愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

京都旧加茂町岩船 観音寺跡石仏、笠塔婆/他

2012年02月20日 | 石仏:京都

何の変哲もない、何処にでも転がって居そうな箱石仏ですが・・、こうも見事に二段に横隊して見せられると、音の消えた空間と相マッチして心に染み入る景観です。

しかしとても夏場には蚊の群集攻撃で近づけそうに無いじめじめ緑の中に有ります。

ここは岩船辻から少し西に入った観音寺跡・・・何年か前までは使われていたであろう寂れた児童公園の片隅、木陰に覆われ誰も寄り付かないような空間にただ時の流れに身を任すようにっ佇んで居ます。

箱石仏は約三十体、行儀良く二段一列横隊、中央上段に一番大きな地蔵箱石仏が置かれて居ます。

 上段中央の一体、 別に取り立てて云うほど特別なものではありませんが・・・。

こちらちょっとは知られた笠塔婆と六字名号板碑・・・、これがこの地のハイライト。

笠塔婆は金剛界四仏種子を月輪内に刻み、笠を持つ室町時代後期永禄七年(1564年)、六字名号板碑は南北朝時代の造立。

往古、観音寺と云う寺が在り、廃れ・・・その後又その地に児童公園が作られ、それも少子化の影響か?廃れ・・・・・。

もうこの地に足を踏み込むのはちょっと怪しい親父だけかも・・・。

撮影2011.9.10