老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

西松献金事件の報道は慎重に!

2009-03-10 21:43:48 | 政治
昨今のメディアの特ダネは西松建設の政治団体から民主党小沢代表の政治資金管理団体(陸山会)への政治献金問題で小沢氏の公設第一秘書が検察に逮捕された事件であり、連日各メディアの報道番組やニュースはそれでもちきりである。

そしてその報道姿勢を見ていると、いつか来た道に知らず知らずに戻りつつあるように見える。それは2008年4月の光母子殺害事件の広島高裁での差し戻し判決前の報道姿勢への回帰である。あの時は各メディアとも先を競って原告被害者側の悲惨な殺害状況や殺害された母子の大きな写真を掲げ、世論の同情を買い、裁判にも影響を与えたような報道であった。

判決後にその報道の在り方が問われ、放送倫理委員会(BPO)は一連の光母子殺害事件の報道に対して、「集団的過剰同調」との意見を付している。その後各界の識者が会し、公開パネルデスカッションをして、その中で「警察の情報を鵜呑みにしていいのか」とのテーマも取り上げられている。

今回の政治献金事件も民主党幹部及び渦中の小沢代表が検察の捜査逮捕の在り方に異議を唱えた翌日あたりから、各メディアは「関係者の話によると・・」と言う枕言葉を定番にして、日々西松建設側の供述らしきものを報道し始めた。関係者とは一体誰だ?現在検察しかこのような情報を握っているものはいないはずであり、堂々と「検察側の情報によれば・・」とどうして言えないのか不思議でならない。

しかしこのことは枝葉末節でどうでもよい。問題は知ってか知らずか、メディアが検察側のリーク情報を鵜呑みにして、検察の代弁者になり、容疑者は「黒」というイメージを世論が抱くように、世論操作に一役買っていないかと言うことである。例え起訴されても、裁判で判決が出るまでは、被告人は「推定無罪」の身であり、疑わしきは罰せず、疑わしくとも裁判で耐えられる証拠が無ければ、被告人の利益であることを忘れずに、間違っても逮捕の段階で「黒」の烙印が押されることのないよう、リーク情報はしっかりした選球眼をもって報道してほしいものである。

特に今回の政治献金のように同じ政治団体から他党の政治家にも献金が渡され、一方だけが容疑者にされているようなケースでは、捜査が一方に偏り、公正・公平さを欠いていないか、報道は公平で慎重であるべきである。さらに今回は衆議院選挙を間近に控え唐突な逮捕との疑念もあれば、なおさらである。光母子殺害事件とは事件の性質は違うが、報道姿勢の在り方は事件の種別に関係はない。光母子殺害差し戻し裁判前の報道の二の舞を演じつつあるのではないかと危惧するものである。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
厚顔の美少年
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9日夕方のテレビ朝日ニュース番組の世論調査で、「麻生内閣支持率急上昇」という見出しと共に、麻生内閣の支持率が21%に上昇したと報じていました。しかし何故麻生内閣の支持率が上がるのでしょう???おかしいんじゃないの!本当に!という気分です。

そして、厚顔の美少年さんが指摘されているように、新聞テレビ等の報道は全て「関係者」ですね。これでは女性週刊誌のスキャンダル合戦と変わらないですね。事実がどうというより「~らしい」「~のようだ」で確定は何もなく霧の中。これで政権交代の可能性が遠のいたのだとしたら、日本の国民て可愛そう‥。

でも半数以上が自民民主の大連立を望むというし、その国の政治はその国の国民の民度に比例するとも言うし‥。

見事めくらましが効いてきたなんて誰かが何処かで嗤っているのかしら。

「護憲+BBS」「マスコミ報道を批評する」より
パンドラ

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