心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

HMV天満橋店の閉店

2010-09-05 09:26:09 | Weblog
 9月に入ったのに、まだまだ暑さは続きます。きのう所用があって午後の3時頃に街中を歩きましたが、冷房の利いた室内から出て数分は急激な環境変化に頭が朦朧としてくる、そのうち汗がどっと沸いてくる、まさにサウナ状態でした。いくら元気でも炎天下で農作業でもしようものなら、身体が持たないでしょう。熱中症の怖さを思いました。そんな9月第一週の日曜日、午後にはお出かけの用事がありますが、やはり暑いんでしょうね。ネクタイはやめてクールビズで出かけることにします。
 さてさて、私はよく、大阪・天満橋界隈に出かけたときジュンク堂書店に立ち寄ります。心に余裕があると真向かいのHMV天満橋店にも寄り道して、奥の一画にあるクラシックコーナーで新着CDやDVDを品定めする、それが自然な流れでした。ところが今夏の半ば、ジュンク堂書店を出て当たり前のようにHMVに向かおうとしたら、店が白い板壁に覆われて「閉店いたしました」との案内。ネットで調べてみると、5月の下旬頃に閉店セールをやっていたようですから、つい最近に店じまいをしたのでしょうか。
 そんな折、読売新聞に「HMV渋谷店が閉店」「音楽業界変調」という見出しで特集記事が載っていました。音楽の主流がレコードからCDに移行していった1990年、「英国のHMVが若者の街・渋谷に1号店を構えた」とあります。一時は大勢の客で賑わったCDショップですが、確かに最近は客足が落ちています。私が時々立ち寄る、大阪駅前第一ビル地下1階のWalty堂島さんや京都のJEUGIA三条本店などでも、決して多いわけではありませんが、音楽愛好家の皆さんの熱い支持を受けて頑張っていらっしゃる。JEUGIAといえば昔の十字屋さんで、河原町界隈では清水屋さんと並んで学生の頃よくレコードを買いに行ったお店です。音楽業界は新しい時代に入ったということかもしれません。
 新聞記事によると、ネットによるCD販売やダウンロード販売が増え店舗販売が苦戦している様子です。確かにHMVのサイトを訪問すると、ネット販売に力を入れています。ネットを駆使してCD新着情報を瞬時に入手して、好きなCDを手にする。そんな時代になったということでしょう。でも、実際に現物を手にとっていろいろ眺めながら買う習慣が身についている旧世代人にとっては少し寂しいところがあります。だからついつい中古レコード・CD店に足が向いてしまことになります。とは言え、時代の流れにも一歩遅れながら付いて行くのもボケ防止なのかもしれません。

 今日はスーザン・ボイルさんのCD「I Dreamed A Dream」を聴きながらブログ更新をしています。半年ほど前に知人の方からいただいたこのCDは、知人がロンドン滞在中にHMVで購入していただいたものでした。そのHMVは、もとはと言えばグラモフォン社のトレードマークである蓄音機に耳を傾ける犬、ニッパー君に由来するもので、“His Master’s Voice”、すなわちHMVと命名されたものでした。
コメント