この多尊磨崖石仏が桃ケ野の千体石仏を代表する。
前回紹介の多尊磨崖から、登ってきた道を少し下がった辻の個人宅前に有る磨崖石仏です。
石仏が刻まれている大岩は個人宅への進入路脇の小高い場所に在り、架設の足場を伝って石仏の真近に寄れる。
足場より右側部の石仏、こちらは北側になるため日当りの悪い部分は苔生している
少し廻り込むとこんな按配・・・、小さな地蔵立像がずらり並んでいます。
もっと回り込めばデッキ状の狭い空間に成り、その先は崖・・・民家の屋根がちょうど真下に見える。
まるでこちらが正面の様・・・、ほぼ岩全面を三段に分け、像高約40cm足らずの地蔵をびっしり彫りだしている。
少し離れて遠くからロングで引っ張るとこの通り・・・、まるで屋根上の磨崖石仏。
見事に並んだ左上部、月輪内には金剛界大日、「バン」の種字を刻み込む。
もうちょっと左に廻り込むと醜く掻き割られた痕が痛々しい・・・・。
削り取られた部分は約三分の一、現在この岩には54体・・・・。一体何体が消えてしまったのか??
この岩全面、一周360度にわたり、こちら道路側正面は更に激しく割り取られている。
道路拡張による犠牲だと言うことですが惜しい・・・・。
欠き取られた部分の一部は先日紹介した白沙村荘の多尊石仏に寸法像様共に一致するという。
又一部はこの集落の寺に置かれている。
撮影2011.5.7/2011.5.14