人は誰でも最後は誰かの世話になる。
「俺は大丈夫だーピンピンコロリと逝ってやらあー」と思う通りにいくわけがない。
この本は著者の訪問介護士としての11年間の孤軍奮闘の記録である。
介護士は入浴、食事をしたがらない利用者を宥め誘いながら実行させる。
ある時食事の介助をしていたら、利用者が食べかけの唐揚げをいきなり著者の口の中に突っ込んで来た。
「ここで吐き出したら臍を曲げられる」と、その唐揚げをゴックンと飲み込んだという凄まじい話もある。
排泄の時に排泄物が顔に掛かるのは日常茶飯事。床にこびりついた古い便を拭き取る。
そんな事をこなしながら著者の奮闘は続く。
介護士と施設が置かれている現実は厳しい。
2023年度介護施設の600件を上回る人手不足倒産。その事業所が抱える赤字。
決して放漫経営をしている分けではないだろう。
そんな中、国は2024年、「訪問介護は黒字になっている」と訪問介護士の報酬を引き下げた。介護士の年収は一般労働者より
低いというのに。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)等の訪問介護が全体を引き上げているのに。
このままでは介護の担い手が少なくなり、「誰の世話にもなれず亡くなる人」が増えるかも知れない。
介護士の待遇、時給を上げ、介護のプロフェッショナルは格好いいと皆に思わせたい。
国がやる事から目を逸らさず自分事として声を上げて行こう。
税金は国民の為に使うのだと思い知らせてやりましょう。
本当、他人事ではないのだから。
「護憲+コラム」より
パンドラ
「俺は大丈夫だーピンピンコロリと逝ってやらあー」と思う通りにいくわけがない。
この本は著者の訪問介護士としての11年間の孤軍奮闘の記録である。
介護士は入浴、食事をしたがらない利用者を宥め誘いながら実行させる。
ある時食事の介助をしていたら、利用者が食べかけの唐揚げをいきなり著者の口の中に突っ込んで来た。
「ここで吐き出したら臍を曲げられる」と、その唐揚げをゴックンと飲み込んだという凄まじい話もある。
排泄の時に排泄物が顔に掛かるのは日常茶飯事。床にこびりついた古い便を拭き取る。
そんな事をこなしながら著者の奮闘は続く。
介護士と施設が置かれている現実は厳しい。
2023年度介護施設の600件を上回る人手不足倒産。その事業所が抱える赤字。
決して放漫経営をしている分けではないだろう。
そんな中、国は2024年、「訪問介護は黒字になっている」と訪問介護士の報酬を引き下げた。介護士の年収は一般労働者より
低いというのに。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)等の訪問介護が全体を引き上げているのに。
このままでは介護の担い手が少なくなり、「誰の世話にもなれず亡くなる人」が増えるかも知れない。
介護士の待遇、時給を上げ、介護のプロフェッショナルは格好いいと皆に思わせたい。
国がやる事から目を逸らさず自分事として声を上げて行こう。
税金は国民の為に使うのだと思い知らせてやりましょう。
本当、他人事ではないのだから。
「護憲+コラム」より
パンドラ

ここのところ、トップダウンとボトムアップという考えにかなり気を捉えられています。
今の世の中は、トップダウン的思考を私たちは、あまりにも受け入れすぎているのではと感じているところです。
国がすることだから、お上がすることだから、と受け入れるのではなく、自分事として、世の中のことを考えていきたい、という趣旨に賛同致します。
感想頂き有難うございます
訪問介護事業所の倒産はここの所右肩上がりで増えています。このままでは介護を担う人達が益々離職し家庭で介護を受けたいという願いは叶わなくなります
介護人材の労働環境を良くしなければ、これは何れわが身に降り掛かる自分事であります