2011.10.5. Wed.
主人の運転手で中之島に出かけ、待ち時間に「国立国際美術館」へ。
大好きな美術館のひとつで、一時は年間会員に入会している程だったが、本当に久しぶりの訪問。
今日は3つの会をやっていて、盛りだくさん。
「中之島コレクションズ」 大阪市所蔵の近現代絵画+オブジェ数点。
佐伯祐三 ≪郵便配達夫≫
アメデオ・モディリアーニ ≪髪をほどいた横たわる裸婦≫
ヴァシリー・カンディンスキー ≪絵の中の絵≫
などが代表的に思われた。 ピカソは今一のコレクション… 私はジャコメッティの「鼻」のオブジェが一番好きだったかな。
後藤靖香さんという方の「寄書」という作品が印象に残る。
旧制中学校?かと思われる時代の男子生徒5人が寄書をしている。
中央の青年がいままさに書こうと非常に力んだ様子で頑張っている。
それを囲んで4人の青年。
左手2人は「よ~し、次は俺がやるぞ!」とまっすぐに見つめる青年と、「お~い、大丈夫か?」と心配そうな表情の青年。
右手2人は「ふ~ん、どこを突っ込んでやるかな。」とはすに構えて批判的な青年と、「俺、興味無いわ。」と無表情無関心な表情の青年。
そしてスポットが当たっているのは右手の2人。
実に今の(昔もか?)世相を上手く表現していて関心させられた。 1982年の作品のようだ。
「アンリ・サラ」 映像+音のベルリンで活動している作家さん。
"Answer Me" 副題が "Should I stay or should I go?" という作品がインパクト大。
作品にというより、展示空間に感動したというのが正直な感想。
「世界制作の方法」 日本若手作家のモダン・アート。
いきなり最初の部屋で展示制作中でびっくり。 面白かったが。 「制作工程を見せる完成型を求めない表現」なのだとか。
クワクボリョウタ 《10番目の感傷(点・線・面)》 2010年 が非常に分かりやすくて面白かった。
隣の老紳士が「昔の回り灯篭の逆ヴァージョンだね。」と評されていたのがいい得て妙
久しぶりに現代アートにひたって気分もリフレッシュ。
最近大阪に行かなくなったなぁ~と思っていたら、この10日で3回出かけることに。