多分1軒か2軒で耕作してるだろう?ミニ棚田です。
それでも、尚この美しい棚田は紹介したい。
十津川村は言わずと知れた紀伊半島ど真ん中辺りにある辺境の地、日本一面積の広い村として知られているが、明治期には山津波の為、村を挙げて北海道に新天地を求め新十津川村を切り拓いたという苦しい歴史も秘めている。
十津川村の山並みを縫ってあの高野山から、熊野本宮へ通じる参詣道が世界遺産熊野参詣道で小辺路(こへじ)と呼ばれています。
其の熊野参詣道の三浦口から三浦峠道の登り途中に三軒ばかしの三浦集落があり、今でも車の進入できる道路は無く日常的にこの熊野参詣道を生活道路として利用している。
麓の県道733号線からは,神納川に掛かる吊橋を越え、10~15分程度の登りであるが、今時車が入らない集落など考えられないが・・・・。
其の昔、蟻の熊野詣でと呼ばれたように、この細い急な登りを人波が続いたのかと思うと信じられない。
集落の民家、此処にはまだ人の生活がある。
棚田は昔のままに弧を描き美しい。
小辺路は民家の軒先を通り棚田の脇の畦道と間違うほど
これがかっての幹線道路?
登りには、わずかに石畳も残るが、荒れ果てた建物には最早人の気配は無い。
撮影2010.7.24