2016.12.29. Thu. 『まごわやさしいか』
ブランチ:
寄せ鍋(昨日の続き) ポン酢 餅、鱧すり身、豚もも、豆腐、糸蒟蒻、椎茸、大根、葱、白菜、羅臼昆布 ㋚㋮㋑㋻㋛㋳
鯖寿司 ㋚㋙
雑炊 浅漬け(茄子、セロリ、胡瓜) ㋚㋮㋑㋻㋛㋳
柿
『NAVARASA』製 「ダージリン2015セカンドフラッシュマーガレッツホープ農園インペリアルディライト」
おやつ:
プリン(こぱんちゃんのお土産。
) ㋕
『エスキス』製パン・ド・ミ(こぱんちゃんのお土産。
) 『ラヂュレ』製マーマレード
『NAVARASA』製 「勇」
夜: いつものフレンチ・レストランにワインを持ち込ませてもらって。 ㋮㋙㋳㋚㋛㋑㋕
LOUIS ROEDERER BRUT NATURE PHILIPPE STARCK MODEL 2006 ピノ・ノワール約65%、シャルドネ約35%
「シャンパーニュメゾンのトップに君臨する老舗メゾン、ルイ・ロデレールと、空間からプロダクトまで手掛けるフランスの当代きってのクリエーター、フィリップ・スタルク氏との異色のコラボレーションで誕生した、ブリュット・ナチュール2006年。
1974 年のクリスタル・ロゼ発売以来、40年ぶりのルイ・ロデレールの新商品となります。
ルイ・ロデレールでは、2003年より、新たに見出された優良区画から特別なシャンパーニュを造ろうと、密かにひとつのプロジェクトが進行していました。ルイ・ロデレール社長 フレデリック・ルゾー氏は、メゾンの歴史に新たな1ページを刻むような新たな試みを試したいと、フィリップ・スタルク氏の参加を熱望。外観のデザインだけでなく、そのコンセプトから味わいに至るまで、フィリップ・スタルク氏とともに探求。非常に暑く果実が充分に凝縮した2006年ヴィンテージのブドウを用い、全く新しいワイン、ブリュット・ナチュール 2006年が誕生しました。
そのスタイルは、ルイ・ロデレールでは初めての生産となる「ゼロ・ドザージュ」。通常のシャンパーニュは最後に、甘口のリキュールを加え完成されますが、ブリュット・ナチュールは、、甘さを一切加えず、辛口に仕上げています。「ゼロ・ドザージュ」のシャンパーニュはすべてのメゾンが造っているわけではなく生産量が少ないのですが、実はフィリップ・スタルク氏自身が「ゼロ・ドザージュのシャンパーニュしか飲まない」と公言している程、一部でファンも多いキュヴェ。ブドウの美味しさが率直に伝わる分、ワインの本質が問われる難しいワインですが、その分、ルイ・ロデレールのテロワールへの敬意が存分に表現された、素晴らしい逸品に仕上がっています。
フランス、アメリカ、イギリス、香港、そして日本の5カ国のみでの限定販売。日本には6,000本しか輸入されていません。しかも今後の生産予定は今のところ未定。手に入るのは今年限りかもしれないという、貴重なシャンパーニュです。
200年以上の歴史を持つ、シャンパーニュの頂点に立つ老舗メゾン・ルイ・ロデレール。その起源は1776年に遡り、フランス・ランス市でデュアボ家によるシャンパーニュ創設にあります。1876年、ルイ・ロデレール2世の時代には、ロシア皇帝アレクサンドル2世の要望によりクリスタルの瓶に入れられたシャンパーニュが献上されました。これが、彼らのトップキュヴェ「クリスタル」となり、現在も最上級のシャンパーニュとして世界的に広く知られています。
特に大手メゾンの中では異例の自社畑比率の高さ、また手間の掛るリザーヴワインを贅沢に使用することなど、品質に妥協しない、真摯なワイン造りを現在に至るまで守り続けており、2013年には、フランスのワイン雑誌La Revue du Vin de France誌において、名立たるメゾンを抑えシャンパーニュ・トップ50の第1位に輝くなど、シャンパーニュメゾンの最高峰に君臨し続けています。
ブリュット・ナチュールのプロジェクトは2003年、ルイ・ロデレールがシャンパーニュの中心部所有するキュミエール、オーヴィレール、ヴェルテュ地区にまたがる自社畑に並外れたポテンシャルが備わっていることを発見したことからスタートしました。これらの畑は、独特の粘土質土壌硬砂岩や粗粒砂岩などを豊富に含んでいるため、2003年の夏の猛暑と日照りの影響を難なく乗り切り、バランスのとれた濃厚で香り高いブドウを育んでいたのです。この2003年以降、フレデリック・ルゾー氏はこの優れたテロワールを何か特別なシャンパーニュに昇華できないかと、毎年試行錯誤してきました。
そんなときフレデリック・ルゾー氏は、かねてよりその仕事ぶりに感嘆していたフィリップ・スタルク氏と出会いプロジェクトをともに進めることにします。「彼のクリエイティブな才能を尊敬している。彼と初めて会った時に、何の先入観も持たず、ただシンプルに一緒何かをすべきだと思った。」と語っています。
フィリップ・スタルク氏は、ピエール・カルダンのスタジオでアートディレクターを務めた後、1980年代にはエリゼ宮にフランス大統領専用室をはじめ、多くのレストラン、カフェやホテルの内装から、様々なプロダクトデザインまで手掛け、ジェームズ・ビアード財団賞 最優秀レストラン・デザイン賞にもノミネートされている世界的クリエイターです。彼のもとには、それまでも様々なシャンパーニュメゾンからパッケージデザインの依頼が持ち込まれましたが、マーケティング的に「スタルク」のデザインが利用されることに疑問を感じていた彼は一切の申し出を断っていました。しかし、今回のプロジェクトにおいては、醸造から参加することを条件に挙げ、快諾したのです。
「ドザージュなしのシャンパーニュしか飲まない」というスタルク氏の言葉を発端に、ゼロ・ドサージュのコンセプトが生まれ、さらに彼らは理想的なシャンパーニュのビジョンを明確化するため、議論を繰り返しました。様々なイメージやアイディアを喚起させてくれるフィリップ・スタルク氏の言葉はルイ・ロデレールの革新性を大きく助長させたと共に、「全体の工程を構想以上に推し進めてしまった」と語られるほど、ルイ・ロデレールの創造性を刺激したのです。
2人は収穫から醸造に至るまで、あらゆる工程を見直し、工程をより単純に、洗練させたものへと改革してきました。
収穫は1日で行い、すべてのブドウをブレンドしてから圧搾。もろみの除去を最小限にとどめ、自然発酵を促進。補糖、ドザージュは行わず、木樽のみで発酵後、マロラクティック発酵を行わず、長期間熟成。これら醸造面はビオディナミに則った手法を用いています。さらに通常のシャンパーニュの泡が6気圧あるところを、微妙な調整を行い5気圧に抑えており、非常に繊細な泡でありながら、テイスティングすると、はっきりときめ細かい泡を感じられるよう造られています。
ルイ・ロデレールの中でも抜きん出て優れたテロワールと、卓越したヴィンテージが重なり、非常に濃厚で凝縮したブドウが収穫された2006 年。ブレンドは、ピノ・ノワール約65%、シャルドネ約35%。
泡の立ち昇りと共に美しく輝く黄金色。ブーケは繊細かつ豊かで、春に咲く花、洋ナシ、柑橘系の皮などがゆっくりとあらわれ、空気に触れることで香りは最大限に引き出されます。ドライフルーツや軽く焼いたヘーゼルナッツ、石窯、スモーキーな風味、カカオ豆などのニュアンスで満たされます。
若々しさと力強さに溢れたワインで、濃厚な風味が幾重にも広がります。酸味、塩味、ミネラル、果実味、クリーミーさがバランスよく溶け合った、上品で滑らかなボディーに圧倒された後は、口の中にほのかな苦味と渋味が残り、静けさと高揚感に包まれるような余韻が続きます。再び口にすれば、ミネラル感とフレッシュさが新たな装いで表れ、何杯でも飲み進められそうなくせになる味わい。一般的なシャンパーニュに比べて、甘さやイースト香を排した分、極上の酸味とミネラル感が引き立ち、すべての要素が純度高く濃縮した骨太な白ワインを味わっているような感覚があります。食欲をそそる味わいが、ガストロノミーなフランスの精神にも強く根付いているように感じられます。
スタルク氏によるパッケージデザインは、カーブ内で使用される手書きのメモをイメージした白を基調とするデザイン。 キャップシールは、文字を全く入れずに錫メッキを未処理・未塗装のまま施し、エチケットには防水加工された日本風の紙を使用し、その上に印刷とエンボス加工を行ってます。最も重要な言葉は色と共に浮き上がらせ、その他の言葉はなるべくシンプルな表現で刻み込み、インパクトが出るようにしました。これらの文字は、全て揃うことでひとつの文章となり、そこに今回のシャンパーニュの物語が要約されています。 <ルイ・ロデレールとフィリップ・スタルクのコラボレーションで2006年に造られたヴィンテージ・シャンパーニュ、ブリュット・ナチュール。フランス、ランスにて。>
飾らない美しさを追い求める両者の精神を見事に表現したパッケージングと言えるでしょう。」
Score: 93 When to drink: 2014 to 2026
Critic | Score | When to drink |
Vinous Antonio Galloni | 93/100 | 2014 to 2026 |
Wine Spectator | 93/100 | |
CellarTracker(14 notes) | 92/100 |
未だ早いかと思いきや、もう熟成香たっぷり。 ルイ・ロデレールらしい酸味がゼロ・ドサージュでよりしっかりしており、かつ黒糖やチョコラののアロマ・風味も強い。 果実味も上品な豊かさで、お味は飲み頃だったが、泡が非常に弱い。 もっと早く飲んでも良かったかも…これは運送中での影響なのか、もともと泡の弱い性質なのか、どちらだろう?
「ピノ・ノワール約65%、シャルドネ約35%」のブレンドは、お料理に合わせやすく、チキンのクレーム仕立てには△だったものの、他のアミューズやオードブルどれにも良く合った。
特にバルサミコ風味の牡蠣にも非常に良く合って◎。
シャンボール・ミュジニー・1er・レ・シャルム 1990 ルー・デュモン レア・セレクション
Chambolle-Musigny 1er Cru Les Charmes 1990 Lou Dumont Lea Selection
「レア・セレクション:
ワインの買い付けのために毎日のように生産者を訪ね歩いている仲田さんが、地道な活動の中で見つけた蔵出し古酒。メゾン・ルー・デュモンにクルチエ達がビン買い(”シュル・ピル”といいます)条件で持ち込んでくる古酒。それらの中から、コストパフォーマンスが抜群なものだけを仲田さんが厳選して紹介してくれるのが「レア・セレクション」です。(「レア・セレクション」の「レア」は、” レアちゃん”と、”レアもの”をかけたもの)。これぞまさしく、ブルゴーニュ古酒の” いいとこどり”であります。尚、セレクション各古酒の生産者名は非公開です。あくまでも”仲田印”です。
"les charmes"フランス語で″魅了、美しさ”という意味です。非常にエレガントで上品なこの90年はまさにネーミング通りの素晴らしいワインです。シャンボール村で一番人気の一級畑レ・ザムルーズ(愛する乙女達)の畑にも非常に近い場所に位置します。
偉大なる1990年シャンボール・ミュジニー1級レ・シャルム。以前飲んだことのある1989年も素晴らしかったが、1990年となるとさらに期待してしまう。」
スタート時、少し行き過ぎかと思う酸味が出ていたが、15分もすれば、しっかり酸素に馴染み、あまやかな果実味が膨らむ。
こぱん先生からすれば「ちょっと薄い」らしいが、シャンボール・ミュジニーらしい優しさ溢れるブルゴーニュ。
熟成感たっぷりで、開くと甘いフローラルな果実味、私はやはりこれぐらい熟成したワインが好きだが、連れには弱すぎるよう…
でも軽くて弱いがゆえに、白の代わりに充分活躍してくれた。
クエのトマト仕立に、良く合い、◎。 クエを炙ってあることと、トマトのお味が良い仕事をしたよう。
蟹のショーソンには△だったが、自家製からすみには意外と良く合い、〇。
Chateau Pontet-Canet 2007 (ポイヤック/5級)
「18世紀ボルドーの法律家で、ルイ15世にも重用されたジャン=フランソワ・ポンテが創設したぶどう園。ボルドーの格付けシャトーの中で最も広い畑を所有しています。しかもその畑はムートンの南に隣接しているという好立地条件!格付けでは5級の筆頭ですが、実質は3級に匹敵するほどで、非常に評価の高いワインです。果実香と樽香のバランスが良く、スパイシーなニュアンスが心地よいワイン。口当たりはタンニンが豊かで重厚です。PP91-94点。
●産地:フランス/ボルドー/メドック/ポイヤック
●葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン73%、メルロ15%、カベルネ・フラン10%、プチ・ヴェルド2%(作付面積)
●格付:第5級
Critic | Score | When to drink |
James Suckling | 95/100 | |
Wine Enthusiast | 94/100 | |
Jean-Marc Quarin | 92/100 | 2013 to 2020 |
Stephen Tanzer | 92/100 | |
CellarTracker | 91/100 (45 notes from 41 users ) | |
Wine Spectator | 90/100 | |
Decanter | 17.5/20 | 2013 to 2020 |
Gault & Millau | 17/20 | |
La Revue du Vin de France | 17/20 | |
Vinum Wine Magazine | 16.8/20 | 2014 to 2025 |
Bettane et Desseauve | 16.5/20 | 2015 to 2025 |
Jancis Robinson | 16/20 | 2012 to 2018 |
[シャトー・ポンテ・カネ]は、[ラトゥール]や[ムートン]、[ラフィット]に代表される、いわゆるグラン・ヴァンがひしめく、ボルドーの『ポイヤック村』の中心から、北西1kmほどの場所にあるシャトーです。 シャトーの歴史は、18世紀の初頭、当時のメドック知事で、
この地域のブドウ畑の所有者だった「ジャン=フランソワ・ド・ポンテ氏」の後継者が、近辺の『カネ』と呼ばれる土地を購入したことに始まり、シャトーの名称も、ここ『ポンテ家』の『カネ』から生まれました。 ワインの品質に関しては創業当時から高い評価を受けていて、
およそ100年後の1855年の格付では5級格付けを得、ボルドー全体でもトップシャトーの一つとして考えられていました。
その後、ボルドーの有名なワイン商の『クルーズ家』がシャトー購入、新しい醸造所の建設など設備を近代化し、一時は2級シャトー並の価格で取り引きされていた時期もあったのです。 ちなみに、クルーズ家はその後の110年もの間、シャトーを代々引き継ぎ、所有者であり続けました。 20世紀に入り、1975年、コニャックのワイン商だった「ギ・テスロン氏」がシャトーが購入。 現在は、彼の息子「アルフレッド氏」と「ジェラード氏」の二人三脚でシャトーは運営されています。
[シャトー・ポンテ・カネ]の特徴は、過去200年の間に経営者が変わったのはわずか三回だけと、比較的、安定した経営がされてきたことにあり、それが時代にとらわれない、力強くタンニンに溢れ長期熟成を要する、古典的なスタイルを生む一因と考えられます。 それでも、つい最近イギリスの【デカンター誌】が、最も品質が向上し進化した10シャトーの一つに選出、【レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス】最新版でも五大シャトーと同じ三ツ星(★★★)になるなど、今の当主になって、特に1994年以降のシャトーの評価はグングンうなぎ登り。 それは、パーカーさんの著書【ボルドー】の中の、次の一節でも明解です。
『1990年代半ばからは顕著に向上している。価格の方も最近のヴィンテージの品質を追って上昇傾向にあるが、それでも依然としてコストパフォーマンスがよいワインである。』
今流行りの、醸造コンサルタントなどに頼ることなく、[ムートン]に隣接する抜群のテロワールを、忠実にワインに表現することで
成功を収めました。」
ぼちぼち飲めるかな、と抜栓。 色的にはいい感じの飲み頃の深みのあるルビー色。 スタート時は若干タンニンが強めだったが、20分もすれば、すっかり開いて飲み頃に。 ボルドーらしい果実味の濃いポイヤック。 お味は確かに5級以上と思えるが、長期の熟成は無理そうなところが、5級に止まるところなのだろうか?
若い溌剌さも手伝って、ジビエの仔猪のローストにも羊のローストにも◎。 脂分に良く合う。 この時期に開けて、正解。
帰宅して:
ハイ・ボール Ballantine's 17 years (連れだけ。)
コーヒー
黒豆を漬ける。
豆1升に対し:
水 2升5合 +びっくり水
濃口醤油 7尺
塩 大1
重層 3g強
砂糖 生ざら、三温糖、白 各500g
はちみつ 200cc
就寝前、数の子を漬ける。
12/30 Fri. 『まごわやさしいか』
朝: 私はコーヒーだけ。 こぱんちゃんはパス。
豚まん ㋳
豚汁 豚肩ロース、鳴門金時、えのき、大根、玉葱、竹の子 ㋑㋛㋳㋮
黒豆を焚く。
数の子を仕上げる。
昼:
菊菜とワカメの胡麻カボス酢和え ㋳㋙
かますの塩麹漬焼き ㋚
スキレット白菜のお好み焼き 薩摩もち豚バラ、海老、イカ、長芋、白菜、etc. ㋚㋑㋳
お揚げとえのき、大根、葱、がごめ昆布のお味噌汁 ㋮㋛㋳㋻
『NAVARASA』製 「勇」
おやつ:
カステラ (
) ㋕
ラング・ドゥ・シャー ㋕
『ランドガルテン』製オーガニック・クランベリー・チョコレート ㋙
『NAVARASA』製 「恋」
夜: 休肝日。
『三田屋』製ロース・ハム (
)
ミモレット、サン・トーバン、西洋梨
フライド大根 ㋳
鳴門金時とコーンのクリーム鍋 豚ロース、ベーコン、薩摩揚げ、しめじ、蕪、蕪菜、青梗菜、ブロッコリー、パプリカ、コーン、玉葱、鳴門金時 ㋚㋛㋳㋑㋕
『エスキス』製パン・ド・ミ
田作りを作る。