国道24号線は奈良県境の木津町で奈良公園を避けて大きく迂回するが、旧道は奈良坂をを越えて大仏殿の大屋根を、やがてめのまえにする。
木津町で、旧道に入ると直ぐの集落が市坂の集落で、この集落の終わる辺りの右手上方に小さなお堂が二つ並んで建っていて、
右側のお堂が動(ゆるぎ)観音堂と呼ばれていて中に十一面観音石仏が安置されている。
舟形光背を背負う花崗岩製で左手に杓杖、右手には花瓶を持つ所謂長谷寺型十一面観音石仏で等身大。
この石仏は、奈良の春日山の奥で刻まれ、いろんな村から欲しいとやってきた が動かず、市坂の村人が動かしたら不思議と動いたのでここに安置したという。
当初から、堂内に祀られていたらしくほとんど風化などの劣化は見られず当初の姿のままのようにも見える。
扉にはいつも錠前が下ろされていて扉を開けられず、レンズを扉の格子に突き刺してのストロボ撮影になってしまって、このような写真しか手にすることが出来ません。
撮影2006.2