殆ど何も変わり有りませんが最近又訪れてきたので新しい画像での再UPです。
国道163号線を木津川沿いに東進すると、笠置のトンネルを抜け木津川に架かる2つ目の沈下橋を渡ると、南大河原の集落が木津川沿いの道路の両側に軒を連ねている。
橋を渡った正面が恋志谷神社で、恋の成就を願う女性が訪れる所と知られている。
神社前で右折し、道なりに5~6分、左側斜面に突き出した岩肌の、この磨崖石仏に出遭う。
巨岩は高さ10mに及ぶ大岩が上部で層を成し、崩れ落ちそうな気配も・・・
右側木津川提の竹藪や雑木が空を塞いでおり、昼なお暗い佇まいで石仏自身もかなり苔むしており、おまけに道路脇にあって車の泥はねなどがかかるのか、かなり土塵にまみれている。
それでも手向けられている花は新しく、注連縄なども張られていて信仰篤い石仏であることが解る。
山から突き出た花崗岩の表面に、高さ110cmの舟形光背を彫り窪め、像高95cmの長谷寺形十一面観音を半肉彫りしている。
天文3年(1534)の銘があり、室町後期の造立。
10年ほど前に訪れた時よりうんと見やすくなっていると思ったら、道路がアスファルト舗装に変わり、泥はねがなくなったようです。
一方、向かって右下部のちいさな岩には後刻だと思われる小さな阿弥陀如来立像が刻まれている。
小さな賽銭箱に半身が隠れてしまう程の像高凡そ30cm。
十一面観音が刻まれ、その後補刻されたようです。
撮影2012.1.31