愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

和歌山県かつらぎ町 平(大久保)の茅葺き民家-2

2013年12月29日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

前回紹介の茅葺き民家とは集落の辻を挟んで対峙するように建つ。

この屋敷を一段下がった畑地に、赤い実を一杯付けた渋柿の老木、その奥にまるでお誂えの様に茅葺き屋根の納屋。

なんとか持ち堪えてると云う程の風情が堪らなく良いと・・・・・・

方角をずらしてみると・・・・なんと正面は骨だけの骸骨状態・・・・・、このまま朽ち果てるのを待って居るのだろうか??

上部屋敷の茅葺き屋根もどことなく歪みが来ているような・・・・。

今度来た時にはこの母屋も、下の納屋も、跡形もなく消えてるかも???

いくら景観を愛でたところで、それでこの集落の腹は満たせない。

撮影2013.12.4


和歌山県かつらぎ町 堀越の茅葺き民家-2

2013年12月28日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

堀越観音境内より見渡すと色付いた柿畑の奥に茅葺き屋根の妻が真正面に見える。

堀越集落で、古民家を利用した古民家カフェ「月空(つきそら)」さん。

堀越観音に登って来るまではどうも見落として居たようです・・・・。

四方周りの棧瓦葺き下屋に、入母屋茅葺き屋根を載せた一般農家の建物。

僕が訪れたのは月曜日、この店は週末土日と祝日のみの営業でその日は誰も居ない留守状態でした。

多分元々農家だったのを軽く改装、茅葺き茶屋として営業している様です。

こういう形ででも残って貰えるのは嬉しい限りの茅葺き民家です。

撮影2013.11.12


和歌山県かつらぎ町 平(大久保)の茅葺き民家

2013年12月27日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

かつらぎ町「串柿の里」、最後の茅葺き民家は堀越集落より谷を挟んで対面する大久保集落で見掛けた。

これは背後の柿畑より撮った一枚・・・・・採り残された哀れ柿に茅葺き屋根は似合い過ぎ。

「串柿の里」として一番行き易く、かつ有名な平集落を経由、軽四1台がやっとの様な林道を大久保集落へと向かった。

やっぱりここも「天空の里」、堀越集落には及ばないながら標高約530m、集落から見下ろす景観は素晴らしい。

大久保集落は山肌に拓けた斜面3段程に分かれて約30軒。

集落内を縦断する道路に面して茅葺き民家。

両妻側を大きく突き出した入母屋の葺き降ろし屋根が素朴で美しい。

僕の記憶に残る我が家の隣家もちょうどこんな風だった・・・・そろそろ葺き替え時も間近に迫っていそうで行末がちょっと心配。

目の前の串柿棚越しにも茅葺き屋根の民家・・・。

しかし葺き替え時期はとっくに過ぎてブルーシートが痛々しい。

撮影2013.12.4


和歌山県かつらぎ町 堀越の茅葺き屋根(堀越観音)

2013年12月26日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

堀越集落を代表する「堀越観音」の茅葺き庫裡(寺務所?)。

長く険しい集落への道を登りきった集落入口、左手高台に建つ堀越観音、正式名称はと検索したが、寺号や山号も無く「堀越癪観音」だという。

所謂ここは宗派を持つ寺院ではなく、村の観音堂の類らしいがそれにしては規模は大きい・・・・。

駐車場から参道を登ると公孫樹の大木と山茶花の老木越しに茅葺き屋根が見える。

観音堂前の大公孫樹にはしめ縄、その奥に茅葺き入母屋の三角妻が格好良い。

寺務所取いえども民家そのままの佇まい、縁先には談笑用のお茶の用意・・・・・

この佇まいは庭先に赤い柿の実が実る山里の農家そのもの・・・、ただ傍らの郵便ポストは集落の中心だということを示して居る。

撮影2013.11.12


和歌山県かつらぎ町 堀越の茅葺き民家

2013年12月25日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

堀越観音で名の知れた「串柿の里」四郷では最高峰、標高約650mの堀越集落で出遭った茅葺き民家。

前回紹介、神野集落より南へ一山越えた燈明岳南斜面、広がった柿畑を前に十軒にも満たない民家が軒を並べる。

その殆どが、こうした茅葺き屋根に覆い懸けしたもので、40~50年前にはどこの里山でも見られた懷かしい景観を彷彿とさせて呉れる。

そんな山裾高台に、茅葺き屋根に大きな「棟覆い」を掛けた民家を見つけた。

正面茅葺き屋根の半分近くが覆い屋で隠されて居るとは言え、それでも茅葺き屋根が残って居るのは嬉しい限り。

赤い覆い屋根の離れ家、半分茅葺きを残した主屋、脇の串柿棚と、赤い実をいっぱいに付けた柿の木・・・・宙を走る電線がいかにも煩わしい気がしますけど・・・これが現実。

かど先までお邪魔してみると、葺きおろしの茅葺き屋根と下屋の素朴な感じが何とも嬉しい懐かしさを感じさせて呉れました。

撮影2013.11.12


和歌山県かつらぎ町 神野の茅葺き民家-2

2013年12月24日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

昨日紹介の神野集落入口、登り坂に新しくコンクリート擁壁を設えた上に建つ、まだ新しい茅葺き民家。

NET地図で調べて見ると一般民家ではなく「風来坊」と言う田舎料理店だった様です。

1970年代の古い地図を見てみるとこの土地には確かに茅葺き民家らしき建物が有り、下屋は改修され、真新しくなったのだろう・・・。

この地域に多い破風口の小さい入母屋を載せ、棟と裏屋根は略式のトタンで葺いて居る。

この家の脇、斜面を登った小さな神社から眺めた茅葺き屋根はやっぱり絵になる景観でした。 

撮影2013.11.12


和歌山県かつらぎ町 神野の茅葺き民家

2013年12月23日 | 茅葺き屋根(同)和歌山県

「吊るし柿の里」として知られる、和歌山県かつらぎ町四郷地域には茅葺き民家とそれに似合う干し柿棚が見られそうなので出かけて見た。

かつらぎ町四郷地区は大阪府和泉市や河内長野市と境を接する「葛城和泉山系」の南面する山塊にポツポツと集落が有る「天空の里」・・・・。

中でも、ここ神野集落は大阪河内長野市の秘境、滝畑と背中合わせのかつらぎ町最奥地にあり、海抜600mばかりの斜面に植えられた柿畑の中に、10数軒ばかりの民家が軒を寄せ合う、正しく「天空の里」。

集落の最奥、正楽寺の境内脇に入母屋葺き降ろしの茅葺き民家がある。

柿畑と串柿棚を目の前にし、石垣積みの屋敷には茅葺き主屋、白壁土蔵、離れ屋など3~4棟が建つ。

正面、串柿棚より見た葺き降ろし茅葺き屋根は見事に美しい・・・・。

遥か串柿の「天空の里」でこんな素晴らしい景観に出逢えた事に感謝感激。

ちなみに、この茅葺き民家は平成24年11月25日、TV旅番組「遠くへ行きたい」に登場した串柿民家のようです。

撮影2013.11.12