非国民通信

ノーモア・コイズミ

色々とダメな発言

2010-08-07 23:00:35 | ニュース

衆参予算委 質疑終了 首相「反省すべきは反省」(産経新聞)

 5日は、たちあがれ日本の片山虎之助参院幹事長が登場。自民党参院幹事長として、参院を仕切った重鎮が、政局重視で自公政権に攻勢をかけていた民主党の姿勢を指摘した。

 「(3年前の)ねじれ国会で国政を妨害した民主党が、反省もなく協力を求めるのか」。すると首相は即座に「政権を追い込むことを念頭に置いた行動がいくつかあった」と陳謝。「反省すべきところは反省したい」と何度も頭を下げた。

 政権交代前は多少なりとも自民党への批判勢力として振る舞うことのあった民主党ですが、その当時の行動は「政権を追い込むことを念頭に置いた行動」であり、「反省すべきところは反省したい」ものと明言されています。時々はリベラルでハト派的な顔を見せることもあった民主党ですが、それはあくまで当時の政権を追い込むことを念頭に置いた行動、自民党に対抗する都合上の選択に過ぎず、決して政治的な信条に基づいたものではなかったのでしょう。自民党とは反対の道を示す必要性が薄れた政権交代後に見せた姿こそ、民主党の真実と言えそうです。

菅首相が広島で会見「核抑止力は引き続き必要」(読売新聞)

 菅首相は6日午前、広島市内のホテルで記者会見し、同市の秋葉忠利市長が平和宣言で「核の傘」からの離脱を求めたことについて、「国際社会では核戦力を含む大規模な軍事力が存在し、大量破壊兵器の拡散という現実もある。不透明・不確実な要素が存在する中では、核抑止力はわが国にとって引き続き必要だ」と述べ、否定的な考えを示した。

 11月の来日が予定されるオバマ米大統領の広島、長崎両市への訪問については、「大統領自身が『訪問は非常に意義深い』と発言されている。私も実現すれば大変意義深いと思う」と訪問への期待を示した。仙谷官房長官は6日午前の記者会見で、「大統領が来られる時にどのくらいの日程を取ることができるのか。(訪問を求める)広島市の要望も含め、話し合いをしなければいけない」と語った。

 仙谷氏は秋葉市長が非核三原則の法制化を求めたことについては、「原則を堅持する方針に変わりはない。わが国の重要な政策として内外に十分周知徹底されており、改めて法制化する必要はない」と述べた。

 典型的なのはこの辺り、自民党時代の閣僚発言から何一つ変わっていません。ある意味、こういうところではブレがないと言えますね。鳩山もそうでしたけれど、菅もまた抑止力ありきの発想から微塵も抜け出すことができていないわけです。仙谷も非核三原則の法制化をきっぱりと否定するなど、相変わらず見るべきところがありません。日米関係や外交姿勢といった点では政権交代の意義は皆無であったとも言えそうです。ともあれ米軍の核によって守られているという世界観を堅持している以上、核軍縮に関して日本には一切の期待が持てないということが明らかにされたような気がします。

 菅は市民運動出身であることから「左」っぽいイメージを持たれがちのようですが、世間で「左」だと思われているものが実際に左寄りかと言えば、必ずしもそうではないわけです。一口に市民団体と言っても極右系の市民団体もありますし、菅にとっての「市民」とは官僚の対極を意味するものであって政治的な左右にはあまり関係がないように思えます。むしろ自称中道=右の方が菅の立場に近く、にも関わらず市民運動=左のイメージで世間からは見られてしまうことへの反発から、より一層タカ派的、新自由主義的な方向に傾倒しているフシもあるでしょう。これまた左っぽいイメージを持たれがちな労組を見ても、外国人参政権に反対する集会を開いていた旧民社党系の労組なんかが結構な規模を誇っていたりするもので、労組にもまた右と左があるわけです。結局、菅の「市民運動出身」という肩書きが保証するのはせいぜいが官僚嫌いぐらいのものであって、間違っても左派が期待を託せるようなものではなさそうです。

 

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コメント (13)
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