ここ大阪も、きょうはずいぶん冷えました。今朝の気温は―2℃とあります。愛犬ゴンタとお散歩に出かけるとき水入れをみたら、厚さ2センチほどの氷が張っていました。これで雪でも積もっていたら、少し温かいかと思いますが、空は晴天です。寒さもひとしおです。
この寒さですから、朝、お布団から抜け出すのに勇気がいります。きのうの朝は少し早く目覚めたので、ラジオのスイッチを入れると、NHKラジオ第一放送で「クラシックでお茶を」をやっていました。この日のテーマは「童謡“むすんでひらいて”」でした。
この番組は、毎週土曜日の早朝5時40分頃に、ヴァイオリニストの千住真理子さんがクラシック音楽についてお話になっています。週末の気楽さも手伝って、いつも温かい布団のなかでぼんやりと聴きながら目覚め時を計っている、私にとっては「至高の時」でもあります。

「むすんで♪ ひらいて♪ 手をうって♪ むすんで♪ またひらいて♪ 手をうって♪その手を♪上に♪」。この童謡の原曲を、社会契約論などを著したジャン=ジャック・ルソーが作曲したとは知りませんでした。ルソー作曲のオペラ「村の占い師」第8場のパントマイム劇で用いられた曲なのだそうです。その原曲を聴きましたが、似ているようで、似ていないような、そんな印象です。この曲はその後、讃美歌に使われたり、軍歌に使われたりしました。1881年頃には「見渡せば」と言う題名をつけられ、文部省唱歌に加えられました。そして現在の童謡は、戦後に定着したようです。時代の変遷が童謡、唱歌にも大きく係わっていることを思いました。
その日の夜、居間で夕刊を眺めていると、電話が鳴り響きました。受話器をとって、?。無言電話かと思いきや、突然「さいた♪さいた♪チューリップの花が♪ならんだ♪ならんだ♪赤 白 黄色 ♪ どの花みても♪きれいだな♪」。小さな子が大きな声で歌うのです。そうなんです。甲府にいる孫娘が、覚えたての童謡を精一杯歌ってくれました。最近、孫たちが時々電話をしてくれます。お相手は、やはりお祖母ちゃんです。この日は朝から晩まで童謡につつまれた1日でした。

そんな温かい気持ちで過ごした土曜の夜は、録画をしておいたヴェルディ―の歌劇「椿姫」を観ました。2007年にミラノ・スカラ座で演じられたものですが、ヴィオレッタ役はアンジェラ・ゲオルギュ―です。アルフレード・ジェルモン役はラモン・ヴァルガスが、その父ジョルジョ・ジェルモンはロベルト・フロンターリ。指揮はロリン・マゼールでした。この歌劇、ストーリーは極めて単純なものですが、いつものめり込むように観てしまいます。寒風吹き荒ぶ冬の夜長、私の心は温かさで満ち溢れ、ぐっすり眠ることができました。


寒い日は、部屋を暖かくして、ウイスキーを片手に本を読んだり音楽を聴いたり。こうした時間が持てるのも週末だけですが、ひとつの世界にのめり込むことで心の迷いを払拭することができるから、人間って不思議な生き物です。
※掲載した写真3点はNHKBShi「プレミアムシアター」で放映された歌劇「椿姫」のひとコマを撮影したものです。
この寒さですから、朝、お布団から抜け出すのに勇気がいります。きのうの朝は少し早く目覚めたので、ラジオのスイッチを入れると、NHKラジオ第一放送で「クラシックでお茶を」をやっていました。この日のテーマは「童謡“むすんでひらいて”」でした。
この番組は、毎週土曜日の早朝5時40分頃に、ヴァイオリニストの千住真理子さんがクラシック音楽についてお話になっています。週末の気楽さも手伝って、いつも温かい布団のなかでぼんやりと聴きながら目覚め時を計っている、私にとっては「至高の時」でもあります。

「むすんで♪ ひらいて♪ 手をうって♪ むすんで♪ またひらいて♪ 手をうって♪その手を♪上に♪」。この童謡の原曲を、社会契約論などを著したジャン=ジャック・ルソーが作曲したとは知りませんでした。ルソー作曲のオペラ「村の占い師」第8場のパントマイム劇で用いられた曲なのだそうです。その原曲を聴きましたが、似ているようで、似ていないような、そんな印象です。この曲はその後、讃美歌に使われたり、軍歌に使われたりしました。1881年頃には「見渡せば」と言う題名をつけられ、文部省唱歌に加えられました。そして現在の童謡は、戦後に定着したようです。時代の変遷が童謡、唱歌にも大きく係わっていることを思いました。
その日の夜、居間で夕刊を眺めていると、電話が鳴り響きました。受話器をとって、?。無言電話かと思いきや、突然「さいた♪さいた♪チューリップの花が♪ならんだ♪ならんだ♪赤 白 黄色 ♪ どの花みても♪きれいだな♪」。小さな子が大きな声で歌うのです。そうなんです。甲府にいる孫娘が、覚えたての童謡を精一杯歌ってくれました。最近、孫たちが時々電話をしてくれます。お相手は、やはりお祖母ちゃんです。この日は朝から晩まで童謡につつまれた1日でした。

そんな温かい気持ちで過ごした土曜の夜は、録画をしておいたヴェルディ―の歌劇「椿姫」を観ました。2007年にミラノ・スカラ座で演じられたものですが、ヴィオレッタ役はアンジェラ・ゲオルギュ―です。アルフレード・ジェルモン役はラモン・ヴァルガスが、その父ジョルジョ・ジェルモンはロベルト・フロンターリ。指揮はロリン・マゼールでした。この歌劇、ストーリーは極めて単純なものですが、いつものめり込むように観てしまいます。寒風吹き荒ぶ冬の夜長、私の心は温かさで満ち溢れ、ぐっすり眠ることができました。


寒い日は、部屋を暖かくして、ウイスキーを片手に本を読んだり音楽を聴いたり。こうした時間が持てるのも週末だけですが、ひとつの世界にのめり込むことで心の迷いを払拭することができるから、人間って不思議な生き物です。
※掲載した写真3点はNHKBShi「プレミアムシアター」で放映された歌劇「椿姫」のひとコマを撮影したものです。