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評判の
チャーリーとチョコレート工場先日、見てきた。
見ていて、面白くて楽しいのだけれど、同時に何ともいえない居心地の悪さを感じた。それは言い方を変えると心がどこかでひりひりするような感じでもある。始まりの音楽と画面は甘いものを想像していた私に恐さを感じさせたし、その期待を裏切らず登場人物はみんな、ひとくせもふたくせもあって、目が離せない。
ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)は真っ白で、綺麗で、特にその歯の白さと歯並びのよさは・・歯磨きのCMを想起させる!・・・そして怖い。ある言葉がどうしても言えずにいることで、観客は彼の影を知る。
5枚目の(最後の)金のチケットをゲットするチャーリーは愛し愛する家族に囲まれて育ってきた少年、だけど彼以外の4人の子どもたちが凄い!
影が濃ければ濃いほど光は明るく輝いて見えるもの、と思わず納得してしまった。4人の子たちはあれからどうしたんだろう?と考えると、またまた心がひりひりっとしたんだけどね。
チョコレート工場の中のあっけらかんとした奇妙に明るい色彩と、ウンパ・ルンパの歌&踊りが楽しい。
そうした楽しさとともに底流に流れる一種の毒のようなもの(と言ったらいいのかなぁ?)全部ひっくるめて、それがあるからこそ、これは面白かったのだと思う。
どこかでこんな感じ見た気がする・・・と思ったのは気のせいではなかった。監督はティム・バートン、あの「ビッグ フィッシュ」を撮った方だったのね。これもやはり居心地の悪さをひっくるめて好きなんです。