老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

臨時国会での民主党の対応

2008-07-01 09:16:02 | 国会
政府与党は秋の臨時国会を例年より早く召集したい意向だと噂されている。ところで先の通常国会の終盤で、野党は参議院において福田首相の問責を決議したが、首相はそれを無視して居座り続けている。読売ニュースによれば、民主党の幹部も臨時国会の審議に応ずべきか否か決めかね、世論の反応を計りかねているようである。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080630-OYT1T00190.htm

ひとつの考え方は、首相を問責決議した以上は臨時国会でも審議に応ずべきではないとの筋論であり、もう一つは通常国会と臨時国会は区別して審議に応ずべきであるとの現実論である。即ち野党にとっては籠城か野戦かの国会戦術の選択である。

通常議会制民主主義の国会で首相の問責決議案が可決されれば、首相は自ら総辞職か解散総選挙を選択するのが常道であり、国民が首相に期待する最低の矜持でもある。そのことは直近の世論調査でも、洞爺湖サミットが終了したら適当な時期に解散すべき、との世論調査にも現れている。しかし福田首相は矜持の欠片もなく、政府与党と一体となり、党利党略丸出しで居座りを続けている。将棋に例えれば、国民は詰んでいる状況が分からず投了しないへぼ将棋を見ているようなものである。

このようなへぼ将棋を指す首相であれば、野党も最後の一手までお付き合いする他ないのではなかろうか。奇しくも先日社保庁において年金算出の根拠にされている標準報酬月額(給与)の入力ミスか改ざんの新たな問題も発覚した。この際野党は臨時国会の審議に積極的に応じて、がんがん問題点を追求して再度首相と担当大臣の問責決議を提出し、それでも投了しないようであれば、来年の通常国会まで付き合い、雪隠詰めにするしかあるまい。

野党がこのまま籠城(審議拒否)作戦を採れば、うさぎと亀の競走のうさぎとなり、安心して寝てる間に政府与党が息を吹き返し、逆に水攻め・兵糧責めにされ、世論の風向きが変わりかねない、油断大敵である。

「護憲+BBS」「国会ウォッチング」より
厚顔の美少年

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ナオミ・クラインの“ショック... | トップ | ターニング・ポイントの月(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国会」カテゴリの最新記事