心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

春の古本祭とマルシェをハシゴ

2024-05-03 22:26:17 | Weblog

 ゴールデンウイーク前半は、もうひとつお天気が良くありませんでしたが、それでも小雨の合間を縫って四天王寺「春の大古本祭り」と京都みやこめっせで開かれた「春の古書大即売会」を覗いてきました。お天気のせいもあって、いつもより人手は少ない感じがしましたが、それでも古書愛好家の方々が熱心に品定めをしていました。個人的な感想を言えば、京都の方がなんとなく分野別に陳列されてあった分、探しやすかった印象があります。やはり大学の街だからでしょうか。
 そして実は今日、再び京都に出かけました。奥様のお供でクラフトマルシェin京都府立植物園、そして岡崎マルシェ~ものづくりMuseumのハシゴです。開園100周年を迎える京都府立植物園は、70歳以上は入場料無料。お花はボタンにシャクヤクの時季ですが、なによりも柔らかな若葉の美しさに心洗われました。つぎに向かったのは岡崎公園のみやこめっせです。おととい春の古書大即売会を覗いたばかりですが、奥様とは別行動で再び古書即売会場入りとあいなりました。さすがにお天気が良かった今日はたくさんの方々がお越しになっていました。
 今回、古本祭りをハシゴして連れて帰ったのは「ウンベルト・サバ詩集」(須賀敦子訳)、ミュシャ小画集「夢想」(画:ミュシャ、詩・歌:与謝野晶子)、相田みつを「にんげんだもの」、ヘッセ詩集(高橋健二訳)、そして小林秀雄全作品(5)「罪と罰」について」の五冊でした。
 そのうちサバの詩集は、京都に向かう電車の中で読んでいた若松英輔著「霧の彼方 須賀敦子」にサバの話が書いてあったこともあり、広い即売会場でありながら向こうから合図をされたような出会いでした。

 須賀敦子は「鋭い洞察もつキニャールの作品」の中で、「読みたい本を読む時間がなかなか確保できなくて、気がつくと、<読みたかった>のに、<まだ読んでいない>本が、食卓や枕もとにこんもりと山をなしている」と言います。私も、枕元に数冊の本が山をなしています(笑)。

 話しは変わりますが、先週ご報告したように、先日、京都・亀岡の湯の花温泉に行ってきました。前夜7時過ぎに予約を入れて翌日の夜6時頃にはお宿で美味しいお酒とお料理を楽しむ。温泉に浸かってゆったりまったりの時間を過ごしました。夕刻には、創業400年という「保津川下り」もネットで予約。翌朝、新緑が眩い保津川を1時間半かけて下りました。なんとも和やかな船旅でありました。
 船を降りたのは渡月橋が見える嵐山です。外国人観光客で街中がごった返していましたので、足早に四条河原町へ移動し、ランチを楽しんで家路につきました。
 ゴールデンウイーク後半は始まったばかりです。お天気も良さそうなので、花を愛で、本を楽しみ、孫と語らう楽しいひと時を過ごすことになりそうです。

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