎じをするわけにはいかないので
恋愛絡みの線は消えそうな気が…。
そこを敢えて強行するのも、また良いですが。

【頑張れプリキュアさん!】

今回の戦闘、観光気分のところを奇襲で分断され、状況が掴めないまま戦闘開始。
しかも「攻撃を喰らうとお菓子化するから受け止めてはダメだ」と分かったときには手遅れ。
そんな感じで、実力を全く発揮できない状況でボロボロにされていくので、良い意味で憤りを感じます。

ズタボロでよろめきながら立ち上がるものの、力尽きてぐらぐらと倒れる紅キュアさんとか。
とことんまで馬鹿にされ続け、一矢も報いられず追い込まれる檸檬とか。
背中から撃たれるシーンがやたらに多いとか、どうにもモゾモゾする。
画面が切り替わり、檸檬を庇ってビスケット化してる緑の先輩の姿とか、そこに至るまでの流れが容易に想像できて、もう…。

おかげで反撃パートは爽快でした。パルミエ王国の戦略兵器をなめんな!頑張れプリキュアさーん!
素で檸檬を応援してる自分にびっくり。
私は強い檸檬が見たいんです。強いからこそ、友達いなかったり売れなかったりで凹んでる姿に安心してときめけるんだ。
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劇場版「Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」

2008年11月08日 | プリキュア映画シリーズ
もはや「ちょ~短編」の終了時点で「あ、プリキュアさんの映画終わった。今年は短かったね」的雰囲気が広がってましたが、本編(一応)の方も盛り上がってました。
ていうか、これはこれで凄まじい。
な、何考えてんの夢原さん!?

■劇場版「Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」

(11月11日:追記の感想記事を書いてみた)

今日は夢原さんのお誕生日。
みんなでお祝いしようとしてたら、空からチョコラ王女が降ってきた。
彼女はデザート王国の王女。砂漠の民です。

微妙に腹黒いチョコラ王女はなかなか好感度大。
その彼女を狙って、副業に精出すブンビーさんが襲来。
いつものようにホシイナーを展開するものの、いつものように粉砕。

けれどブンビーさん、逃げ際に夢原さんの誕生日ケーキを奪って行ってしまいました。
しょんぼりうなだれ夢原さん。
それを見たチョコラ王女、素早く計算を働かせ、「お礼にデザート王国にご招待。お菓子食べ放題!」と持ちかけます。

かくしてやってきたお菓子の国。
餓えた獣の如く、お菓子に食らいつく女子中学生ども。
こいつらは、お菓子の家を魔女が帰ってくる前に倒壊させるタイプだ!

水姐さん:
 「こんなに食べたら太るんじゃないかしら?」

 ビキリ

夢原さんたちの動きが止まる。
しかしながら、チョコラ王女の「お菓子の国のお菓子は、食べても太らない」との説明を受け、再び暴食開始。
いや、それ絶対罠だから。後で体重計に乗って絶望に頭を抱える檸檬の姿が目に浮かぶ。

国を破壊する勢いで食べ続ける彼女たちを置いて、ココナツミルクシロップの謎生物組は、デザート女王に謁見に行くことに。
きちんきちんと外交&営業をしていく謎生物は意外とできる子なのかもしれない。
一方、お留守番の夢原さんたちを接待してくれるのはドライさんとビターさん。

ドライさんは夏木さんと水無月先輩。
ビターさんは秋元先輩と檸檬。
それぞれ連れて観光案内してくれますが、突然襲い掛かってきました。

「お菓子なんてくだらない」「プリキュアをお菓子にして食べてやる」。
満たされない食欲と飢えに駆り立てられ、デザート女王はプリキュアさんのお菓子を御所望。
かくして始まる大戦闘。真説・レモネードはお菓子だった!

一方そのころ謁見に赴いていた謎生物組。
これまた豹変したデザート女王に捕えられ。
ただ一人逃れたココも洗脳されて操り人形。

そのココと夢キュアさんが盛大にバトル。
分断され各個撃破されていく彼女たちに勝機はあるのか。
果たしてプリキュアさんたちは、黒幕・ムシバーンを倒せるのか…!

というお話。

正直なところ、ストーリー的なインパクトは去年の「ダークプリキュア登場!」「過去の自分を越える」ほどのものはありません。
ただだからというわけでもないのでしょうが、サービス精神が凄まじく旺盛です。
やりたいようにやった。一切反省していない。そんな雰囲気が伝わってきます。

どこから突っ込めばいいのかさっぱり分からないのですが、どんな層の人でもネタにできる映画だと思いました。
狂喜と悲鳴が巻き起こる1時間。
東映アニメーション様は、バンダイ様は、本当にこれにOKを出したのか。

まず夢原さんがエロスすぎます。
冒頭のお昼寝夢原さんからして溢れ切ってます。
あの数分間で、私の中の夢原株が大暴騰。

そして操られるココに対してとった夢キュアさんの凶悪攻撃。
い、いくら冒頭で「眠り姫」の話が出たからって!ていうか、貴女が王子役ですか。
プリキュアヒロイン史上初、まさかコミックス以外でもこんなシーンを見ることになるとは。しかも所作がエロスすぎる。なにその指の動き!

グレープジュースをがぶ飲みする水無月先輩や、お菓子の食べさせ合いを楽しむ耽美な先輩方、獣耳フェチであることが明らかになるミルミルさんに、のぞりん・りんかれ・こまかれ・うらこま・のぞうら他、全ての需要を満たすカップリング等々。
「他に何かやって欲しいことある?やってあげるよ」なんて言葉が聞こえてきそう。

とりあえず戦闘面。

最初のケーキホシイナーとの戦闘の際の、統制取れたプリキュアさんたちの動きに惚れぼれしました。
水キュアさんの「訓練の成果を見せろ!」て声が脳裏に浮かぶ。
突然の異形の敵を、あまりにも淡々と処理していく様は恐怖すら抱きます。

一斉に取り囲み、それぞれが死角に回り込みつつ攻撃。
一人がバンクシーン発動!その隙を埋めるために、残りが牽制&抑え込み。
バンクシーン完了、必殺技直撃!フォローするように更に連打連打連打。
相手がよろめいてるその間に、また違う人たちがバンク発動。
以下、敵が力尽きるまでエンドレス。ホ、ホシイナァ!!(悲鳴

しばしば「なぜ敵幹部はホシイナーが戦ってる間、見てるだけなのか」という声が聞かれますが、これは手の出しようがない。
あまりにもフォーメーションが完璧すぎます。まるでハンター。もはや「戦闘」ではない。「狩り」だ。
横から手を出す余地ないって、これ。

それとは逆に、ビター&ドライ戦はプリキュアさん大苦戦。
「プリキュアがお菓子に!」のキャッチコピー通り、ビターさんたちの攻撃を受けるとその部位がお菓子になってしまいます。
まぁ「お菓子になる」というか「表面がお菓子でコーティングされる」が正確なようですが。
なので、「お菓子化したプリキュア」というのは、全身をチョコに塗した女体盛り状態だと思っていただければ正解かと思います。
ムシバーンさんが食べたがるわけだ。私も食べたい。レモネビスケット!レモネビスケット!

何にせよ、敵は「攻撃を喰らうと戦力ダウン」の凍結系能力者。
夢キュアさんたちが苦手としてるタイプです。
こんな時、精霊バリアを持つ花鳥風月だったなら…。

檸檬信者の私としては、彼女の働きに注目したい。
闇檸檬を倒したときのような体術を披露するものの、あっさり力負け。
一緒に戦ってた緑の先輩にフォローされまくりです。
最後は、先輩に庇われた姿のままビスケット化。
れ、檸檬…。あんたどんだけ先輩に迷惑掛ければ…。

でも反撃パートは頑張ってます。
ボディ&拳骨でアッパー!あの檸檬が拳で勝負してる!
ビターさんから散々「女の子は力がないなぁ」と揶揄されたのがよほど癇に障ったのか、腕力で叩きのめしにかかります。
とどめのプリズムチェーンも捕縛ではなく、串刺しです。極悪な…。

緑&檸檬:
 「これが優しい気持ちの力よ!」
ビターさん:
 「や、優しい気持ちだと…。ふざける…な…」

拳骨で殴り倒し、邪悪な必殺技を直撃させておいて、「優しい」はないです。
ビターさんの嘆きが正論すぎる。

一方の紅&水VSドライさん。
ズタボロにされふらつきながら立ち上がるも、そのままよろめいて倒れる紅キュアさんが熱かった。
一番最後まで立ち上がってきそうなの、彼女ですよね…。

反撃が始まってからの水キュアさんは鬼です。
まず速攻で延髄蹴り。次に速攻で延髄蹴り。続いて速攻で延髄蹴り。
完全に殺す気です。医学の知識を、誤った方向に活かしておられる。

夢キュアさんVSココ。
ココ、強ぇ…。出来るんなら普段は何であの様なのか。
そしてチョコ化していく夢キュアさんがエロスの塊です。この映画はR指定をかけてもいい。

捕まった謎生物たちも魅せてくれます。
ココは洗脳され、プリキュアさんは死闘中。
謎結界に捕えられたナッツミルクシロップは皆を助けるべく脱出を試みますが失敗。
全員、捕まるか戦うかしてるから、誰も助けはこない。
なんとか自力で脱出しないと…!

メルポさん:
 「メルメルメルメルメルゥー」

助けが、いた。
敵からも味方からも視聴者からも忘れ去られていたメルポさん、単身助けにやってきました。
存在感がなかったおかげで見逃されていたのです。おぉ、彼はこういう機会のために、普段は日蔭者に徹していたのか。いぶし銀だぜメルポ。

メルポのまさかの大活躍で自由の身になったミルミルさん、早速黒幕を撲殺しに出撃です。
黒幕はムシバーンさん。なかなか格好良い親父さん。
盛大に啖呵を切ってミルミルさん突撃!

でもミルミルさんって、攻撃的な性格してますけど本来は防衛兵器なんですよね。
ココ様を守るんだから!が力の源です。
単独で攻めに使用するのは、配置間違いじゃないのかなぁ…

ミルミルさん:
 「でやあああああああ!!」

 ズガガガガガガガガガガガガガガガ!!
 ドガガガガガガガガガガガガガガガ!!

す、凄ぇ…。ミルミルさんを舐めてた。
背後に背負うものがないせいで、その持てる力の全てを攻撃に投入。
肘打ち膝蹴りオールオッケーの凄まじい打撃戦を展開。

 ゴガガガガガガガガガガガガガガガ!!
 メ゛ガガガガガガガガガガガガガガガ!!

そしてそれと五分に渡り合うムシバーンさん。強ぇ。
「この人は強い敵です」というのを非常によく表現してます。
殺戮モードのミルミルさんと五分だと…!?

チョコラ王女:
 「お、おかあさま!目を覚まして!早く逃げ…!」

チョコラさんが恐慌状態に陥るのもよく分かる。
あ、あの人たち化け物…!
ここにいたら巻き込まれる!

能力的には五分なれど、充電式で動いてるミルミルさん、エネルギー切れで撤退。
代わってプリキュア5人が突撃します。実に見事なチームプレイ。一人がひきつけ、その隙に背後からアタック!
水キュアさんはここでも執拗に延髄を狩りにかかってました。水無月先輩…。

けれど純粋にパワーに勝るムシバーンさん、芸達者の5人を腕力でねじ伏せ。
夢キュアさんたちが苦手としてるタイプです。
こんな時、肉弾戦の鬼・黒白先輩だったなら…。

で、お約束の2段変身。

デザート女王:
 「もう私たちには、プリキュアに頼るしかないのです」

他国の戦略兵器に勝手に願いを託すなとも思うのですが、とにかく夢キュアさんにパワーが集まる。

夢キュアさん:
 「想いを咲かせる希望の光・シャイニングドリーム!!」

今回の2段変身は口上つき。
しかし「シャイニング」か。
黄色い人たちが一斉に下を向いて唇噛みしめた気がする。

羽根が生えてフリルが増えて、武器はスペシャルフルーレ。
私最強!を体現してるような姿の輝夢さん。最後はスターライトソリューションなる大技で止めです。
ソリューションって、何も解決してないじゃんとか、そういう突っ込みは無視しましょう。

今回の敵は劇場版にしては珍しく大がかりな組織単位で動いてるので、デザート王国VSパルミエ王国のような意味でも面白かったです。
伝説の兵器・プリキュアの力が、とうとう対外戦争に。
こういう戦いもカタルシスがあっていいですね。

その他にも見所多数。
細かい突っ込みどころが多すぎる映画です。
むしろ大きな人たちの方が楽しめるような気すらする。

…ただまぁナッツさんには触れないで上げるのが優しさです。
上の感想で彼の活躍を記述してないのは、決して悪意あってのものではないとご理解ください。
ミルミルさんも酷いんですよ。ナッツさん抜きでメタルブリザード打ったりするし。

あとムシバーンさんが敵なのに格好いい。
あえて多くを語らないのも良い。
今回のテーマは「みんなで食べるお菓子は美味しい」「単体ではくだらなくて小さな物でも、みんなで集まれば強い」。
だからプリキュアは5人なの!な展開なのですが、ムシバーンさん本人もそれを本能で理解してる。

飢餓の苦しみから「最高のお菓子」を求め、「伝説の戦士・プリキュア」のお菓子ならば…と思いいたったムシバーンさん。
だけどどんなに美味しいお菓子も、一人で食べてるだけでは美味しくない。
自分が本当に求めているのが何かを、もっと早く気が付いていれば、違った道もあったのに。
歴代の劇場版の敵の中では、一番物語のある御仁だった気がする。


(左画像)
Yes!プリキュア5 GoGo! ふんわりキュアフレンズ 映画限定 シャイニングドリーム


(右画像)
『 Birthday Party / TIME MACHINE 』映画「Yes!プリキュア5 GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ」主題歌


なお、檸檬のライブシーンは時間の都合で割愛されました。
せっかく撮影はしたのにね。
ラストで明かされるその真実は、檸檬信者にとってはむしろファンサービスだと思いました。
ですよね~。映画でお歌を流してもらえるわけないですよね~。ははは…。

また序盤のホシイナー戦、その直前まで誕生日パーティだったので面白帽子を被ったままの檸檬が可愛いです。
調子に乗ってはしゃいでたら急にシリアスパートになり、帽子を脱ぐ機会を逸して気まずそうにしてる様が、もう。
端々で良いお仕事をなさってます。檸檬め…。

(11月11日:追記の感想記事を書いてみた)
コメント (8)
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