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「抑止力は方便」断念理由後付け 鳩山前首相(2/13琉球新報)

2011-02-13 22:22:45 | 沖縄
「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」メンバーの醍醐聰さんからメールでお知らせがあって知ったのですが、鳩山前首相がインタビューで「抑止力は沖縄県外移設断念の後付の理由だった」と語ったということです。やっぱりね~。

醍醐さんもメールの中で『アメリカ軍の「抑止力」論に呪縛される愚かさを考える一助になると思います。』と語っていますが、それにしても、鳩山さんは、なぜこのような愚かな言い訳をしたのでしょう。今更ながら悔やまれます。

重要な記事と思いますので、以下にその全文を転載します。

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「抑止力は方便」断念理由後付け 鳩山前首相、普天間で証言2011年2月13日
 【東京】鳩山由紀夫前首相は12日までに琉球新報などとのインタビューに応じ、米軍普天間飛行場の移設交渉の全容を初めて語った。「県外移設」に具体的な見通しがなかったことを認めた。「県外」断念の理由とした在沖米海兵隊の「抑止力」については「辺野古しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず、『抑止力』という言葉を使った。方便といわれれば方便だった」と述べ、「県内」回帰ありきの「後付け」の説明だったことを明らかにした。在沖海兵隊の「抑止力」の根拠の薄弱さを浮き彫りにした前首相の歴史的証言は、県民の反発と波紋を広げそうだ。
海兵隊の抑止力については「一朝有事のときに米国人を救出する役割だから、存在自体が直接、戦争の抑止、攻撃の抑止になるわけではない。全体として4軍そろっていることが必要で、全て連関している中での抑止力となる」と説明。
 米側とは「県外移設」に向けた具体的交渉はなく、「最後はオバマ米大統領との間でやるような話だったと今、後悔している」と述べた。「県外」困難視の閣僚や辺野古案支持の官僚を最後まで統率できなかったことを力量不足と振り返った。
 訓練区域の一部解除など2010年5月の日米共同声明に盛り込んだ沖縄の負担軽減策は「ほぼ同じものが既に09年12月には(了解を)取れていた」と説明。09年内に「辺野古」決着に一時傾きかけたとも明かした。
 10年5月の2回目の来県で仲井真弘多知事に日米と沖縄で協議のテーブルに着いてほしいと打診したが、知事選を理由に断られたという。県外移設を実現できなかったことに「県民に申し訳ない」と謝罪した。
 新基地の使用期限設定を事務方に指示したことにも言及した。だが事務方は米側が期限を区切ることに強く難色を示していると説明し実現しなかった。「辺野古」回帰に向かう中、元首相補佐官の岡本行夫氏から何度も辺野古移設に向けた説明を受けたという。
 嘉手納統合案を掲げた岡田克也外相(当時)や「県外」困難視の北沢俊美防衛相など閣内不一致だった状態は「大いに自由闊達(かったつ)に議論し合おうと進めてきた」と政権方針で放任していたと弁明。一方、自らが進める「県外」に集約できなかったことに「統率を取ってできなかったのは悔やまれる」と反省した。決着期限の10年5月は、3月の予算成立後で7月の参院選の争点化を避けたタイミングだったと説明。5月の大型連休にオバマ大統領と直接交渉も検討していたという。
 鳩山氏は、1月下旬と2月上旬の2度、計3時間、東京都内の衆院議員会館でインタビューに応じた。
<用語>抑止力
 軍事・外交戦略上の用語として、一般的に部隊や武器を保有し、いつでも報復できる構えを維持することで、相手国からの攻撃や侵略を未然に抑え込む能力。鳩山前首相は米軍普天間飛行場の沖縄県外移設を断念した理由を「学べば学ぶにつけ、海兵隊のみならず沖縄の米軍が連携して抑止力を維持していると分かった」と説明していた。
===
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173438-storytopic-3.html

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子

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2 コメント

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ふるさと納税 (じゅんこ)
2011-02-14 00:08:37
 笹井さん、いつも貴重な情報をありがとうございす。

鳩山さんは悔やんでも悔やみきれないでしょうね。やはり世襲議員は戦前からのアメリカとの繋がりがあるんでしょうか?

この記事を読んで、以前紹介していただいた、名護市へのふるさと納税、まだだったので申し込みしようと思います。

「護憲+」はずーーっと読ませていただいています、勉強になります。

返信する
これからもよろしくお願いします。 (笹井明子)
2011-02-15 07:02:12
じゅんこさん コメント有り難うございます。

>鳩山さんは悔やんでも悔やみきれないでしょうね。やはり世襲議員は戦前からのアメリカとの繋がりがあるんでしょうか?

鳩山さんについては、「アメリカとの繋がり」より、アメリカのジコチューや官僚のサボタージュを跳ね返すだけの力がなかった「ひ弱さ」という意味で、世襲議員の弱点が出たと私は感じています。今になって彼が語っていることを、当時ぶちまけて、国民に「共に闘おう」と呼びかけていたら、事態は変わっていたのではないかと、つくづく残念です。

>この記事を読んで、以前紹介していただいた、名護市へのふるさと納税、まだだったので申し込みしようと思います。

ありがとうございます。名護市ふるさと納税は、今現在約1千万円が集まっているみたいですね。政府が凍結した交付金16億には遠く及びませんが、日本各地に住む私たち個々の気持ちが、具体的な形となって表われた、静かだけれどとても重要な動きだと思っています。

>「護憲+」はずーーっと読ませていただいています、勉強になります。

有り難うございます。メンバーにも伝えておきます。これからもよろしくお願いします。
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