日々是勉強

気軽に我流でワインを楽しんでみようかと。

モンマルトル・ブリュット NV 

2011-10-02 17:21:59 | Today's Menu

 2011.10.2. Sun.

秋になったからかな。 グラタンが食べたくなって、冷蔵庫の掃除を兼ねて具だくさんのグラタンを作る。 

下ごしらえは私。 クッキングはパパさん。 

 

 おくらのおかか合え

 カマンベール(マダムヒサダの熟成)・ゴルゴンゾーラ 梨を添えて

 グラタン ソーセージ・玉葱・人参・白菜・ピーマン・マカロニ・チーズ

   フレッシュ・バジルをたっぷりのせて

 一口ヘレカツ

 

またまた日本らしい混濁メニュー。 こりゃ泡にしよう。

  モンマルトル・ブリュット NV 

      

香りはあまり感じられない。 林檎の香りぐらい。 埃の臭い。

泡はとても細かく、わずかに優しく舌を刺激する程度。

味はアロマからは想像できない豊かなもので、果実の甘味と柑橘類の酸味とが絶妙のバランス。 後口も爽やかで食前酒にも食中酒にもいける。

連れも「これは旨い!」と今晩はビールは開けず。 

昨日のニュージーランドとは対照的な感じ。 

陰気ではないが、はにかんだ陽気って感じだったり、目立った個性では無く、おとなしい中にしっかり主張があるような。

どちらもフレッシュが売りなところは同じだが。

終盤、温度が上がり、甘味が増したように感じられた。

 

マリアージュは意外と合う・合わないがはっきりとした。

カマンベール: ◎ しかしこのカマンベールは最高だった。 流石マダム・ヒサダ! クリーミー加減も絶妙だし、口の中で何幕も劇が展開するみたいだ。

ゴルゴンゾーラ: 〇◎ 梨とこのチーズは全く合わず、結局梨はデザートになった。

おくらのおかか合えやグラタン: 大まかに〇 紹介通り、野菜にも良く合う。

へれかつ: ☓ ワインはにがくなり、かつまで不味く感じる。

どうも、油との相性が最悪のよう。

 

『モンマルトル』 というネーミングが気になり、調べてみた。 やはりべたに「モンマルトル」の土地柄を意識していたんだ。

Montmartre Brut

To many visitors, Montmartre is considered the very heart of Paris. Surrounding the city’s prominent hill, below its white-domed Basilica of the Sacre Coeur, Montmartre was once the bustling, free-wheeling entertainment capital of Europe, home to such famed attractions as the Moulin Rouge cabaret. Since the mid-1800s, artists like Picasso, Matisse, Salvador Dalí, van Gogh and Toulouse-Lautrec have all occupied studios around this landmark hilltop.

Montmartre sparkling wine is a distinctive cuvee that salutes this exuberant bohemian community of painters, poets, musicians and dance-hall performers. Fresh and fruity, lively on the palate, with a delicate mousse and appealing finish, Montmartre Brut makes a fine aperitif and accompanies a variety of light dishes.

TASTING NOTES
Eye: pale yellow with green hues.
Nose: fresh, delicate yellow fruit aromas.
Palate: well-balanced and pleasant, with very fine bubbles that tantalize the palate; an elegant, dusty finish.

と、ここでではあのモンマルトルの葡萄畑のブドウでワインは作られないのか?と疑問に思い調べてみると、丁度次の週末に収穫祭が行われるようだ。

へぇ~、モンマルトルのワインが振舞われるんだ。 (観光局のHPより)

モンマルトルのブドウ畑で収穫されたブドウだけを使った知る人ぞ知るワインで、毎年1500本ほど限定生産されています。10月の収穫祭でお目見えするのは2008年仕込みのワイン「Les Trois Baudets」。レ・トロワ・ボーデ劇場にオマージュを捧げたワインです。

使われているブドウは2008年の9月11日に収穫されたもの。2008年は7月から8月中旬にかけ降水量が多く、その後は収穫の日まで穏やかな天候が続いたため、非常に質の良いブドウがとれ、前年の収穫量を上回る1330kgのブドウを収穫することができました。

美しいルビー色をした、かすかにフランボワーズやスグリのような香りが漂うブドウからつくられた2008年度のワインはガンゲット(湖畔の大衆酒場)でアペリティフとしてみんなでワイワイと楽しむ、もしくはバーベキューやハム・ソーセージなど肉料理と合わせて味わうことのできる、パリの下町モンマルトルにぴったりの、「レ・トロワ・ボーデ」の名にふさわしいワインとなっています。

~モンマルトルとブドウ畑・豆知識~

モンマルトルのブドウ畑の歴史
かつては一面がブドウ畑だったマルトルの丘は、長い間パリ郊外の農地で、村一面がブドウ畑に覆われていました。その後の都市整備で、農村だったモンマルトル界隈も開発され、現在のような開けた住宅街になりましたが、サクレクール聖堂の裏をラマルク・コーランクールの駅に向かって下っていくと、今日も残るブドウ畑があります。現在パリには、このモンマルトルのブドウ畑以外に、ベルヴィル、ベルシー、15区のジョルジュ・ブラッサンス公園のブドウ畑が残っており、パリ市によって管理されています。

数字で見るモンマルトルのブドウ畑
モンマルトル美術館のすぐ隣にああるブドウ畑は総面積にして1556㎡。栽培されているブドウの品種は全27種類。生産量でみると75%がガメ(主にボジョレーで栽培されている品種)、20%がピノ・ノワールで、その他にセイベル、メルロー、ソーヴィニョン・ブラン、ゲヴュルツトラミネール、リースリングなどが栽培されています。毎年ここで収穫されたブドウを使って約1500本ほどのワインが生産され、
売り上げはすべて社会活動の資金に充てられています。畑の栽培は市が管理していますが、醸造は一般人にはまったく知られていないような18区内のいくつかのカーヴで行われています。

モンマルトルで収穫されたブドウだけを使った希少なワイン!
モンマルトルで生産されるワインはたった1種類。ガメやピノ・ノワールを原料に、フルーティーで軽い口当たりが特徴的なワインを毎年生産しています。どちらかというとワインの味を追求した逸品というよりは、収集品として価値のある物珍しいワインのイメージが強く、アルコール度も11.5度とワインにしては低め、かつて大衆酒場で好んで飲まれていたような気取っていないワインが販売されます。毎年、モンマルトルに所縁のあるアーティストや作家の、歌手の名前が付けられ、50clの細いボトル一本当たり40ユーロ前後で売られています。
18区テルトル広場の角にあるモンマルトル観光協会Syndicat d’initiativeでは、過去に生産されたワインも展示されています。



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