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心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

舘野泉さんのCD「ひまわりの海」

2011-11-13 09:46:04 | Weblog
 11月、神無月。広辞苑には、八百万の神々が、この月に出雲大社に集まり他の国にいないゆえと考えられて来た陰暦10月の異称、とあります。そうなんだ。神様はいま、出雲にお集まりなんですね。だから天の悪戯なのか、あたりが急に明るくなったり暗くなったり、雲の間から太陽がこっそり地表を覗いていらっしゃる。そんな秋の日曜日を迎えました........。

 本来ならきょうは、熱帯魚の水槽の大掃除をする予定でしたが、10時過ぎには出かけなければなりません。そんなわけで、きのう帰宅途中ホームセンターに立ち寄って熱帯魚の餌と水草を求め、その日のうちに水槽の大掃除を済ませました。限定された水環境のなかでは魚たちも息苦しいでしょうから、2カ月に1回の水槽底の大掃除は欠かせません。でも、玄関口の棚の上にある大きな水槽を下ろすのは簡単ではありません。水を抜いても相当な重量です。以前、勢いあまってぎっくり腰になったこともあります。恐る恐るへっぴり腰で作業を進め、なんとか新調した水草もセットし直しました。お魚さんも気持ち良く水槽の中を泳ぎまわっています。
 そんな悪戦苦闘ぶりを微笑みながら眺めていたのは、1週間前に開花したカトレア(Love Silence Thriling)でした。11月に入って、数鉢の洋ランを室内に移動しました。きょうは残りの洋ランを室内に移動しようかと思っていたのに、予定が狂ってしまいました。来週までお預けです。あんまり寒くなりませんように。
 
 ところで、金曜日の夜、広島から帰宅すると、注文していたCD「ひまわりの海~セヴラック:ピアノ作品集」が届いていました。舘野泉さんが脳梗塞で倒れる半年前の2001年6月にフィンランドで録音した作品です。舘野泉演奏生活40周年記念盤とあります。希少盤なのかamazonでは20日前後かかると言っていましたが、比較的早く届きました。
 「左手のコンチェルト」の中で舘野さんは、「僕の夢の実現は、2001年6月のことです。思えば、1955年の6月に、書店に注文していたセヴラックの組曲”ラングドック地方にて”の楽譜を手にしてから45年がたっていました。実は、それが僕が(両手で)弾いた最後の録音になりました」と語っています。著書「ひまわりの海」は満開のひまわり畑、CD「ひまわりの海」は首を垂れるひまわり畑が、表紙を飾っています。いずれも舘野さんの撮影で、南仏ラングドックの風景写真です。
 昨夜は、家内が東京に出かけている気軽さもあって、ウイスキーを片手に夜遅くまでセヴラックのピアノ曲を聴いていました。そして、「デオダ・ド・セヴラック」を読みながら、行ったこともない南仏のひまわり畑に身を委ね静かに深い眠りにつきました。ここ数週間、まだまだ引きずって歩いている舘野さんの世界です。

 さて、明日は広島日帰り、明後日は5時起きで遠く秋田まで足を伸ばします。11月半ばにもなると、1年の締めくくりとばかりに気忙しくなりますが、それに反抗するかのように頭を擡げる心の欲求、なんと楽しいことでしょう。こんな楽しさを満喫できるのは幸せというべきなんでしょうね。きっと。
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