旧八日市中心部より、太郎坊宮の鎮座する箕作山の東裾野を迂回するように走る県道209号線で五個荘町近江商人屋敷街方面に北進するとやがて田圃の中に見える集落が井野辺の集落。
集落はいかにも近江の在所と言った風情で懐かしい湖国の匂いのする佇まい・・・。
集落の南外れ、大きな溜め池のある交差点の左手山裾に簡素な堂を設えた磨崖石仏が見える。
別に寺跡らしくも無く、この山中にある古刹瓦屋寺の参道でもあったのだろうか??
山裾に突き出した高さ約1.5m足らず、幅3m足らずの岩塊に地蔵菩薩立像が刻まれています。
舟形光背を持つ高さ約60cm足らず、蓮華座上に立つ定型地蔵、顔容、体躯も良く整い、写真でははっきりしないものの木靴も履いていて近江石仏の特徴も良く表している。
どうもこの中途半端な覆屋がj邪魔をして思うようには撮影出来ないが・・・、南北朝時代の像立だと言われています。
ちなみに近江の伝説では「米炊き地蔵」として紹介されているようです。
集落の中にもあちこちに石仏はあるものの、お堂で鍵を掛けられ囚われの身で写真には成らなかった。
撮影2011.6.24