老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「自衛隊を軍というなら」(3/30東京新聞「私説・論説室から」より)

2015-03-30 18:15:16 | 集団的自衛権
東京新聞3/30付け記事、「私説・論説室から『自衛隊を軍というなら』」を転載します。

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 安倍晋三首相が国会答弁で、自衛隊を「わが軍」と呼んだことが波紋を広げている。直後に「自衛隊」と言い直しているから、言い間違いの類だろうが、首相は憲法改正による自衛隊の軍隊化を目指しているので、つい本音が出てしまったのだろう。

 政府見解によると自衛隊は軍隊ではない。憲法9条は「陸海空軍その他戦力は、これを保持しない」と定めているが、自衛のための必要最小限度の実力は戦力に該当せず、自衛隊は軍隊には当たらない、という論法だ。

 軍隊がない前提だから、日本の法律には米軍など外国軍や旧軍を除き、軍隊という記述がほぼ見当たらない。唯一、出てくる海上保安庁法25条も、海上保安庁と職員が軍隊の機能を営むことを禁じる条項である。

 日本への武力攻撃や緊急事態が発生し、自衛隊が出動する際、防衛相は海上保安庁を統制下に置き、指揮できる旨が自衛隊法で定められている。自衛隊が軍隊でないという前提があるからで、軍隊と認めれば、有事でも防衛相の指揮下に入れない恐れが出てくる。

 「わが軍」発言が意図的であれば、自衛隊を合憲とする政府の憲法解釈や、それに基づく法体系を覆す重大な発言である。野党側には速やかに、首相の意図を確かめ、こう切り返してほしかった。「自衛隊を軍隊と言うのなら、憲法を改正する必要なんてないんじゃないですか」と。
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要するに、安倍晋三氏に首相の資質がないのは元より、与党・野党とも国会議員は不勉強の塊で、コトバ一つ言い間違えるのは重大なことという認識も緊張感もないのです。

あまりにも刹那的思考の国会議員たち。そのイスと選挙区のことしかアタマにないのか?憲法を変える変えないと騒ぐ前に、自分たちの脳ミソを変えろ~っ!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より)
猫家五六助

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