老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

細川氏の都知事選立候補表明について

2014-01-16 23:12:06 | 選挙
細川護煕氏が小泉元総理の支援を受けて、都知事選立候補を表明。原発ゼロを願う市民の間に「脱原発」を掲げる候補を一本化すべし(=宇都宮さんが降りるべき)の声が広がっています。

細川・小泉ラインが原発推進の安倍政権に揺さぶりをかけ、それが政権の弱体化に繋がること自体は、大いに望むところで、大歓迎です。しかし、細川・小泉会談がいつからどのように行われてきたかとか、その陰で田中秀征氏や仲川秀直氏がどう動いたか、などという話をマスコミが競って報じるのを目にすると、本来の都政とは関わりない権力闘争に、都知事選が利用されようとしているように見えて、鼻白む思いが拭えません。

東京から「原発ゼロ」を発信することは勿論とても大きな意味があります。しかし、都知事に求められる役割は、それだけではありません。石原都政が進めてきた教育行政の管理統制の強化や、築地移転問題、福祉予算の削減、等を是正するのか否か、あるいは防災対策やホームレス対応、ヘイトスピーチへの対処、集会・デモの自由の確保などをどう考えるのか、等々、東京に暮す人たちの目線に立った政策と構想も、是非とも示してもらいたいものです。

候補者一本化の声が高まる中、宇都宮氏は「オープンな環境で両者の政策を討論した上で有権者の判断を仰ぎたい」と至極真っ当な回答をしています。一方、細川氏は公約準備が整わないため立候補の正式表明を20日以降に延期したということです。

数の力に頼んだ安倍政権の暴走振りに追い詰められている私たちが、国政の代理選挙と喧伝される都知事選にかける思いには、切羽詰ったものがありますが、そうであっても、そうであるからこそ、中身がよく分からない段階で「キャッチフレーズ」に飛びついて、イメージを拠り所に性急な結論を求めるのではなく、何が起きようとしているのか、自分の目と耳で確かめ、落ち着いて自分の頭で判断することこそ、私たちが今本当にすべきことなのではないでしょうか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
笹井明子
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