前回紹介した見世(みせ)の大仏からきびすを返して山道を下っていくと、右手竹やぶに囲まれた小さな平地奥の石段上にこの磨崖石仏が立っている。
高さ約1.5m位の三角状の石が地面から突き出していてその表面に舟形の彫りくぼみを造り、像高42cmの可愛い阿弥陀像を版肉彫りにしている。
小さいながらも鎌倉期の磨崖石仏、野の仏と言うより街道脇の仏と言いたい風情・・・・。
京から近江へ、近江から京へと道行く人を見守り続けてきたに違いない。
真新しいシキミの花をさした竹筒、綺麗に掃き清められた石仏前の様子から、今も地元に信仰深い阿弥陀さんだと言うことがうかがわれる。
この石仏もこの奥に在った崇福寺と由縁の有るものだろうか??
いや時代が違いすぎるかも???
撮影2006.12.10