穴にハマったアリスたち

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感想:週刊少年チャンピオン(2011年6月16日)

2011年06月18日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■はみどる! 最終回「ひとりじゃないもの」

元・天才子役の売れない女優。低身長だけど目指すはモデル。極度のあがり症の歌手志望。
熱意はあるはずなのに、ことごとく失敗を続ける3人のアイドルユニット「まっしゅ♥るーむ」の悲喜こもごも漫画。
今週号をもって最終回を迎えられました。
同業他漫画も増える中、「はみでているのはこの漫画自身では…?」なんて悲しい声も聞こえてきたものですが…。
「チャンピオン」さんでは一番楽しみにしていたので、とても寂しい半面、感動的なラストでした。


売れないなりに、それでも頑張ってきた娘さんたち。
仕事はない。夢はあるが、仕事はない。なけなしのプライドを投げ捨てても、それでも仕事はない。
日の差さない地下の控室で、心と体にカビを生やしながらも頑張る彼女たち。だがしかし。仕事はない。

そして迎えた今日。それは彼女たちの最後の仕事でした。
もしもこの仕事を失敗したら、クビ。
崖からぶら下がった状態で臨んだその仕事で、今日もやっぱり失敗する。もう、ダメだ。

だけどそのとき。

???:
 「まっしゅ♥るーむ、がんばれー!」
 「俺たちもいっしょに歌うぞー!」

嗚呼、幻聴が聞こえる。
視線を向ければ、そこには声援を送ってくれるファンの人たち。
馬鹿な。まっしゅ♥るーむに、ファンがついてる!?

思い返せば、これまでまともに出来た仕事なんてほとんどなかった。
でも頑張ってきたんです。一肌どころか人の尊厳までかなぐり捨てて頑張ってきたんです。
その頑張りは、無駄じゃなかった!

まともな仕事はない。だが、応援してくれる人。贔屓にしてくれる人はいる。
コアな人脈は、下手な仕事よりもずっと価値があるはず。
首の皮一枚でつながった彼女たちに、普段は辛らつな「扉の落書き」もちょっと温かい。
頑張れ、まっしゅ♥るーむ!


(左画像)
はみどる! 4 (少年チャンピオン・コミックス)

(右画像)
はみどる! 2 (少年チャンピオン・コミックス)

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