非国民通信

ノーモア・コイズミ

もう何度となく参拝してきたじゃないか

2010-08-17 23:01:07 | ニュース

菅首相、全閣僚が見送り=超党派議員ら靖国参拝―終戦記念日(時事通信)

 菅直人首相と17人の全閣僚は終戦記念日の15日、東京・九段北の靖国神社を参拝しなかった。終戦の日に閣僚が1人も参拝しないのは、政府に記録が残る1985年以降では初めて。一方、超党派の「みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久参院副議長)は、同日午前に集団で参拝した。

 首相は15日午前、静養先の長野県軽井沢町から帰京して公務に復帰。東京・三番町の千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花した後、政府主催の全国戦没者追悼式に参列した。しかし、靖国神社にはA級戦犯が合祀(ごうし)されていることを理由に、参拝しない考えを明言していた。

 一方、自民党の谷垣禎一総裁、安倍晋三元首相は同日午前、靖国神社をそれぞれ参拝した。安倍氏はこの後、全閣僚の参拝見送りについて「首相や仙谷由人官房長官の方針としてそう決めたのなら、信教の自由上、問題がある」と記者団に語った。

 同議員の会で参拝したのは、尾辻参院副議長、自民党の古賀誠元幹事長、たちあがれ日本の平沼赳夫代表ら衆参両院の計41人。民主、自民、みんな、国民新、たちあがれ各党の議員が参ったが、菅内閣の副大臣、政務官は加わらなかった。 

 総理大臣時代は終戦記念日の参拝を避けていた安倍晋三が「信教の自由上、問題がある」などと宣っているそうです。じゃぁ靖国って、安倍晋三の定義だと何教なのでしょう。いずれにせよ信教の対象=宗教ですから、靖国が宗教である以上は政教分離の原則に照らして公人の参拝は憚られるべきということになります。そこは嘘でも「靖国は宗教を超えた存在なのだ」と強弁しないと公人の参拝は正当化できないはず、「信教」なんて言葉を持ち出してしまうと靖国の論理を自ら破綻させてしまうのですが、安倍晋三じゃそこまで頭は回らないのかも知れません。

 何はともあれ、今年も靖国に参拝する議員がいるわけです。しかしまぁ、この辺の人たちはいったい何回参拝すれば気が済むのでしょうか。もう過去に繰り返し参拝した、大クンニ中曽根康弘の時代には総理大臣による公式参拝だって済ませたわけですから、もう参拝は終わりにしたっていいのではないかと、そう思わないでもありません。とりわけ韓国にはもう何度も謝った~みたいに言う人であるなら、なおさらのことですよね。何故、何度も何度も参拝しなくちゃならないのでしょう?、っと。

 天皇側の軍隊に所属して死んだ人だけを顕彰する施設に参拝することで過去の行為を反省していないことを世間に対して表明し続けなければ気が済まない人もいる、その辺は信教の自由ならぬ思想信条の自由として、まぁ軽蔑はしますけれど他人が干渉しにくいものではあります。ただ公人たる政治家は個人的な趣味嗜好よりも自らが負う責任を考えて欲しいところです。刑事事件であれば加害者に無限の反省を求める、加害者の親族にまで謝罪を要求するお国柄でありながら、戦争犯罪や侵略行為に関しては「もう謝った」と居直るばかりか過去の行為を正当化しようとする、自らの非すらも認めることができないこのような振る舞いには同国人として深く恥じ入るほかありません。

 

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コメント (8)
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